『第五の円盤』 GM:そごう

メイン 見学

PC1貫く邪眼(デモン・ストレイト黒瀬 直くろせ なおPL:粘土
PC2テンペスト:霧江 冬司きりえ とうじPL:モッズ
PC3アヴェントゥリエーロ:ニーンテ・シュヴァルツ PL:里村
PC4蒐集(:)者((パーソン・)コレクター新戸 克由あらと かつよしPL:黄色の月

  • ◆プリプレイ◆
  • ◆OP1:新戸克由/ニーンテ・シュバルツ◆
  • ◆OP2:霧江冬司◆
  • ◆OP3:黒瀬直◆
  • ◆ミドルフェイズ1:集合◆
  • ◆ミドルフェイズ2:調査◆
  • ◆ミドルフェイズ3:接触◆
  • ◆ミドルフェイズ4:開帳◆
  • ◆ミドルフェイズ5:予知◆
  • ◆ミドルフェイズ6:氾濫◆
  • ◆クライマックス:終極◆
  • ◆エンディング:黒瀬直/霧江冬司◆
  • ◆エンディング:霧江冬司/新戸克由◆
  • ◆エンディング:ニーンテ・シュバルツ◆

  •  ■トレーラー
     レネゲイドの暴走進化、技術特異点化を目論んだ"マスターアカーシャ"は潰えた。
     アプローチは違えど、都築京香にとっても有用な試行であったように思える。
     だが現実、ゼノスは"アカーシャ"と敵対し、UGN──とひとくくりに出来ない一団ではあるが──とともにこれを滅ぼしたのだ。

      「彼女は好奇心のみを原動力に知識を貪るジャームでした。
       なればこそ……真にこの世のすべてを理解すれば──"アカーシャ"の目的は変貌していた」

     『盲』であることは幸福な事だ。
     この街にあっては、狂気に飲まれることと同じだけ。
     正気になる事をこそ怖れなければならない。

      「その変貌を待ち望んだ者がいます。しかし、目的の潰えた今」

     彼方より来たる極光の渦、零落せしは影の地帯。
     動き出したものは、はたして。


     ダブルクロス The 3rd Edition
     『第五の円盤』

     ──ダブルクロス。それは裏切りを意味する言葉。


    GM:では早速やっていきましょう。
    里村:はいー
    GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYh6__xAIM
    GM:PC1の黒瀬さん、自己紹介お願いします!
    黒瀬直:うむ
    黒瀬直:くろせ なお 第12支部に所属する、その道20年のベテランUGNエージェントです。
    黒瀬直:昔から怪物退治を生業としてきたオールドオーヴァードの末裔です。
    黒瀬直:家に代々受け継がれてきた遺産"華金弓"(必中の弓)や、瞬時に形成した色んな武器で戦います。
    黒瀬直:鳴き声は「殺ァッ!」
    GM:強そうな鳴き声だな~
    黒瀬直:N市UGN支部と関わったオーヴァードの、知り得る限り全てのデータも頭に叩き込んでます。いつ共闘したり殺し合ったりするか分かんないので。
    黒瀬直:その辺のトレーニングはエンブレム:スーペリアルネットワークで再現してます。効果対象シンドロームはとりあえずオルクスでスタートだ。
    GM:ほう……
    GM:戦いのセンスがありますね。
    黒瀬直:やれやれ今回はどんな敵が出てくるやら。
    黒瀬直:何かと女の子を連れ帰りがちだったけど、最近は少年と縁があります。
    GM:懐が深いと評判。
    黒瀬直:今回は女の子の方!前に連れ帰りかけた矢賀シオリくんとの再会。嬉しいなあ。
    矢賀シオリ:黒瀬さん~
    黒瀬直:シオリくん~
    黒瀬直:というわけでハンドアウトをお願いします。
    GM:理解!

     PC1 黒瀬直 シナリオロイス:矢賀シオリ
     十二支部の見習い事務要員となった"マスターアカーシャ"被験体のバックアップ、矢賀シオリ。そんな彼女が君に相談を持ち掛ける。
     どうも近頃、何者かに後を尾けられている気がする、のだという。
     しばらく屋敷へ匿ってほしい、そう依頼され快諾した(してくれるよね?)君と連れ立つ黒ノ門一丁目への帰路。
     埒外の攻撃出力・速度を持つ男の手によって、彼女は攫われてしまう。

    黒瀬直:シっシオリく~ん!?
    GM:というわけでお持ち帰りに失敗してもらう!
    黒瀬直:しょんぼり
    GM:ベテランのなんかでいい感じになんとかしてください! 次!
    GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYtdG_xgIM
    GM:PC2の霧江さん、よろしくお願いします!
    霧江冬司:よーし、俺様の出番だな!
    霧江冬司:霧江冬司(きりえ・とうじ)。フリーランスの傭兵だ
    霧江冬司:年齢はにじゅう……3?4? 多分その辺。
    GM:曖昧だ……凪ちゃんが管理してくれてるからって……
    霧江冬司:子供の頃からあちこちを旅しながら、傭兵稼業をしていました。
    霧江冬司:変幻自在の武器・流体剣を使って戦う、遠距離戦もこなせる白兵ファイターです。
    霧江冬司:よく「死ねーーーーーっ!!!」って叫びながら敵に飛びかかっています。
    GM:変幻自在の射撃ファイターである黒瀬さんと対になってるみたいでちょっといいですね(何が?)
    :たまに敵以外にも飛びかかりますが、その時はうまく躱してください。
    :もしくは、こちらに声を掛けてください。シャットダウンさせますので。
    GM:頼りになるな~
    :というわけでどうも、助手です。データ的には使用人扱いでくっついています。
    :今回はメリイさんが12支部で保護されているシオリさんと接触するということですので
    :私たちも同行します。
    夢尾メリイ:「ついに栞ちゃんと会えるのね…楽しみ……」
    GM:ではハンドアウトをドン!
    霧江冬司:来い!

     PC2 霧江冬司 シナリオロイス:"デイドリーム"
     君はUGNに協力的な元FHエージェント、"デイドリーム"の保護者である。
     "アカーシャ"セルの前線エージェントとして暗躍した彼女だが、本人の境遇や捜査への貢献、
     何より"マスターアカーシャ"討伐の功労者たちの意向によって、晴れて古い友人への面会が許された。
     不純な動機であるかもしれない。その接触を監視すると、君は申し出た。
     少女の友の名を、矢賀シオリという。

    GM:幼女を監視してもらいます。
    霧江冬司:うむ。俺様も楽しみだ
    夢尾メリイ:「栞ちゃんに色目を使ったら……殺す!」
    :冬司はともかく、UGNとの約束もありますし、監視は引き受けます。
    GM:助かるぜ! 次!
    霧江冬司:こわっ
    霧江冬司:ともかく、ハンドアウト了解!
    GMhttp://pulpfunction.ohugi.com/dx3_tw/dc3_008.html
    GM:PC3を一旦飛ばして、PC4!
    GM:ニーンテさんどうぞ!
    ニーンテ・S:了解した。
    ニーンテ・S:ニーンテ・シュヴァルツ。コードネームは"アヴェントゥリエーロ"。
    ニーンテ・S:ノートルダム財団からUGNに出向している……少し入り組んでいるが、まあ民間協力者だよ。
    ニーンテ・S:この格好(ペストマスクと黒外套)は、気にしないでくれ。一般人には見えないからどうということはないさ。
    GM: オルクスの便利イージー、便利。
    ニーンテ・S:"古い"オーヴァードというだけなら、私もそれなりに古い。[Dロイス:永命者]持ちだ。
    ニーンテ・S:レネゲイドがそう名付けられる前から、吸血鬼や人狼、悪魔と呼ばれていたそうしたものと戦ってきた……という経歴設定になる。
    ニーンテ・S:信じられないようなものを色々と見てきたよ。二次大戦の頃は特に……いや、この話は余分だな。
    GM:トワイライトの刺客……古強者……
    ニーンテ・S:データ的にはオルクス/モルフェウス+エグザイルのトライブリード。範囲攻撃しかできない(文字通りの意味で!)アタッカーだ。
    GM:あまりにも潔い起点エフェクト
    ニーンテ・S:今回160点版だが、実は火力的には130のほうとほぼ変化がない。便利エフェクト《巨匠の記憶》を生やしたりしている。
    ニーンテ・S:今は第9支部で世話になっているが、今回については、専門分野に近い……かもしれないという意味で声がかかったようだ。
    ニーンテ・S:インドのほうも剣呑な話は多いからね。協力者として、できるだけのことはさせてもらう。
    ニーンテ・S:以上。こんなところかな。
    GM:イエス! ノートルダム財団での経験を活かして頂きましょう。
    GM:では月さんも戻られたので
    ニーンテ・S:はい
    新戸克由:はい!
    GM:新戸くん自己紹介お願いします!
    GMhttps://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY29fGzwIM
    新戸克由:「新戸克由だ、よろしく頼む。」「……『蒐集:者』(パーソン・コレクター)?」
    新戸克由:「俺は蒐集者(コレクター)だぜ。中々趣味の悪いコードを考えるね、アンタ」
    新戸克由:新戸克由!12さい!第4支部のジャーム保管庫管理人!
    GM:弱冠12歳にして!
    新戸克由:職権乱用で支部長にも秘密の蒐集室を作成し、崩落戦で亡くした教官を保存したりしてるぞ!
    GM:やべー
    新戸克由:サイコそうでサイコじゃない少しサイコな少年です。仲良くしてね
    新戸克由:性能的にはバロール兇悪デバフ型!
    GM:なんていやらしいシンドロームだ
    新戸克由:停滞空間も放って役割崩壊も万全だぜ!申し訳程度のオルクス妖精の手で支援も万端!
    GM:判定と戦闘を強力にバックアップだ!
    新戸克由:12支部とも何かと縁が多い。ナントカ追い出されない程度の実績を上げていきたいところだな。
    新戸克由:以上!今回はよろしくお願いいたします!
    GM:PC3と4はハンドアウト共通となります
    GM:よろしくドン!
    PC3/4 新戸克由/ニーンテ・シュバルツ シナリオロイス:"ディスク"
     "アカーシャ"セル跡地から押収されたレネゲイドアイテム"ディスク"が1つ、盗み出された。
     使途は特殊な記憶媒体であり、未だ中に収められた情報を取り出すのには成功していない。
     捜査に協力する"デイドリーム"の話によれば、莫大な量の危険技術が収められているのだという。
     盗み出した者を見つけ出し、"ディスク"を取り戻すのが君達の任務だ。
    GM:はい、というわけでお2人には厄ネタを追いかけてもらいます
    ニーンテ・S:心得た。おかしな遺物には慣れているが…
    新戸克由:ディスクねえ。趣味の合う映像ではなさそうなのは確かだな
    GM:存分に財団でのノウハウとか……そういうアレを活かしてくれ!
    ニーンテ・S:最善を尽くそう。
    GM:以上4人! よろしくおねがいします。
    黒瀬直:よろしくお願いします!
    ニーンテ・S:よろしくお願いします!
    新戸克由:よろしくお願いいたします!(寝坊しちゃってすみません……)
    霧江冬司:よろしくお願いします!

    GM:登場お願いします
    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:37->44)
    新戸克由:新戸克由の侵蝕を1増加しました(侵蝕率:33->34)
    新戸克由:落ち着き……

    GM:君たちは、UGNからの依頼であるアイテムの痕跡を探っている。
    GM:"ディスク"──"アカーシャ"セル跡地から押収されたレネゲイドアイテムが、何者かに盗み出された。
    GM:無限に近い容量を持つ情報集積装置であり、数々の危険技術が収められているのだという。資料を見る限り、デザインはフロッピーディスクと呼ばれる古い磁気媒体に酷似している。正方形の、カードキーのような。
    GM:市内、地下水道。
    葉鳩佳奈:「ここが最後のポイントッスね」
    葉鳩佳奈:第四支部の平職員が、通信機越しに君達を案内している。
    葉鳩佳奈:「"アカーシャ"セル跡地に通じる空間迷彩通路。犯人(ホシ)の痕跡があるといいんスけど……」
    ニーンテ・S:「なに。いずれにせよ、こちらは追う立場だ」電気式のランタンを掲げて、壁……にしか見えない場所を照らす。
    新戸克由:かつ、かつ、かつん。
    新戸克由:水道に反響する足音とともに、周辺の痕跡を探っている。
    新戸克由:「──了解した。一先ず“アヴェントゥリエーロ”と手分けして捜索に当たる」
    GM:新戸克由、君はディスクを保管していた第四支部の職員として、ニーンテ・シュヴァルツは危険なRアイテムを封印するノートルダム財団の経験を買われ
    GM:どちらも蒐集者としての手腕を期待されて、この任務に駆り出された。
    葉鳩佳奈:「気を付けてください、メリイさんのお陰でだいぶ構造が分かってはいるッスけど」
    葉鳩佳奈:「彼女が知らされていないことも多い筈です」
    新戸克由:(……とはいえ、Rアイテムは門外漢なんだよな。)(“アヴェントゥリエーロ”の知識を頼らせてもらう場面も多そうだ)
    新戸克由:(夢尾メリイ──“デイドリーム”、か。)
    GM:そうして君たちがいくつかの角を曲がり、端末地図に示される分かれ道に差し掛かる。
    ニーンテ・S:「"コレクター"」足を止める。
    新戸克由:「ああ」千枚通しを取り出す。
    ???:果たしてそこに、先客がいた。
    ???:緩くパーマのかかった金髪の男だ。剣呑な雰囲気を纏い、くゆらせていた煙草を壁に押し付けて、消す。

    title="ink"

     画像は私好みの男メーカー @tokiyu10
    ???:「おっと……」
    新戸克由:「マナーが良くないな。誰が見てるかわかったもんじゃないぞ?」
    ニーンテ・S:「失礼。このあたりに用が?」
    ???:「2人か……予想より多いつーか。運命の強度が違うな、この街は」
    ニーンテ・S:「運命か」こつり、と手にしていた杖をつく。
    ???:「致命の点をズラせる奴が多いっつーのか? こうやって動くと、概ね何かにひっかかるようにできてるってわけ」
    ???:「まあいいや」
    ???:青年は君たちの前で屈伸を始める。
    ニーンテ・S:外套の中に手を入れる。金属の擦れる異音。
    新戸克由:いつの間にか。少年の唇にシャボン玉のストローが挟まっている。
    ???:「──なあ、人間ってのはさあ」
    ???:「外れた奴を糾弾するようにできてるよな。内側に入れてられないものを糾弾する機能だ」
    ???:「これ一本で進化したと言ってもいい」
    新戸克由:「まあな。はみ出し者の自覚がある者は、それなりのやり繰りを考えなくてはいけない」
    ニーンテ・S:「世界には、危険なものがあまりに多すぎる」
    ???:「原初の社会維持機構だ。くだらない方法で万物の霊長とやらに収まったもんだと思ってたが……」
    ???:滔々と語りながら、ストレッチをこなしていく。
    新戸克由:「自覚が無ければ緩やかに。話が通じなければそれ相応の手段で消えていくだけだ。」
    ???:「ああ、勘違いするなよ。今は俺が『内』でお前らが『外』なんだ」
    新戸克由:「そうかい」「じゃあそれなりに足掻いておきたいところだな」
    ニーンテ・S:「なるほど。確かにここは異界だ。そしてなんだ、きみは」
    ニーンテ・S:「まるで最初から、ヒトであったことがなかったような言い方をするな」
    ???:「──正しさを目の当たりにして、分かった。最近だがな。俺もそこらへんのボンクラどもと同じだ」
    ???:「そこにある筈の正しさがない事に耐えられない」
    ???:言い終えるや否や、青年の姿が、消える。
    新戸克由:ふう。とため息を吐く。微かなシャボン液が空気を取り込み、形を成す。
    ???:一拍遅れて、二本の赤い斬線が通路を割いた。高速で振るわれた血の刃だ。
    ニーンテ・S:声もなく派手に吹き飛んで、下水の壁に叩きつけられる。
    新戸克由:致命の箇所に山を張ったシャボン玉と共に切り裂かれる。
    GM:既に支部との通信は途絶している。何らかの予測の元、君達を待ち伏せしていた相手なのは間違いない。
    ???:「お? 案外あっけないな」
    新戸克由:ひび割れたシャボン玉より。無数の魔眼が通路を分かつ様に零れ落ちる。
    新戸克由:(速いな。魔眼の拡散速度より先に離れられた)
    ニーンテ・S:嘴のついた仮面をかすかに持ち上げて、男を見る。丸いレンズの眼が男の姿をかすかにうつす。
    ニーンテ・S:「君は何を見た?」
    ???:「うん……?」
    ニーンテ・S:「真実の話だ。好きそうに見えたが」
    ???:「真実も何も、お前らがそこに這いつくばってるのが全てだろうが」
    ???:「それとも」
    ???:「何か違うものが見えてるか? お前らには」
    ???:楽し気に口の端を歪める
    ニーンテ・S:「いいや。だから聞いている」
    新戸克由:「生憎、物分かりは悪い方でね。外様にも教えてくれると嬉しい所だ」
    ニーンテ・S:「君が過去に見たものは見えない。そんな目をできるようになった理由を──」
    ニーンテ・S:咳き込む。くぐもった音
    ニーンテ・S:「ご教授願えるかと思ってね」
    ???:「……ああ、成程。話の続きか」
    ???:「……俺は奴らと違って、他人にそれを知ってもらおうとは思えねーが」
    ???:「『神』だ。満足か?」
    ???:説明は終わったとばかりに。
    ニーンテ・S:「ああ。十分に」
    新戸克由:「……」じわりと傷口は塞がっていく。零れ落ちた針は変わらずその手に。
    ???:壁を蹴り、ぐるりと体を回転させる。手首から噴き出した血液が鞭のようにしなり、鋭利な刃のごとく君達を狙う。
    ニーンテ・S:「"コレクター"」
    ニーンテ・S:そのコードネームを呼ぶのと同時、黒い外套が内側から膨れ上がる。
    新戸克由:「大丈夫。『浸透』させた」伏せたままで小さな千枚通しを放つ。
    新戸克由:青年が蹴った先の──『風船』に貶められた壁へ。
    ???:「あァ……?」
    新戸克由:下水道壁がはじけ飛び、崩落する瓦礫が血液を阻む!
    ニーンテ・S:下水のそれよりなお鼻につく、血と羊水のニオイを撒き散らしながら、外套の下から異様なものが"噴出"する。
    異様に腹の大きな巨人:通路を埋め尽くすほどに巨大な、おおまかにいえば人型の生物。凄まじい勢いで成長を続けている。
    新戸克由:「そちらも大事はなさそうか、“アヴェントゥリエーロ”」
    異様に腹の大きな巨人:壁の狭さでめりめりと骨と肉を軋ませ、その成長速度そのもので自壊しながら、男の方へと手をのばす。
    ニーンテ・S:「辛うじて。お陰で、動くまで手が出せなかったが」ぼたぼたと滴り落ちるのは、血刃に身代わりと切り裂かれて死んだ、甲殻を持った虫の群れだ。
    ニーンテ・S:「……長くは保たない。撤退を提案するよ、"コレクター"」
    ニーンテ・S:「経験則だが、今の我々だけで相手取れる手合じゃない」
    ニーンテ・S:仮面の下、嘴の中でくぐもった荒い息。杖にすがるようにして立ち上がる。
    新戸克由:「有難い。その意見に乗らせてもらうとしよう」
    ニーンテ・S:「意思が通じやすくて助かるよ。"コレクター"」
    ???:「待ちやがれ!」
    新戸克由:「最低限の地図は叩き込んである。肩は要るかい」振り向きもせず、更に千枚通しを投擲。
    新戸克由:破裂し、さらに崩落した水道壁の質量が道を塞ぐだろう。
    ???:君達を呼び、叫ぶ声は、濁流にかき消えた。
    ニーンテ・S:「大丈夫だ。歩けるよ」
    新戸克由:「OK。後はアイツが方向音痴であることを祈るとしようか」
    ニーンテ・S:「それと、性格の悪い運命の加護を。だ」
    新戸克由:通信機の状態を確認しながら、緩やかに歩き出す。

    GM:ロイス取得をどうぞ
    ニーンテ・S:「同行者:新戸克由:○有為/隔意」でロイス生成。「敵手:???:○好奇心/脅威」。かな。
    新戸克由:ロイス!ニーンテさんに!
    新戸克由:〈流石に歴戦だな、判断が早い〉ニーンテ・S:〇連帯感/マスクの中身が気になる で取得!
    新戸克由:他は保留!
    ニーンテ・S:以上。
    新戸克由:以上です!

    GM:登場どうぞ!
    霧江冬司:1D10
    DoubleCross : (1D10) → 2

    GM:落ち着いている

    GM:晴天である。君は愛車のハンドルを握り、N市UGN第十二支部へと向かっている。
    夢尾メリイ:「でねー。その時はまだ16歳だった栞ちゃんが~」
    GM:助手席でしきりに話しかけてくる少女は"デイドリーム"夢尾メリイ。
    GM:特異点による人類の滅亡をもくろみ、先日壊滅したFHセル"アカーシャ"の元エージェントであり
    GM:今は一転UGNに協力しながら、君の家に棲みついている。
    霧江冬司:「ふむふむ」
    霧江冬司:「16歳だった、か……これから会うシオリちゃんはたしか」
    夢尾メリイ:語っているのはジャーム化し、君に討たれた元親友との思い出についてだ。
    夢尾メリイ:だが、その表情は明るい。
    夢尾メリイ:塵埃栞の変貌前の記憶バックアップ体、矢賀シオリとの面会の許可が出たのだ。
    夢尾メリイ:「あ、今は10歳の姿ね。あの頃の栞ちゃんはまだまだちっちゃくてね~」
    :「マスターアカーシャとは基を同じくして、別の存在ですね。」ひょっこりと後部座席から顔を出して。
    霧江冬司:「ふーん。なんだか妙な感じだな」
    夢尾メリイ:「って……そうだ! 何でこんな事に気付かなかったのかしら」
    夢尾メリイ:「十二支部に居るのが"アカーシャ"実験を受ける前の栞ちゃんなら、まだあたしのことを知らない……?」
    霧江冬司:「あー……」メリイの気づきに、こちらもそう言われれば……というように。
    夢尾メリイ:「ど、どうやって話しかければいいのかしら」おろおろ
    霧江冬司:「そう身構えなくても大丈夫だろ」
    霧江冬司:「もともとシオリちゃんとは友達だったんだろう。なら、心配ない」
    夢尾メリイ:「そう……?」あからさまにほっとした様子で
    夢尾メリイ:「そ、そうよね。昔の栞ちゃんは素直ないい子だったし!」
    夢尾メリイ:「って、あんたに何が分かんのよー!」
    夢尾メリイ:逆ギレして運転中の冬司さんにつかみかかる! 危ない!
    霧江冬司:「うおっ!こら、やめんか!」
    夢尾メリイ:「うがー!」
    :運転席で暴れる二人を無感動に眺めながら、ずずーっと持参した湯呑でお茶を飲みます。いい天気ですね。
    GM:では、そんなこんなでわちゃわちゃしてたりしてなかったりする君たちの前に
    ???:横断歩道でも、信号でもない場所。ふらり、と。道を遮るように、女が現れる。
    霧江冬司:「おわっ!」
    ???:黒い帽子型のヘッドドレス、ポンポンのついたパーカーを羽織っている。どことなく、山伏を思わせる服の意匠。

    title="itami"

    夢尾メリイ:「わーっ!」
    霧江冬司:ふらり、と現れた女性の姿を認め、メリイをぐいーと助手席に押し戻すと、急ブレーキ。
    ???:女は車の前に立ち、暗い表情でぶつぶつと何かをつぶやき続けている。
    ???:「………………」
    夢尾メリイ:「な……何こいつ! 自殺志願者!?」
    夢尾メリイ:「ちょっとー! どきなさいよ!」
    夢尾メリイ:窓を開けてキャンキャンと怒鳴る
    霧江冬司:「こ……こらーーーっ!危ないだろうが!」
    ???:「……なさい。ごめんなさい……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
    霧江冬司:相手に怪我がないのを認めて、同じように窓を開けて注意。
    霧江冬司:「? おい。大丈夫か、きみ」なんか、危ない雰囲気の子だな……
    ???:「許して……ごめんなさい……私が私が私が──────」
    GM:ぞわ、と尋常ならざる気配を、君は感じるかもしれない
    ???:「──私がダメダメだから、こんなカスどもをのさばらせてしまう」
    ???:ぼそり。
    :「…………」後部座席のドアを反射的に叩き明け、ショットガンを構える。
    霧江冬司:「! メリイ!」ぐいー、と助手席に引きずり込む。
    :散弾銃射撃。発砲と同時に半身を車内へ引き戻す。
    ???:背負ったリュックから三節棍のようなものを取り出し、振る。銃弾を弾きながら即座に伸直し、金剛杖となる。
    霧江冬司:車内への全員帰投を確認と同時に、全速力でバック走行。
    ???:「我が身に宿れ、オン・ソンバニソンバ・ウン・バザラ・ウン・パッタ!」
    ???:真言を唱え、さらに複雑で重層的な叫声が続く。
    ???:爆発音が鳴った。女がアスファルトを踏み砕いた音である。
    霧江冬司:「ち……凪!」
    :「はい」呼びかけに応じ、素早く運転席に滑り込み、運転を交代する。
    ???:跳躍。杖を攻撃には使わない。思い切り拳を振り下ろす!
    ???:その拳はすんでの所で回避されるが──
    ???:ド ガァ ッ !!! 路面にそこそこのクレーターが穿たれる。
    夢尾メリイ:「なっ……なっなっ!」
    ???:「ごめんなさい」
    霧江冬司:流体剣を手に、ルーフから車外へ飛び出す。
    霧江冬司:「この……いきなり何しやがる!」
    夢尾メリイ:「冬司!」霧江さんに続いて車を飛び出る。周囲にパステルピンクの泡を生成する。
    ???:女が距離を詰め、拳を振るう。一挙手一投足に地を踏み砕き、風を割る音が付随する。
    夢尾メリイ:「何だってのよ!」泡をいくつも反応させ、爆裂!
    霧江冬司:「…………ッ!」問答無用か!
    ???:拳の一振りで振り払われる。
    ???:「──────!!!」
    霧江冬司:が きぃん
    霧江冬司:凄まじい勢いで振り下ろされる拳を、掬い上げるように振り上げた刃が弾き飛ばす。火花が散る。
    霧江冬司:「いい加減にしろ!いきなり車道に飛び出してきたかと思えば、物騒なもの振り回しやがって!」
    夢尾メリイ:「拳で流体剣と撃ち合ってるっての……!?」
    ???:「ごめんなさい──」
    ???:君のその言葉にも不明瞭な謝罪と、意味の取れない叫びを繰り返すばかり。
    ???:また拳が剣に逸らされ、背後のビルを破壊する。
    霧江冬司:「ええい、謝りながら襲いかかるな!」くそ、馬鹿力め!
    夢尾メリイ:「冬司! こんなのとまともにやり合うべきじゃないわ!」
    夢尾メリイ:ぶくぶくと水色の泡を生成する。その泡が弾けると同時、女に短い幻覚を見せる。
    ???:明後日の方向を殴り始めます。シュッシュッ
    霧江冬司:「ナイスだ、メリイ!」
    霧江冬司:「よし、全員撤収ーーーーーーー!」
    :ドリフトでメリイと冬司を回収し、アクセル全開。
    夢尾メリイ:後部座席に転がり込みます。
    夢尾メリイ:「まったく……なんなのよ……今日という日に、幸先わっる……」
    霧江冬司:「いきなりとんでもないのが現れたな……」助手席でふーーー、と息をついて。
    霧江冬司:くそ、まだ手がジンジンしてやがる。
    夢尾メリイ:「まさかアレにもコナかけたりしないわよね」
    霧江冬司:「バカいえ。俺様はちゃんと話が通じそうな相手しか口説かん」
    :そうでしょうか。そういうことにしておきましょう
    夢尾メリイ:「そ、安心したわ。あんなのにかかずらって栞ちゃんと会える時間が減ったらたまったもんじゃないし」
    夢尾メリイ:背もたれの間から顔を出しながら
    :「それで」
    :「どうしますか?」
    霧江冬司:「このまま12支部へ行くぞ。今なら撒けるだろう」
    霧江冬司:バックミラー越しに、幻覚に翻弄されている正体不明の襲撃者を確認して。
    夢尾メリイ:「……まあ、支部に報告よね。この中の誰を狙ってたのかは分かんないけど」
    夢尾メリイ:"テンペスト"霧江冬司、ギャンビットの系譜である凪、"デイドリーム"夢尾メリイ。それぞれ、無法者から狙われる理由はある。
    夢尾メリイ:「ひとまず賛成」
    :「わかりました」言葉少なく了解し、12支部へ向けてハンドルを切る。

    GM:ロイス取得をどうぞ
    霧江冬司:襲撃者 P興味/N敵愾心○

    GM:登場侵蝕をどうぞ
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:30->32)

    GM:UGNはとみに人手が足りぬ組織である。他自治体の追随を許さぬレネゲイド犯罪率を誇るN市でも、当然のごとくそれは変わらない。
    GM:だが、中でも十二支部のワーカーホリックと言えば、誰もが君の事を思い浮かべるだろう。
    GM:今日も君はまた一つ死線を越え、支部である鹿島七原神社へと帰還したところである。
    矢賀シオリ:「黒瀬さーん!」

    title="siori"

    矢賀シオリ:とてとてと、玉砂利を踏んで君に駆け寄る小さな影がある。
    矢賀シオリ:「お疲れ様です!」
    黒瀬直:「……おや」ずかずかと無造作な足取りをふと止めて、声の主に視線を向ける。
    黒瀬直:「ありがとう、ただいまシオリくん」ゆっくりと近づいて、少女を見下ろす。
    矢賀シオリ:矢賀シオリ。"マスターアカーシャ"の前身たる幼女のバックアップ人格。情報体レネゲイドビーイング。
    矢賀シオリ:かつて君に助けを求め、十二支部へと拾われた少女である。
    矢賀シオリ:「お帰りなさい」大きくお辞儀
    黒瀬直:年末に異界より連れ帰った彼女がぱたぱたと動く様子を見て、僅かに頬を緩める。
    黒瀬直:「どうだ、私が留守の間に何か変わったことはなかったかね」
    黒瀬直:「面白いこととか、嬉しかったこととか。あれば聞きたい」
    矢賀シオリ:それを聞いて、ぱあ、と華やぐような笑顔を向けます
    矢賀シオリ:「今日はお昼の休憩中、風眼さんの鍛冶を眺めていたんです」
    黒瀬直:「ほうほう」12支部のエージェント……チルドレン時代から縁がある子だ。
    矢賀シオリ:「中に入ってみると、改めて周りより新しい建物なんですね……いえ、そんなことより」
    黒瀬直:「彼の為に拵えたものだからね……ふむ?」
    矢賀シオリ:「刀を握ったら溶かしてしまう、ということで。どれだけ日本刀の形からはずれたものまでなら扱えるかを試すキャンペーンだったみたいで」
    矢賀シオリ:「見たことがない刃物がいっぱいあったんですよ!」
    黒瀬直:「そうか、それは見物だな」
    矢賀シオリ:それから、スマートフォンを取り出して、撮影したいろいろな剣を見せます。
    黒瀬直:「彼はどんどん器用になる……熱量制御の方が上達したら、風眼くんにとっても良いのだが」まじまじと見つめる。
    矢賀シオリ:「すごいですよね……これなんか、どうやってあそこの金床で打ったのか分からない……」刀身がゆらゆらと湾曲した剣とかを指さしている
    黒瀬直:「凝り性だからな……フランベルジュか……」
    矢賀シオリ:「結局、握って振ったら全部溶けちゃったらしいんですけど……形だけというわけでもないんですねぇ……」しゅん、と残念そうに
    黒瀬直:「ま、形に拘っているのが彼だからな」ぼそりと呟いて
    黒瀬直:「それも、良いことだ。目指すもの、憧れるもの、尊いもの」
    黒瀬直:「有ればこそ、努力し甲斐があるだろう。鍛冶場を用意した甲斐もね」
    矢賀シオリ:「はい! 風眼さんはかっこいいです」
    矢賀シオリ:「十二支部にはかっこいい人が多いですね、きのうも──」とすぐ次の話を始める
    黒瀬直:彼女の話を、時に頷き、口を挟みながら、しっかりと聞く。
    矢賀シオリ:天才少女を自称し、一を聞いて十を知る彼女だが、その能力はオーヴァード由来の事象に対して完全には通用しない
    黒瀬直:好奇心旺盛な彼女の話は聞いていて面白いものだし、楽しそうに話す姿を見れば、うん。
    矢賀シオリ:だから支部にいると興味を惹かれる事も多いのだろう。しばらく黒瀬さんの聞き上手に甘え
    矢賀シオリ:「はっ、長々と引き留めてしまった!」
    黒瀬直:「……色々と、興味を引くものが見られたようだね」
    黒瀬直:「うん、良かった」そう、思うことができる。だから好きだ、こうして彼女の話を聞くこと。
    矢賀シオリ:「……黒瀬さん達の仕事は楽しい事ばかりじゃなくて、いいえ」
    矢賀シオリ:「ずっと辛いことが多いのは、分かっているんですけど……」
    矢賀シオリ:少し恥じいるように、目を伏せる。
    矢賀シオリ:「でも、聞いてくれてうれしいです。ありがとうございます」
    黒瀬直:「なに、気にするな」頭に手をやり、癖の強い髪をくしゃくしゃと揉む。
    矢賀シオリ:「…………あの、それで」おずおずと
    矢賀シオリ:「実はもう一つ、聞いてほしい話があるんです」
    矢賀シオリ:「こっちはあんまり、楽しい話じゃないんですけど」
    黒瀬直:「ああ、聞こう」膝を曲げて、彼女を見つめる。高さを合わせて、真正面から。
    黒瀬直:「楽しい話も真面目な話も、シオリくんなら大歓迎だ」
    黒瀬直:「好きだからな、頼み事をされるの」
    矢賀シオリ:ほぅ、と安堵の息
    矢賀シオリ:「……最近、支部の外で、えっと」
    矢賀シオリ:「視線を感じるとかではないんです。夜足音が聞こえるとか、そういう事もないんですけど」
    黒瀬直:「気配を感じるか。穏やかならないものを」
    矢賀シオリ:「私の総体理解が……風の音とか、人の流れとか、そういうのをなんとなく違和感で拾って────何でわかったんですか?」
    矢賀シオリ:「黒瀬さんはさすがです……」
    矢賀シオリ:「そう! でも私、とりたててオルクス・ノイマンとして優秀なわけではないですし……」
    黒瀬直:「経験では負けるわけにはいかないからね、話の流れは掴めるとも」
    黒瀬直:「じゃあそうだな。一緒に帰るか?」
    矢賀シオリ:「多分、あとをつけている人がいるとしても、理由は私が弱いからだと思ったんです、だから黒瀬さんが一緒にいてくれれば──────何でわかったんですか!?」
    黒瀬直:「シオリくんは賢いからね」提案と同じように、淡々と応える。
    矢賀シオリ:「そう! それでお願いします!」
    矢賀シオリ:食い気味に。
    黒瀬直:「私に話すならそういうことだと予想もつく……うむ」
    矢賀シオリ:「あとかねてよりお誘いを受けていたお泊りもしたい……そう、そういうわけなんです」
    黒瀬直:「君の期待に応えさせてもらおうか」すっくと立ちあがり、彼女に手を差し向ける。
    矢賀シオリ:「わぁ!」手を取る
    GM:──そうして
    GM:しきりににこにこと上機嫌で礼を言う矢賀シオリを伴い、君は黒ノ門一丁目への帰路についていた。
    黒瀬直:ずっと手を繋いだまま、彼女に歩調を合わせてゆっくりと。
    黒瀬直:「──今日は無理だが、今度シオリくんに晩御飯を作ろう」
    矢賀シオリ:「あ。聞きましたよ~」
    矢賀シオリ:「レパートリーが増えたって! 楽しみです、黒瀬さんのお料理──」
    ???:《ワーディング》
    黒瀬直:「何か好きな具材など──」立ち止まり、気配の方向を睨みつける。
    矢賀シオリ:「!」
    :静かに浸透するようなワーディングが放たれ、君達の正面にコートを着込んだ眼鏡の男が現れる。

    title="diss"

    画像は拝式目付きの悪い男メーカー
    :「用心深い、用心深いとは思っていたが」
    :「まさか"デモン・ストレイト"を用心棒につけるとはな。十二支部も"ドライブ"の重要性は理解しているという訳か」
    黒瀬直:「ふむ、君がこの子を追い回していた者か」彼女を庇える位置に立ち。
    :黒瀬さんは知っていてもいいでしょう。
    :男の名は、"ディシペイション"籾木敬
    籾木敬:10年ほど前に行方不明となったUGNエージェント。ピュアオルクス能力者であり、主にUGNの後方で記憶処理を担当していた。
    籾木敬:「そうなるな」
    黒瀬直:「一手遅れたな……いや、随分遅い帰りだ」
    籾木敬:けだるげに言いながら、男が胸ポケットから厚みのある正方形のカードを取り出す。
    黒瀬直:「迂闊な真似はするなよ」彼女と繋いだ手を離し、その手に弓を作り出す。
    籾木敬:「何を誤解している?」
    籾木敬:「俺が出てきたのは、秘密裏に済ませるのを諦めたからだ。それ以上の譲歩はない」
    黒瀬直:「そうか」
    黒瀬直:「ならば私も穏便な話は諦めるとしよう」
    矢賀シオリ:不安そうに、2人のやり取りを眺めている。
    籾木敬:「とはいえ、相手が相手だ。それなりの犠牲は要るな」
    籾木敬:掲げたカードが蒼く光る。
    籾木敬:「25%だ」
    籾木敬:ドッ……!!!
    黒瀬直:「殺ァッ!」蒼と同時に金光奔る。
    籾木敬:男を中心に、オーラのようなものが迸る。致命の威力を持つ光の弾が無数、放たれる。
    GM:君は気づくだろう。
    黒瀬直:狙い過たず衝突し合うように矢を放ち、同時にシオリくんごと庇う盾を形成している、が。
    GM:籾木敬は本来、攻撃能力を持つエージェントではなかった。デモン・ストレイトの金光に伍する威力の攻撃を放ち続ける、今の彼は尋常ではない。
    GM:いや、押されている。黒瀬直の側が。
    籾木敬:「──これほどか、仕方ない。限界まで──」
    籾木敬:直後、それまでの出力を上回る一筋の光条が盾を砕き、君を吹き飛ばし。
    矢賀シオリ:「黒瀬さん!」
    黒瀬直:「がぁっ…逃げろシオリ!」予想を更に上回る一撃に吹き飛ばされながらも、声を飛ばして──
    籾木敬:《瞬間退場Ⅱ》
    矢賀シオリ:「っア──」
    黒瀬直:彼女に、手が届かなくなる。
    籾木敬:追い討つように、爆炎。
    GM:そして、風が煙を拭い去った時、そこには誰も居ない。
    GM:矢賀シオリも、籾木敬も。
    黒瀬直:「……」得物を構え、低い姿勢で瞳を凝らし、自分の敗北を知る。
    GM:オルクスシンドロームの、彼本来の能力だろう。気配すら完全に消失している。
    黒瀬直:「……シオリくん」固く拳を握り締める。
    黒瀬直:僅かに血を滲ませて。
    黒瀬直:「……支部に連絡だな」
    黒瀬直:直ちに肉体を修復。携帯端末を操作しながら来た道を逆走する。
    黒瀬直:衝動任せの自傷行為など、なんの意味もない。
    黒瀬直:そのような無駄、未熟なこの身に許されるはずもない。
    黒瀬直:私には、やらねばならない事があるのだから。
    GM:ならばほどなく、君は知るだろう。
    GM:矢賀シオリだけではない。"アカーシャ"と関わりあいになった者が2か所で、他に襲撃されている。
    GM:また、この街で何かが動き出していた。

    GM:ロイス取得をどうぞ
    黒瀬直:幼子:矢賀シオリ/P庇護:N悔悟〇

    GM:全員登場です
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:32->36)
    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:44->50)
    霧江冬司:1D10+32
    DoubleCross : (1D10+32) → 1[1]+32 → 33

    新戸克由:新戸克由の侵蝕を1増加しました(侵蝕率:34->35)

    GM:同時多発的に"アカーシャ"に大なり小なりかかわりのある案件で謎のオーヴァードの襲撃を受けた君たち4名
    GM:失礼。凪、"デイドリーム"を含めた6名が十二支部の一室に集まっていた。
    支部職員:「矢賀シオリを"ドライブ"と称する男、アカーシャ殺しとアカーシャの生き残りの乗る車の前に立ちはだかった女性、そして"ディスク"の調査の妨害」
    支部職員:「暫定的にこれらを同じ一件として扱う、ということになりました。よろしくお願いします」
    支部職員:木村、と書かれた名札を下げた若い男性職員が集まった面々に向けて頭を下げる。
    霧江冬司:「お、直さんじゃないか。久しぶりだな」
    黒瀬直:「ああ、年明け以来か……あと伏翼が世話になったと聞く」
    黒瀬直:「実に良い男だったと褒めていたぞ……さて」
    黒瀬直:「黒瀬直だ。今回はよろしく頼む」
    新戸克由:「了解です。」「改めて、“ディスク”調査担当の新戸克由です。」
    ニーンテ・S:「ニーンテ・シュヴァルツだ。ノートルダム財団からの出向で、いまは第十支部で世話になっている」
    :「はい。よろしくお願いします」職員の方に挨拶。
    :「どうも。霧江商事の凪と申します。そしてこちらが」
    霧江冬司:「無敵の傭兵にして正義のスーパーヒーロー・冬司様だ。何やら大変なことになってるらしいが、俺様が来たからにはもう大丈夫」
    霧江冬司:「お前ら全員、俺様が助けてやるから大船に乗ったつもりでいろ」
    ニーンテ・S:「"デモンストレイト"の名前はよく聞いたよ。いつぞやの上海ではすれ違いになったようだが」
    黒瀬直:「貴女のような大先達に言われると、面映ゆいものがあります」
    新戸克由:「黒瀬さんとこうして話すのは初めてですが、せいぜい足を引っ張らないよう頑張らせてもらいますね」
    黒瀬直:「新戸くんには柳原くんたちやピヨ助が世話になったそうだね。とても心強いさ」
    新戸克由:「…………ピヨ助?」
    新戸克由:(まさかあのカラーひよこ……?)
    夢尾メリイ:「で」ぶすーっとしていた赤い瞳の少女が口を開く
    夢尾メリイ:「その高名なデモン何とかさまがな~~~~に栞ちゃんをむざむざ攫われちゃってるわけ!?」
    :「私たちが保護している“デイドリーム”です。現在は夢尾メリイの名前で戸籍を取得しています」
    夢尾メリイ:「フン。凪に言われなくても自分で名乗るつもりだったわよ!」
    黒瀬直:「……報告は聞いている。シオリくんの友達だそうだな」夢尾ちゃんをじっと見つめる。
    夢尾メリイ:「う……友達、そうね…」向こうは自分の事を知らないので、強く主張できない。
    霧江冬司:「……ってこら。誰彼構わず噛み付くのはやめんか」メリイの頭を軽く小突いて。
    夢尾メリイ:「あだっ……何よ!」
    新戸克由:「ま、友達想いでいいことじゃないか。肝心なところで邪魔をしなければ構いませんよ」
    黒瀬直:「いや、私は非難に値する未熟者だとも」
    黒瀬直:「なのですまないが、夢尾くんの力を貸してもらう」
    夢尾メリイ:「……何よ……そっちはそっちでしおらしくなっちゃって……」
    ニーンテ・S:「一応確認しておきたいが、報告に上がっているFHエージェントらしき人物。心当たりはないかね、"デイドリーム"」
    夢尾メリイ:「……わかったわ。心当たりということなら、なくもない」
    霧江冬司:「なんだ、あいつらに心当たりがあるのか」
    夢尾メリイ:「変なシャーマンと元UGNは知らないわ。ちょうどそこのペストマスク女が当たった相手だけ」
    新戸克由:「社会不適合運命論者か」
    ニーンテ・S:「ああ。言動を見る限り、かなりの熱心者のようだったからね、セルリーダー周囲との接触はあったか」
    夢尾メリイ:「"インクィジター"って呼ばれてた。昔、"アカーシャ"セルに出入りしていたステイト・オブ・グレイスの幹部……だったと思う」
    夢尾メリイ:「セルの後援者で、栞ちゃんの脳をいじくった執刀医の一人よ。随分長い事行方をくらませてたんだけど……」
    新戸克由:「成る程。容赦をする必要は無さそうだな」
    木村:「"デモン・ストレイト"と交戦した"ディシペイション"籾木敬は"ディスク"らしきものを持っていたと報告にあります」
    ニーンテ・S:「言い換えれば、アカーシャセルの祭器を作り上げた人間か。さて、その過程で何を見たのか…」
    木村:「その"インクィジター"と繋がっていると見てよさそうですね」
    黒瀬直:「観測手段を失った後で、再び得ようとするものか」
    黒瀬直:「何が入ってるか知らんが、まずろくなことにならんな」
    夢尾メリイ:「それよ」黒瀬さんを指さして
    夢尾メリイ:「"ディスク"を『使う』なんてこと、栞ちゃんがいなきゃ、そもそもできる筈ない」
    夢尾メリイ:「あんたを攻撃したヤツは、一体どうやって……」
    黒瀬直:「さて、何やらリソースを削っているようなことは言っていたがね」
    木村:「かのアイテムに関しても、詳しく話を聞く必要がありそうですね。同じ構造のものを第四支部でも調べているらしいですが──」
    新戸克由:「何かわかり次第12支部につないでくれ、とは頼んでます。今は他にできることをしましょう」
    夢尾メリイ:「……とにかく、現状はごちゃごちゃしてるけど。本当の意味で"ディスク"を動かせるのは栞ちゃんだけ。そしてそれを止められるのは──」
    夢尾メリイ:「私だけよ、"アカーシャ"セルの生き残り、"デイドリーム"。頼まれなくてもついていくわ」
    ニーンテ・S:「頼もしいことだ。冬司くん、君が守護役ということでいいのかね」くぐもった声で
    霧江冬司:「おう。任せておけ」
    新戸克由:「まあ……夢尾さんがついてくるのは構わんがね。」
    新戸克由:「いざというときに身を守る手段はあるのか?」
    夢尾メリイ:「逃げと守りは一級品だと自負してるわ」胸を張る
    夢尾メリイ:「胸を張る事じゃないわねコレ」
    黒瀬直:「生き残ってここにいるなら一流だとも」
    黒瀬直:「実際、襲撃を逃れてきたのだろう」
    :「退路の維持と防御は短期決戦が軸のオーヴァード戦闘では貴重な才能ですから」
    ニーンテ・S:「戦闘は、戦闘要員に任せておけばいい。きみは君の仕事があるのだろう、重大な」
    木村:「随分と"マスターアカーシャ"と矢賀シオリに執着しているらしいですが、妙な気は起こさないでくださいよ」メリイへと釘を刺すように。
    夢尾メリイ:「フン……もう一度"マスターアカーシャ"様に会えると言われたって、寝返ったりはしないわ」
    夢尾メリイ:「それじゃあ栞ちゃんは幸せになれないって。もう知ってるもの、ええ。こちらからもよろしくお願いするは」
    夢尾メリイ:「私を、あの子の所まで連れて行って。このままだと──良くないことが起きる」
    霧江冬司:「む。───良くないこと?」
    黒瀬直:「"ドライブ"と"ディスク"だったな」
    新戸克由:「“アカーシャ”セルの資料を見た限りでは、確かにろくなことは起きなさそうだが」
    黒瀬直:「開発者がバックアップを確保したなら、改めてやり直すことも、あるいは」
    黒瀬直:「……急がねばな」
    :「ええ。急ぎましょう」

    GM:シーン終了、ロイス購入可
    黒瀬直:ロイスは保留
    黒瀬直:購入はシューターズジャケット
    黒瀬直:2dx+1>=13
    DoubleCross : (2R10+1[10]>=13) → 10[1,10]+3[3]+1 → 14 → 成功

    黒瀬直:良し。装備して以上。
    新戸克由:ロイスは保留!何か欲しい装備ありますかね?
    新戸克由:無ければブルゲを買おう
    新戸克由:3dx+1>20
    DoubleCross : (3R10+1[10]>20) → 7[3,7,7]+1 → 8 → 失敗

    新戸克由:見送って以上!
    ニーンテ・S:そうだな、今のところは強く推したいものもないし…
    ニーンテ・S:ロイスは保留。購入はブルーゲイル狙いかな。
    ニーンテ・S:3dx>=20
    DoubleCross : (3R10[10]>=20) → 9[4,4,9] → 9 → 失敗

    ニーンテ・S:失敗。以上。
    霧江冬司:ロイス保留。購入は応急手当キット
    霧江冬司:2DX=>8
    DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 8[5,8] → 8 → 成功


    GM:今回の情報収集は特殊なプライズ形式で進行します。
    新戸克由:なっ
    GM:ざっくり言うとメイントピックがないSSSCみたいな感じ! 関連セッションのReIncarnateFlowerと同じです
    黒瀬直:ほほう
    ニーンテ・S:なるほど。
    新戸克由:ふむふむ(復讐)
    GM:複数人で同じトピックを調べた場合は最大達成値だけを参照するわけではなく、人数分累積します。
    霧江冬司:了解です
    ニーンテ・S:理解しました。
     難易度8(共通)
     ▼"ディスク"について 0/2 情報:UGN、FH
     ▼"デイドリーム"夢尾メリイについて 0/3 情報:UGN、FH
     
     ▼矢賀シオリを攫った男について 0/2 情報:UGN 知識:レネゲイド
     ▼霧江商事を襲った女について 0/2 情報:ゼノス、裏社会
     ▼新戸克由・ニーンテ・シュバルツを待ち伏せていた青年について 0/4 情報:FH、SoG
    GM:これが現在調査可能な情報だ!
    黒瀬直:多いねえ
    GM:シーンプレイヤーは一番侵蝕低い人、冬司さんかな
    GM:登場は自由!
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:36->44)
    新戸克由:自分も行くぜ!
    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:50->57)
    新戸克由:新戸克由の侵蝕を9増加しました(侵蝕率:35->44)
    新戸克由:グワーッ揺り戻し!!!
    霧江冬司:33+1d10
    DoubleCross : (33+1D10) → 33+9[9] → 42


    新戸克由:差し支え無さそうならメリイちゃん行きたいですね。
    新戸克由:将来有望だし。
    霧江冬司:調べるのは大丈夫ですー メリイはやらん!
    新戸克由:OK!妖精だけ構えておこう
    黒瀬直:こちらは【矢賀シオリを攫った男について】について調べようかな
    霧江冬司:こっちはどうしようかなー 襲ってきた女のことでも調べるか。
    ニーンテ・S:【待ち伏せていた青年について】だろうね。
    黒瀬直:では各自ということで。
    新戸克由:夢尾メリイについて!情報:UGN!コネ使用してダイス+2!
    新戸克由:5dx+1>8
    DoubleCross : (5R10+1[10]>8) → 10[3,4,5,8,10]+6[6]+1 → 17 → 成功

    新戸克由:財産3入れちゃおうかな!達成値20!
    新戸克由:残り財産1!
    ニーンテ・S:うむ。では、コンセ+巨匠の記憶で、有力者への貸しも使おうか。
    ニーンテ・S:10dx7
    DoubleCross : (10R10[7]) → 10[1,1,3,4,4,4,6,6,6,7]+10[9]+1[1] → 21

    新戸克由:ニーンテさん妖精要ります?
    ニーンテ・S:む。……ふむ、手番一回余分に使うのは、だな。
    ニーンテ・S:いや、大丈夫だ。財産点9入れる。残り3。達成値30。
    GM:豪快!
    ニーンテ・S:あるときに使うものだよ。
    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+4した(侵蝕率:57->61)
    黒瀬直:【矢賀シオリを攫った男について】コネ:UGN幹部、情報:UGN、《砂の加護》を使用。侵食+3してダイス+6
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+3した(侵蝕率:44->47)
    黒瀬直:10dx+1>=8
    DoubleCross : (10R10+1[10]>=8) → 10[1,4,4,6,7,7,9,10,10,10]+6[1,5,6]+1 → 17 → 成功

    黒瀬直:こちらは問題なく成功
    霧江冬司:いちおうエフェクト使っておこう。というわけで凪、ゴー!
    :はい。<C:ノイマン>+<生き字引>。侵蝕+3
    :4DX7=>9
    DoubleCross : (4R10[7]>=9) → 10[4,5,6,7]+2[2] → 12 → 成功

    :成功です
    GM:このチームミドル強すぎる……
    黒瀬直:ディスクについて以外は全部解放
    黒瀬直:共有メモにしときました
    新戸克由:ボッコボコだぁ
    ▼"デイドリーム"夢尾メリイについて 3/3
    ▼矢賀シオリを攫った男について 2/2
    ▼霧江商事を襲った女について 2/2
    ▼新戸克由・ニーンテ・シュバルツを待ち伏せていた青年について 4/4
    開示! ちょっと待ってね
    ▼"デイドリーム"夢尾メリイについて
    プライズポイント0(自動開放):
    "アカーシャ"セルによる世界掌握アプローチ、その失敗作であり、実験体唯一の生き残り。
    "アカーシャ"のセルメンバーは彼女を残してモルフェウス能力に目覚めた塵埃栞に皆殺しにされており、
    唯一のセルの情報源。UGNには現状協力的だが親友であった塵埃栞・矢賀シオリへの執着が強く、依然として要注意人物。

    プライズポイント1:
    幻覚と電子網の支配によって人類の集合意識をハックし、認識から現実を改変しようとしたが、レネゲイドビーイングの存在が知られるようになってその研究はうち捨てられていた。

    プライズポイント3:
    ジャームとなる前の塵埃栞の手によって脳に"アカーシャ"の研究物に対するシャットダウンコードをインストールされており、現状唯一"ディスク"機能の強制凍結が可能な存在。
    新戸克由:ふむふむ
    ▼矢賀シオリを攫った男について
    プライズポイント0(自動開放):
    "ディシペイション"籾木敬。
    UGNに所属していたオルクス能力者であり記憶処理の名手だったが、直接的な攻撃能力の一切を持たず、前線で戦う事はなかった。
    記録上は10年程前に行方不明となっている。

    プライズポイント2:
    記憶を消去する能力者であり、緻密なレネゲイドコントロールの使い手。
    "ディスク"内のデータを消去する際、その余波で情報の一部がボルツマン定数により変換され漏出する。黒瀬直が受けた光弾はそれだ。
    変換の効率は最悪だが、無限の情報量を持つ"ディスク"を利用することで常識外の出力を得ている。

    ▼霧江冬司・夢尾メリイを襲撃した女について
    プライズポイント2:
     "磐笛"伊丹愛華。ゼノスエージェントにして若き天才霊媒師。
     喉を複雑に震わせることで発生する重層的な叫声を祝詞代わりとし一瞬のうちにトランスを完了させ、神懸りによって高い打撃力を得る。

    ▼新戸克由・ニーンテ・シュバルツを待ち伏せていた青年について
    プライズポイント0(自動開放):
    "インクィジター"相模浄。ステイト・オブ・グレイスのエージェント。
    "アカーシャ"セル設立に関わった後援者の1人であり、塵埃栞への"アカーシャ"の適合手術を担当した医師でもある。
    塵埃栞の造反を知り、身を潜めていた。
    プライズポイント4:
    相模浄はいかなる手段によってか取得された偽の戸籍であり、正体は数百年の時を生き、強大な力を持つオールドオーヴァードである。
    血液の操作に習熟しており、精密手術を行うメスは敵対者を解体する剣でもある。
    GM:また、これら襲撃犯たちに調べられる限りは一切の繋がりはなく、特に伊丹愛華はごく最近まで元気にゼノスで働いていたことも分かります。
    GM:新たな情報項目が解放されました ▼??? について
    霧江冬司:何者
    新戸克由:なんだろう(ぼんやり)

    :「───というわけで、私たちを襲ってきた相手の正体ですが、ゼノスの構成員だと言うことです」
    霧江冬司:「な……なにーーーーっ!?」
    夢尾メリイ:「えっマジ?」
    黒瀬直:「ほう……」
    新戸克由:ぺらりぺらりと“デイドリーム”の資料を確認している。
    新戸克由:「ゼノス──ねえ。」
    GM:君たちはそれぞれの手段で現状手の届く範囲で情報を集め、再び集合していた。
    夢尾メリイ:「冬司はゼノスと仲いいんじゃなかったの? いや、そんな単純な連中でもないか……」
    :「はい。記録によれば、つい先日までゼノスの指揮下で行動していたことが確認できます。……冬司?」
    :ふるふると肩を震わせる冬司に、怪訝そうに。
    霧江冬司:「京香のやつめ、ツケの支払い惜しさについに命まで狙ってきやがったか!」
    木村:「そもそもゼノスという組織として動いているのか、疑問ではありますね」
    黒瀬直:「色々と知り合いも居るが、個々としても組織として分かりやすい連中ではないからな」
    霧江冬司:「凪、こうしちゃおられん。今すぐ京香のやつを懲らしめに───む」
    ニーンテ・S:「そもそも、ゼノス自体が新興の連絡組織だ。他以上に、一枚岩とは云いがたいだろう」
    :「そうですね。木村さんの言うように、“プランナー”の命令で動いているとは考え難いかと」
    新戸克由:「とはいえ活動方針もフリーダムな組織であることは確かだからな。」「現状プランナー"の釈明を待つ方が良いかもな」
    黒瀬直:「霧江くんが繋がりを持つなら、こちらから問い合わせてみるのも手ではあるな」
    木村:「そうですね、連絡を取る手段があるならお願いしたいです」
    GM:【システムメッセージ】情報収集 ▼ゼノスに接触 が解放されました。
    霧江冬司:「むう………」
    霧江冬司:「よし、凪。後で連絡をとっておけ」
    :「はい」
    ニーンテ・S:「ナオ。ディスクを使っていたもとUGNエージェントについては?」
    黒瀬直:「うむ、改めて調べなおしておいた」
    黒瀬直:「"ディシペイション"、籾木敬。オルクス能力によって記憶処理を担当していた元UGNエージェントだ」
    夢尾メリイ:「でも、それがどうやって──こんな」先の戦闘によって抉られた地形の写真を指す。
    黒瀬直:「戦闘能力は持たなかったが、レネゲイド操作に極めて長けていてな」
    黒瀬直:「外付けのレネゲイドアイテム……つまりは"ディスク"の力を用いているのだろう」
    夢尾メリイ:「ディスクはあくまで情報媒体よ。それそのものに破壊の力はないはず……」
    黒瀬直:「だが情報はある。量がある、ならば変換できる」
    木村:「……マクスウェルの悪魔、ですか」
    木村:「記憶にアクセスすることはできずとも、記憶そのものを棄損することができるなら、その情報が持っていたエネルギーの漏出に指向性を与えることはできるかもしれない──」
    黒瀬直:「25%消費、とか言ってたな」
    黒瀬直:「本命以外はそこまで重要でないのか、或いは多少削っても支障がないのか」
    木村:「記録されている限り相当に優秀な使い手だったようですが、厄介な代物を手にしてしまったものですね」
    夢尾メリイ:「にっ25%!?」
    新戸克由:「そんなにヤバいのか?」
    夢尾メリイ:「ヤバいっていうか、無限の25%は弱めの無限でしょ!」
    黒瀬直:「……」
    黒瀬直:「25%では足りないから限界まで、とか言ってたな」
    黒瀬直:「まあどうでもいいだろう」
    新戸克由:(無限に拮抗しうるって何者なんだよ……)
    ニーンテ・S:「事実として無限のエネルギー量ではない、ということでよかろうよ」
    夢尾メリイ:「いや、全部使うならディスクを奪った意味がない──多分、目的のために捨てていい情報量の限界値があるんだわ」
    木村:「ええ、無限に近いエネルギーから、無限に近いロスが発生しているのでしょう」
    木村:「どうもスケールが巨大で……正直よく分かりませんが」
    夢尾メリイ:「なんて贅沢な使い方してんのよ……栞ちゃんの世界を……」ぶつぶつ
    霧江冬司:「裏を返せば、そのディスクさえ取り戻せればそいつは脅威じゃないんだろう」
    新戸克由:「一先ず。おいそれと使える攻撃ではなさそうだ」
    ニーンテ・S:「さて。こちらの遭遇した"インクィジター"だが」
    木村:「助かります、彼のことはどうも……UGNのデータでは分からないことが多い」
    霧江冬司:「栞ちゃんを改造したクズ野郎って話だったな。何か詳しいことがわかったのか?」
    ニーンテ・S:「財団の記録に残っていた。最初に直接確認されたのは1948年」
    霧江冬司:「せん……!?」
    黒瀬直:「ふむ、古代種の類いか」
    夢尾メリイ:「おかしいと思ったわ。前見た時の年齢から歳取ってたら、青年呼ばわりはちょっと厳しい筈だもの」
    ニーンテ・S:「ああ。少なくとも1732年のナポリで、彼らしき人物の記録があったそうだ」
    新戸克由:「思った以上に長生きしてるな、ソイツ……」
    木村:「ステイト・オブ・グレイスらしい特権意識の素養としては、確かに分かりやすい」
    黒瀬直:「そういう連中を利用しやすいということだな」
    ニーンテ・S:「長生きしていると、派閥を作りたがる。そういう連中はここ百年で、大半がFHに合流したものだが…」
    ニーンテ・S:「態々SoGに籍をおいたということは、自分の氏族を持たないタチだったということだ。おそらく、本来は」
    霧江冬司:「ふむ………元UGNに、ゼノス、SoGか」
    霧江冬司:「見事にバラバラだな」
    ニーンテ・S:「それが群れて動いている。……神を見た、と言っていたが。さて」
    :「……………」
    ニーンテ・S:「関係性も薄そうに見える。彼女ならなにか知っているかもしれないが」冬司に、丸いレンズの双眸を向ける。
    霧江冬司:「よし。京香のやつに会いにいくぞ」
    新戸克由:「──さて」目を通していた『デイドリーム』の資料を机に戻す。
    新戸克由:「因みにだが、夢尾さん。」
    夢尾メリイ:「何?」
    新戸克由:「“ディスク”を止められるのは私だけ、とか言っていたが、このデータと関係あったりするのか?」
    新戸克由:資料のあるページに指を置く。
    夢尾メリイ:「あっ、前色々聞かれたやつ」
    新戸克由:『“デイドリーム”の頭脳スキャンデータ』と見出しに書かれている。
    夢尾メリイ:「そうね──アカーシャのチルドレンは、あそこの設備の強制停止権限を持っている。権限というと少し違うけれど」
    夢尾メリイ:「実験体が死んだら困るから、死にかけると発動するようになってるわ」
    新戸克由:「そして、アカーシャセルの人員は夢尾さんを残して全滅している。」
    新戸克由:「……ディスクに干渉できるトリガーを有しているのは、確かに夢尾さんだけとなるわけだ。」
    黒瀬直:「ふむ、それがシオリくんのような捕縛ではなく、排除へ動いた理由か」
    夢尾メリイ:「まさか本当にあの3人の中で、アカーシャの搾りカスみたいな私が狙われてるとはね……」
    霧江冬司:「待て。それじゃつまり、連中がこれから“ディスク”の中身を動かすと」
    霧江冬司:「お前は死にかける必要があるのか?」
    霧江冬司:メリイに。
    夢尾メリイ:「うっさいわね。あんただって毎回死にかけてんじゃない」
    霧江冬司:「何を言うか。俺様は不死身で不屈だから問題ない」
    夢尾メリイ:「あるいは──自分に幻覚を見せて誤作動させることができるかもしれないわ。試してみないとわからないけど」
    ニーンテ・S:「手当の準備は、しておいたほうが良さそうだ」
    ニーンテ・S:黒革の往診鞄に触れる。
    :「お願いします」
    新戸克由:(…………止めるも動かすもできかねない、か。)
    夢尾メリイ:「……何よその目」新戸君に
    夢尾メリイ:「ま。そこは何とか上手くやるから、あんた達はあたしを殺さないように頑張りなさい!」
    霧江冬司:「何を言うか。俺様は不死身で不屈だから問題ない」
    新戸克由:「いや?夢尾さんを守ってくれる人が居てよかったな、と思ってな」
    霧江冬司:「当たり前だ。よし、こうなればUGN崩れどもがその装置を動かす前に見つけ出してぶっ殺すぞ」
    夢尾メリイ:「フン……まあ、そうね」
    夢尾メリイ:「それに……」黒瀬さんを見る
    新戸克由:「むざむざ貴方を殺されんよう、せいぜい俺も頑張るとしよう」
    黒瀬直:「どうかしたかね、夢尾くん」
    夢尾メリイ:「栞ちゃんを守れなくてあんな顔をする奴がいるのも、ちょっとは嬉しいわ」
    夢尾メリイ:「12年前は、誰もあの子を助ける事なんて、できなかったもの」
    黒瀬直:「では、もっと嬉しくなれるよう努力しよう」
    黒瀬直:「……12年前か」
    黒瀬直:「籾木敬が失踪した時期に近いか……まあ、繋がっているとも限らんが」
    ニーンテ・S:「明るみに出さないことにはね。ナオ」
    黒瀬直:「さて、今回については明らかにするのが仕事だからな」
    黒瀬直:「各自、再び調査へ出向くとしよう」
    黒瀬直:(……古いオーヴァードに、一族か)
    黒瀬直:ほんの僅かな間、懐に手をやって。会議場を後にする。

    GM:シーン終了、ロイス購入可能
    新戸克由:ロイス!メリイちゃんへ!
    新戸克由:〈ま、護衛適性は低いがね〉夢尾メリイ:〇庇護/猜疑心で取得!
    ニーンテ・S:さて、ロイスは保留して、購入は……応急手当かな。数が要る気がしてきた。
    新戸克由:購入は引き続きブルゲ!
    ニーンテ・S:5dx>=20
    DoubleCross : (5R10[10]>=20) → 8[1,4,6,7,8] → 8 → 失敗

    黒瀬直:ロイス保留。購入はブルーゲイル。
    黒瀬直:2dx+1>=20
    DoubleCross : (2R10+1[10]>=20) → 10[6,10]+3[3]+1 → 14 → 失敗

    ニーンテ・S:もとい、8なので成功だ。
    黒瀬直:以上。
    新戸克由:黒瀬さんに妖精の手するか……?
    黒瀬直:大丈夫だぜ
    新戸克由:3dx+1>20
    DoubleCross : (3R10+1[10]>20) → 8[1,4,8]+1 → 9 → 失敗

    新戸克由:だめだめ!以上!

    GM:現在調査可能な情報は以下!
    難易度8(共通)
    ▼"ディスク"について 0/2 情報:UGN、FH
    [済]"デイドリーム"夢尾メリイについて 3/3 情報:UGN、FH

    ▼???について 0/6 情報:UGN、噂話
    ┗[済]矢賀シオリを攫った男について 2/2 情報:UGN 知識:レネゲイド
    ┗[済]霧江商事を襲った女について 2/2 情報:ゼノス、裏社会
      ┗▼ゼノスに接触 手番消費で自動成功
    ┗[済]新戸克由・ニーンテ・シュバルツを待ち伏せていた青年について 4/4 情報:FH、SoG

    GM:シーンプレイヤーは
    GM:新戸君。他登場自由です
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:47->49)
    霧江冬司:???について明けるためにも出ましょう
    新戸克由:OK!
    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:61->62)
    霧江冬司:1D10+45
    DoubleCross : (1D10+45) → 7[7]+45 → 52

    新戸克由:新戸克由の侵蝕を2増加しました(侵蝕率:44->46)

    黒瀬直:ゼノス接触は霧江さん以外でも大丈夫ですか?
    GM:いいよ!
    黒瀬直:じゃあ私がゼノスに接触しよう。
    ニーンテ・S:6か。遠いな。
    霧江冬司:よし、凪、行ってこい!
    :はい。<生き字引>+<C:ノイマン>で“???”について調べます
    :4DX7=>9
    DoubleCross : (4R10[7]>=9) → 10[8,9,9,10]+10[1,2,7,10]+6[4,6] → 26 → 成功

    :PP3まで達成です
    GM:4Dのくせに高い
    新戸克由:じゃあディスクを調べようかな
    新戸克由:5dx+1>8 UGNでコネ使用!
    DoubleCross : (5R10+1[10]>8) → 8[4,6,6,7,8]+1 → 9 → 成功

    新戸克由:財産全ツッパで達成値10!
    ニーンテ・S:では、こちらも???に累積させていこうか。
    黒瀬直:そしてニーンテさんに砂の加護を使います。ダイス+6。
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+3した(侵蝕率:49->52)
    ニーンテ・S:ありがたい。
    霧江冬司:残りPP3だな
    ニーンテ・S:16dx7 コネ使用、コンセントレイト・巨匠の記憶
    DoubleCross : (16R10[7]) → 10[1,1,1,3,4,5,5,5,5,7,7,8,8,9,10,10]+10[3,4,4,5,6,7,8]+10[4,10]+5[5] → 35

    ニーンテ・S:うむ。35.
    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+4した(侵蝕率:62->66)
    黒瀬直:全部抜きですね
    GM:16dx7,情報で振るダイスじゃなくないですか???
    新戸克由:ほぼクライマックス
    ニーンテ・S:なに。160点だからこれくらいは。
    "ディスク"について 2/2
    ???について 6/6
    GM:160点こわ……開示します
    ▼"ディスク"について 
    プライズポイント0(自動開放):
    "アカーシャ"セル跡地から押収されたレネゲイドアイテム。表面に『F-Disk』と刻印されており、かつては広く使われていた磁気記憶媒体『フロッピーディスク』との外見的相似が見られる。
    プライズポイント2:
    いかなる技術によってか、"マスターアカーシャ"の演算仮想文明を収めた匣であり、人類の誕生から終焉までを記録するための無限の情報容量を持つとされる。
    遠い未来に人類が手に入れるであろう様々な技術が収められているという事が分かっているが、UGNは未だその情報を取り出すに至っていない。読み取りには専用の設備「ドライブ」が必要となる。
    GM:ここまでの共有ロールで喋ってしまったので追加情報を投げます(なんだそれは)
    ▼"ドライブ"について
    "アカーシャ"セルから押収した資料によれば"ディスク"の情報にアクセス可能なのはセルリーダーである"マスターアカーシャ"塵埃栞だけとされている。
    翻って現在。かつて"マスターアカーシャ"の脳領域内部にバックアップとして保管されていた、過去の塵埃栞と全く同じ生体情報を持つ少女が存在する。
    矢賀シオリこそが、"ディスク"の読み取り装置、敵の言うところの"ドライブ"だ。
    新戸克由:なっ
    ▼???について→"マグネシア"について
    プライズポイント2:
    襲撃犯たちの出自には一切の共通項が見られないが、うち1人が神というキーワードを口にしていた。
    N市では以前から、『神』なる存在から啓蒙を受けたと主張するジャームによる事件が多発している。
    主張は様々だが、めいめいがオーヴァードに対し殺意を露にする傾向にある。
    プライズポイント4:
    神の名の下に接点のない者が同時に動いた状況と符合する噂がある。
    "マグネシア"という名の、N市で都市伝説的に存在を囁かれる新興宗教団体。
    やがて神の来たる日に備え、この世の悪なるものを滅ぼして回っているのだと言う。
    信者の勧誘や布教活動を行っている様子はなく、拠点や組織だった活動の形跡もない。
    だが、確かにそれを名乗る者によって解決したと思しき事件、殺害されたと思しきオーヴァードは存在している。
    プライズポイント6:
    神による啓蒙によって……かどうかは不明だが、事実連絡も集合も拠点もなく、ただ活動実態だけがある組織。
    およそまともな方法で所在を掴むことは不可能だ、ということがわかる。
    GM:情報項目▼矢賀シオリについて ▼"ディスク"へのアクセスについて が解放されました。

    GM:結論から言えば、特に"プランナー"への連絡は必要が無かった
    GM:コンタクトの可否を選択するのは、いつも彼女の側だ。調査を始めた君たちの前に彼女が現れたのは、つまり"是"という事なのだろう。
    GM:「やはり、ゼノスからも出ましたか」
    GM:付近の公園。キイキイと音を立てる古いブランコに腰掛けているのは、見た目は小学生と見まごう女。
    "プランナー":否、元FH日本支部長にして現ゼノスの首魁、"プランナー"都築京香である。
    霧江冬司:「やはり、って……知ってたのか、お前」呆れたように。
    "プランナー":「知っているのと、予期しているのは違います」
    黒瀬直:「つまり、そのうち各所を巻き込みながら連中が動くとは分かっていたと」
    "プランナー":「私の"プラン"は時に予言と呼ばれることもありますが、およそオーヴァードの振りかざす予言なるものよりも個々の精度は低く、強度が高い」
    GM:強度、相模浄も口にしていた単語だ。
    "プランナー":「久しいですね、デモン・ストレイト」
    黒瀬直:「そうだな。"プランナー"」
    黒瀬直:「君のことは好まんが、君の部下たちとはそこそこ上手く付き合っている」
    黒瀬直:「……予言も好まんが、話は聞こう」
    霧江冬司:「被害を被ってる側からすればどっちも大して変わらんぞ、それ」
    "プランナー":「誤解があるようですが、今回の事態に対しては、予め打てる手を打っています。……前回も」
    "プランナー":「貴方への言伝が役立ったのではないですか? "テンペスト"」
    霧江冬司:「ラピュスか。そういえば、今日は来てないんだな」キョロキョロと周囲を見渡して。
    GM:無論、社会正義のために動くような女ではないと言うのは君たちの知るところだ。
    GM:この女が動いたと言ったからには、それ相応の理由があるのだろう。
    "プランナー":「彼女は──今は並行して走らせている別のプランに携わっています」
    霧江冬司:「そうか、まあいい」
    霧江冬司:「いいか、京香。お前にはこのとおり、ツケが山のように溜まっている」
    霧江冬司:ずらーーーーっとチケットのように連なった証文を差し出す。
    黒瀬直:「意外と働き者なんだな……」
    霧江冬司:「先手を打っているというのなら、聞かせてもらうぞ。さもなくば今すぐ身体で支払って貰う」
    "プランナー":「さて、こちらからもそれなりのお返しはしているつもりでしたが……まあ、いいでしょう」
    "プランナー":「そもそも、ゼノスが"アカーシャ"の完成を妨害したのが何故かという話です。"マスターアカーシャ"がレネゲイドを複製できるようになること、真の脅威はそれではない」
    "プランナー":「この世の全てを解明できる存在が、この世の全てを解明しようとした──全て、の一端を見たものがどうなるのか。既に味わったのではありませんか?」
    黒瀬直:「私が"マスターアカーシャ"に見せられたのは、レネゲイドの存在しない仮想文明だったが」
    "プランナー":「そうではない。『神』と接触した者たちです」
    "プランナー":「私の"プラン"が時に失敗し、更新されるのは。彼女と同じアプローチ──すなわち、全てを掌握し、全ての行く先を完全に決定づけようとすれば」
    "プランナー":「やがてはあれに突き当たると知っているが故でもあります」
    霧江冬司:「“神”とやらにか」あれ、という言葉を指して。
    "プランナー":「我々は、多かれ少なかれ何らかの神話を信仰することで自らの行動指針を決めている。オカルトなものだけではありません。あなた達の社会を構成するシステムも、全てが信用と信仰の集合意識で成り立っている、幻想にすぎない」
    黒瀬直:「集合意識、つまりアカーシャか」
    "プランナー":「そう」
    "プランナー":「あなた達が今、片鱗を見ているのはその幻想を剥ぐものです」
    "プランナー":「伊丹愛華は、狂気に侵されたわけではない」
    "プランナー":「恐らくは何年も前から"神"の影響下にあった、しかしそれはゼノスでの活動に一切の影響を与えていなかった」
    "プランナー":「レネゲイドの状態としては、常のジャームと区別はつかないでしょう。ともあれ──正気になると、ああなるのです」
    "プランナー":ふぅ、と溜め息をつく。
    霧江冬司:「よーわからんがつまり、ゼノスを裏切ったわけではなく」
    霧江冬司:「ゼノスに入る以前からああだったと」
    "プランナー":「それは分かりません。いつからだったのかは、果たして」
    "プランナー":「ただ──巨大すぎる存在を正しく知覚できないのでしょう」
    "プランナー":「いえ、正確な表現ではありませんね、次元が違う存在の、断面だけしか覗くことができないといった調子でしょうか」
    黒瀬直:「見切れぬままに塗りつぶされているか」
    黒瀬直:「……まあ、ゼノスの都合は良い」
    黒瀬直:「あれらを放置していればどうなると見ている」
    "プランナー":「新たな秩序が」
    "プランナー":目を閉じる
    "プランナー":「詳しく理解しているわけではありません。というより、理解しないことに全力を注がねばならない」
    霧江冬司:「そうか。連中の集まりそうな場所はわかるか?」
    黒瀬直:「……旧い世界の滅びの兆候だけが見えているということか。見えすぎるのも困りものだ」
    "プランナー":「ええ、旧来のものは押し流されるでしょう。融和ではない、それだけははっきりしている」
    "プランナー":「襲撃者の居場所、ですか。分かりません」
    "プランナー":「ですが──居場所の分からぬままで彼女に会ったことが。デモン・ストレイト」
    黒瀬直:「……なんだ」
    "プランナー":「貴女にはありますね?」
    "プランナー":「泊、和泉翼、御門優一──そして、黒瀬直」
    霧江冬司:「む。そうなのか、直さん」
    黒瀬直:「……マスターアカーシャの仮想世界に迷い込んだ時のメンバーだな」
    "プランナー":「思考実験です」
    黒瀬直:「在り得た世界の形、その一つ」
    "プランナー":「あの時の矢賀シオリの状況を思い出してください、状況は近付いており、やがて完全に符合する」
    "プランナー":「──さて、時間です」
    黒瀬直:「私たちが踏み入ることが出来たのは、シオリくんが求めたからだ……おや」
    "プランナー":"プランナー"が立ち上がる。
    "プランナー":「初めに言いましたが、私は必要な行動は既に行っている。あなた達に会ったのは、その事実で以てあなた達を納得させるために過ぎない」
    "プランナー":「他にもいくつものプランが動いています。これ以上は割けない」
    "プランナー":それから、ふっ、と微笑んで。
    "プランナー":「期待していますよ」
    GM:ひときわ大きな風が吹いた。
    GM:その風にかき消されるように、"プランナー"の姿がほどけ、薄れ、後には僅か揺れるブランコだけが残る。
    黒瀬直:「……」不快そうな表情で見送る。彼女にとっては珍しいことだ。
    黒瀬直:「今回のプランナーは、随分とまどろっこしい言い回しだったな」
    黒瀬直:「分かりにくいが……それだけ彼女にとっての危険でもあるのかね」
    黒瀬直:「……霧江くん」
    霧江冬司:「なんだ、直さん」
    黒瀬直:「君は彼女のことも好きなのかい」
    霧江冬司:「おう。可愛い女の子はみんな好きだぞ」
    黒瀬直:「そうか……」
    黒瀬直:「可愛い女の子が好き、というのは分かる。うむ」
    黒瀬直:「君の分かりやすいところが好ましいし、頼もしいな」
    霧江冬司:「俺様は美女の味方だからな。直さんの味方でもあるぞ」
    黒瀬直:僅かに笑みを浮かべて、霧江くんの方を向く。頭は大体同じ高さ。
    黒瀬直:「私が美女かどうかは知らんが、君のことは信頼している。かなり」
    黒瀬直:「……うん、心強い。ありがとうね」

    GM:UGN、ゼノス、SoG。
    GM:襲撃犯たちには一切の共通項が無く。ヒントとなるのは変貌した籾木敬、そして相模浄の口にした『神』なる言葉だろうか
    ニーンテ・S:「確かに、彼らに共通項はない。……ただし」
    ニーンテ・S:「共通点なら、話は別だ」座卓に印刷されたプロファイルと、さらに複数人の顔写真入りの資料を広げて
    ニーンテ・S:万年筆を走らせている。
    新戸克由:「……と、言いますと?」第4支部より追加で届いたディスクに関するデータをノートPC上にまとめている。
    木村:「何か分かったんですか? この写真は一体──」
    ニーンテ・S:「支部から出してきてもらった。捕縛、もしくは撃破されたジャームの記録だよ」
    木村:「言われてみれば、結構大きな事件の──見たことがある顔がちらほら」
    新戸克由:「──確かに。最近凍結処理された奴もいますね」
    木村:「下っ端は許可が無いと詳細を教えてもらえないような事件のも混じっていますね…この、十三地区のとか」
    木村:こいつも下っ端なので詳細は知らないが、崩落戦の資料でたまたま顔を知っている、そんなジャームの写真をめくり上げてプロファイルを読んでいる。
    ニーンテ・S:「起こした事件自体はバラバラだが、ひとつ共通点がある。"神と会った"、あるいは"神の啓示を受けた"と自称している点だ」
    新戸克由:「『神』……近ごろ増えている案件か。」
    ニーンテ・S:「獣の夢(ソムニウム・ベスティア)に囚われた……ジャーム化した人間が神の使徒を称するのは、珍しい話ではない」
    ニーンテ・S:「……ここが、日本でなければ」
    木村:「行動理念が一本化されたのを、単に神と称しているにしては、確かに少々」
    新戸克由:「第13支部や第7支部に撃破された旧日本軍を発端に、活発化している思想だ」
    ニーンテ・S:「そう。思想だ、本来ならば。だからおかしい」
    ニーンテ・S:「ここはキリスト教圏ではない。生活の中にも、はっきりとそれが入り込んでいるわけではない」
    新戸克由:「日本で培われた神の構想は『八百万』……要するに何でもありだ。」
    新戸克由:「それを差し引いてもこいつらはあまりにも唐突に数を増している、と?」
    ニーンテ・S:「そうだったね。昔、知り合いに講義を受けた。……自然信仰をベースに混淆した、名付けられた人格神だ」
    ニーンテ・S:「この"神"には、名前もなければ祭殿もない。こんなものが自然発生するのは、いかにも不自然だ」
    夢尾メリイ:「何か、トリガーになるものがあるってワケね」机の間からぴょこんと頭を出す
    新戸克由:「……いたのか、夢尾さん。」
    夢尾メリイ:「腹黒女の方についてくのは癪だったから」都築京香のことだ
    ニーンテ・S:「何仙姑も大変だな」性別の判じにくい、くぐもった笑い声。
    新戸克由:「……ま、考えてることは多そうだな、プランナーも」
    ニーンテ・S:「マグネシアという名前に聞き覚えは?」
    新戸克由:「失礼、マグネシアは……初耳だな」
    新戸克由:「過去に存在していた物か?」
    木村:「"マグネシア"、聞いたことはあります」
    ニーンテ・S:「事件の関係者からの聞き取りの中に……」黒い革手袋で、器用に分厚い紙束を捲る。付箋と、青いインキの下線。
    ニーンテ・S:「その名前が出てきた。宗教団体のようなものだ、と。ただし今の所、実際の信徒を知っているという人間は存在しない」
    木村:「ええ、それらしい実体が見つからず、調査の結果は……一度は存在しない、と断じられていたはずですが……」
    木村:「それからも、レネゲイド犯罪に巻き込まれた人間から名前が挙がることがあります」
    新戸克由:「それが関係あるかもしれない、と?」
    ニーンテ・S:「できすぎた名前だ。確か、"法理から生み出された、現実に存在しない理想の国"だったか」
    木村:「何らかの到来を待ちながら、悪性と断じたものを刈っている──というのは、実の所」
    木村:「一般人の間にも僅かに波及している噂だったかと」親指を噛みながら
    ニーンテ・S:「実体を伴わず、同じ概念や名前を共有する、不連続な集団……妙な言い方にはなるが、そうしたものを仮定しよう」
    ニーンテ・S:「ありえるのは何か。……いわゆるオールドオーヴァードのうちでも、古代種と名付けられたものは」
    ニーンテ・S:「本来ならば知り得ない情報にアクセスする能力を持つことがあるという。私も昔、何人か会ったことがある」
    ニーンテ・S:「そして」
    夢尾メリイ:緊張した面持ちで、話の行く末を見守っている。
    ニーンテ・S:「こちらで確認できた"関係者は……"巫覡(ミーディアム)……神と交信する女と、情報へのアクセスに特化した男」
    ニーンテ・S:「仮説でしかないが。”接触したものを汚染する情報”、あるいはそれ自体がレネゲイドに感染しているような種類のものが…」
    ニーンテ・S:「…背後に存在する可能性がある。あまりにも都合よく、そうした"情報"を抽出するエキスパートが関わっていたな。この事件には」
    木村:「古代種……神憑り……そして、記憶改竄者」
    木村:「あり得ざる視座の持ち主、それが共通項か!」
    木村:興奮した様子で。
    新戸克由:「その汚染情報と接触したものが、『神』と接続されるわけか」
    新戸克由:「ゾッとしない話だな」
    ニーンテ・S:「"理想国(マグニシア)"の自称者、その感染過程もおそらくは。まさに病のようなものだ」
    ニーンテ・S:「……”アカーシャ”のストックに、心当たりのものはあるかね、メリイ」
    夢尾メリイ:「……いいえ。多分"マスターアカーシャ"の世界には『それ』は無いわ」
    新戸克由:「理由を聞いても?」
    夢尾メリイ:「栞ちゃんは、確かに神を作り出そうとしていた」
    夢尾メリイ:「でも、あの子の言っていた神は、ただ人に成り代わり地球に君臨する者よ。人の身で目にしたなら、それに恭順しようなんて正気の沙汰じゃない」
    夢尾メリイ:「あるいは……"アカーシャ"が完成すれば。生まれていたのかしら」
    夢尾メリイ:「レネゲイドがどう進化するのかは、誰も知らない」
    ニーンテ・S:「ふむ。……いささか、勇み足がすぎたかな。失礼、お嬢さん」すっと立ち上がり、胸に手を当てて一礼する。
    新戸克由:(仮想現実において今言った『神』が芽生えたのなら、確かにロクなことにはならなさそうか。)
    夢尾メリイ:「いえ、そのブラックボックスを、何か別のものが」
    夢尾メリイ:「何か、上手く言えないけど……ずっと狙っていたのかも」
    ニーンテ・S:「……ディスクの中身について、改めて精査する必要がありそうだ」
    新戸克由:「これまでに支部で上がった情報も渡しておこう。案の定碌なものではないがね……」
    新戸克由:プリントアウトされた受信データを配る!(ディスクの情報共有!)
    ニーンテ・S:(こちらも、割ったマグネシアの情報は共有したテイで)
    新戸克由:「恐らく、矢賀さんが狙われたのは同じ素体だったから……というのが自然な理由だろう。」
    夢尾メリイ:「…やっぱり、"ディスク"には世界が入っているのね"アカーシャ"のアーカイブから分割された1個の文明」
    新戸克由:「元々のデータを走らせる生体情報(ハード)がなければ、まず当たるべきは予備(バックアップ)だ」
    新戸克由:「今回の場合、急ぐ理由が増えたくらいではあるがね」
    木村:「"ディスク"と"ドライブ"……」
    ニーンテ・S:「……ナオとトウジが戻り次第、次を追うとしようか。"コレクター"」
    新戸克由:「ああ。後は……夢尾さんにも気を割いておきたい。」
    夢尾メリイ:「あたしなんかより栞ちゃんよ」
    ニーンテ・S:「なんか、というのは感心しないな」黒い手袋を、メリイの頭の上に置く。
    夢尾メリイ:「あの子に言う事を聞かせるために、あいつらが何するか──きゃっ」
    ニーンテ・S:「君もまた、だ、お嬢さん」
    新戸克由:「ああ。俺としても……貴方と矢賀さんを元気な姿で会わせてあげたいからね。」
    新戸克由:「二人をきっちり護り、狂信者どもを残らず始末し、ディスクも止める。」
    新戸克由:「全部やるつもりさ。俺は手加減ができないからな。」
    夢尾メリイ:「……ありがと、いい奴らね。あんた達」
    夢尾メリイ:そう言って、少し頬を染める。
    ニーンテ・S:「なに。若者たちが、頼もしい限りだ。老頭児は無理をしないでいいように願っているよ」くぐもった笑い声。

    GM:シーン終了、ロイス購入可能です
    黒瀬直:同行者:霧江冬司/P信頼〇:N隔意 で取得
    黒瀬直:2dx+1>=20 購入はブルーゲイル
    DoubleCross : (2R10+1[10]>=20) → 6[5,6]+1 → 7 → 失敗

    黒瀬直:以上
    新戸克由:ロイスは保留!購入!
    新戸克由:ブルゲにしか目がない12歳
    新戸克由:3dx+1>20
    DoubleCross : (3R10+1[10]>20) → 8[5,6,8]+1 → 9 → 失敗

    ニーンテ・S:ロイスなしの、こちらもブルーゲイル狙ってみようか
    ニーンテ・S:5dx>=20
    DoubleCross : (5R10[10]>=20) → 8[2,3,3,5,8] → 8 → 失敗

    ニーンテ・S:失敗。以上!
    霧江冬司:ロイス保留ー 購入は引き続き応急手当キット!
    霧江冬司:2DX=>8
    DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 9[4,9] → 9 → 成功

    霧江冬司:二個目取得!

    GM:情報収集です
    霧江冬司:出場します!
    霧江冬司:1D10+52
    DoubleCross : (1D10+52) → 4[4]+52 → 56

    新戸克由:出るぜ!
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:52->56)
    新戸克由:新戸克由の侵蝕を7増加しました(侵蝕率:46->53)
    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:66->71)

    GM:挑戦可能項目は以下!
    [済]"ディスク"について 2/2 情報:UGN、FH
    ┗[済]ドライブについて
    [済]"デイドリーム"夢尾メリイについて 3/3 情報:UGN、FH

    [済]"マグネシア"について 6/6 情報:UGN、噂話
    ┗[済]矢賀シオリを攫った男について 2/2 情報:UGN 知識:レネゲイド
    ┗[済]霧江商事を襲った女について 2/2 情報:ゼノス、裏社会
      ┗[済]ゼノスに接触 手番消費で自動成功
    ┗[済]新戸克由・ニーンテ・シュバルツを待ち伏せていた青年について 4/4 情報:FH、SoG

    ▼矢賀シオリについて 0/4 情報:UGN、FH、知識:レネゲイド
    ┗▼"ディスク"へのアクセスについて 0/3 黒瀬直のみ挑戦可 情報:UGN、FH、知識:レネゲイド
    黒瀬直:おや。ご指名だ。
    霧江冬司:シオリちゃんについては俺様に任せろー!
    新戸克由:妖精スタンバイ!
    霧江冬司:<C:ノイマン>+<生き字引>!とーーーーーーーーっ!
    霧江冬司:4DX=>9
    DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 10[4,5,7,10]+3[3] → 13 → 成功

    霧江冬司:あ。コンセ入れるの忘れてた!
    GM:振り直しどうぞ!
    霧江冬司:4DX7=>9
    DoubleCross : (4R10[7]>=9) → 10[1,5,6,7]+10[7]+6[6] → 26 → 成功

    霧江冬司:PP3!
    新戸克由:〈妖精の手〉。
    新戸克由:自動成功しな!
    霧江冬司:1DX7+30=>9
    DoubleCross : (1R10+30[7]>=9) → 4[4]+30 → 34 → 成功

    霧江冬司:流石に1Dでここから跳ねはなしか。ともあれPP
    霧江冬司:4で成功!
    新戸克由:流石だな。侵蝕53→57へ。
    GM:ガンガン抜かれていく
    ニーンテ・S:ふむ。ここは使い所だろうな。黒瀬さんに[コネ:フィン・ブースロイド]を使用。リレーション強化入りだ。
    ニーンテ・S:行う情報収集判定の達成値+10。まあ、オーパーツには詳しい知り合いがいてね。
    黒瀬直:助かります、ニーンテさん。
    黒瀬直:【"ディスク"へのアクセスについて】コネ:UGN幹部、技能:UGN、《砂の加護》を使用。
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+3した(侵蝕率:56->59)
    黒瀬直:10dx+11
    DoubleCross : (10R10+11[10]) → 10[1,2,3,3,4,5,7,8,9,10]+8[8]+11 → 29

    GM:すごい分かりました
    GM:矢賀シオリについて 4/4
    "ディスク"へのアクセスについて 3/3

    ▼矢賀シオリについて
     プライズポイント2:
     オルクス・ノイマン能力者。自身の脳を領域化、思考能力の拡張を行う。
     その力はオーヴァードとしてはありふれた天才の領域にとどまるが、母体である塵埃栞同様、無数の脳を並行接続し莫大な情報処理を可能とする"アカーシャ"システムの素体としての適性を持つ。

     プライズポイント4:
     "マスターアカーシャ"塵埃栞はオルクス・ノイマン・モルフェウスのトライブリードであり、拡張した思考領域から世界の終末を演算し、その光景をベースにした兵器・生命体を自在に生成することができた。
     しかし矢賀シオリは、全世界で発生し塵埃栞をモルフェウスへと変貌させた『トライブリードの出現』事変を経験しておらず、一切の抵抗能力を持たない。
     "マスターアカーシャ"と同じ手術を受け預言装置として完成すれば、彼女は彼女を手にした者の思うがままに世界に変革をもたらす存在となるだろう。

    ▼ディスクへのアクセスについて
     プライズポイント3:
     矢賀シオリを手駒にするために、籾木敬は彼女の記憶を消し去ろうとするだろう。そして自我の喪失を前に、彼女が取れる手段は限られている。
     接続された"アカーシャ"の仮想世界ひとつ。生成されるバックアップ人格。それを追うであろう──敵。
     状況はあの時と符合する。君がかつて特異点に呑まれた時と同じ場所で待てば、あるいは助けを求める彼女のサインを、再び掴むことができるかもしれない。
    GM:情報は以上になります

    GM:十二支部・剣道場
    GM:かつては道場として使われていたというこの場所に、君達は集まっていた。
    霧江冬司:「うーーーーん」
    霧江冬司:「気になる………」じーーーーーーーっとニーンテのペストマスクを見て。
    ニーンテ・S:「どうかしたかね」
    新戸克由:「…………」『”B”Luck』とロゴが記載された包装より取り出した、ブラックガムをつまんている。
    新戸克由:もむもむ。
    木村:「……ええ、はい」
    木村:「はい、了解です……」通話を切る
    黒瀬直:「どうだったかね、木村くん」ぴんと背筋を伸ばして正座している。
    霧江冬司:「いや、今更だがずーーっと被ってるなと思って。息苦しくないのか?」
    ニーンテ・S:「別段、息苦しくはないな。ずいぶん着け続けているから」
    霧江冬司:「そうか」口では納得しているが、明らかに仮面の下が気になっている様子でうずうずしている。気になる……
    木村:「いえ、予想はついて居ましたが。何もありませんね」"アカーシャ"セルの跡地を捜索していた班からの連絡だ。
    ニーンテ・S:「"アカーシャ"そのものは関与していない、むしろ外部にいた人間が残渣を追っている。か」
    木村:「初めは何か隠したいものがあるからこそ、"アヴェントゥリエーロ"達を狙ったのかと思ったのですが」
    新戸克由:「"インクィジター"の妨害は……無かったか。」ぷう、とガム風船を膨らませつつ。
    黒瀬直:「奴は戦闘要員である以上に、技術者として重要だろうからね」
    黒瀬直:「……今頃はシオリくんに掛かり切りなのではないかな」
    木村:「どうも、事件全体を考えるとこちらの頭数を減らしたがっていたような印象を受けます」
    ニーンテ・S:「ふむ。……数を減らしたがっているか。何か、予定表のたぐいでも持っているのかもしれんな」
    新戸克由:「合流前の報告書を見ても、今回の狂信者どもを一人で相手取るのは勘弁願いたいしな」
    新戸克由:「考えていることは相手も同じかもしれん」
    木村:「"テンペスト""デイドリーム"の側での襲撃も……おっと、何か?」霧江さんの様子に対して。
    :「ああ、あまりお気になさらず」木村さんに。
    木村:「……ええ、凪さんがそうおっしゃるのであれば」若干気になりつつ
    夢尾メリイ:「フン、他はともかく……」
    夢尾メリイ:「少なくともあの根暗女如き、冬司が本気になれば負けないわよ」
    ニーンテ・S:「頼もしい限りだね」
    新戸克由:「せいぜいサポートさせてもらうとしようか」
    霧江冬司:「ふ、任せておけ。既に対策もばっちり考えてある」自信満々に。
    黒瀬直:「ほう、どのような?」
    霧江冬司:「それは戦った時のお楽しみだ。くくく、見てろよ怪力女め……」
    :「……まあ、こう言ってる以上、大丈夫でしょう」
    夢尾メリイ:「まあ、そうね…こいつ、こんなんだけど。やるときはやるから」
    夢尾メリイ:「……」
    新戸克由:「…………」
    夢尾メリイ:「栞ちゃん、大丈夫かしら。命は取られてないだろうけど」
    夢尾メリイ:「正直、敵方の面子が嫌すぎる……命以外全部脅かされていると言っても過言じゃないわ」
    ニーンテ・S:「優しいね。君は」性別の判然としない声で。
    夢尾メリイ:「優しくなんかないわよ……あたしは」
    夢尾メリイ:「でも……"マスターアカーシャ"様は、そんなあたしにとってたった一人だけの、大事なひとだったの」
    夢尾メリイ:「彼女の忘れ形見がどうにかなるのが耐えられないってだけ」
    新戸克由:「……それでも、優しくなろうとはしているんだろ?」
    新戸克由:「矢賀さんに初めましてを言うためにさ。」
    夢尾メリイ:「……それでも、知り合いでもないのに、わざわざ仕事で戦えるあんたたちの方が、100倍優しいわ……」
    霧江冬司:「…………」
    霧江冬司:「こら」ふにーーーー、とメリイのほっぺたをつねり上げる。
    夢尾メリイ:「ひゃわ! なにひゅんのよ!」
    霧江冬司:「こんな奴とはなんだ、こんな奴とは」
    夢尾メリイ:「い……今!?」
    霧江冬司:「……ふん。そう厳しいツラせんでも、俺様が来たんだ」
    霧江冬司:「シオリちゃんは無事助かるし、はた迷惑な連中は全員ぶっ殺してハッピーエンドだ。それ以外ありえん」
    霧江冬司:ぱちん、と音を立てて手を離して。
    ニーンテ・S:「ああ。思い詰めるのは止めておいたほうがいい。良いことがない。年寄りの繰り言だがね」くぐもった低い笑い声。
    黒瀬直:「……そうだな。心配しすぎないことだ。夢尾くん」
    黒瀬直:「かつてあの子は、知り合いでも何でもない4人に助けを求めて、その手は取られた」
    夢尾メリイ:「………………」黒瀬さんに目を向ける。
    黒瀬直:「今回は、あの子を守ると約束した私が居る」
    黒瀬直:「今回もきっと、助けを呼ぶだろう。必ずな」
    夢尾メリイ:「そう……何があったのか、少しだけ聞いてたけど」
    夢尾メリイ:「あんた、その時の────」
    黒瀬直:「だから、彼女が伸ばした手をしっかりと握ることだけ、考えていなさい」
    GM:そう──君が言うのと同時
    新戸克由:「……それが、俺たちを此処に集めた理由か?黒瀬さん。」
    黒瀬直:「ああ、そうだとも。近い状況と戦力を整えて、待つ」
    黒瀬直:「待つのは辛いものだし、もし外れたら私が私を許せなかったところだが、うむ」
    GM:ちょうど君から見て正面の中空に、黒点が穿たれるように
    GM:小さな穴が開き、広がっていく。
    黒瀬直:「御覧の通り、というわけだ」静かに立ち上がる。しっかりと穴を見据えて。
    ニーンテ・S:「……疑似神託機械の使用許可を取った甲斐はあったね。ナオ」
    黒瀬直:「ええ、予言だの託宣だのはあまり好みではありませんが」
    黒瀬直:「すべきことがあらば、使えるものは全て使いましょう」
    夢尾メリイ:「わ、わわ……」
    霧江冬司:「よし」
    霧江冬司:「行くぞお前ら。俺様に続け!」
    新戸克由:(恐らく、狂信者達はあそこで待ち構えているのだろう。)
    新戸克由:「……入る前に、少しいいか?」
    霧江冬司:「……む、なんだ」
    新戸克由:(つまり──ここが、『分岐点』か。)
    GM:穴はゆっくりと拡張されている。人が通れるようになるまで、まだ少しばかりかかるだろう。
    新戸克由:「そうだな。今回の任務にあたり……」
    新戸克由:「隠していた情報が一つある。独断で動くべきではない類の。」
    ニーンテ・S:「重大な?」
    夢尾メリイ:「? なんだってのよ」
    新戸克由:「ああ。とはいえ予言や託宣の類ではない。」
    新戸克由:「──計画(プラン)だ。」
    新戸克由:RHOを公開します!

     Rハンドアウト新戸克由 裏シナリオロイス:都築京香
     "ディスク"の捜索に駆り出される直前の事。君はゼノスの接触を受けた。
     "プランナー"は語る。
     滅びが迫っている。その引き金を引くのは、"アカーシャ"の生き残り、"デイドリーム"であるという。少女は今尚、"アカーシャ"の背後にいた者の駒であり続けている。
     可能なだけの謝礼はする、そう告げながら、彼女は"デイドリーム"の謀殺を依頼した。
     【開示可能条件】いつでも可能。また望む場合ミドルシーンの切替時、このHOを公開するとともに暗殺シーンの実行を宣言可。

    新戸克由:「──俺が依頼されたパートは単純明快だ。」
    新戸克由:「“デイドリーム”──夢尾メリイの、謀殺」
    霧江冬司:「な………!」
    夢尾メリイ:「!」
    夢尾メリイ:「計画(プラン)……それも、あたしを!?」
    夢尾メリイ:顔を強張らせ、僅かに新戸くんから距離を取る。
    新戸克由:「だが。貴方の前でこの話をした理由も単純明快だ。」
    新戸克由:「俺はな。よっぽどのことがない限り。」
    新戸克由:「この謀殺計画をブッ潰すつもりでいる。」
    夢尾メリイ:「……それは────」
    夢尾メリイ:「そう思うわ。あんたはそんな事をするわけないって、でも」
    夢尾メリイ:「あの狸女が私を殺そうとした……? ぜんぜん、理由が分からない」
    夢尾メリイ:"プランナー"と確執のあった"アカーシャ"セルの生き残りである。その能力に対して、確たる負の信頼がある。
    夢尾メリイ:僅か、先へ踏み込む事への恐れが、その瞳に宿った。
    黒瀬直:「……ふむ、余程のことがあれば、乗る」
    黒瀬直:「誠実だな。ならばその理由も幾ばくかは聞いているのだろう」
    新戸克由:「そうだな……時間はもう少しある。」ひび割れる空間を見ながら。
    新戸克由:「都築京香が俺に接触してきた所から、話すべきだろう」

    GM:シーン終了、ロイス購入可能。
    ニーンテ・S:ロイスなし。購入は……ブルーゲイル行くか。
    ニーンテ・S:5dx>=20
    DoubleCross : (5R10[10]>=20) → 9[1,2,2,6,9] → 9 → 失敗

    ニーンテ・S:失敗。以上。
    新戸克由:ロイスは保留!
    新戸克由:ブルゲ祭り!
    新戸克由:3dx+1>20
    DoubleCross : (3R10+1[10]>20) → 10[5,6,10]+4[4]+1 → 15 → 失敗

    新戸克由:妖精の手……行くか!
    新戸克由:21+1dx
    新戸克由:1dx+21
    DoubleCross : (1R10+21[10]) → 8[8]+21 → 29

    新戸克由:成功!懐に仕舞うぜ
    新戸克由:侵蝕61!残数1!
    黒瀬直:ロイスは保留。購入ブルーゲイル。
    黒瀬直:2dx+1>=20
    DoubleCross : (2R10+1[10]>=20) → 7[1,7]+1 → 8 → 失敗

    黒瀬直:以上
    霧江冬司:ロイス 新戸克由 P有為/N敵愾心○
    霧江冬司:ロイス 黒瀬直 ○P連帯感/N下心 取得忘れてたので今更ながら取得
    新戸克由:安定の下心
    霧江冬司:ニーンテ ○P興味/N不審
    霧江冬司:あ、ニーンテさんへのロイスです 購入はなし

    ◆ハンドアウトシーン:新戸克由◆

    GM:それは、君がUGNより"ディスク"捜索の任を受ける、わずか数日前のことだ。
    GM:というよりは、この出来事があったから、"アカーシャ"に関連する任務が自分に渡るように仕向けた、と言った方が良いかもしれない。
    GM:ジャーム凍結の現場仕事を終え、君は今、第四支部方面へと向かうバスに乗っている。
    新戸克由:窓の外をぼんやりと眺めている。
    GM:時間帯の関係か、他の乗客はいない。
    GM:……いや、一人だけいた。
    "プランナー":「蒐集(:)者{(パーソン・)コレクター}ですね」
    新戸克由:「────っ!?」
    "プランナー":いつから存在してたのか分からない。気づけば彼女は通路を挟んで、君の隣の席に座っていた。
    "プランナー":ぱたん、と文庫本を閉じる。
    新戸克由:〈ワーディング〉の使用を試みます
    "プランナー":《ワーディングキャンセラー》
    "プランナー":君のワーディングが打ち消される。周囲の空間の時が止まる事もなく、バスは何事もなかったかのように走り続けている。
    新戸克由:「……おいおい」(レネゲイドの掌握。コイツはマジの奴か)
    新戸克由:ポケットで握りつぶしたBダイアモンドの手ごたえもあるが、時は止まらない。
    "プランナー":「世界が滅びます」
    "プランナー":だしぬけに、彼女はそう言った。
    新戸克由:「……世界?」
    "プランナー":「本当は、もっとスマートな手段を取りたかったのですが」
    新戸克由:「FHがとうとう大勝利を収めるってノリでも……無さそうだな」
    "プランナー":「ええ。勝者は……いるのでしょうか、もしかしたら居ないのかも」
    新戸克由:(はみ出し者の俺に声をかけるってことは、それだけ余裕がないことの証左だ)
    "プランナー":「察しの通りです」にっこりと微笑む。
    "プランナー":「これから貴方は、"アカーシャ"セルの事件に関わって頂きます。恐らくは何かが盗まれるか……あるいは複製されるか」
    新戸克由:「……ハ。本当にふざけた実力だ。」
    新戸克由:「“アカーシャ”というと……最近マスターエージェントが討伐されたところか。」
    新戸克由:「そこに参加せよ、と?」
    "プランナー":「──N市に、先触れは無数にあります、そして。明確に橋頭保が作られてしまえば、抵抗するのは著しく難しくなる」
    "プランナー":「介入が必要だと判断しました」
    "プランナー":「"アカーシャ"セルの元フロントエージェント。"デイドリーム"という少女と接触し、彼女を殺害してください」
    新戸克由:「……俺にか?」(よりによって?)
    "プランナー":「能力的には適任でしょう?」
    新戸克由:「……」ふう、とため息をつく。
    新戸克由:「大体察しはつくが、理由を聞いても?」
    "プランナー":「彼女はセルの軛から離れ、自由を謳歌している。と、そう思わされている」
    "プランナー":「実際には、未だより大きな檻の中に居るばかりだと言うのに」
    新戸克由:「まあ……生物はだれしも檻の中には居るだろう」
    新戸克由:「極端な話、地球もバカでかい檻だ」
    "プランナー":「賢しいですね。蒐集(:)者」
    新戸克由:「背伸びしたい年頃でね」
    "プランナー":「その通り。問題はその檻を、誰が用意したのかということ」
    "プランナー":「"デイドリーム"は、生きている限り、致命の場所へと辿り着き、崩壊の引き金を引きます」
    "プランナー":「そうなる前に彼女を始末してほしい。それがゼノスから貴方への依頼」
    新戸克由:「その結果が世界滅亡、という訳か」
    "プランナー":「近い事態にはなるでしょう」
    "プランナー":膝の上の本から、栞代わりに挟まれていた写真を獲り出し、渡す。
    新戸克由:そっと受け取ります。
    新戸克由:ついでに本のタイトルもちょっと覗いてみます
    夢尾メリイ:ぽこぽこと男性の背中を殴りつける、赤い目の少女が映っている。
    新戸克由:「彼女が?」
    "プランナー":本の背表紙には「一週間で身に着けられる! 裏声トレーニングで音域を伸ばそう」と書いてあります
    "プランナー":「ええ。よろしくお願いします。結果が確認できれば、可能な限りの謝礼はしましょう」
    新戸克由:(…………流石に、適当に買ったやつだよな)
    "プランナー":「例えば、貴方の『コレクション』の手伝いであるとか」
    新戸克由:「!…………」
    "プランナー":必要なことは言ったとばかりに、座席から立ち上がる。
    新戸克由:「OK。一先ずこちらでも裏を取ってみよう。」
    "プランナー":「ええ。それで結構」
    新戸克由:「確証が取れ次第取り掛かる。」
    "プランナー":バスを降りようとするが、ボタンを押していないのでバス停で止まらない。
    "プランナー":「……」
    新戸克由:そっと押してやる。
    "プランナー":「必要ありません」
    "プランナー":《ディメンションゲート》
    "プランナー":いなくなります。
    新戸克由:「……道案内は必要なさそうだな」
    新戸克由:──やがて、バスは停留所に留まる。
    新戸克由:最後の一人だし、ここは降りるべきだろう。
    新戸克由:かつ、かつ、かつ。
    新戸克由:都築京香は、俺がどう動くかをすべて計算して一連の流れを作ったのだろうか。
    新戸克由:……であれば。こちらも遠慮なく乗っかるとしよう。
    新戸克由:「“デイドリーム”、か。」
    新戸克由:写真を取り出し、やかましく、しかしどこか楽しそうに騒いでいる彼女を観る。
    新戸克由:(君が入れられた檻を、ナントカぶっ壊してやらねばな)

    GM:シーンプレイヤーは黒瀬さん。全員登場推奨
    新戸克由:新戸克由の侵蝕を2増加しました(侵蝕率:61->63)
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:59->69)
    新戸克由:*決意。
    GM:落ち着き
    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:71->75)
    霧江冬司:56+1d10
    DoubleCross : (56+1D10) → 56+2[2] → 58


    GM:君たちが通り抜けると、剣道場のワームホールは役目を終えたとばかりに閉じてしまった。
    ニーンテ・S:「予定通り、とでも言わんばかりだな」
    黒瀬直:「私たちもそれに準じたいところだ」視線を周囲に巡らせる。
    新戸克由:「案の定、話をする余裕はなくなりそうだな」
    新戸克由:横目で着いてきた“デイドリーム”を見ます。
    GM:黒瀬直、霧江冬司、新戸克由、ニーンテ・シュヴァルツ、凪。そして"デイドリーム"。
    夢尾メリイ:「ついてきちゃってよかったワケ? いや、齧りついてでもついてくつもりだったけど!」
    夢尾メリイ:辺りをきょろきょろと見渡している。
    GM:情報量が削られた結果か、そうでないのか、周囲の光景は驚くほど白い。
    霧江冬司:「……………」
    新戸克由:「正直悩んでいたが、”テンペスト”についてくるのが一番安全だろう」
    新戸克由:「俺が見る限り、一番信用できる信念で動くのが“テンペスト”だ」
    霧江冬司:「けっ。男になんぞ褒められてもちーーーっとも嬉しくないわ」
    ニーンテ・S:「彼の女が"コレクター"にだけ接触してきたのなら、その判断が正しいのだろうさ」
    新戸克由:(とはいえこれ以上の内通者が居れば詰みだが。これでダメならもう知るかって話だ)
    GM:ただ、白いだけで、それ以外は現代日本とさして変わりがないようだ。
    GM:民家があり、ビルがあり、用水路や山がある。
    霧江冬司:「にしても、妙に白っぽいな」
    霧江冬司:周囲をキョロキョロと見渡して。
    新戸克由:「風景のテクスチャが剥がれているのか…?」
    霧江冬司:「霞というより、ピンボケしているような……もしや、これがみち子のやつが迷い込んでいた裏側の世界か?」
    :「いえ、あそことはまた別の異界ですね」
    夢尾メリイ:「遠くを見れば色がついてるものもあるから、乱雑に中身を剥がした影響……ってことなのかしらね」
    ニーンテ・S:「理想郷を謳うにはいささか殺風景だが、白い世界は定番だったか」
    夢尾メリイ:「直が前にマスターアカーシャさまの世界に迷い込んだときは、終末後のバケモノ天国だったらしいけど」
    黒瀬直:「一見はともかく、なにか異常性を秘めているとも知らん。注意して進まねばな」
    夢尾メリイ:「……そうね」
    新戸克由:「ああ……とはいえ、夢尾さんが矢賀さんと接触するのはもう少し待った方がいいかもしれん」
    霧江冬司:「そうか。……まあ、今はそれよりもシオリちゃんだ」
    霧江冬司:周囲を見渡す。シオリちゃんと敵はどこだー!?
    GM:歩くうちに、所々現在のN市に共通する街並みに突き当たった
    ニーンテ・S:「それも、相手の所在を掴んでからの話だな。ここは、些かどころではなく広い」
    ニーンテ・S:「こちらに警戒網でも張っていてくれれば話は早かったが……そうもいかないようだ」
    GM:というよりはむしろ、N市と異なっているのは主に崩落戦で被害を受けた建物であることが分、黒瀬さんには分かります。
    夢尾メリイ:「なんか、割と見覚えない? そこの変な銭湯の看板とか……」
    黒瀬直:「……おや、ここは」歩きながら視線を向ける。
    新戸克由:「ご存知で?」
    黒瀬直:「崩落戦で焼け落ちた場所だ」
    夢尾メリイ:「……そっか」
    霧江冬司:「というと、4年前に潰れた場所なのか」
    ニーンテ・S:「崩落戦のなかった世界における未来……といったところか」丸いレンズの目で、建物を見上げる。
    黒瀬直:「……うん、今回の異常性、というより差異はそこにあるのだろうな」
    夢尾メリイ:「未来……じゃないんじゃないかしら」
    新戸克由:「滅亡していない世界、か?」
    黒瀬直:「ここはアカーシャの仮想世界。在り得た別のN市だ」
    黒瀬直:「……人は居ない理屈は分からないがね」
    ニーンテ・S:「昔、ナオが行った世界もまた、人の姿はなかったと聞いたな」
    黒瀬直:「再現していないのか、そもそも居ない世界なのか。私が見た世界には怪生物が巣食っていたものだが」
    夢尾メリイ:「気になってた。ディスクの容量が無限って話」
    夢尾メリイ:「始まりから滅亡までを記録しているなら、当然その中間の時代もある」
    夢尾メリイ:「三次元に時間軸を加えた四次元情報を記録するからこその『容量無限』なのよ、だから、尋常の手段では決して開くことができない」
    夢尾メリイ:「私達がここに辿り着いたのは、きっと栞ちゃんが逃げ込んだのがこの時代のN市だから」
    夢尾メリイ:「きっと、あんた達の傍が、あの子の安心できる居場所なんだと思う。人がいないのは──わかんないけど」と黒瀬さんに
    夢尾メリイ:「だから、多分近くにいるわ」
    黒瀬直:「……そうか」
    黒瀬直:「早く、見つけてあげないとな」
    新戸克由:「この辺りで矢賀さんが逃げ込みそうな場所か……」
    ニーンテ・S:「……昔の話だ。私としても実感を持っているわけではないが」
    夢尾メリイ:「……?」
    ニーンテ・S:「理性という言葉は、いまと意味が違ったのだそうだ」
    ニーンテ・S:「それは神だけが持っているもので、世界を正確に認識するものだ、とされていたのだと」
    ニーンテ・S:「神父崩れの与太者の説教だ、どこまで正確なのかは知れたものじゃあないが…」
    ニーンテ・S:「実感としてわかる。世界を組み上げるなら、人間は邪魔だ。予想外のことを引き起こしすぎる」
    新戸克由:「そう考えると、現状その神は大分苦労してるようだな」
    新戸克由:「さっさと諦めてほっといて欲しいものだ」
    ニーンテ・S:「だろうね。松果腺がただの臓物になってから随分経つ」こつりと杖をついて、白い町並みを見る。
    夢尾メリイ:「そうね……」何らかの実感を噛みしめている
    夢尾メリイ:「それは、やっぱり」
    夢尾メリイ:「今の私達に関係のある話なの?」ごく単純に、興味を惹かれたという様子で
    ニーンテ・S:「たとえば。視点が一つでも増えたなら、そこに何があり何が起きたのか、言い切ることは難しくなる」
    黒瀬直:「観測者の数だけ、世界が生まれるからな」
    黒瀬直:「現代の理性とは尺度でもある。人の数だけの」
    ニーンテ・S:「世界そのものを観る視点は、人の身には余るものだ……と、昔流行った小説にも書いていた」
    ニーンテ・S:「嘔吐するのは御免被りたいね。なにせこの格好だ」
    ニーンテ・S:「……実は私もひとつ、言っていなかったことがある」
    夢尾メリイ:「え゛」
    ニーンテ・S:GM。リバースハンドアウトの開示をお願いする。前提条件になっている「2つ以上の予言」は満たしているはずだね?
    新戸克由:「……」夢野さんを庇える位置に立ちます。
    GM:OKです!
    霧江冬司:「なんだ」
    Rハンドアウト ニーンテ・シュバルツ 裏シナリオロイス:預言書
     UGNへの出向という形でN市に滞在している君に、本来の所属である財団から連絡が入る。
     預言書の継承者、今代のノートルダムが、新たな記述を読み取ったのだという。
     書に曰く。
     滅びが迫っている。4つの予知の収束点を導け。これが第5の予知である、と、
     【開示可能条件】『預言書』以外の予知の存在を2つ以上把握する。
    黒瀬直:「さて、また一つ世界が広がるな」
    夢尾メリイ:「予知──」
    新戸克由:(おいおい……そういう事かよ)
    ニーンテ・S:「そうだ。往時はナチスの陰謀を暴き、数度の滅びを超える指針となった四行詩」
    ニーンテ・S:「さて、今回も、特効薬になってくれればいいんだが」
    夢尾メリイ:「つまり、『プラン』は、それそのものでは現状を打開できない」
    夢尾メリイ:「けれど、『プラン』をねじ込んだ意味は存在する……」
    夢尾メリイ:「ノートルダム……いえ、ペストマスクの言葉を信じるならそういう事になるわね」
    黒瀬直:「噂に名高いノートルダムの予言か……」
    黒瀬直:「……好きじゃないんだがなぁ」
    新戸克由:「現状藁にも縋りたいところではある。歴史の重みがあるだけマシとしましょう」
    ニーンテ・S:「日本での悪名が高いのは知っているが、うちの財団の宝物でね。信憑性はある」
    黒瀬直:「ただの感傷です。お気になさらず」
    黒瀬直:「貴女の名前は高く評価していますしね」
    夢尾メリイ:「どうにも、いろんな超越者(ヤツ)の掌で踊らされてるみたいで釈然としないわ……」
    新戸克由:「全く。プランナーがここまで見抜いていたならもう笑うしかないな」
    霧江冬司:「それで、その占いはなんと?」
    :「冬司。占いではなく預言です」
    夢尾メリイ:「"アカーシャ"、"プラン"、"ノートルダム"」
    夢尾メリイ:「これに加えてあと2つ未来予知を集めろ、ってことらしいわよ」

    ◆ハンドアウトシーン:ニーンテ・シュバルツ◆


    GM:現在、N市第9支部でジャーム狩りに従事している君へと、本来の雇い主から電話がかかってきた。
    GM:幾度かの代替わりを見届けている。神秘蒐集結社『ノートルダム財団』の現総帥。
    GM:「喜びたまえ同胞よ!」

    title="antonera"

    GM:電話口で開口一番に出すには少々大きな、そして高い女性の声。
    GM:アントネッラ・フォン・ガルディーニ。世界秩序崩壊の先触れを示す預言書のマスター。今代のノートルダムである。
    ニーンテ・S:光を嫌う試薬が多いため、支部の地下室に間借りをしている。
    ニーンテ・S:室内に並ぶアランビック蒸留器。赤褐色に濁った液体を満たした試験管の数々。

    title="ninte"

    画像は少年少女好き?2
    ニーンテ・S:「エラ。きみがその調子でかけてくるということは」
    ニーンテ・S:「今回もろくな用事ではないね?」
    アントネッラ:「何を言う! シュバルツ女史」
    アントネッラ:「世界はまだ、我々の手に救われることを望んでいるという事だ。これは奇跡的なことなのだぞ」
    アントネッラ:鼻息の荒い様子が電話越しに伝わってくる。
    ニーンテ・S:「できれば、エラ。君の出番がないことを望んでやまないんだが」
    ニーンテ・S:電話越しに答える声は、思ったよりもはるかに若い。
    ニーンテ・S:……右の眼窩から伸びる、肉と骨で組み上がった花のような何かが、溜息をつくように蠢いた。
    ニーンテ・S:「話を聞かせてくれ。私がここで控えているのも、もとはといえばきみの読んだもののためなんだから」
    アントネッラ:「全く君は……勤勉なのにこういう時のノリは人一倍悪いのだなあ!」
    ニーンテ・S:「歳を取ると、若いものに付き合うのは億劫でね」
    ニーンテ・S:快活に笑う。
    アントネッラ:「まあ、よかろう」
    アントネッラ:「君の滞在する、N市だ」
    ニーンテ・S:「ああ」
    アントネッラ:「世界で最も強い預言とは何だと思うね? 私はおそらく、"プランナー"都築京香のものが、それだと思っている」
    ニーンテ・S:「その一つであることに異論はないね。長年、ずいぶん手を焼かされたものだ」
    アントネッラ:「予てより言っている事だがな……預言には、それぞれに硬度と靭性がある。ごく小さなものでなら、市井の者どもにも芽生えることはある」
    アントネッラ:「ノートルダムの預言も、強い。我がその記述を読み取れるうちに限るが、ともあれ──」
    アントネッラ:「その強度を以て、1つでは『足りない』と書が判断した災禍に、君は向き合わねばならん」
    アントネッラ:「聞きなさい。4つの予知が収束する一点を導くのだ」歌うように。
    ニーンテ・S:「大事だな。南米の事件以来だが、あのときですら三つ止まりだったというのに」
    アントネッラ:「例えるのなら、それは風船の中に生まれ、だんだんと大きくなる石くれのような」
    アントネッラ:「およそ避けようのない破滅だ。君はその崩壊を、僅かに先送りにするだけかもしれない」
    ニーンテ・S:「水が湯になるほどの時間、先送りにすることに価値があり意味がある。そういうことだな、エラ?」
    アントネッラ:「そうとも──我々の前に道は示されている。君が行動するのなら」
    アントネッラ:「その時、この記述は五つ目の予知となり、破滅を食い止める楔となるだろう。」
    ニーンテ・S:「五行の予言詩か。何もかもが破格じゃあないか」
    アントネッラ:「今、特別な事をする必要はないとも」
    アントネッラ:「N市は特異な場所だ。君がこれからその地で出会う事件も一つや二つではない」
    アントネッラ:「だが、覚えていてくれたまえ。必ず君はそこに導かれる」
    アントネッラ:「だから──兆候を見逃してはいけないよ」
    ニーンテ・S:「安心してくれ。私は医者だ」
    ニーンテ・S:「トウは立っているがね。今でも得意分野だよ」
    ニーンテ・S:「任せておいてくれ、アントネッラ・フォン・ガルディーニ」
    ニーンテ・S:「私たちの智慧と術は、ひとが明日の朝目覚めるためにあるのだから」
    アントネッラ:「ハッハッ! 頼もしい事だ。君を捕まえた代の"ノートルダム"はさぞ優秀だったのだろうな!」
    アントネッラ:ひときわ高く豪快な笑い声が響き、ガチャリ、という音とともに通話は切れた。
    ニーンテ・S:嘆息する。肉色の花がうごめく。
    ニーンテ・S:何年生きても、圧倒的に巨大なものと向き合う怯えが消えることはないが──
    ニーンテ・S:「そうとも。私たちは、一人ではない」
    ニーンテ・S:であれば、いかほどのことがあろうか。

    GM:と、概ねそのようなことが共有された。
    新戸克由:「──で、その予言の二つ目が俺の受けたプランという訳か」
    矢賀シオリ:「ふんふん……なるほど」
    矢賀シオリ:「すごいことになっていますね……すごい……」
    新戸克由:「────!??」
    ニーンテ・S:「おや」
    黒瀬直:「……」
    GM:いつの間にか、パーティが一人増えている。
    GM:話しながらも移動を続けていた君たちは、黒瀬直の屋敷、黒ノ門一丁目に差し掛かっていた。
    夢尾メリイ:「……!」絶句している
    霧江冬司:「ん……あー、ちょっと待て」
    霧江冬司:「きみ、矢賀シオリちゃん?」
    霧江冬司:ひとり増えてる少女を指でさして。
    黒瀬直:ずかずかと、無造作に足を進める。彼女の方へ。
    矢賀シオリ:「はい!」にぱーっと笑い
    霧江冬司:「おお……案外あっさり見つかったな」
    新戸克由:「…………どうなってるんだよここ……」
    矢賀シオリ:「黒瀬さん!」
    矢賀シオリ:黒瀬さんに駆け寄って、抱き着く。
    黒瀬直:「うむ」そのまま抱き上げる。
    黒瀬直:「遅れてすまん」
    矢賀シオリ:「助けに来てくれるって思ってました! う、う……」
    矢賀シオリ:「うわぁ──────ん」泣いている
    黒瀬直:「……」しばし、しっかりと抱きしめて。
    夢尾メリイ:「わっ……わっわっ……ほんとに栞ちゃんだ……ちっちゃい……!」
    霧江冬司:「こらこら。まずは名乗らんか。初対面だろうに」
    新戸克由:「彼女が……矢賀さんか。お初にお目にかかる」
    矢賀シオリ:「はっ……失礼しました」
    黒瀬直:「うむ」彼女を降ろして手を繋ぐ。
    矢賀シオリ:ぐしぐしと涙を拭ってから。
    霧江冬司:そう言うと、ネクタイを軽く締め直し、ササッとオリーブグリーン色のスーツの襟元を正す。
    夢尾メリイ:「なにマトモ人間のフリしてんのよ」
    霧江冬司:「失礼な。どこからどう見ても素敵なお兄さんだろう」
    矢賀シオリ:「十二支部の矢賀シオリです! 正しくは矢賀シオリの能力で新たにつくられた人格記憶バックアップですね」
    霧江冬司:「うむ。初めまして」
    新戸克由:「…………気を抜くわけにはいかなさそうだな。」
    新戸克由:「一先ず初めまして。新戸克由だ」
    霧江冬司:「俺は霧江冬司という。傭兵で、君を助けに来た。こっちは助手の凪だ」
    ニーンテ・S:「そうだな。不躾だが、君、本体の居所はわかるかね」
    矢賀シオリ:「わぁ! ありがとうございます!」
    :「どうも、初めまして。助手の凪です」
    霧江冬司:「それとこっちが───おい、なに隠れてやがる」メリイを紹介しようとして、いつの間にか距離をとっている彼女の姿を認める。
    矢賀シオリ:「本体は……どうでしょう。分かるのは、たぶん意味記憶以外全部の記憶が抜かれてて──そして、追われています!」
    夢尾メリイ:「ひゃわっ……」
    夢尾メリイ:「何すんのよー!」
    矢賀シオリ:「そちらの人は……?」
    矢賀シオリ:じーっと、頭の高さが同じ顔を覗き込む
    新戸克由:「夢尾さんという。成長した君の大切な人、らしい」
    夢尾メリイ:「えっと……えっ、えっえっ………………」
    黒瀬直:「君のことをとても心配していたよ」
    夢尾メリイ:「(な、ナイス!)」
    新戸克由:「良ければだが。天気の話でもしてあげてくれ」
    矢賀シオリ:「成長した……あっ」
    夢尾メリイ:「(ちょっと嫌そうな顔した!)」
    新戸克由:(いかん、しくじったか)
    矢賀シオリ:「ご、ごめんなさい」
    矢賀シオリ:ショックを受けた様子の夢尾さんに謝っている
    矢賀シオリ:「そっか……大人の私にもいたんだ、友達……」
    霧江冬司:「うむ、そういうことだ」
    新戸克由:「……挙動不審になったら止めるから、その時は声を上げてくれ」
    夢尾メリイ:「そんなことしないわよ……!」プランの話を思い出し「多分……」
    夢尾メリイ:「とにかく!」
    矢賀シオリ:「わっ!」
    夢尾メリイ:「あなたを助けに来たの! さっさとここから出て、どっか楽しいとこ行くわよ!」
    矢賀シオリ:「えっ……ええ……はい」
    新戸克由:千枚通しを指に挟みます。
    黒瀬直:「では、そのための行動を再開するとしよう」
    新戸克由:「重要な情報は──本体の居場所だな」「矢賀さんの方でナントカ掴めないか?」
    ニーンテ・S:「追手もかかっているということだしね」杖をついて、空を仰ぐ。
    矢賀シオリ:「そうですね……おそらくですが」
    霧江冬司:「おそらく?」
    矢賀シオリ:「この空間は、以前黒瀬さんが入った事のある遺伝文明と同じです。レネゲイドが組み込まれていないから、オーヴァードと仲が悪い」
    矢賀シオリ:「それを、追っ手を放った状態で安定させるために、本体側の私はかなり無理をしているはずです」
    矢賀シオリ:しゅん……とした様子で。
    新戸克由:「……急ぐ理由がまた増えたな」
    矢賀シオリ:「でも本体はひどい目に遭っても、あとで私がするっと入り込めばなんとかなる話なので」
    矢賀シオリ:「エフェクトを使ってここを荒らして、良い感じに振り落とされましょう!」
    黒瀬直:「つまり焼き直しか」
    黒瀬直:「バックアップと共に負荷を掛け、世界を落とすと」
    新戸克由:「…………………」
    夢尾メリイ:「ロリ栞ちゃんもなかなかすごいこと言うわね……」
    新戸克由:(大分気が引けるな……)
    霧江冬司:「…………きみが追いかけられてる方向だけでもわかるか?」
    矢賀シオリ:「あっ、察しがいいですね~冬司さん」
    矢賀シオリ:「なんとか待ち伏せに成功すれば、敵の戦力を削ぎながら本体の近くにいけるはず……」
    ニーンテ・S:「ふむ。悪くない情報だ。打つべき手が見えてくるな」外套の内側を探る。金属音。
    霧江冬司:ネクタイを解くと3~4割ほどを拳に巻きつけ、即席のギャロット・バンテージにする。
    夢尾メリイ:「(あっ……ちょっと格好いい)」
    夢尾メリイ:「(いやいや!)」ぶんぶんと頭を振る。
    新戸克由:ため息を濡れたストローに吹き込み、アゲハ蝶(スワローテイル)のシャボン玉達を放つ。
    新戸克由:「炸裂用魔眼を仕込んである。たくさん壊せそうなところで割って行きます」
    夢尾メリイ:「自他問わず危ない提案をよくもまあ……こんなに覚悟の決まった子だったかしら」
    黒瀬直:「信頼は勝ち取ったからね、ここに居る者とは別の4人で」
    黒瀬直:「今回も同じように。そうするとしよう」
    矢賀シオリ:「──はい!」
    霧江冬司:「よし、一人でも多くぶちのめしていくぞ!」
    ニーンテ・S:「なるほど。では、新顔も精一杯やるとしようか」
    新戸克由:「同じく。魔眼自体は危険なので当たらないよう気を付けてくださいね」
    矢賀シオリ:「顔……」ペストマスクを興味深げに眺めている
    夢尾メリイ:「ま、危なそうな攻撃があったら防いだげるわ」
    ニーンテ・S:「顔さ。怪しいぶんくらいには働こう」まるいレンズの目で見返して、それこそ鳥のように、少しだけ首を傾げてみせる。

    GM:シーン終了。ロイス購入可能
    黒瀬直:先達:ニーンテ・シュヴァルツ/P尊敬〇:N気後れ を取得
    黒瀬直:幼子:矢賀シオリ/P庇護〇:N悔悟 にPN逆転
    黒瀬直:2dx+1>=20 購入はブルーゲイル
    DoubleCross : (2R10+1[10]>=20) → 7[2,7]+1 → 8 → 失敗

    黒瀬直:以上
    霧江冬司:ロイス保留/
    霧江冬司:購入はスキップ!
    新戸克由:ロイス!都築京香へ!
    新戸克由:〈流石にこの報酬は期待できなさそうだしな〉都築京香:執着/〇蒐集欲 で取得!
    新戸克由:購入はボデマ!
    新戸克由:4dx+1>12 侵蝕ボーナス追加!
    DoubleCross : (4R10+1[10]>12) → 7[1,2,5,7]+1 → 8 → 失敗

    新戸克由:残念!見送って以上
    ニーンテ・S:ロイスは、まずRハンドアウト公開で「預言書」(○誠意/脅威)。あと忘れてたが???のロイスの名義をインクィジターに書き換えておく。
    ニーンテ・S:で、ラスト1枠はまだ保留して、ボディアーマー購入を試みるよ。
    ニーンテ・S:5dx>=12
    DoubleCross : (5R10[10]>=12) → 9[4,5,6,7,9] → 9 → 失敗

    ニーンテ・S:ん、残り3点の財産を費やして成功させておこう。

    GM:シーンプレイヤーは黒瀬さん 全員登場
    霧江冬司:1D10+58
    DoubleCross : (1D10+58) → 7[7]+58 → 65

    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:69->78)
    新戸克由:新戸克由の侵蝕を9増加しました(侵蝕率:63->72)
    新戸克由:ぬう。
    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:75->85)
    黒瀬直:ここにきてめっちゃ上がる

    GM:寒々しいコンクリートを打つ革靴の音に、ひたひたとグラディエーターサンダルの音が続く。
    GM:矢賀シオリ(’)の反応を追って現れた、"マグネシア"の二人だ。
    "磐笛"伊丹愛華:「うう、ごめんなさい……私がもっとしっかりしてれば……」
    "ディシペイション"籾木敬:「いや、予期できていたはずの事態だった。誰のミスかと言えば、相模のものだろう」
    "磐笛"伊丹愛華:「ごめんなさい………………」
    "ディシペイション"籾木敬:「さて」
    "ディシペイション"籾木敬:手元に用意された何らかの装置を覗き込みながら。
    "ディシペイション"籾木敬:「隠れるのも、逃げるのも無意味だ。もとより"ディスク"内部で経過する時間に意味はない」
    "ディシペイション"籾木敬:扉の奥に居ると思しき者へと語り掛ける。
    矢賀シオリ:「…………」
    矢賀シオリ:扉が開き、彼女が現れる。
    矢賀シオリ:「分かっています。この時系列に逃げ込んだのは私だから」
    矢賀シオリ:「この空間における『時』は、そう知覚できないだけで」
    矢賀シオリ:「高さ、幅、奥行きと同じだけの価値しか持たない。時間を遅らせることに意味はありません」
    矢賀シオリ:「でも──」
    "ディシペイション"籾木敬:訝し気に、眉を顰める
    黒瀬直:「──それでも、彼女は一人ではないということだ」
    黒瀬直:扉の奥の、モノクロームな暗闇から靴音と。
    黒瀬直:「私は一度、この世界に招待されているし」
    黒瀬直:眩い金光、ほとばしらせて。
    "ディシペイション"籾木敬:「──黒瀬、直!」
    黒瀬直:「"ディシペイション"。お前からシオリくんを護ると、そう約束したのでね」
    "ディシペイション"籾木敬:何かを念じるように空を睨みつける。巨大な光弾がそれを相殺する。
    "ディシペイション"籾木敬:「何ができる。貴様だけで」
    "磐笛"伊丹愛華:爆風を抜けるように、叫びを上げながら。
    "磐笛"伊丹愛華:金剛杖を組み立て、君達へと迫る
    霧江冬司:が きぃん
    霧江冬司:奇声を上げ、爆発的速度で少女たちに迫る"磐笛"を阻む影有り!
    霧江冬司:「いーや、独りじゃないぞ」
    "磐笛"伊丹愛華:「────っ! ひっ……」
    "磐笛"伊丹愛華:杖で拳を受け、大きく弾かれる
    "磐笛"伊丹愛華:「あなたは…………!!」
    霧江冬司:展開したギャロットで獲物を弾き、距離を取る。
    霧江冬司:「おう、また会ったな」バンテージ代わりに巻いていたネクタイを手から外すと、くるくると手元で振り回す。
    "ディシペイション"籾木敬:「この声──何があった、"磐笛"!」
    "ディシペイション"籾木敬:指を鳴らして煙を吹き払い、追って駆け出す。
    霧江冬司:手元で弄んだタイが、擬態を解き、見慣れた異形の西洋剣の姿を取る。
    霧江冬司:「無敵のスーパーヒーロー・冬司様と愉快な仲間たちが相手だ」
    "ディシペイション"籾木敬:舌打ち。
    霧江冬司:「というわけでお前ら、行けーーーーーーーっ!」攻撃号令!
    黒瀬直:ぎちりと弓を引き、矢が光る。警戒を前に引き寄せて。
    新戸克由:二人を背にした狂信者たちの背後より──音もなく。
    新戸克由:『剥がれた』天井より覗く鉄骨よりぶら下がる小さな体躯が二人ほど。
    夢尾メリイ:両手を突き出す。前へ。
    新戸克由:「無差別で行く、上手く合わせろ」
    夢尾メリイ:「はあ? 誰にものを──」
    新戸克由:(──信じるぜ、“デイドリーム”)
    夢尾メリイ:「!」
    夢尾メリイ:悪態を吐こうとして、眼前の光景に目を見開く。
    新戸克由:絡めた鉄骨より足を解き、自由落下を開始。
    新戸克由:イージーエフェクト〈ポケットディメンジョン〉使用。
    新戸克由:指の間に小さな次元の膜を象り。
    新戸克由:──喚びだすは、『仕込み終えた』シャボン玉。
    新戸克由:「頑張って避けてくれよ」その全長。
    新戸克由:「俺は」「手加減ができないんでな!」10m。
    新戸克由:クルクルと舞う脚が、顔を出したシャボン玉に──触れる。
    GM:▼不意打ち! PC1名がミドル戦闘1ラウンド目の手番を消費することで先制攻撃が可能です。
    新戸克由:アンブッシュは当然新戸君がいただく!
    GM:ミドル戦闘開始時にイベントが挟まるので戦闘演出までどうぞ!
    GM:エンゲージは以下!
     籾木敬[14]、伊丹愛華[5]、???[13]
     (10m)
     黒瀬直[7]、霧江冬司[5]、ニーンテ・S[7] (5m)新戸克由[8]

    新戸克由:では早速こちらのメインプロセス!
    GM:来い!
    新戸克由:マイナー!エンゲージ切断して5m右に移動!
    GM:籾木敬、伊丹愛華、???
    (10m)
    黒瀬直、霧江冬司、ニーンテ・S(5m)新戸克由

    新戸克由:メジャー!崩壊の宣告コンボ+α!
    新戸克由:コンセ2死神の瞳5停滞空間因果歪曲で敵エンゲージを纏めて攻撃だ!
    新戸克由:早速判定!
    新戸克由:5dx8+4 ダイスすくねえぞオラーッ
    DoubleCross : (5R10+4[8]) → 7[1,2,2,7,7]+4 → 11

    新戸克由:笑いたくなるくらい低い
    GM:びっくりしているので全員リアクション不能。
    新戸克由:OK!ダメージはないよ!
    GM:凶悪デバフを受け、行動値が全員0になります
    新戸克由:おまけで次の攻撃に+7ダイスとマイナー解除可能の行動値ゼロ状態を進呈!
    GM:ちょっと盤面にいないやつらのコマを隠すので待ってね
    新戸克由:次の攻撃を受けた際のダメージダイスですね、失礼
    新戸克由:良くなったら追加演出行きます!
    GM:どうぞ!
    新戸克由:所詮は儚き虹の夢。振られた足に伝わるのは空を切る感触。
    新戸克由:──だからこそいい。紛れ込めるから。
    新戸克由:弾けた液膜が収縮する。300分の1秒、その間隙。
    新戸克由:シャボン玉内部に限界まで体内因子と共に圧縮した炸裂用魔眼が急膨張を始める。
    新戸克由:「──弾けて、飲み込め!」
    新戸克由:体組織を脆化させる崩壊の呼び声が、狂信者たちへ突き刺さる!
    夢尾メリイ:「ッ……なにこれ! 絶対ヤバい!!」
    夢尾メリイ:帯電したパステルカラーの泡が舞う。
    夢尾メリイ:死の風に弾け、砕けていくコンクリート組織を巻き込みながら固着し、束の間の間、味方のみを守る壁となる。
    "磐笛"伊丹愛華:「──えぁっ、ひゅっ」
    "ディシペイション"籾木敬:「!!」
    GM:気づいた時には既に、致命。
    新戸克由:おっと、侵蝕72→85へ!
    "ディシペイション"籾木敬:(固められた──違う、逆だ。下手に動けば崩れる状態にされた)
    "磐笛"伊丹愛華:「あっあっ……ごめん……ごめんなさい……私が……」
    矢賀シオリ:「反撃、開始です」
    "ディシペイション"籾木敬:「────成程な。貴様らの考えは分かった」
    "ディシペイション"籾木敬:「"ディスク"の内世界を崩そうとするなら、こちら側の対策も、"マスターアカーシャ"の取ったものと同じだ」
    GM:さらさらと。突如として
    GM:崩れていく。魔眼に侵されなかった建材までもが。
    新戸克由:「──!」着地!
    GM:風化しているのだ。フィルムを早回しするように、めまぐるしく周囲の風景が変わっていく。
    GM:ゴゴゴゴゴ……
    霧江冬司:「ぬおっ!? なんだ!?」
    GM:地鳴りの音ともに、津波のように四方から、水。
    矢賀シオリ:「終末まで、時を進めようとしている──まさか」
    夢尾メリイ:「乗って!」
    夢尾メリイ:ぶくぶくと生成される無数の泡。
    新戸克由:「ああ」魔眼を浸透させた床を破裂させ、反動ジャンプで泡に飛び乗る!
    GM:やがて──大地は海に覆われ。
    GM:中に浮かぶ無数の錐体形の建造物のひとつに、彼らは立っていた。
    黒瀬直:「……やれやれ」
    黒瀬直:「アカーシャの世界はいちいち大仰で困ったものだ」作り出した小舟の上で、ぽつりと。
    霧江冬司:「直さん……は、平気そうだな」
    霧江冬司:「ほかの連中も無事か」
    新戸克由:泡の上で体勢を立て直し、シャボン玉用のストローを咥える。
    新戸克由:磯臭い。
    "ディシペイション"籾木敬:「レネゲイドの乱発で軋む仮想世界を安定させる手段は、ある」
    "ディシペイション"籾木敬:「管理人を呼べばいい。このように」
    ???:光を放つ球体形のデバイスを掴んで、それは未来建築の縁に腰掛けていた。

    title="akuochi"

    "フラグメントアカーシャ":「──」
    "フラグメントアカーシャ":生気を感じさせない瞳で君達を眺めている、矢賀シオリと同じ顔の──。
    矢賀シオリ:「あっ! 本体!」
    夢尾メリイ:「えっ……!」
    霧江冬司:「な……」
    矢賀シオリ:「ちょっとエッチな悪落ちスーツが全然似合わない……!」
    霧江冬司:「こらーーーっ、お前らーーーーー!メリイの友達になんてことしやがる!」
    新戸克由:「逸るなよ、“デイドリーム”」
    新戸克由:「現状君の泡に俺の命もかかってるんでな」
    夢尾メリイ:「……わかってるわ」新戸くんに
    黒瀬直:(えっち、悪落ち……?)油断なく眼光巡らせている。
    新戸克由:(デザイン案として候補に入れておこう)
    ニーンテ・S:ざばり、と海面から、黒瀬さんの小舟の縁に手がかかる。濡れた黒い手袋。
    矢賀シオリ:「とっ……とにかく、こうなった以上やる事はシンプルです」黒瀬さんに捕まりながら
    黒瀬直:「ふむ」ニーンテさんの位置を空けながら、耳を傾ける。
    ニーンテ・S:「いやはや。あやうく溺れ死ぬところだ」濡れ鼠。水気を帯びた外套越しに、華奢な肩の線が浮いている。
    夢尾メリイ:「……複雑だけど、あっちの栞ちゃんを倒せば、晴れてミッションクリアってことみたい」新戸くんに
    黒瀬直:「何か御所望の物あらば、私の方で用立てますが」
    ニーンテ・S:「ありがたい申し出だが、決めるのは少し後にしよう。今始まるところなら、仕込みはちょうどといったところだよ」
    霧江冬司:「よし、早いところシオリちゃんの本体を連中から取り返すぞ!」
    GM:ミドル戦闘を開始します。エンゲージは以下
    籾木敬[0]、伊丹愛華[0]、"フラグメントアカーシャ"[0]
    (10m)
    黒瀬直[7]、霧江冬司[5]、ニーンテ・S[7](5m)新戸克由[8]

    ・この戦闘ではNPCカードが使用可能です。

     [矢賀シオリ(ダビング)]:
    《妖精の手》判定ダイス1つの目を10に変更 シナリオ3回
     ["デイドリーム"夢尾メリイ:]
    《リフレックス》《守りの弾》攻撃達成値を目標値とし、10dx7+4で妨害判定 ラウンド1回
    GM:セットアップ!
    ニーンテ・S:宣言無し
    "磐笛"伊丹愛華:《波紋の城塞》《狂想の旋律》同エンゲージ攻撃力+12、同エンゲージから出るまで装甲+12
    黒瀬直:なし
    "磐笛"伊丹愛華:さらにエンゲージ全員暴走します
    霧江冬司:セットアップ行動なし
    "ディシペイション"籾木敬:《ディクタトル》攻撃力+10 放心
    "フラグメントアカーシャ":なし
    新戸克由:お薬の必要なさそうなのでなし!
    GM:ではイニシアチブ
    GM:新戸君は行動済みなので黒瀬さんかニーンテさんどうぞ
    黒瀬直:ニーンテさん、よろしくお願いします。
    ニーンテ・S:はい。ではいきますか。
    ニーンテ・S:マイナー《骨の銃》《死招きの爪》。メジャー、《コンセントレイト》《ギガンティックウェポン》にオートで《オーバーロード》。
    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+6した(侵蝕率:85->91)
    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+8した(侵蝕率:91->99)
    "フラグメントアカーシャ":《隠された世界》その攻撃を単体化
    新戸克由:ゲエーッ
    ニーンテ・S:ふむ。ならナオさん、私はこのまま行こう。
    黒瀬直:うむ。了解した。
    ニーンテ・S:改めてターゲットを選び直す。オルクスは二人いるが……まあフラグメントのほうだろうな。
    ニーンテ・S:8dx7+6
    DoubleCross : (8R10+6[7]) → 10[2,3,6,6,8,8,9,10]+10[1,8,10,10]+5[2,5,5]+6 → 31

    ニーンテ・S:出目はそれなりだ。達成値31。
    "フラグメントアカーシャ":暴走リアクション不能
    "フラグメントアカーシャ":ダメージをどうぞ
    ニーンテ・S:永命者の使用型効果を起動。
    ニーンテ・S:4d10+2d10+1d10+38
    DoubleCross : (4D10+2D10+1D10+38) → 12[3,6,1,2]+7[3,4]+8[8]+38 → 65

    ニーンテ・S:出目がしょっぱいな。わずかに65点。
    "フラグメントアカーシャ":《【あり得ざる存在】/デモンズシード:拒絶領域》
    "磐笛"伊丹愛華:《波紋の方陣》
    "磐笛"伊丹愛華:65-20-7d10
    DoubleCross : (65-25-7D10) → 65-20-38[1,6,6,1,10,5,9] → 7

    黒瀬直:死神の瞳5の効果が抜けてますね
    "磐笛"伊丹愛華:あっほんとだ
    ニーンテ・S:ああ。そうだ、そのぶん追加する。忘れてた。
    ニーンテ・S:いいかな。すまん、強制効果だし。
    新戸克由:ダメージダイス+7!
    ニーンテ・S:7d10
    DoubleCross : (7D10) → 24[1,1,3,3,4,7,5] → 24

    ニーンテ・S:下に寄るな……さらに24点追加。
    "フラグメントアカーシャ":31点受けて割と健在!
    新戸克由:元気だな……
    ニーンテ・S:軽く演出入れよう。
    GM:お願いします。
    GM:あっ波紋の城塞忘れてた もう12点減ってますね ダメージ19だ
    自壊し続ける大翼蛇竜:幾何学的に錐体の浮かんだ海面が、不規則に泡立つ。異臭。
    自壊し続ける大翼蛇竜:巨大な生物が、水面を突き破って出現する。非常識なことに、翼で、水中を加速してきたのだ。
    自壊し続ける大翼蛇竜:空間の管理者へ、巨体を叩きつけるようにして突撃するが
    ニーンテ・S:「なるほど。神話体系が違う程度の話では、抗体を突き破れないか」
    "フラグメントアカーシャ":その手に握った機械球が光を放つ。
    "フラグメントアカーシャ":黒い未来建築の四方がばらりと展開し、目に見えない力によって巨大生物の弾道が大きく逸れた
    自壊し続ける大翼蛇竜:身を捩るようにして、それでも尾と翼に生えた鉤爪を叩きつけようとするが
    "磐笛"伊丹愛華:「ごめんなさい」
    "磐笛"伊丹愛華:誰に向けたのか不明瞭な言葉と共に、跳躍。
    "磐笛"伊丹愛華:エグザイル・ハヌマーン能力によって変形振動させた喉でいくつもの真言を同時に叫び、拳を叩きつける。
    自壊し続ける大翼蛇竜:全身腫瘍細胞の塊である歪な怪物は、その一撃でぐしゃりと”へし折れて”、濁った体液を撒き散らし
    GM:轟音と共に、未来建築を一つ破壊し、海へと落とした。
    自壊し続ける大翼蛇竜:海中に没する。少なからず物理破壊を行いはしたものの、それだけだ。
    ニーンテ・S:「非常識だな。自信を失うよ」
    GM:"マグネシア"の3人は不可視の力によってふわりと浮き上がり、また別の錐体へと降り立つ。
    "ディシペイション"籾木敬:「何、ここにあるということは、レネゲイドなどよりよほど地に足についた技術なのだろう?」
    GM:イニシアチブ7、黒瀬さん!
    黒瀬直:マイナーでジェネシフト。
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:78->84)
    GM:覚悟を見せてきた
    黒瀬直:メジャーでコンボ【金光曲閃】《ペネトレイト》《コンセントレイト:モルフェウス》《スプリットアタック》《砂の加護》《砂塵霊》侵食値+15。対象はエネミー3人。
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+15した(侵蝕率:84->99)
    GM:こい!
    黒瀬直:12dx7+15
    DoubleCross : (12R10+15[7]) → 10[3,3,3,4,5,6,8,9,9,10,10,10]+10[5,5,7,7,7,8]+4[2,3,4,4]+15 → 39

    GM:全員暴走!
    黒瀬直:[矢賀シオリ(ダビング)]:《妖精の手》判定ダイス1つの目を10に変更 シナリオ3回
    黒瀬直:シオリくん、手を貸してもらえるかな?
    矢賀シオリ:はい!
    黒瀬直:1dx7+45
    DoubleCross : (1R10+45[7]) → 1[1]+45 → 46 → ファンブル

    黒瀬直:むう
    GM:ダメージをどうぞ
    黒瀬直:ダメージ行きます。まずはフラグメントアカーシャの分
    黒瀬直:6d10+31+3
    DoubleCross : (6D10+31+3) → 23[1,3,8,7,2,2]+31+3 → 57

    "フラグメントアカーシャ":《【あり得ざる存在】/デモンズシード:拒絶領域》装甲は無視 37点通ります
    "フラグメントアカーシャ":まあまあ弱っています
    黒瀬直:次、死神の瞳ありの2人。
    黒瀬直:7d10+57
    DoubleCross : (7D10+57) → 39[4,10,3,9,9,1,3]+57 → 96

    GM:でっ……か!
    黒瀬直:オルクスない人はここから3引いてね。
    黒瀬直:スーペリアルネットワークの効果です。
    "ディシペイション"籾木敬:装甲が無視され96点
    "磐笛"伊丹愛華:同じく93点です
    新戸克由:つよい
    矢賀シオリ:妖精の手[2/3]
    矢賀シオリ:「黒瀬さん──えいっ!」
    矢賀シオリ:ぎゅっ、と君の手を握る。
    黒瀬直:「ふむ……」冷たい手で、優しく握り返して。
    矢賀シオリ:思考領域の拡張展開。"マスターアカーシャ"は無限の自己拡張として使用していた能力を
    矢賀シオリ:自覚的に振るう。脳内回路の貸与。思考の鋭化・高速化。
    矢賀シオリ:支部での訓練を経て得た力だ。
    黒瀬直:「良し」
    矢賀シオリ:「今は──一部だけですけど」
    矢賀シオリ:「本当の私は、もっとすごいですよ」
    矢賀シオリ:君の仲間であることを、誇るようにそう言って、手を放す。
    黒瀬直:「ああ、よく知っているとも」くしゃりと頭を撫で
    黒瀬直:「早々に取り返さねばな」小舟の先端についと立つ。不思議と船は傾かず。
    黒瀬直:幾何学的で複雑なスリット入りの石円柱を手中に形成、矢に番える。
    黒瀬直:かたかたと音を立てながら、形状を変え続ける石矢、雷鍵。
    黒瀬直:「さて、私なりに派手にするとしよう」放たれた先は、敵が集う謎の構造物。
    黒瀬直:穿った穴にそのまま埋まり込み、すると辺りが蠢いて、構造物が組み変わる。形状変化のハッキング。
    "ディシペイション"籾木敬:「……なっ」
    "磐笛"伊丹愛華:「ひぃぃ……!」
    "フラグメントアカーシャ":「────」
    黒瀬直:無数の刃が突き立ち、"磐笛"の身を、"ディシペイション"の腕を、彼女のデバイスに襲い掛かる。
    ニーンテ・S:「お見事」
    "ディシペイション"籾木敬:ごぷりと、血を吐く。
    "フラグメントアカーシャ":デバイスが砕け、瞬く間に再生成される。だが──
    GM:ぴしり、と空間に亀裂が走る。
    新戸克由:小気味良い口笛。
    黒瀬直:「……少し浅いが、良しとしよう」構造物に与えた、最大の変成。
    黒瀬直:メキメキと音を立てながら、横に伸びていく。繋がる。
    "ディシペイション"籾木敬:「(浅い……? これでか?)」
    "ディシペイション"籾木敬:自身の頭に触れ、痛みを消して立ち上がる
    霧江冬司:「む。やるな、直さん」
    黒瀬直:「橋は造った。頼んだぞ霧江くん」彼に向けるのは微笑みだ。僅かに見せる、安堵の顔。
    黒瀬直:「君ならば、やってくれるだろう?」
    霧江冬司:「おう。任せろ」笑みで応える。
    GM:イニシアチブ。冬司さんの手番だ!
    霧江冬司:マイナー直前のオートタイミングで流体剣(相:スネークブレード)の効果起動。射程延長・ダイス-1
    霧江冬司:マイナーで横に5m移動しエンゲージ散開
    霧江冬司:メジャーで<C:ノイマン>+<コンシス白兵>+<獣の力>。侵蝕+9
    籾木敬、伊丹愛華、"フラグメントアカーシャ"
             (10m)
    霧江冬司(5m)黒瀬直、ニーンテ・S(5m)新戸克由
    霧江冬司:対象は伊丹愛華。
    霧江冬司:命中判定実施!
    霧江冬司:9DX7+4
    DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[2,4,4,5,5,6,6,8,8]+6[1,6]+4 → 20

    "磐笛"伊丹愛華:暴走!
    GM:妖精はありますか
    霧江冬司:余裕あるなら妖精頼んでもいいか?早いうちに潰しておきたい
    新戸克由:ではどっちの妖精にしましょうか
    GM:では私が決めます
    霧江冬司:シオリちゃんで
    矢賀シオリ:《妖精の手》ダイス1つを10!
    霧江冬司:1DX7+24
    DoubleCross : (1R10+24[7]) → 2[2]+24 → 26

    矢賀シオリ:残り1回
    GM:増えなかった
    霧江冬司:くそ、あんまり跳ねなかったか
    霧江冬司:ダメージ!
    霧江冬司:3D10+25
    DoubleCross : (3D10+25) → 12[3,7,2]+25 → 37

    霧江冬司:37点装甲・ガード有効
    "磐笛"伊丹愛華:だがそのダメージは──死ぬ!
    "磐笛"伊丹愛華:HP0.復活はありません
    霧江冬司:よし!
    霧江冬司:演出行きます
    新戸克由:一先ず頭数は減らしたか。
    夢尾メリイ:「冬司!」
    夢尾メリイ:泡に乗った少女が君へ追いつく。矢賀シオリの手を掴んで。
    夢尾メリイ:「ハイタッチ!」
    矢賀シオリ:「ハイタッチです!」
    霧江冬司:「おお? おう!」ぱしーん、と小気味いい音を立て、少女とハイタッチ。
    GM:そのまま2人揃ってどぼーん、と海に落ちる。
    矢賀シオリ:「ぶはっ……あんまりうまくいきませんでした!」
    夢尾メリイ:「えっ……」
    夢尾メリイ:「……とにかく、やっちゃいなさい! 冬司!」
    夢尾メリイ:「あんたならできるわ!」
    新戸克由:「見せ場だぜ。“テンペスト”」海へ落ちた2人へ泡ごと追従!
    新戸克由:「……糸しかないが、助けは要るかい?」
    霧江冬司:タッチした手をぐー、ぱーと何度か握り締めて。強化された思考回路と身体のリンクを確認すると、柄を握り締め直す。
    矢賀シオリ:「ありがとうございます……」と仲良く新戸君に引き上げてもらいます
    新戸克由:ディメンジョンポッケから取り出した紅色の糸を束ね、二人を引っ張り上げる。
    霧江冬司:「おう。よーく見てろ、俺様の秘策と活躍を」西洋直剣の刃を相対する伊丹に差し向ける。「……行くぞ!」
    "磐笛"伊丹愛華:「ひっ…………オンビシュダ・サバラ──」
    霧江冬司:散開すると、構えた剣を"磐笛"に振りかぶる。
    霧江冬司:ビシュッ!
    霧江冬司:刃の一部が剣から剥離し、流体金属の雫が皮膜となってべったりと鼻口を塞ぐ。
    霧江冬司:「がはは!呪文を唱えられなければ、得意の怪力も発揮できまい!」
    "磐笛"伊丹愛華:「むーむー!」
    "磐笛"伊丹愛華:鼻からへんな音を出して暴れている
    霧江冬司:もがく"磐笛"に一気に肉薄。
    "磐笛"伊丹愛華:「……! ~~~~~!」
    霧江冬司:切り結ぶ直前、呼吸を妨害する皮膜が解除され、直剣の一部へ戻る。
    霧江冬司:一合。すれ違いざまに、刃を納める。背後でばたり、と倒れる音がひとつ。
    矢賀シオリ:「おお、かしこい……」
    "ディシペイション"籾木敬:「伊丹!」
    "フラグメントアカーシャ":動揺する籾木の横で、相変わらず無感動な表情で
    "フラグメントアカーシャ":デバイスを掲げる。
    霧江冬司:「よし、盾役は倒した。一気に追い込むぞ!」
    夢尾メリイ:「やるじゃない!」
    GM:イニシアチブ0 "フラグメントアカーシャ"の手番です
    新戸克由:来るか
    "フラグメントアカーシャ":▼氾濫:天空文明 マイナー《縮地》(《バックスタブ》)右に5m戦闘移動
    "フラグメントアカーシャ":メジャー《コンセントレイト》《要の陣形》(《未知なる陣形》)《ディストーション》《コンバットシステム》《フェイタルヒット》《抜き打ち:アンチマテリアルライフル》
    "フラグメントアカーシャ":11dx7 対象はPC全員 さらにドッジダイス-12
    DoubleCross : (11R10[7]) → 10[1,1,2,2,3,5,6,8,8,9,9]+10[4,6,7,7]+10[1,7]+4[4] → 34

    GM:    籾木敬(5m)"フラグメントアカーシャ"
             (10m)
    霧江冬司(5m)黒瀬直、ニーンテ・S(5m)新戸克由

    霧江冬司:ひとまず回避を選択。
    ニーンテ・S:ドッジ失敗、達成値0
    GM:あっ間違えた!
    GM:最初緑の鞭だったからバックスタブ計上してた
    GM:バクスタなし 縮地だけで移動ってことで……
    新戸克由:ドッジダイス減少によりガード。
    黒瀬直:ドッジ失敗(達成値0)
    霧江冬司:4DX=>34
    DoubleCross : (4R10[10]>=34) → 9[1,3,5,9] → 9 → 失敗

    霧江冬司:ダメだ。メリイ、カモン!
    霧江冬司:というわけで問題なければNPCカード切りたい
    GM:OK!
    夢尾メリイ:10dx7+4 《守りの弾》《リフレックス》
    DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[1,2,2,4,5,7,7,8,9,10]+5[2,3,5,5,5]+4 → 19

    夢尾メリイ:しゅん……
    GM:特になければダメージを出します
    新戸克由:異論なさそうでしたら見送ります!
    "フラグメントアカーシャ":8d10+20
    DoubleCross : (8D10+20) → 53[6,8,5,8,8,3,9,6]+20 → 73

    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:99->104)
    ニーンテ・S:リザレクトで5まで戻した。
    新戸克由:死!リザレクト!
    黒瀬直:リザレクト
    新戸克由:新戸克由の侵蝕を7増加しました(侵蝕率:85->92)
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:99->105)
    新戸克由:HP7!
    霧江冬司:リザレクト
    霧江冬司:1D10
    DoubleCross : (1D10) → 2

    "フラグメントアカーシャ":再び、建造物が動き始める。
    夢尾メリイ:「させないわ、電子部品のハックなら──」
    夢尾メリイ:気づけば、帯電する固着物が錐体形の所々に纏わりついている。
    夢尾メリイ:「あたしの──"デイドリーム"の十八番なんだから!」
    GM:カッ──と稲妻が走る。
    GM:だが、それらが動きを止めることはない。
    夢尾メリイ:「な。なんで──」
    "ディシペイション"籾木敬:「──さて」
    "ディシペイション"籾木敬:「この"ディスク"に収められているのは──現人類には未だ発見されぬ第五の基本相互作用を手にした人類史」
    "ディシペイション"籾木敬:「ダークマターによる引力の操作によって温暖化による海抜上昇から逃れようとした世界──最も、君達が見てきた世界のように、特異点の発生によって滅んだわけではない」
    "ディシペイション"籾木敬:「単に技術の発展が人類の生存権の確保に追いつかなかった、行き詰まりの世界だが……」
    "ディシペイション"籾木敬:「貴様らのような古びた連中を処断するには丁度いいだろう」
    霧江冬司:「ばか、下がれ!」動揺し、ほんの僅かに動きがたじろいだメリイを引き戻す。
    "フラグメントアカーシャ":いくつもの建造物がパズルのように構造を変じながら、君達を取り巻いて。
    GM:ず
    GM:                    どん!
    夢尾メリイ:少し遅れて、気づく。片腕が消失している。
    夢尾メリイ:「ぎゃ、ああ──────っ!!!!」
    "フラグメントアカーシャ":無差別に荒れ狂う引力場が、何もかもを引きちぎり、破壊しようとする
    新戸克由:「──古びた連中ね。」ぼとり、と左腕が落ちる。
    新戸克由:撃ち抜かれたのは肩。しゃがんだ分、引力場からずれていた。
    霧江冬司:「ぐ……!」メリイを抱えた状態で、壁に叩きつけられる。
    ニーンテ・S:黒衣の姿が、紙くずのように折れ曲がる。衣装の合わせ目から、ぼたぼたと流れ落ちるのは、血だ。
    矢賀シオリ:「みなさん!」
    新戸克由:「新しく世界を生きるガキ共を痛めつけることしか能のない連中が」「良くほざけるもんだぜ」
    新戸克由:吹き出す血に染められたシャボン玉が、乱れ飛ぶ。
    黒瀬直:「世界を手中に収めたと、そういう態度なのだろうね」寸断、粉砕された手足を構築し直す。
    黒瀬直:「ならばこちらは世界の敵として、存分に暴れさせてもらおうじゃないか」
    夢尾メリイ:「はあ、はあ……」腕が再生する。生成した泡を爆破して、包囲を乱す。
    ニーンテ・S:力なく地面に崩れ落ちている。左袖は潰れて、どうやら固形の中身がない。
    "フラグメントアカーシャ":君達へと向けられたその瞳が束の間、揺れる。
    "フラグメントアカーシャ":「────あ」
    "フラグメントアカーシャ":何かに心を揺り動かされたかのように、伸ばした手が空を掴んだ。
    霧江冬司:「メリイ、よくやった。下がってろ」腕の再生を確認すると、凪の控える後方へと下がるよう示す。
    霧江冬司:「よーし、お前ら。まだ動けるな」
    霧江冬司:肩を回し、なんてことないとでも言うふうに立ち上がる。
    霧江冬司:何でもないような態度を取っているが、足元は流れ出した血で赤く染まっている。
    霧江冬司:スーツの背は赤黒く濡れそぼり、もはや元が深緑色だったことは判じようがない。
    ニーンテ・S:「古びたモノの代表としては」右手で、硝子壜を取り出す。布地を突き破って、首筋に突き立てる。
    ニーンテ・S:杖にすがるようにして上体を起こす。
    ニーンテ・S:「それこそ、過去の遺産の物言いに見えるがね」
    "ディシペイション"籾木敬:「ほざけ」
    "ディシペイション"籾木敬:「"マスターアカーシャ"に勝利した者が幾人か、混じっていようが……奇跡は二度起こらん。これを担ぎ出した以上」
    "ディシペイション"籾木敬:再び引力場を動かし始めた少女を顎でしゃくる。
    霧江冬司:「…………」“フラグメント”の方をちらりと見て。それから、視線を“ディシベイション”へ。
    霧江冬司:「やかましい。お前にひとつ良いことを教えてやる」
    霧江冬司:「お前らが信じてるものなんぞより、俺様のほうが100倍強いし、1000倍偉い」
    霧江冬司:「ついでに言えば、ぜっっったい、俺様のほうがいい男だ。だから、シオリちゃんはお前らなんぞにはやらん」
    霧江冬司:「やるぞお前ら。あのクズ野郎をぶっ殺して、シオリちゃんを取り返す!」
    夢尾メリイ:「……そうよ」冬司さんの背後で、立ち上がる。
    夢尾メリイ:「そんな急ごしらえのでっち上げなんかより、本当の"マスターアカーシャ"はずっとずっと強くて」
    夢尾メリイ:「冬司は、それよりもっと、強いんだから!」
    ニーンテ・S:「若者だな。見せつけてくれるよ」くぐもった笑い声。
    矢賀シオリ:「黒瀬さんの方が強いですよー!」対抗して声を張り上げる
    黒瀬直:「一人では大したことは出来んが、まあ」
    黒瀬直:「期待には応えねばな」
    "ディシペイション"籾木敬:「……愚か」
    GM:行動値0。籾木敬の手番
    "ディシペイション"籾木敬:マイナー 停滞空間解除
    "ディシペイション"籾木敬:メジャーアクション
    "ディシペイション"籾木敬:《コンセントレイト》《完全なる世界》《鋼の顎》《【妄念の姿】/【超越活性】:プラズマカノン》
    GM:拡散する世界を持っていたが──撃てない! HPがないからだ!
    "ディシペイション"籾木敬:10dx7+4
    DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[1,2,3,3,4,5,5,6,9,9]+4[3,4]+4 → 18

    GM:あっ対象!
    "ディシペイション"籾木敬:冬司さんだな
    "ディシペイション"籾木敬:対応どうぞ!
    霧江冬司:よし来い!
    霧江冬司:ドッジ!
    霧江冬司:4DX=>18
    DoubleCross : (4R10[10]>=18) → 10[4,5,7,10]+6[6] → 16 → 失敗

    霧江冬司:惜しい!
    霧江冬司:ダメージ来い!
    "ディシペイション"籾木敬:ダメージ!
    "ディシペイション"籾木敬:2d10+89 装甲無視
    DoubleCross : (2D10+89) → 16[7,9]+89 → 105

    霧江冬司:とんでもない数字だ。
    霧江冬司:リザレクト!
    霧江冬司:1D10
    DoubleCross : (1D10) → 10

    霧江冬司:侵蝕86で復活!
    "ディシペイション"籾木敬:びしり、と、さらに空間に亀裂が入る。
    "ディシペイション"籾木敬:おもむろに手をかざす。霧江冬司へと。"ディスク"の過去容量を食いつぶし、蒼い光条が降り注ぐ。
    "ディシペイション"籾木敬:「"ディスク"がこちらのものになった今では、棄てていい情報を選択できる。それは攻撃転用可能なリソースの莫大な増加」
    "ディシペイション"籾木敬:「……とはいえ、ただの余波だ。ゴミを焼却した熱ですらない。そんなもので貴様らは死ぬ」
    霧江冬司:流体剣を振るい、降り注ぐ無数の光条を弾き、逸らす。
    霧江冬司:「ぐあっ!……がふっ!」防御をすり抜けた熱線が被弾。肉体を焼き穿くが、即座にリザレクトで修復する。
    夢尾メリイ:「……死なないわよ」
    霧江冬司:「そうだ。こんなものでこの冬司様が死ぬか。ちーーーっとも効かんわ」額から流れる血を手で拭い捨てて。
    夢尾メリイ:「こいつは死なない、絶対死なない。死んだら許さない──」
    "ディシペイション"籾木敬:「悪あがき、だ……ゴホっ。受け入れろ」
    "ディシペイション"籾木敬:平然と立っているが、先の傷が深いのは間違いない。
    夢尾メリイ:「普段正義のスーパーヒーローだの何だの、ガキみたいなことばっか言って全部押し通してるんだから」
    夢尾メリイ:「敵が強い程度でハイ無理ですなんて、絶対通らないんだからー!!」
    GM:クリンナップ
    GM:省略します

    GM:第二ラウンド・セットアップ!
    新戸克由:引き続き無し!薬入れても向こうが早い!
    ニーンテ・S:宣言なし。
    黒瀬直:なし
    "ディシペイション"籾木敬:《ディクタトル》攻撃力+10 放心
    "フラグメントアカーシャ":なし
    霧江冬司:なし!
    GM:イニシアチブ14 籾木敬の手番
    "ディシペイション"籾木敬:マイナーなし
    "ディシペイション"籾木敬:メジャー《コンセントレイト》《完全なる世界》《鋼の顎》《【妄念の姿】/【超越活性】:プラズマカノン》
    "ディシペイション"籾木敬:対象は引き続き冬司さんだ!
    "ディシペイション"籾木敬:10dx7+4
    DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[1,1,2,3,5,6,8,8,10,10]+10[1,4,6,10]+2[2]+4 → 26

    霧江冬司:何度も食らってたまるか!ドッジ!
    霧江冬司:4DX=>26
    DoubleCross : (4R10[10]>=26) → 6[2,2,3,6] → 6 → 失敗

    霧江冬司:ぬあーーーっ!?命中した!
    霧江冬司:ダメージおねがいします!
    "ディシペイション"籾木敬:3d10+77
    DoubleCross : (3D10+77) → 13[6,2,5]+77 → 90

    "ディシペイション"籾木敬:装甲無視!
    霧江冬司:死ぬ!リザレクト!
    霧江冬司:1D10
    DoubleCross : (1D10) → 4

    霧江冬司:侵蝕90に。来い!
    "ディシペイション"籾木敬:次いで、蒼い光弾が舞う。
    "ディシペイション"籾木敬:世界が軋み、いくつもの空間断層が生まれ、次々に修繕される。
    "フラグメントアカーシャ":「────うあ、あ……」
    夢尾メリイ:「栞ちゃん!」
    "ディシペイション"籾木敬:「目障りだ、目障りだ、目障りだ。なぜ分からん。貴様らのような奴らは──」
    "ディシペイション"籾木敬:先の啖呵を受けてか、偏執的に、霧江冬司を狙っている。
    "ディシペイション"籾木敬:論理や思考より、衝動が優先され始めている。ジャームという人間性の否定。
    霧江冬司:「ぬ、ぐ………!うがーーーー!くそジャームが!」刀身を盾に、襲い来る熱量の雨を弾き飛ばさんと試みる。1発、2発、3発。
    霧江冬司:防御を行うたびに、こちらも反動でじりじりと後退を強いられる。4発目の光弾をはじき飛ばそうとした、その瞬間。
    霧江冬司:「…………っ!」刃に触れた光弾が内蔵した圧倒的なエネルギーを解放し、爆発する。
    GM:大気が揺れ、大きく波がうねる。
    霧江冬司:爆風に吹き飛ばされ、空中で無数の光弾をノーガードで受ける。
    "ディシペイション"籾木敬:「──見ろ! くだらん抵抗だ……!」
    霧江冬司:光景を見守る一同の頭上を軽々と吹き飛ばされ、水面へと落下していく。
    GM:ぽふ、とその体が、淡黄色のバブルに受け止められる。
    夢尾メリイ:「くだらなくなんか、ないわ」
    GM:イニシアチブ8 新戸くんの手番
    新戸克由:「ああ。おかげで大体わかってきた」残った右腕に握られた紅色の糸が、独りでに編まれ始める。
    新戸克由:マイナー!やることないので手裏剣装備!
    新戸克由:メジャ?!崩壊の宣告コンボ!
    新戸克由:コンセ2死神5の省エネ組でフラグメント矢賀さんを攻撃だ!
    "フラグメントアカーシャ":来な!
    新戸克由:6dx8+4 オラーッ!!!
    DoubleCross : (6R10+4[8]) → 7[1,2,2,6,7,7]+4 → 11

    新戸克由:妖精の手お願いしていいっすか!!!!!
    "フラグメントアカーシャ":低い! だが暴走!
    新戸克由:大丈夫だった!!!見送り!
    矢賀シオリ:わかりました!
    "フラグメントアカーシャ":デバフを受けます 次の被ダメージ+7D
    新戸克由:では次のダメージダイスに+7ダイスを追加進呈します
    "フラグメントアカーシャ":要らねえ~! 演出どうぞ!
    新戸克由:早速演出!
    新戸克由:──新戸克由が携帯している裁縫セットには、紅色の道具が1セット入っている。
    新戸克由:趣味ではない。見栄えも考えた結果、この色で固定するのが『マシ』だったからだ。
    新戸克由:染色に使ったものは、己の血。
    新戸克由:理想の動きをさせるための『体内領域』を道具に混ぜるために、それが一番持ち出しやすかった。
    新戸克由:「"ディシペイション"。アンタのおかげで先入観をぶち壊せたよ。」
    "ディシペイション"籾木敬:「──何?」
    新戸克由:「この空間には実体がある。無限の容量に裏打ちされた奥行きと、終末がある。」
    新戸克由:「だが、この世界はどこまで行っても『データの産物』なんだ。だからアンタが干渉できた。」
    新戸克由:紅の糸が、泡に落ちた左腕を掴み、包み込む。
    新戸克由:「Rコントロールにおいて最も大切なことは」「『できる』と信じることだ」
    "ディシペイション"籾木敬:眉を顰め、警戒を強める。
    新戸克由:左腕を核に編まれた布のトランペットを、握る。
    新戸克由:「終わった世界らしく──幕を引いてやろうじゃないか」
    新戸克由:吐息を紅い布筒に吹き込む。果たして膨らむは赤きシャボン玉。
    新戸克由:膨らむ。小さな体躯を超え、10mなどとうに過ぎ。
    新戸克由:左腕に残された体内領域全てをつぎ込んで、薄膜の紅き星の如く。
    夢尾メリイ:「わわっ」
    矢賀シオリ:「おおっ」
    新戸克由:──やがて。
    新戸克由:弾けて、消える。
    新戸克由:魔眼は映らない。『浸透』は終えている。
    "ディシペイション"籾木敬:「……」
    "ディシペイション"籾木敬:「は、身の丈に余るサイズの力を振るおうとして立ち消えたか。拍子抜けだな」
    新戸克由:ガ      
                                ギ
                     ゴ

    "ディシペイション"籾木敬:「──!?」
    新戸克由:波が動きを止める。
    新戸克由:青空の雲がひび割れていく。
    新戸克由:「アンタにできるなら。俺だってやれるはずさ。」
    新戸克由:「ましてや、限界まで消した世界の『データ』だ。」
    新戸克由:果ての海が黄色に染まる。
    新戸克由:太陽が緑の光を下ろす。
    "ディシペイション"籾木敬:「書き換えただと──"ディスク"の領域掌握を。無限のデータの中から、この時間だけを俯瞰して!!」
    新戸克由:「終末を構成するソフトプログラムを、」「更に滅茶苦茶にするくらいな」
    新戸克由:侵蝕97へ!
    夢尾メリイ:「『泡』という形態を使い倒すことに関しては、随分やってきたつもりだったけど」
    夢尾メリイ:「……でも、そうじゃない。形態に囚われてちゃ。ここは現実世界じゃない。"アカーシャ"でもない」
    夢尾メリイ:「すごいわ」
    夢尾メリイ:ぽつりと放ったその言葉も、波にのまれて消えることはない。
    "フラグメントアカーシャ":「────!」オルクス能力者二人からの変換を受けた世界が揺らいでいる。罅は徐々に巨大に。そして塞がるペースも緩慢に変じて。
    GM:イニシアチブ7
    黒瀬直:ニーンテさん、どうぞ
    ニーンテ・S:うむ。では……
    ニーンテ・S:マイナーで《骨の銃》《死招きの爪》、メジャーで《ギガンティックモード》《コンセントレイト》、オートで《オーバーロード》。
    ニーンテ・S:判定前に……頼めるか。
    黒瀬直:ええ。《砂の加護》《砂塵霊》を使用。侵食+6してダイス+7、ダメージ+24.
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+6した(侵蝕率:105->111)
    ニーンテ・S:ありがたい。では判定を……
    ニーンテ・S:16dx7+6
    DoubleCross : (16R10+6[7]) → 10[1,2,2,3,4,6,7,7,7,8,8,8,8,8,9,9]+10[3,4,4,4,4,6,9,10,10,10]+10[3,4,5,8]+10[7]+2[2]+6 → 48

    ニーンテ・S:対象はフラグメントアカーシャ。達成値48。
    "フラグメントアカーシャ":ダメージを
    ニーンテ・S:5d10+7d10+1d10+50+24 南無三
    DoubleCross : (5D10+7D10+1D10+50+24) → 18[1,1,3,5,8]+34[6,3,4,10,3,6,2]+9[9]+50+24 → 135

    ニーンテ・S:135点。装甲有効。
    "フラグメントアカーシャ":えっ……何それ……こわ……
    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+14した(侵蝕率:104->118)
    "フラグメントアカーシャ":20点軽減して115点通し……戦闘不能です! 復活も無し!
    ニーンテ・S:「なるほど。……いかんな、歳を取ると頭が固くなる」
    ニーンテ・S:「ナオ。すまないが」杖一本で不安定に身体を起こしながら。四肢はだらりと垂れ下がり、スキマから赤い液体が零れ落ちている。
    ニーンテ・S:「起こしてくれるか。一撃入れる」
    黒瀬直:「ええ、存分におやりください」華奢な体を抱き支えて、
    黒瀬直:「まだまだ柔軟なところを見せねばなりますまい」不安定な小舟を変形・構造物に連結。
    ニーンテ・S:「ありがたい限りだ。期待には…」杖を手放す。からん、と小舟の上に転がる。
    ニーンテ・S:「答えたいね」がしゃり、と、先端に針のついた金属補強瓶を、数本まとめて両の手指に手挟む。
    ニーンテ・S:外套越しに、身体に一気に突き立てる。黒い外套が内側からぼこぼこと不規則に膨らんで
    ニーンテ・S:小舟の上、凍りついたように停止した海面上、周囲の構造体、いつの間にかたっぷりと広がっていた血の赤が
    増殖し続ける樹状腫瘍:沸騰する
    "ディシペイション"籾木敬:「そして…貴様だ」
    "ディシペイション"籾木敬:「本来この戦場には居るはずが無かった者──」
    "ディシペイション"籾木敬:「そうだ。相模が踏んだ、最初の想定外だと言っていた」
    ニーンテ・S:「生憎と、こちらは"場違いな遺物(オーパーツ)"の専門家だ」
    ニーンテ・S:くぐもった笑い声にごぼごぼという水音が混じる。
    増殖し続ける樹状腫瘍:"フラグメントアカーシャ"そのものを狙っているわけではない。ただ不規則に無秩序に増殖を続ける液性腫瘍細胞の群れ
    増殖し続ける樹状腫瘍:莫大な量のアトランダムな情報の塊が、読み出された以上は有限となった演算空間を埋め尽くす勢いで増殖する。
    増殖し続ける樹状腫瘍:それは本来、生物を傷つける機能すら持たないが。無数のジャームの残滓からなる異常識の集合体は、こと演算負荷を与えるという意味においては──
    ニーンテ・S:「お褒めいただき、痛み入る」
    "フラグメントアカーシャ":空間振が大きくなっている。黒い縦断裂とノイズが強まり、100m先すら満足に見通せない。
    "フラグメントアカーシャ":空が、ぼろぼろと剥がれ、消えていく。その奥にはただ暗黒が広がっている。
    "フラグメントアカーシャ":傾いた天秤は止まらない。世界が崩壊を始めた。
    GM:勝利条件達成。戦闘終了。
    "ディシペイション"籾木敬:「……ふざけるな」
    "ディシペイション"籾木敬:「ふざけるな……こんな」
    "ディシペイション"籾木敬:怒気を孕んだ声。
    "ディシペイション"籾木敬:「認め……こんな事があって堪るか。許されん……許さんぞ…………」
    "ディシペイション"籾木敬:まともに立つのもおぼつかない崩壊のただなかにあって、何もかもに納得ができないと言った様子で、憎悪を込めた瞳を君達へと向ける。
    "ディシペイション"籾木敬:「こうなったら──貴様らもろともに」
    GM:ヂ カ ッ
    GM:────ドッ、ガ ガガガ ガ ガガ ガガガ ガッ
    "ディシペイション"籾木敬:"ディスク"に、本来想定していた使途があった筈だ。だが、それすらかなぐり捨てて。
    "ディシペイション"籾木敬:絨毯爆撃のように、閃光と爆音。全てが崩れ去る前にこの世界の容量の全てを消し飛ばして、君達を殺害しようとする。
    :「………まずいですね」
    矢賀シオリ:「や、ヤケになってます!」
    夢尾メリイ:「させる──もんですか!」
    夢尾メリイ:泡をトランポリンのように使って、既に接近している。
    夢尾メリイ:"フラグメントアカーシャ"──本来の矢賀シオリの元へ。
    夢尾メリイ:右掌を自身の左胸に当て、左手を突き出す。親友だったひとの、忘れ形見へ。
    "ディシペイション"籾木敬:「ッ──やめろ!」
    "フラグメントアカーシャ":処理落ちだ。完全に動きが停止しており、眼前に現れた敵に反応することは──ない。
    黒瀬直:「──夢尾くん、危険だ!」大盾でニーンテさんを庇いながら。
    夢尾メリイ:一瞬、君達の方を見て。
    夢尾メリイ:少しだけ申し訳なさそうに微笑んで。
    新戸克由:(──これか)(プランナーの見た『トリガー』は。)
    新戸克由:もとよりエゴで決めた道だ、止められないなら腹をくくるのみ。
    新戸克由:トランペットがほどけ、白骨と化した左腕を再生する肩に突っ込む。
    新戸克由:「……」激痛と共に肉が左腕を覆っていく。
    夢尾メリイ:矢賀シオリの頭部を掴む。自らの心臓に生成した爆薬が弾け。実験体(チルドレン)の死を拒む緊急凍結コードが墨がほどけるようなエフェクト共に立ち現れ、撃ち込まれる。
    GM:全てを飲み込もうとしていた蒼い閃光が、ふっと消えた。
    矢賀シオリ:「メリイさん!」
    GM:全てが静止する。
    "ディシペイション"籾木敬:「………………何だ?」
    ニーンテ・S:「霧江くん。聞こえるか」くぐもった声
    ニーンテ・S:「動けるか」
    霧江冬司:心停止状態から、肉体が復帰を開始する。微かに目を開き、状況を把握するよりも早く。
    霧江冬司:崩折れる少女の姿が視界に映る。
    霧江冬司:「……………」
    霧江冬司:「ああ」言葉少なに。
    GM:初めに違和感を感じたのは、誰だったか。
    GM:全滅は避けられた。"ディスク"の機能は破壊された。だが、終わらない。
    GM:この空間が君達を吐き出す様子が──一向に、ない。
    黒瀬直:「終わらない。これは……」
    ???:【孤独の叫び】【歪んだ囁き】
    夢尾メリイ:びくり、と。横たわっていた体が震えた。
    新戸克由:白昼夢は去った。選択を見据える時だ。
    GM:暗い。
    GM:いつからだろう。とてつもなく巨大な何かが頭上にある──否。
    GM: 居 る 。
    GM:剥がれ落ちた空のテクスチャーの向こう。月も星もない漠たる闇の中から現れたるは、天蓋と見まごうほどに多きな──掌。
    "フラグメントアカーシャ":《ナーヴジャック》《拡散する世界》
    "フラグメントアカーシャ":崩れ落ちた夢尾メリイの腕を掴んでいる。
    黒瀬直:「……」弓を持ち、鋭い目つきでそれを見上げる。
    新戸克由:「………………」手慰みにシャボン玉のストローを咥える。
    新戸克由:痛み以外に世界に立っている実感が欲しかった。
    "ディシペイション"籾木敬:「なんだ…これは」
    "ディシペイション"籾木敬:「貴様の差し金か? あの掌は──」
    "ディシペイション"籾木敬:「ゴホッ、説明しろ! 相模!」
    GM:彼がそう叫ぶと同時、ようやく"ディスク"の世界が砕け散る。
    GM:現実へと戻ってきた君たちが今いるのは、N市北部の山だ。正常な空気と──正常な色彩が戻ってくる。
    GM:先ほどもたらされたのは幻覚だ。恐らくは──拡張強化された夢尾メリイの能力による。
    新戸克由:(エライことになったな、こりゃ)
    :「あれは……」巨大な何かを見据える。
    黒瀬直:「巨いなるもの、か」
    ニーンテ・S:「十分に空いた、と、そういうことか」
    霧江冬司:鎮座する何かを一瞥すると、つかつかとメリイと“フラグメント”の元へ。
    黒瀬直:こちらもニーンテさんと共に、合流してゆく。
    ニーンテ・S:すでにリザレクト限界は超えている。半ば、黒瀬さんに担がれた状態で。
    新戸克由:むき出しで再生した左腕の感覚を確かめつつ続く。
    霧江冬司:「生きてるな?凪が治す。じっとしてろ」フラグメントが抱える少女に、ぶっきらぼうに告げる。
    夢尾メリイ:「…………やら、れたわ」
    "フラグメントアカーシャ":こちらは既に気を失っている。
    新戸克由:「まあ、ここまでは覚悟してたさ。」
    新戸克由:「夢尾さん、リザレクトは効きそうか?」
    夢尾メリイ:「"ディシペイション"だけじゃない。栞ちゃんを操っていたのは、もう一人いた──」
    夢尾メリイ:ごほごほと咽る。
    ニーンテ・S:「相模浄。もしくは、名も知れぬオールドオーヴァード」
    夢尾メリイ:「……なんとか。生きてるわ、だから」
    霧江冬司:「当たり前だ。俺様の女がこの程度のことで死ぬか」
    ニーンテ・S:「メリイくん。何を見た?」
    "インクィジター"相模浄:「お前らが見たのと同じものさ」
    霧江冬司:いつもの掛け声もなく、流体剣を抜き放つ。
    新戸克由:牽制用の千枚通しを投げます
    "インクィジター"相模浄:木々の間から、赤い霧が収束するように。長身の青年──否、古代種が形を成す。
    霧江冬司:鞭のようにしなりをつけた水の刃が、先程まで“インクィジター”のいた地点を鋭く切り刻む。
    "ディシペイション"籾木敬:「馬鹿な……あんな、あんなものが神であるはずが──」ばきゃり、と肉体が弾け
    "インクィジター"相模浄:【餓えの淵】その攻撃を躱しながら、満身創痍の"ディシペイション"の血を取り込んだ。
    "インクィジター"相模浄:「おいおい、仲良くやろうぜ。俺達にもう争う理由はない」
    黒瀬直:「──あれが、神か?」
    黒瀬直:現れた男を睨みつける。
    "インクィジター"相模浄:かつて新戸克由とニーンテ・シュバルツに対して見せた敵意が嘘だったかのように、和やかな様子で。
    "インクィジター"相模浄:「上を見ろよ」
    "インクィジター"相模浄:「幻覚は終わったが──"あれ"はまだ終わってないんだぜ。はは」
    ???:雲を割いて現れた、半透明の影なる手。
    ???:それが、N市を覆いつくし、押しつぶそうとしているように"見える"。
    黒瀬直:「そうだ。まだ、何も終わっていないとも」
    黒瀬直:「君を倒すし、あれも斃す」
    霧江冬司:「うるさい。とっとと死ね」普段のおどけた様子は一切伺わせぬ、冷徹な声。
    新戸克由:「悪いが俺はへそ曲がりでね。」
    新戸克由:「そう言われると終わらせ方を思いつきそうになってしまうな」
    新戸克由:取り出したシャボン玉セットの容器に咥えていたストローを突っ込む。
    ニーンテ・S:「取り込んだな、"インクィジター"。それがきみの預言の本質か」
    "磐笛"伊丹愛華:"インクィジター"が手をかざすと、こちらの肉体も真っ赤に弾け、彼に取り込まれる。
    "インクィジター"相模浄:「いいや。取り込んだんじゃない。お前らに新たな視座を与えてやっただけだ」
    "インクィジター"相模浄:「『神』は──」
    "インクィジター"相模浄:「全なるがゆえに、その姿を正しく捉えることはできない。"マグネシア"の誰もが異なった方法でそれを知覚し、異なったメッセージを受信し、異なった信仰を抱いている」
    黒瀬直:記録にある神と遭ったジャームたち、己を友と呼んだ女の言葉を思い浮かべる。
    黒瀬直:様々な手法で信仰を邁進した者たち、抗おうとした旧陸軍の技術者たち。
    "インクィジター"相模浄:「だから。お前らが初めて俺と同じものを見てくれた、まあ──仲間だな。ひい、ふう、みい……」
    "インクィジター"相模浄:「7人か。おかげで『根付いた』だろ」
    ニーンテ・S:「認識界の統合と拡大。伝道者を気取るならば、あと五人は足らんだろうに」
    ニーンテ・S:身体を揺すって、黒瀬さんの背から地に落ちる。
    "インクィジター"相模浄:「……まあ、そう言うなよ」
    "インクィジター"相模浄:「……もう、全部終わりだ。いや、これから始まる。あの掌はまだ俺達にしか見えていないが──じきに誰もに見えるようになる」
    "インクィジター"相模浄:「そして、この世を正しく作り替えるだろう」
    "インクィジター"相模浄:そう告げると。霧のごとく肉体がほどけ。
    新戸克由:「……アンタは、そうなってほしかったのかい?」
    "インクィジター"相模浄:「はは、愚問だな兄弟。何のためにこんな事をしたと思っている」
    GM:その声を最後に、"インクィジター"の姿は消えた。
    霧江冬司:逃走を遮るように、霧散する肉体を刃の軌道が追う。地表と木々に、稲妻のように斬撃が迸る。
    霧江冬司:「………ちっ」
    新戸克由:ふう。とため息を一つ。
    新戸克由:「さて。」
    黒瀬直:「……ふむ」
    黒瀬直:気配の消失、確認して。なるほど彼の目的は概ね達成されたのだろう。
    新戸克由:「どうしたもんかね」
    黒瀬直:「まずは各自の状況をチェックだ」淡々と、何ら動揺のない声で。
    ニーンテ・S:上体を起こして、空を見る。未だ"そこにはない"巨大な存在。
    ニーンテ・S:「手当は用意してある。あと五分くれ、立て直せるよ」
    :「冬司。……冬司」
    :気絶した矢賀シオリと、メリイの様子を確認し、静かに怒りを滾らせる主に声を掛ける
    霧江冬司:「なんだ」
    :「彼女たちはひとまず無事です。シオリさんは、そろそろ意識の覚醒が近いかと」
    霧江冬司:「…………そうか」微かに、張り詰めていた剣呑なものが少しだけ和らぐ。
    霧江冬司:「ったく、世話焼かせやがって」ふう、と息を吐いてからいつものように憎まれ口を叩く。
    新戸克由:空を見上げる。手元にあるのは等身大の道具たち。
    "影の掌":影は、少しずつ地上に近づいている。
    ニーンテ・S:「"あなたがまたおいでになるとき、世の終わりには、どのような兆しがありますか"」
    新戸克由:周りにいるのは、傷ついてなお猛る者。
    新戸克由:寄り添い、支える者。
    新戸克由:恐怖を知り、それでも天を見据える者。
    新戸克由:在るがままに、動じぬ者。
    新戸克由:(まあ。やれるだけやってみようか)
    新戸克由:噛みしめていたはずの歯に、自然とストローを差し込めた。
    黒瀬直:「……福音か」
    ニーンテ・S:「黙示録さ。終わりの日の予告とは、すなわち預言」
    ニーンテ・S:「これで四つめだ。ならば、まだ諦める理由はない。私としてはだが」
    ニーンテ・S:「……その気の人間は誰もいないと見える。罰当たりなことだ」
    霧江冬司:「当たり前だ。神だかなんだか知らんが、俺様の女に手を出して無事で済むと思うな」
    夢尾メリイ:「……は。いつからあたしがあんたの女になったってのよ」
    夢尾メリイ:憎まれ口をたたく声も、いつもより弱弱しい
    矢賀シオリ:「……ううん」"ディスク"の破壊に伴い、本体へと意識が統合されたのだろう。気を失っていたが。
    矢賀シオリ:「うーん……あのあと何が……えわっ!」
    黒瀬直:「……ふむ。目が覚めたか、シオリくん」彼女の元へ向かう。
    :「おはようございます」
    新戸克由:「やあ」「元気そうなら何よりだ、お嬢様」
    矢賀シオリ:「ここは……まともな世界──」
    矢賀シオリ:「──じゃ、なくなりそうですね」
    矢賀シオリ:おはようございます、と君達へ
    霧江冬司:「起きて早々縁起でもないこと言うな……」
    霧江冬司:うむ、おはようと挨拶をしてから、少女の物騒な言葉に。
    夢尾メリイ:「あれ、本当に攻撃の類は効かないの?」
    ニーンテ・S:「あれが想像している通りのモノなら、効かせてしまったほうがまずいはずだ」
    新戸克由:「それだけ世界に影響を及ぼしかねないという訳か」
    黒瀬直:「物理レベルで干渉できるとなると、楔が一層強まるからね」
    ニーンテ・S:「それだけ実体化が進んだが最後、全能を言い訳に、一気に全身をねじ込んでくるだろうな」
    矢賀シオリ:「ということは、こちらの法則で迎え撃つのではなく、その奥にある何かを叩かなければならない、ということですか」
    夢尾メリイ:「影だ、って言ってたから遠からず……かしら? でも、実際問題どうしていいのか全く分からないわね……」
    黒瀬直:「シオリくんは何か手があるかい」
    矢賀シオリ:「うーん……」
    黒瀬直:「無ければ私が札を切るが」
    矢賀シオリ:「い、いえ! 大丈夫! 天才少女ですので!」
    新戸克由:(あるのか、奥の手……)
    ニーンテ・S:「心強い限りだよ、ナオ。行方が見えないとなれば、さて。我が親愛なる速読歴の恩恵に預かりたいところだが」
    :「ひとつ、手がないわけではないですが」
    夢尾メリイ:「あん?」
    :「“インクィジター”の言が確かなら、現在彼らの言う“神”を認識しているのはこの場にいる私たちと」
    :「“インクィジター”だけ、ということになります」
    :「そして、かの巨人を真に信仰している人物は彼ひとりだけ。であれば」
    矢賀シオリ:「視座を減らす、ですか」
    矢賀シオリ:これまでに分かっていることをメリイとの思考共有で認識し、話に加わる。
    :「“インクィジター”を殺害すれば、信仰の基盤は消える、というのが定石ではないでしょうか」
    夢尾メリイ:「現実的じゃないわね」
    新戸克由:「そうなのか?」
    夢尾メリイ:「塵埃栞から10年以上逃げ続けた男よ」
    夢尾メリイ:「それがどれだけ異常な事か、あんたならわかるでしょ、冬司」
    :「はい。ですので、この手は博打ですね」
    黒瀬直:「実際、今も逃げられたところだからね」
    霧江冬司:「……むう。となると、どうする」
    矢賀シオリ:暫く空を見て。
    矢賀シオリ:「あのー、上空の手なんですけど」
    霧江冬司:「お、どうした。シオリちゃん」
    矢賀シオリ:「大きくなってます。あと15分くらいで地上に届きますね」
    ニーンテ・S:「早いな」
    矢賀シオリ:「でもごめんなさい。 私も他に案が思いつかないです……」
    矢賀シオリ:しゅーん
    新戸克由:「…………」見上げて確認する。
    新戸克由:「あとは……俺たちの接続を解く方法を探すくらいか?」
    新戸克由:「同士討ちは10秒前まで勘弁願いたいが」
    :「そうですね」
    霧江冬司:「こらそこ、縁起でもないこと言うな」
    矢賀シオリ:「どうしましょう……」黒瀬さんを見る
    黒瀬直:「ふむ。打つ手なしか」
    黒瀬直:「では、これだな」
    黒瀬直:胸元からぺらりと一枚、封筒を取り出す。
    霧江冬司:「む?」
    黒瀬直:「"4つの予知が収束する一点"、だったな」
    黒瀬直:「1だ。多分な」
    矢賀シオリ:「!」にわかに表情が明るくなる。
    新戸克由:「………………おいおい。」
    ニーンテ・S:「勿体を着けすぎだ。寿命が五十年は縮んだぞ」くぐもった笑い。
    黒瀬直:「私もさっさと開けたかったのだがね」
    新戸克由:「いよいよ世界を巻き込んだ喜劇が始まりそうだな」
    黒瀬直:「いよいよどうにもならなくなったら開けろと言われていたのでな……」真顔。
    黒瀬直:べり、と開封。
    黒瀬直:GM、リバースハンドアウトの開示可能条件を満たしました。
    GM:そこには、一通の真新しい手紙と。
    GM:1枚の薄く、柔らかい円盤が入っていた。
    GM:黒瀬直 裏シナリオロイス:手紙
    少し前のことだ。
    黒瀬の家に恩を持つという胡散臭い占い師の少年が、不吉の予言を届けに来た。
    滅びが迫っている。それらしい兆候に注意してほしいが、いよいよどうにもならなくなったらこの手紙の封を開け、書いてあることを実行してくれ、と。
    君は彼の言葉を信じても、信じなくても構わない。
    【開示可能条件】自らの意志で手紙を開く 。あるいは手紙を破棄する。


    ◆ハンドアウトシーン:黒瀬直◆

    GM:浮浪児のようなその少年が、君の所有する敷地の門前で行き倒れていたのは、少し前のことだ。
    :「……」

    title="toki"

    黒瀬直:「身体の具合はどうでしょうか」拾ってメイドたちに介抱させて、しばらく。
    :小柄な体躯に不釣り合いなほどの大荷物を抱えており。シャツはボロボロで、身に着けている他のものも年月に晒されて擦り切れている。
    :「……いやぁ、お陰様で。吾輩、黒瀬の家に助けられたのは、これで2度目ですね」
    :「申し遅れました。鴇といいます」
    黒瀬直:「ほう、長命者ですか」
    :「……ええ、察しがよくて助かります」ずず、と出された茶を啜る。
    :「N市は5年程ぶりですが」
    :黒瀬さんは知っているでしょう
    :彼は"鴇"。表の顔は古物商。裏の貌は情報屋ですが、どうもアテにならない占いをするとかであまり評判はよろしくない。
    :卑しくテーブルの上の茶菓子を片っ端から貪っています。
    黒瀬直:「体に無理のない範囲でしっかり食べなさい」
    :「むぐむぐ、ありがたい……ええと、そうだ。一度目の恩を返しに来たのです」
    :「それでこの体たらくか、と言われてしまえば。はむはむ、返す言葉もございませんが」
    黒瀬直:「わざわざ足を運んできたということは」
    黒瀬直:「予言ですか」お茶のお替りを淹れる。
    :「──ええ、あまり嬉しい話ではないかもしれませんね」
    黒瀬直:「そうですね」自らも茶を一口。
    黒瀬直:「だが、来てもおかしいことではありません」
    黒瀬直:「今年は5年前以上に酷いですから」
    :《折り畳み》
    :巨大な背嚢から座布団を引っ張り出すと、いかなる手段で収納されていたのか更に大きな本棚を取り出し、畳を傷つけぬように座布団の上に置く。
    :「崩落戦……でしたか。大きな不幸に見舞われた地だと聞いています」
    :君の言葉に応えながら、常にうっすらと閉じていた目を見開く
    :「さて」
    :いくつもの本が抜き出され、浮かび上がり、ばらばらとページが捲られる。
    :「人生の指針を本に求める──占い師をしております」
    :「数日前、黒瀬に災いが降りかかるとの卦が出ました」
    :そう少年が語る間にも、本のページは捲れ続け、本棚に収まり、また新たな本が抜き出される。
    黒瀬直:「そうか」淡々と、手並みを拝見。
    :そのサイクルの途上で、黒いものが剥がれ落ちるように、少年の手許へ集まっていく。
    :「きっと、吾輩には想像もできぬような災禍が渦巻いているのでしょうなあ、この地には」
    黒瀬直:「それでも道筋は指し示せると」
    :「こんなものがどれほど役立つかも未知数です。頼らずにいられるなら、頼らぬが良いでしょう──しかし、はい」
    :「ご当主がいよいよもってどうにも進退窮まった時あらば、その時の一助になれば幸いと存じます」
    :少年が本から引き出した、文字。それが、真白い紙へと吸い付いていく。
    :「ふん……ふむふむ」
    :何かに納得したように、生み出された予知を封に入れ。それからごそごそと背嚢の中を探って封筒を取り出した。
    :「まさかこんなものに出番がでてくるとは……縁、でございますなあ」
    :その中に、手紙を入れ、君に手渡す。
    黒瀬直:「……私は予言は好みません。特に、災厄の予兆は」受け取りながら、呟く。
    :「おや、そうでしたか」
    :ぐにゃり、と。本棚が奇妙に歪みながら背嚢へと入っていく。
    黒瀬直:「準備を出来るのは良い。それは良いことだ」
    黒瀬直:「だが、私が根を詰めると悲しむものが居ます。それは良くない」
    :「ご当主は人格者であられますな」
    :「ご安心召されよ。この予言は守護者としての貴女の責を増やすものではない」
    :「貴女が生き延びるためのもので、ありますれば」
    黒瀬直:「……私はともかく、同行者や守るべき人々を付き合わせる以上」
    黒瀬直:「情報には確実性が重要だ。鴇くんの助言を手放しで信じるわけにはいきません」
    黒瀬直:淡々と、その輝く瞳を見つめ返しながら語って。
    黒瀬直:「……だが」
    黒瀬直:「黒瀬直としては信じたい。君を、君の厚意を」
    黒瀬直:封筒を懐に入れる。穏やかな笑みを少年に向けながら。
    :「先も言ったとおりです。役に立たぬなら、役に立たなければいい」そう言いながらも、その表情は柔らかい。
    :再び、空いているのか閉じているのかも分からぬ程に目を伏せて。
    黒瀬直:「ああ、頼るべきだと判断したら、全力で頼りましょうとも」
    黒瀬直:「期待もしておきます……ああ、宿と飯に困った時はいつでもどうぞ」
    :「!」
    黒瀬直:「危険分子か、さもなくば恩を返しに来る程度には律儀であると分かったので」
    :「……ははは、そういうことなら。またお邪魔することもあるかも知れません。いよいよもって、進退窮まった折にでも」
    :こちらも、穏やかに笑う。
    :「その時まで息災で、ご当主」
    黒瀬直:「ああ、予言が役立つにせよ役立たないにせよ」
    黒瀬直:「ただ、無事に再会できることを祈りましょう。お互いにね」

    GM:シーン終了。ロイス購入が可能です
    霧江冬司:ロイスは残りひと枠ゆえなしで。購入は……うーんどうしよう
    霧江冬司:いちおうぼであま
    新戸克由:はーい!ロイスはまだ保留!
    新戸克由:購入は何にしようかな
    新戸克由:とくになさそうなら回復用の応急セット買おう
    黒瀬直:奇縁:鴇/P誠意〇:N不信 で取得
    黒瀬直:購入はブルーゲイル 砂の加護を使用。
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+3した(侵蝕率:111->114)
    黒瀬直:12dx+1>=20
    DoubleCross : (12R10+1[10]>=20) → 10[2,2,2,3,6,6,6,8,8,10,10,10]+9[6,7,9]+1 → 20 → 成功

    黒瀬直:成功して以上。
    ニーンテ・S:枠的に悩ましいが……支えてもらったりしたしな。黒瀬さんに行くか。「同士:黒瀬直:○懐旧/不安」。別れてきた友人たちに似ている。
    ニーンテ・S:これでラストだ。購入は応急手当
    ニーンテ・S:7dx>=8
    DoubleCross : (7R10[10]>=8) → 10[2,2,4,8,8,9,10]+10[10]+5[5] → 25 → 成功

    ニーンテ・S:OK。成功
    ニーンテ・S:応急手当が、私の手持ちでいまふたつ。誰に使うかが問題だなこれは。
    新戸克由:5dx+1>=8
    DoubleCross : (5R10+1[10]>=8) → 9[1,2,2,6,9]+1 → 10 → 成功

    新戸克由:成功!セルフ使用しておこう
    新戸克由:2d10+7 セルフ回復!
    DoubleCross : (2D10+7) → 6[2,4]+7 → 13

    霧江冬司:あ、ボデアマでなくアームドスーツねらいます
    霧江冬司:4DX=>16
    DoubleCross : (4R10[10]>=16) → 10[1,4,7,10]+1[1] → 11 → 失敗

    霧江冬司:ヌゥーッ惜しい!以上で!
    新戸克由:折角だし妖精要ります?
    霧江冬司:いや、入手しても固定2増えるくらいなので大丈夫です
    霧江冬司:妖精は命中判定に使ったほうがいい
    新戸克由:了解です!見送り!
    霧江冬司:そういえば応急手当二個買ってたんだった。使います
    霧江冬司:4+2D10
    DoubleCross : (4+2D10) → 4+6[2,4] → 10

    新戸克由:HP13へもどり以上!
    霧江冬司:もう一個使いましょう
    :というわけで看護します
    :14+2d10
    DoubleCross : (14+2D10) → 14+6[3,3] → 20

    霧江冬司:うむ。まあまあだな
    GM:順当
    ニーンテ・S:ふむ。……私の手持ちの応急も持っていきなさい。少しでも高く残っている人を増やしたほうがいいだろう。
    ニーンテ・S:冬司くんに手持ちの応急手当一つ。新戸くんにもひとつ譲渡する。振っておいてください。
    霧江冬司:おっす。ではさらに2D10
    霧江冬司:20+2D10
    DoubleCross : (20+2D10) → 20+14[7,7] → 34

    霧江冬司:よし、これで体力全快だ
    新戸克由:有難く頂戴しよう。
    新戸克由:2d10+13
    DoubleCross : (2D10+13) → 13[4,9]+13 → 26

    新戸克由:全快!

    GM:全員登場!
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:114->120)
    新戸克由:新戸克由の侵蝕を7増加しました(侵蝕率:97->104)
    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:118->119)
    霧江冬司:90+1d10
    DoubleCross : (90+1D10) → 90+9[9] → 99

    霧江冬司:すごい出目

    GM:黒瀬直が開封した占い師の手紙には、果たしてこう記されていた。
    使い方を識る者がいたならば、彼女へ柔らかい円盤を渡せ。
    然る後手を取り合い、円卓を囲むこと。
    そして、それまでに語られた言葉を注意深く思い出すこと。


    Eロイスは15。
    GM:最後の一行だけ、妙に文字が小さい。
    GM:さらに、手書きで「意味の分からない記述は無視するのが良いでしょう」と書いてある。
    矢賀シオリ:「使い方を識る──というのは、私ですね」
    矢賀シオリ:そう言いながら、自分の頭をむんずと掴む。
    新戸克由:「手を取り合うというのは、ニーンテさんの受けた予言の為か」
    矢賀シオリ:ずず──と、データを失った"ディスク"が排出された。
    新戸克由:「──!??」
    ニーンテ・S:「柔らかな円盤は、そのディスクそのもののことだろうね」
    矢賀シオリ:「柔らかいディスク──訳せば『フロッピーディスク』ということは──」
    矢賀シオリ:《構造看破》
    新戸克由:(凄い出方したな……)
    霧江冬司:「うおっ!」頭からずるーっと引っこ抜かれたディスクに驚愕の声を漏らす。
    夢尾メリイ:自分もレネビなのであまり驚いてはいない。
    矢賀シオリ:かちゃかちゃと、"ディスク"を分解し「あ、ありました。磁気媒体部分です」
    矢賀シオリ:「いえ、磁気媒体ではないと思うんですが、便宜上」
    霧江冬司:「すごいところから出したな……」
    黒瀬直:「分かる、というのは大事なことだ」
    黒瀬直:「私たちにも、中身が分かるようにできるな?」
    矢賀シオリ:硬い円盤2枚に挟まれた回転部を取り外し、黒瀬さんの封筒から出てきたものと交換する。
    矢賀シオリ:「はい」
    矢賀シオリ:「それが、手を取り合う──ということなんだと思います」
    矢賀シオリ:そう告げ、再び組み直した"ディスク"を
    矢賀シオリ:飲み込む
    矢賀シオリ:「あぐ……ごくん」
    ニーンテ・S:「口からなのかね」
    矢賀シオリ:「私がそうできるというだけで、本来は何か機械を介して繋げるものだと思います!」
    新戸克由:(どんな構造だよ……)
    霧江冬司:「おお……RBはいつ見ても不思議な生態しとるな……」
    新戸克由:「……とりあえず、それで読み出しができるわけだな。」
    矢賀シオリ:「はい!」黒瀬さんとニーンテさんの手を掴み
    矢賀シオリ:「さて──ではみなさん。手をつないで、輪になってください」
    矢賀シオリ:「全ての予知が揃っているのか、いないのか。これまでの道筋でヒントは示されているのか、いないのか」
    矢賀シオリ:「まだ分かりませんが──本体に戻った今が、私の力の使いどころのはずです」
    新戸克由:「では──お手を拝借。」
    新戸克由:比較的無事な右手で、ニーンテさんの手を取る。
    ニーンテ・S:「うむ」
    黒瀬直:「了解した……霧江くん。手を」
    霧江冬司:「おう」片方の手で直さんの手を取る。
    夢尾メリイ:「……」生唾を飲み込み、凪ちゃんの手を取る。
    夢尾メリイ:もう片側の手を新戸くんと繋ぎ
    矢賀シオリ:「では──」
    GM:ぶつり。暗転。




















    GM:君たちが立っているのは、緑色に光るグリッドが遠く地平線まで引かれた──見渡す限り何もない場所だ。
    夢尾メリイ:「からっぽの──"ディスク"?」
    新戸克由:小気味良い口笛。
    ニーンテ・S:「また古典的だな。ディズニーの映画か」
    矢賀シオリ:「さて、どうでしょう。ともかく──」
    矢賀シオリ:「えい」
    GM:少女が気合を入れる。この事件に纏わる7人の思考が、濁流のように共有される。
    夢尾メリイ:「きゃっ……!」
    ニーンテ・S:「む」
    新戸克由:「っ!」
    霧江冬司:「………」
    黒瀬直:「ほう」
    GM:事件の兆候から、ここに至るまでの足跡。戦闘。敵。"ディスク"。『神』。
    GM:────予知。
    新戸克由:「……。」都築京香の読んでいた本に思考リソースを傾ける。
    夢尾メリイ:「ちょっと! もっとやりようがあるでしょ!」
    夢尾メリイ:「みんなが栞ちゃんみたいにノイマンってわけじゃないんだから……」
    矢賀シオリ:「────ええ。だから、順番に整理しましょう」
    夢尾メリイ:「……順番?」
    新戸克由:「詳しく聞きたいところだね」
    矢賀シオリ:「これまで私達の前に立ち現れた予知は、1つとして等価ではないんです」
    矢賀シオリ:「『プラン』『ノートルダム』に『アカーシャ』、そして名も知れぬ占い師の『デジャヴュ』」
    矢賀シオリ:「大きい予知と、小さい予知。序列が存在します。大きい順に、なぞっていきましょう」
    矢賀シオリ:言い終えるや否や、矢賀シオリの姿が君たちの眼前から消失する。
    霧江冬司:「おう。続けてくれ」
    ???:「よっと」
    ???:代わりに現れたのは、薄緑のホログラフのような。少し成長した矢賀シオリのような──否。

    title="horosio"

    夢尾メリイ:「え”っ」
    黒瀬直:「おや、また新しいシオリくん……いや」
    ニーンテ・S:「"マスターアカーシャ"の姿か」
    新戸克由:「……へえ。」
    霧江冬司:「お……」
    霧江冬司:「おおー」まじまじと見つめている。
    :ため息。
    塵埃栞:「さて……だいたい把握した」
    塵埃栞:少し髪が伸び、目の下には濃い隈があり、そして何故か服を着ていない
    塵埃栞:「まず初めに訝しむべきは、敵の動きの迂遠さだね」
    塵埃栞:「ただ幻覚能力によって君達に『掌』を見せればいいだけなら、他にもやりようはあるはずだ」
    塵埃栞:「ん……ああ、これかい? 諸事情あってね。私の後に出てくる奴らは……少なくとも服は着ているだろうから、気にしないでくれ」
    ニーンテ・S:「自己イメージが強固なようで、大変羨ましい限りだよ」
    黒瀬直:「そうか。まあどうでも良いことだ」
    新戸克由:「確か……“インクィジター”は『根付いた』とか言ってたよな」
    塵埃栞:「そう。視覚情報だけでは不可能なことが行われた。あの"ディスク"内部で」
    ニーンテ・S:「率直に受け取るなら、土壌を整えるか、あるいは用意する必要があった、ということだが」
    夢尾メリイ:「根付いた……根付かせる必要があった。本来は知覚できないもの──」
    塵埃栞:「"ディスク"との相似があるとしたら」
    新戸克由:「目ぼしいものだと」「……『神』の視座か?」
    塵埃栞:「そう。恐らくは"インクィジター"は神を上位の次元の存在だと見ている」
    塵埃栞:「"ディスク"も四次元空間だから。そこで繋がったんじゃないかな」
    黒瀬直:「ディスクとは要するにメディアの一種だものな……接続機器、触媒だ」
    塵埃栞:「頭の回転が速いね」満足げに
    塵埃栞:「そう。神は常なる世にはいない。"ディスク"の内部空間もこの世には無い」
    塵埃栞:「思い出したまえ。見えているものは窓口に過ぎない」
    塵埃栞:「我が名は"アカーシャ"神智なる円盤」
    塵埃栞:「全てを包括するがゆえに、これ以上の巨視はない。だから、君達が集める五つの、これが最初の予知だ」
    塵埃栞:言いたいだけ言って、ふっと消え去ろうとして。
    塵埃栞:赤い瞳の少女へと目を向ける。
    塵埃栞:「私は、この後ジャーム化してしまったんだろう?」
    夢尾メリイ:「えっ……そうだけど……」
    塵埃栞:「そうか。君が生きてて良かったよ」
    塵埃栞:少女らしからぬやり方で口の端を歪め、今度こそかき消えた。
    夢尾メリイ:「な、何……? 何だったの……?」
    新戸克由:「…………」横目で、“デイドリーム”を見やる。
    新戸克由:「さあ?」肩をすくめる。
    霧江冬司:「別れの挨拶だったんだろう。素直にとっとけ」
    夢尾メリイ:「…………」
    新戸克由:「──しかし」「君を抹殺しなくて本当に良かったと思えたぜ、俺は」
    夢尾メリイ:「ありがとう──そうね。生きてて、良かったわ」
    夢尾メリイ:つう、と一筋の涙が頬を伝う
    新戸克由:おどけた笑みを崩さず、そっと裁縫用の継ぎ布を手渡しておく。
    夢尾メリイ:渡された布で目許を拭い、ちーんと鼻をかむ。
    霧江冬司:「しかし、あと4つの説明もあるのかと思ったが……消えてしまったな」
    ニーンテ・S:「一人では、一つの視点しか語れない。巨視的ならばなおのこと、人間に病原体を見ることができないように、だ」
    "プランナー":「……さて」
    "プランナー":「次は私ですか」
    新戸克由:〈ワーディング〉を試みます!!!!!
    "プランナー":「……」
    "プランナー":ワーディングは通常通りに発動します。
    霧江冬司:「京香!お前、よくもうちのメリイを殺そうとしやがったな!」
    "プランナー":「落ち着いてください。今この場にいる私を恫喝しても意味はありません」
    霧江冬司:「今日という今日は許さん!いままでのツケの分も含めてひんひん泣かせてや───む」
    新戸克由:「……すまない」「面食らってしまった。」
    新戸克由:〈ワーディング〉使用中止!
    "プランナー":「……どうやら十分な説明がなされていないのと、1人目が特殊例だったのとで私が貧乏くじを引いたようですね」
    ニーンテ・S:「つまるところ彼女は、我々の記憶から再現された影に過ぎない……のかな?」
    "プランナー":「──と、そうでもありませんか。その通りです」
    :「はい。おそらく、ディスクの機能により演算された“プランナー”かと」
    黒瀬直:「彼女を呼ぶのは骨が折れるだろうしね」
    新戸克由:「──そういう訳か。」
    :「こちらの“プランナー”を攻撃したところで、外の彼女には一切影響はありませんよ」
    霧江冬司:「むう……」
    "プランナー":「とはいえ、夢尾メリイを殺害しようとするのはゼノスとしては当然のことでは?」
    "プランナー":「そうなっていればあなた達の命と引き換えに、現在の事態は避けられたわけですから」
    黒瀬直:「実物より話が速いのは良いことだ」
    "プランナー":「──まあ、この事態を予期していなかったわけではありません」溜め息をつく。
    新戸克由:「ハ。消えても問題ない人選だった訳かよ」
    新戸克由:「ますます放り投げて正解だったらしい。」
    ニーンテ・S:「らしい話だ。空洞地球に送り込まれたときも同じような……いや、まさかあのときの記憶が混線したせいか?」
    黒瀬直:(ニーンテさん、特異な経験を持っているのだな……)
    "プランナー":「無駄口は感心しませんね」
    新戸克由:「背伸びしたい年ごろさ。補導で勘弁しておくれ」
    "プランナー":「現状の解決に心血を注ぐべきでは?」悪びれずに
    霧江冬司:「………」
    霧江冬司:「よし、やっぱり戻ってから一度しばこう」
    新戸克由:「良ければ俺も付き合わせて欲しい所だな」
    "プランナー":「ご自由に」
    "プランナー":私は困りませんので。と付け足す
    :「話を本題に戻しましょう、“プランナー”」
    "プランナー":「ええ、そうします」凪さんに
    :「あなたがここに呼ばれた、ということは、外のあなたの“プラン”について説明に現れた、ということでしょう」
    "プランナー":「はい。この局面が訪れたということは、他に講じた手段は概ね失敗していると見ていい」
    "プランナー":「さて、上位世界に存在する、と"インクィジター"が定義した『神』を、いかにして穿つかという話です」
    "プランナー":「いたずらに本質を捉えようとしては、あなた方も"インクィジター"と同じになる。影より座標のみを割り出す手段が必要となるでしょう」
    ニーンテ・S:「女神アテナの盾、か」
    新戸克由:「汚染情報の洗浄(クリンナップ)が必要になる訳か」
    "プランナー":「正解です。直接目撃することなく、我々は時の座標軸を知覚することが可能です」
    "プランナー":「過去は様々な記録によって──そして未来は様々な予知によって」
    "プランナー":「さて、我が名は"プラン"。亢進へ至る計画」
    "プランナー":「未来を計るために、あらゆる過去の参照を蓄積してゆく。二番目の予知がこれでしょう」
    "プランナー":そう言って、少女は姿を消す。
    黒瀬直:「……4つの収束の折り返しか」
    新戸克由:「残り二つ。次は誰が出るんだろうな」
    黒瀬直:「残りはもっと穏やかに話を聞けると良いが」
    :「……おっと。ははは」

    title="toki"

    :現れたのは、巨大な背嚢を背負った──少年
    :「どうにも、場違いな気が致しますな。吾輩の占いは、ただの占いです故」
    霧江冬司:「ん。なんだ、このガキ」3人目も女の子が来ると思ってたので呆気に取られる。
    :「申し遅れました、鴇と言います。無名の古物商であり──占い師をしております」
    黒瀬直:「黒瀬の屋敷に来た子だ。縁あってな」
    :「封を開けるときが来たようですね」
    :黒瀬さんへ
    黒瀬直:「助かりました……いえ、これより助かる予定です」
    :「いやはや想像以上に、すごいことになっているようだ」
    :ぽりぽりと頭を掻きながら
    :「吾輩、特にこの場で役立つことは言えぬ故。あの円盤の由来についてお話ししましょう」
    夢尾メリイ:「えっ……そんなの出てくるはずなくない?」
    夢尾メリイ:ノイマン頭脳で最初の思考共有を切り抜けているため、それを導き出すための情報が不足していることを理解している
    ニーンテ・S:「ここは、入れ替えた円盤の中だ。それならば」
    新戸克由:「何かしら記入されている可能性もある……か?」
    :「そうなりますな」
    黒瀬直:「読み取るには"ドライバ"が必要なわけだからな」
    黒瀬直:「今へ辿り着くまでは分からないわけだ」
    :「これは──先の1人目。塵埃栞が、自らの人格の複写に失敗した"ディスク"です」
    :「『矢賀シオリ』、『矢賀シオリ(ダビング)』が作られたのと同じ過程で、ジャーム化を予期した彼女が残そうとしたバックアップですね」
    新戸克由:「成る程。」
    新戸克由:「それこそ"アカーシャ"が一人目の予言者である理由か」
    夢尾メリイ:「そっ……そんなものがあったなら、なんであたしじゃなくてあんたの手許に!?」
    :「それは分かりかねますが……」言って良いのかな、と一瞬逡巡。
    :「自分が持っていた理由はともかく、貴女が持っていなかった理由は貴女が弱すぎるからかと」
    夢尾メリイ:「うっ……ぐう…………」
    夢尾メリイ:座り込んでいじいじしています
    霧江冬司:「こらガキ。あんまりうちのメリイをいじめるな」
    夢尾メリイ:「とうじ~~~~」しくしくとすがりつくぞ
    :「これは失敬」
    新戸克由:「……まあ、やろうと思えばまだまだ強くなれるさ。」
    新戸克由:「夢尾さんには未来があるからな」
    :「ええ。そうでしょうとも。その未来へと、これを残したのかもしれませんね」
    ニーンテ・S:「若者らしくて大変によろしい。さて」
    :「ええ」
    :「我が名は"デジャヴュ"。幻視へ至る易占」
    :「がくりと予知の格と規模が落ちて不安になって来ましたかな? ですが大丈夫」
    :「縁ある誰か、その生存を願う。これが第三の予知となりましょう」
    :ふっと、煤けた少年の姿が消える。
    黒瀬直:「……心強いことだ」
    新戸克由:「──さて、これで3人か。」
    ニーンテ・S:「最後は……さてと」
    アントネッラ:「しからば。4人目を見つける前に、まず我がお目通り願おう!」

    title="antoneraS"

    新戸克由:「………………」
    新戸克由:(かなりいいな)
    霧江冬司:「おお!」美人だ!うむうむ、悪くないぞ
    ニーンテ・S:「エラ。まあ、君になるだろうと思ったよ」
    黒瀬直:ちらりとニーンテさんに視線を向ける。
    アントネッラ:「"預言書の怪人"アントネッラ・フォン・ガルディーニだ! もっと見るがよいぞ! ほれほれ」2人の視線に気をよくしてポーズを取っている
    ニーンテ・S:「記録上の再現で恐縮だが、うちの上司だ」
    アントネッラ:「──あるいは、今はこう名乗るべきであろうな。今代の"ノートルダム"と」
    アントネッラ:右手に掲げるは革張りの預言書──『真レ・サンテュリ』
    黒瀬直:「なるほど、ノートルダム財団の現総帥ですか、いかにもですね」
    新戸克由:「中々ハイセンスでいらっしゃる。」
    新戸克由:(生還出来たら挑戦してみよう)
    アントネッラ:「うむ。そういうことなのだ。ほれみたことかシュバルツ女史!」
    霧江冬司:「ふむ。きみんところの上司か」
    アントネッラ:ドヤ顔で何らかのマウントを取っています
    ニーンテ・S:「今言っても無駄だと承知してはいるが、エラ。君には些か慎みの徳が足りないよ」肩をすくめる。
    霧江冬司:「………というか、きみも女だったんだな」益々マスクの下が気になってきた。
    アントネッラ:「君が反面教師でなければ──まあいい」
    新戸克由:ニーンテさんのロイス感情をN反転します。
    GM:ww
    アントネッラ:「順調に終末が近づいているようではないか。そしてその解決も、集まりつつある」
    ニーンテ・S:「老人だ。あまり見て面白いものでもないさ」杖を握り直す。
    ニーンテ・S:「では、我が預言者殿。第四席の前に何を示してくれる?」
    アントネッラ:「──さて。神殺しのまねごとを成し遂げるにあたって、敵に誂えた解法を選ぶとすれば」
    アントネッラ:「それは時──すなわち第四の次元軸を知覚することとなる」
    アントネッラ:「しかし予知なるもので時を俯瞰しようにも、我らの思考はいかにも貧弱だ」大仰に手ぶりを交えながら、高い声で語る。
    アントネッラ:手足は折れそうなほどに細いが、不思議な程に活力を漲らせた立ち姿だった。
    アントネッラ:「悠久の時を零の厚みまで無限に圧縮し、その瞬間だけ初めてかの神を捉えることができる」
    アントネッラ:「君たちは今、預言の規模を限りなく縮小収束させていく過程の中に居るということだ」
    ニーンテ・S:「発想を変え、方法を変える。ミシェルがかつてそうしたように」
    新戸克由:「何らかの方法で観測するピントを絞り込めば」「『神』の汚染情報を洗浄できる、と?」
    アントネッラ:「そう。必要なのはそれだ」
    :「…………」
    アントネッラ:「最後の予知は、私の後に現れる黒と紅(ロッソネロ)の御仁から説明があるだろう」
    ニーンテ・S:「……ん? エラ。それは」
    新戸克由:(──黒と紅、ねえ)
    アントネッラ:「我が名は"ノートルダム"。終末へ至る書物」
    アントネッラ:「終わりにて断絶し、過去を顧みることもない。故に最も名の知れた予知こそ、第五の予知となる」
    アントネッラ:先の3人のように。予知の宣名を行い、消える。
    ニーンテ・S:「知られているからこそ、それは恐怖ではない」
    ニーンテ・S:「世に伏された真百詩篇を手に言う台詞ではないだろうに」くぐもった笑い。
    新戸克由:「さて、次が5人目」
    新戸克由:「──正確には、『4番目』」
    新戸克由:(彼女は健やかでいてほしいものだ)
    霧江冬司:「いよいよ最後の予知か……しかし」
    霧江冬司:「アントネッラちゃんか。美人だったな。それになかなかいい女だった」
    ニーンテ・S:丸いレンズの双眸を向ける。
    霧江冬司:「ここでの仕事が片付いたらヨーロッパというのも悪くないな。うむ」
    ???:「……へえ」
    黒瀬直:「はて、順番からして」
    黒瀬直:「君の知り合いかね、霧江くん」
    新戸克由:「…………そうなるよな。」

    title="reaper"

    霧江怜:「その"いい女"ってのは私よりもか?」
    霧江怜:霧江冬司の背後から、ゆっくりと立ち上がる。
    霧江冬司:「げ、怜!」
    ニーンテ・S:「なるほど。"個人的な関係"か」
    霧江冬司:「……昔組んでた相棒だ」
    霧江怜:「相棒~~~~~~?」
    :「正確には、冬司の師匠にあたる人物ですね」
    霧江怜:「随分と偉くなったなこの。このバカ弟子! うりうり」
    霧江冬司:「こら、凪。余計なことを……ぐわーーーーーーー!」
    黒瀬直:「なるほど、流体剣の」
    :「どうも、初めまして、凪と言います」ぺこり、と挨拶。
    新戸克由:「お初にお目にかかります」
    ニーンテ・S:帽子を取って会釈する。
    霧江怜:「おっと」
    霧江冬司:「ええい、ガキ扱いはよせ!まったく……」
    霧江怜:「霧江怜。流体剣の前の使い手だ」
    :「裏社会では“リーパー”のコードネームの方が有名かと。」
    新戸克由:(“リーパー”……故に、『前の持ち主』か)
    黒瀬直:「お弟子さんには色々と世話になっております」
    黒瀬直:「加えて貴女にも、手助けしていただく」
    霧江怜:「まあ、精々役に立つとしよう」
    霧江怜:「死人は死人らしく、生きている者の役にな」
    霧江冬司:「…………」
    新戸克由:「……霧江さんも予知能力を?」
    霧江怜:「近いものは持っている」
    霧江怜:と言いながら、音もなく冬司さんに近寄り、反応を許さずに彼の剣を抜き放つ。
    :「ノイマンシンドロームですから」
    :「空間認識能力と演算能力を併せれば、擬似的な未来予測は理論上可能かと」
    霧江怜:「流体剣という。この剣は並の使い手では、まず武器として扱うことができない」
    霧江怜:剣をメリイへと投げ渡す。「振ってみろ」
    夢尾メリイ:「えっ……? うん」
    夢尾メリイ:柄を握り、振り下ろす。剣がへにゃりと曲がり、情けない音を立てて地面に弾かれた。
    夢尾メリイ:「えっ。こんなもん振り回してたの?」
    新戸克由:「見事に液体になったな」
    霧江怜:「紹介に預かった通り、私の暗号名は"リーパー"という」
    霧江冬司:「どれ、貸してみろ」メリイから剣を預かると、同様に軽く振ってみせる。
    夢尾メリイ:「あっ……うん」
    霧江怜:「流体剣を制御するのは、殺戮の意志と戦闘直観だ──このように」冬司さんを指す
    霧江冬司:直剣の形をとった流体剣が、その場で軽やかに空を二、三度と切ってみせたあと、くるくると回転させながらシースに納める。
    霧江怜:「極限まで練り上げた死のイメージを以て、初めて変幻自在の武器となる。戦う者なら程度の差はあれ誰もが持っている、ありふれた予知」
    霧江冬司:「まあ、こんなもんだ」
    霧江冬司:ふんす、と得意げに息を吐いてみせる。
    霧江怜:「よく操れているが……お前は本っ当にかわいげのない弟子だな」
    霧江怜:語調の割にはずいぶんとにこやかな様子だ
    霧江怜:「──まあ、私がここにいたのは偶然だ。以前の戦いで、少しだけ流体剣に刻み込まれた残留思念が」
    霧江冬司:「ふん。可愛げで飯が食えるか」こっちもいつも通りの憎まれ口ですが、声の調子はいつもより心なしか柔らかい。
    霧江怜:「やはり矢賀シオリの一を見て十を知る総体演算によって、束の間人の形を取っているに過ぎない」
    霧江怜:「だが、最後の最後に教師のまねごとが出来て。少し嬉しいよ、それが誰が感じている感情なのか、正確には記述できんがね」
    霧江怜:「つまりだ。我が名は"リーパー"。殺戮へ至る直観」
    霧江怜:かつてそうしたように、霧江冬司の髪をくしゃりと撫でて。
    霧江怜:「きみたちの収束点だ。担うのは──遥か天空を刺し貫くに足る、君の弓になるだろう」
    霧江怜:黒瀬直へと、視線を向ける
    黒瀬直:「そうですか」
    霧江怜:「尋常の腕では当たるまい。だが──やれるな?」
    黒瀬直:「大役を担うのは慣れています」何ら気負いのない表情で
    黒瀬直:でも、託されたものの重みはよく分かっている。
    黒瀬直:「お任せください」微笑みを以て、彼女に応える。
    霧江怜:朗らかに笑う。
    霧江怜:「我が弟子も、勿体ない仲間に恵まれたものだ」と全員を見渡して。
    霧江怜:最後の一人が消えると共に、"ディスク"の空間が消え。





    GM:君たちは元の場所へ戻っていた。
    GM:体感したほどの時間は立っていない。あるいは、一秒すら経過していないのかもしれない。
    矢賀シオリ:「手を繋ぐ(ハンド・ヘルド)──思考(サーキット)」
    矢賀シオリ:「やり、ました」
    霧江冬司:「…………ふん」
    霧江冬司:師が先程まで立っていた場所を暫く、無言で見つめた後、前髪を軽く弄って整え直す。
    黒瀬直:「ああ」手を離し、彼女へ。
    黒瀬直:「よくやった。偉いぞシオリ」
    矢賀シオリ:ぐてっと、汗まみれの額を君に押し付ける。
    :「お疲れ様です。どうぞ」どこからか取り出したスポーツドリンクをシオリさんに。
    矢賀シオリ:「こくこく……ありがとうございます……」
    夢尾メリイ:「お疲れ様、栞ちゃん」
    夢尾メリイ:それは、果たしてどちらの彼女に向けたものだったか
    霧江冬司:「よし。やるぞ、直さん。お前ら」
    ニーンテ・S:「無論。若者ばかりに無理はさせられない」
    新戸克由:「ああ。一世一代の大勝負だな」
    黒瀬直:「ああ、霧江くん。やろうじゃないか」その手には、黄金の輝き。
    黒瀬直:「鏑矢は、この手より放とう」
    GM:判定を行えます。
     ▼『影の掌』を射る 射撃 必要射程???
      必要達成値は100ですが。第五の予知により預言1つにつき10減少。50で成功となります。
      また、NPCカードが使用可能です。
     ▼矢賀シオリ 妖精の手[1/3]
    黒瀬直:この判定に必中の弓の+10は乗りますか?
    GM:乗ります
    新戸克由:一応こちらでも。NPCカードに加えて新戸君の妖精の手を重ねることはできますかね?
    GM:可能です。
    GM:では判定をどうぞ!
    黒瀬直:メジャーでコンボ【金糸一露】《ペネトレイト》《コンセントレイト:モルフェウス》《砂の加護》、必中の弓を使って判定します。
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+8した(侵蝕率:120->128)
    黒瀬直:14dx7+15>=50
    DoubleCross : (14R10+15[7]>=50) → 10[1,2,2,3,5,5,6,7,8,8,9,9,10,10]+10[1,3,4,5,6,6,8]+2[2]+15 → 37 → 失敗

    黒瀬直:……シオリくん、頼む。
    矢賀シオリ:《妖精の手》ダイス目1つを10に!
    黒瀬直:1dx7+45>=50
    DoubleCross : (1R10+45[7]>=50) → 1[1]+45 → 46 → ファンブル

    黒瀬直:……新戸くん、頼む。
    新戸克由:全く。肝が冷えますね。
    新戸克由:〈妖精の手〉更にクリティカルしてください
    新戸克由:侵蝕108へ!
    黒瀬直:1dx7+55
    DoubleCross : (1R10+55[7]) → 1[1]+55 → 56 → ファンブル

    GM:神に逆らった感じのダイス目で非常にいいですね
    GM:ともあれ──成功!

     それは神智へ至る円盤。完成せざる完全掌握。
     それは亢進へ至る計画。柔軟にして最高強度。
     それは幻視へ至る占易。信憑ならぬ生存布石。
     それは終末へ至る書物。歴伝なりし傾世遮断。

     ──それは殺戮へ至る直観。ならば、凡ゆるいくさ人が持つ戦闘機略を誰よりも愚直に備えた君こそが、きっとこの場に立つには相応しい。

     一つの弓に、一つの矢。五つの予知は五芒の観測点。
     時は第四の次元軸。刹那の一瞬、最後の視座からそれを見つめる手助けをしよう。

     天を蓋す影の奥。圧縮し、掌握し、巨いなるものの居席へと焦点を定めろ。
     神座の時空連続体すら貫き穿つ、ただ一射を放て。

    title="Disk"

     ──ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。
    矢賀シオリ:──"Handheld Circuit"
    矢賀シオリ:思考共有は続いている。
    矢賀シオリ:ぐるりと転回するように視野角が急激に広がり──否。引きはがされている。
    GM:錯覚でないことを確かめるのが困難な程に一瞬。君たちの全ての知覚が意味を取れぬ混沌に没した。
    GM:糸を織るような、あるいは紙を折り曲げるような。形而の未踏地平線を捩じるような。世界は形を保ったまま、しかし繋がる筈のない場所が繋がっている────
    矢賀シオリ:その向こう、確かに何かがいた。
    黒瀬直:──見えた。ならば、私の矢は届く。
    黒瀬直:この手に輝くは"華金弓"。使い手の願いを現実に照応させる、恐るべき宝弓。
    黒瀬直:成就の条件──願望の達成を、担い手が確信する事。
    黒瀬直:行使の代償──妥協の精神を、担い手が喪失する事。
    黒瀬直:ここにいるのは、それを使い続けてきた女だ。
    黒瀬直:一切の妥協を己に許さず、一切の殺戮を己に行わせてきた女だ。
    黒瀬直:故に
    黒瀬直:  「良し」
    黒瀬直:言葉に続いて放たれた一矢、当然の帰結として"影の掌"射ち抜いた。
    GM:金光、一閃────
    "影の掌":そこにいる7人と、もう1人にしか知覚できぬ重圧が、俄かにかき消えたのを、君達は感じただろう。
    "影の掌":天を覆う影は破裂するように拡散し、雲に滲むように消え。
    GM:ごぉ、と。雲に円形の穴が開き、空気が雪崩れ込んでくる。
    GM:その日、N市全域に原因不明の冷たい強風が吹いた。
    新戸克由:「──ふぅ。」張りつめていた肺より、息を零す。
    矢賀シオリ:「──は、あ……」
    :「流石ですね。これで、道が拓けました」
    ニーンテ・S:「徹ったかね」レンズの双眸に映る空。くぐもった声。
    黒瀬直:「ああ」ぽつり、呟く。
    矢賀シオリ:天上を凝視していたが、ぺたりとしりもちをつく。
    新戸克由:右手に握られ続けていた理想を紡ぐ紅き糸が。はらりと焦げ落ちた。
    黒瀬直:「好きなんだ。期待されるのと、応えるの」
    夢尾メリイ:「お、終わった────」
    矢賀シオリ:「黒瀬さんは、やっぱり凄いです」
    新戸克由:「……お見事でした、黒瀬さん」
    矢賀シオリ:きゅ、と黒瀬さんのコートの裾を掴み、くたくたになった顔で笑う。
    黒瀬直:「皆のおかげさ、事実としてな」微笑み浮かべ、少女の頭を撫でる。
    "インクィジター"相模浄:「──あー、あー……」
    黒瀬直:「……そして、まだだ」
    黒瀬直:「それとも、彼にとっては終わったのかな?」
    夢尾メリイ:「!」臨戦態勢。ぼこぼこと泡が生成される。
    "インクィジター"相模浄:「マジかよ……そんな真似があり得るか……? 何をしやがった」
    新戸克由:「よう、兄弟。」
    新戸克由:「少し見ないうちに随分辛気臭い面になったじゃないか。」
    "インクィジター"相模浄:ものすごく嫌そうな顔で新戸君を睨む
    ニーンテ・S:「使徒のはしごを折られればな。そうもなるだろう」
    新戸克由:任務中一番の笑みを返す。
    "インクィジター"相模浄:「いや、完全にこっちの勝ちだったろ……はぁ────」
    黒瀬直:「何をと言えば、視座を共有したといったところかね……さて」
    "インクィジター"相模浄:頭を押さえて俯く。
    霧江冬司:「出たな、陰険野郎」
    "インクィジター"相模浄:ぽたり、と涙の雫が落ちる。
    "インクィジター"相模浄:「う……くっ……ショックだ…………」
    霧江冬司:「げ、あいつ泣いてやがるぞ」
    夢尾メリイ:「な、なんなの?」
    黒瀬直:「泣かれてもな……」
    新戸克由:「……そんなに大切なモノだったなら、俺たちに見せるべきじゃなかったのにな」
    ニーンテ・S:「経験則だが」かちゃりと小さな音を立てて、外套から奇妙な注射器を取り出す
    "インクィジター"相模浄:「悲しい……マジに悲しいぜ。嬉しかったんだ、俺と同じものを──見たやつが」
    新戸克由:ぱくりとストローを咥え直す。
    "インクィジター"相模浄:「お前らくらいだ。人生で殺したくないなんて思ったのはな」
    ニーンテ・S:「思ったよりも、ひとの視点というのは"違わない"ものだ。異端審問官殿」
    "インクィジター"相模浄:赤く腫らした目許で君達を見据え。二振りの剣を生成する。
    "インクィジター"相模浄:「そんな筈はねえよ」
    "インクィジター"相模浄:「ああ、クソ、不愉快だ。残念でならねぇ。『神』は去り……」
    "インクィジター"相模浄:「お前ら全員──これから死ぬってことがだ」
    GM:与えられるはずの全てを喪った「それ」の、強烈なワーディングが衝動を喚起する。
    GM:衝動判定! 難易度は9です。
    黒瀬直:「そう悲しまなくていいさ、死ぬのは君の方だからね」
    ニーンテ・S:「もし二百年早かったら、違ったかね」
    ニーンテ・S:言葉はもはや届かない。それは知っているし……だからこそ、彼が真に、違うものを見てしまったのだとも理解している。
    ニーンテ・S:「時間もないことだ。早々に片付けるとしよう」左手で、山高帽のつばを抑える。
    霧江冬司:「ふざけるな! これ以上お前の勝手に付き合わされてたまるか」
    霧江冬司:「お前のようなはた迷惑な奴は、俺様が成敗してやる!」
    新戸克由:「憂さ晴らししたい気持ちは痛いほどわかるさ、兄弟。」
    新戸克由:「同じことをされたら。俺もどうなるかわかったもんじゃないしな」
    "インクィジター"相模浄:「黙れよ、共感を寄越すな」
    新戸克由:「別にいいだろ?」
    新戸克由:「もう俺たちは『外側』なんだから。」
    霧江冬司:衝動判定
    霧江冬司:5DX=>9
    DoubleCross : (5R10[10]>=9) → 9[1,2,5,6,9] → 9 → 成功

    霧江冬司:成功!
    霧江冬司:99+2D10
    DoubleCross : (99+2D10) → 99+7[3,4] → 106

    黒瀬直:5dx+1>=9
    DoubleCross : (5R10+1[10]>=9) → 8[2,3,4,7,8]+1 → 9 → 成功

    黒瀬直:128+2d10
    DoubleCross : (128+2D10) → 128+15[9,6] → 143

    新戸克由:7dx+1>9
    DoubleCross : (7R10+1[10]>9) → 8[5,6,6,7,7,7,8]+1 → 9 → 成功

    ニーンテ・S:4dx>=9
    DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 8[5,7,8,8] → 8 → 失敗

    ニーンテ・S:暴走。
    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+5(2d10->1,4)した(侵蝕率:119->124)
    新戸克由:108+2d10
    DoubleCross : (108+2D10) → 108+14[6,8] → 122

    新戸克由:ヒィ
    GM:クライマックス戦闘を開始します。
    GM:エンゲージは以下。
     "インクィジター"相模浄(11)
         (10m)
     霧江冬司(5) 黒瀬直(7) ニーンテ・S(7) 新戸克由(8)
    ・NPCカードが使用可能です
     "デイドリーム"夢尾メリイ:
    《リフレックス》《守りの弾》攻撃達成値を目標値とし、10dx7+4で妨害判定 ラウンド1回
     矢賀シオリ(本体):
    《勝利の女神》判定達成値+18 ラウンド1回
    GM:セットアップ!
    黒瀬直:なし
    "インクィジター"相模浄:Eロイス【破滅の足音】
    "インクィジター"相模浄:1d10+1
    DoubleCross : (1D10+1) → 10[10]+1 → 11

    "インクィジター"相模浄:11ターン後に全員戦闘不能
    ニーンテ・S:宣言なし。
    新戸克由:麻薬(ヤク)キメます
    新戸克由:ブルゲ使用!イニシアチブを13まで上昇して侵蝕を127に!
    霧江冬司:なし
    GM:イニシアチブ
    GM:新戸君の手番です
    新戸克由:では遠慮なく。
    新戸克由:マイナー!エンゲージ切って右へ5m移動!
     "インクィジター"相模浄(11)
         (10m)
     霧江冬司(5) 黒瀬直(7) ニーンテ・S(7) (5m) 新戸克由(13)
    "インクィジター"相模浄:こしゃくな……
    新戸克由:メジャー!惨滅の予告─αコンボ!
    新戸克由:コンセ3死神の瞳6悪魔の影停滞空間で兄弟(ブラザー)を攻撃だ!
    "インクィジター"相模浄:《迎撃する魔眼》《黒の鉄槌》
    新戸克由:要するに絶対に当たるわけか。都合がいい
    新戸克由:7dx7+4 これでどうだ!
    DoubleCross : (7R10+4[7]) → 10[2,3,5,6,8,8,9]+10[8,8,9]+6[3,4,6]+4 → 30

    "インクィジター"相模浄:9dx7 リアクションを放棄し反撃!
    DoubleCross : (9R10[7]) → 10[1,1,1,1,2,5,7,8,10]+4[2,2,4] → 14

    "インクィジター"相模浄:よわい…… デバフを受けます
    "インクィジター"相模浄:2d10+14 ダメージ
    DoubleCross : (2D10+14) → 17[7,10]+14 → 31

    "インクィジター"相模浄:おっ
    "インクィジター"相模浄:なかなかのダメージ
    新戸克由:では次の攻撃リア不、ダメージダイス+8、マイナー解除可能な行動値0状態を進呈!
    新戸克由:HPは死!
    新戸克由:相模浄に同情/〇憐憫でロイス取得後即タイタス昇華で復活します
    GM:では侵蝕上昇と演出をどうぞ!
    新戸克由:侵蝕127→142へ!
    "インクィジター"相模浄:Eロイス【餓えの淵】のダイス増加忘れてたな……次から増やそう
    新戸克由:「……とはいえ、俺の手札はもう見られてるしな。」ふう、とシャボン玉を吹く。
    新戸克由:「必死こいて避けてもいいんだぜ?当たってくれた方が嬉しいがな」
    新戸克由:ひらりひらりと七色のアゲハ蝶(スワローテール)たちが、忌々しいほど緩やかに飛んでいく。
    "インクィジター"相模浄:「黙れって──」
    "インクィジター"相模浄:剣を一閃する。伸長した赤が君へと襲い掛かる。あの時のように。
    "インクィジター"相模浄:「言ってんだろうが」
    新戸克由:ずん、と腹に刺さる異物。
    新戸克由:赤と紅い液体が、黒ずくめの上着を赫く彩る。
    新戸克由:「──ああ、直接なら尚のこと良い。」
    "インクィジター"相模浄:さらにもう片側の剣が枝分かれしながら湾曲し、蝶たちを両断する──が。
    新戸克由:「狙う手間が省ける」
    新戸克由:突き刺さった紅き剣に、血液内部に循環させ続けている体内領域を混ぜ込む。
    "インクィジター"相模浄:「────!」
    新戸克由:新戸克由の領域因子は、基本的に『理想の体現』に使用される。
    新戸克由:この辺りだと……そうだな。
    新戸克由:『コンパクトな収納性』で行こうか。
    新戸克由:領域因子の制御を離れ、膨張する炸裂用魔眼が!
    新戸克由:流動する血流を通じて体内へと捻じ込まれる!
    "インクィジター"相模浄:(逆流、した──────)
    "インクィジター"相模浄:体内が急速に侵される感触に、がくりと膝をつく。
    GM:イニシアチブ7 黒瀬さんの手番
    黒瀬直:マイナーで戦闘移動。インクィジターにエンゲージ。
     "インクィジター"相模浄(0) 黒瀬直(7)
         (10m)
     霧江冬司(5) ニーンテ・S(7) (5m) 新戸克由(13)
    黒瀬直:メジャーでコンボ【金光一閃】《ペネトレイト》《コンセントレイト:モルフェウス》《砂の加護》《砂塵霊》侵食値+11。対象はインクィジター。
    "インクィジター"相模浄:《悪魔の影》によりリアクション不能
    黒瀬直:16dx7+15
    DoubleCross : (16R10+15[7]) → 10[1,1,2,2,3,5,5,5,5,5,6,6,7,8,10,10]+5[3,4,5,5]+15 → 30

    GM:ダメージをどうぞ!
    黒瀬直:35+13d10
    DoubleCross : (35+13D10) → 35+65[6,3,3,9,6,4,4,7,8,5,2,3,5] → 100

    "インクィジター"相模浄:でかい──がまだ生きてる!
    GM:侵蝕と演出をどうぞ。
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+11した(侵蝕率:143->154)
    黒瀬直:闇の中を舞う七色のアゲハ蝶、殺意映してきらめく赤き刃。
    黒瀬直:その下を掻い潜り接近した女の両手に、輝きは無い。
    黒瀬直:否!
    黒瀬直:懐へ入ったその瞬間、金光十字に迸り、魔眼の詰まった敵を裂く。
    "インクィジター"相模浄:滝のように汗が伝う。心臓が早鐘を打つ。
    "インクィジター"相模浄:油断したつもりはない、だが──これは。
    "インクィジター"相模浄:「く、おおおおッッ!!!」
    黒瀬直:「君ほどの年季はないが、色々使えてね」
    黒瀬直:その両手には、黄金の双剣。変形させた華金弓。
    "インクィジター"相模浄:血の双剣を形成し迎え撃つ、その瞬間。血液に仕込まれた魔眼が起爆、一方の刃が受けるより先に砕け散る。
    黒瀬直:「視座の統一など、もったいないことだ。私から言わせればね」
    "インクィジター"相模浄:一方は弾いた──否。流された。体を入れ替えた黒瀬直の、振りぬいたもう一方。
    "インクィジター"相模浄:「があッ……はっ!」
    "インクィジター"相模浄:派手な出血が、周囲を赤く染める。
    "インクィジター"相模浄:(もっと……足りない。見えている傷もだが──やつの魔眼がまずい。何としても、排出しなければ──)
    GM:イニシアチブ7 ニーンテさんの手番です
    ニーンテ・S:ああ。
    ニーンテ・S:マイナー。《骨の銃》《死招きの爪》。
    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+6した(侵蝕率:124->130)
    ニーンテ・S:メジャー。《コンセントレイト》《ギガンティックモード》、オートアクションで《オーバーロード》。
    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+8した(侵蝕率:130->138)
    ニーンテ・S:10dx7+6
    DoubleCross : (10R10+6[7]) → 10[3,4,4,4,7,7,8,8,10,10]+10[1,1,1,4,5,8]+5[5]+6 → 31

    "インクィジター"相模浄:リアクション放棄 《黒の鉄槌》《迎撃する魔眼》
    "インクィジター"相模浄:13dx7 命中
    DoubleCross : (13R10[7]) → 10[2,2,3,4,4,5,6,7,8,8,10,10,10]+10[2,6,8,10,10,10]+5[1,1,1,5] → 25

    ニーンテ・S:よろしい。振り合おうか。
    "インクィジター"相模浄:3d10+14
    DoubleCross : (3D10+14) → 18[9,4,5]+14 → 32

    ニーンテ・S:4d10+1d10+50
    DoubleCross : (4D10+1D10+50) → 17[9,3,4,1]+7[7]+50 → 74

    "インクィジター"相模浄:ごっそり行きました。かなり削れています
    ニーンテ・S:ダメージいただいて、耐えられないので"インクィジター"へのロイスをタイタス化。昇華。
    ニーンテ・S:装甲有効の74点。
    GM:では演出をどうぞ!
    ニーンテ・S:復活効果を使用して復帰する、HP11に……と。では。
    ニーンテ・S:黒い外套越し、首筋に、金属補強されたガラスアンプルを突き立てる。ぼこり、と胴体が内側から激しく膨らみ
    ニーンテ・S:「ぐ」
    ニーンテ・S:くぐもった呻き声。脈動は続き、辛うじて保っている人としての輪郭すら崩れかけるかに見えた。抑え込む。
    血に濡れた狼:外套の下から這い出したのは、血と羊水のような何かに濡れた、大型の肉食獣。
    血に濡れた狼:そのように見えるものだ。ただしその全身を覆うのは脈動する血管であり、眼も耳もなく、覗く牙は少なくとも三列並ぶ。
    血に濡れた狼:異形の獣が恐ろしい勢いで、"インクィジター"に飛びかかる。食らいつく。
    "インクィジター"相模浄:「は──こんの」
    "インクィジター"相模浄:食いちぎられた傷口からも。ぶじゅり、ぶしゅりと汚染された血液を排出し──
    "インクィジター"相模浄:「いつまで調子くれてやがる!」
    "インクィジター"相模浄:腕の振りと共に放たれた紅の矢が、君の外套へと降り注ぐ!
    ニーンテ・S:「!」
    ニーンテ・S:黒外套ごと身体を撃ち抜かれ、左肩、右腕。胸元。帽子が吹き飛ぶ。
    ニーンテ・S:ひどく耳障りな音を立てて、引き裂かれた肩口から、淀んだ色の肉腫が溢れ出た。
    ニーンテ・S:ケープ状のパーツを左手で引き寄せて、それを無理矢理抑え込む。黒の表面を淀んだ赤色が滴る。
    ニーンテ・S:「言ってくれるな。こちらも余裕がないんだ」杖を腹に押し当てるようにして、首を上げる。レンズの目で睨みつける。
    "インクィジター"相模浄:ひゅるひゅると赤い鞭が舞い。名状しがたい獣の肉体が支えを失ったようにバラバラに崩れ落ちる。
    ニーンテ・S:「ゲルマニアの神殺し。とっておきの血清だったが、それでも倒れないとはな」
    "インクィジター"相模浄:「ハァーッ、ハァーッ……」
    "インクィジター"相模浄:「何だ……お前は……何もんだ………?」
    血に濡れた狼:刻まれた獣の身体が、急速に腐りおち、崩れて汚液に変わる。インクィジターの身体に残った牙も同じく。
    ニーンテ・S:「古臭い医者だよ。少しばかり、死にどころを間違えただけのな」
    "インクィジター"相模浄:「それだけの異形を纏いながら、秩序とやらの側に味方している……相当な変わりもんだ。見たこともねえ」
    ニーンテ・S:「病に身を晒すのは、この生業のならいというものだ。……街を見ろ。あるいは、若い彼らの仲間たちを」
    ニーンテ・S:「彼らはそこにいるだろう。言ってしまえば、それだけの話だ、”インクィジター”」
    ニーンテ・S:あらい息が仮面の中で反響するが、それでも、口調だけははっきりしている。動きも満足に取れないが、視線だけは外そうとしない。
    "インクィジター"相模浄:「お前も『そう』なのか──それなのに……」
    "インクィジター"相模浄:「こんなにも分かり合えねえ。悲しいぜ」
    "インクィジター"相模浄:苦虫を噛みつぶしたような顔で。
    ニーンテ・S:上体が揺らぐ。仮面の下の顔は見えないが、
    ニーンテ・S:「同感だよ。ご同輩」
    GM:イニシアチブ5。冬司さんの手番
    霧江冬司:マイナー前に武装効果起動。射程を延長しダイスに-1個。
    霧江冬司:マイナーで戦闘移動。
    霧江冬司:5m前進移動
    霧江冬司:メジャーで<C:ノイマン>+<コンシス白兵>+<獣の力>
     "インクィジター"相模浄(0) 黒瀬直(7)
     (5m)
     霧江冬司(5)
     (5m)
     ニーンテ・S(7) (5m) 新戸克由(13)
    霧江冬司:対象は“インクィジター”
    "インクィジター"相模浄:《迎撃する魔眼》《黒の鉄槌》
    霧江冬司:12DX7+4
    DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[1,2,2,2,4,4,5,6,6,6,7,9]+3[2,3]+4 → 17

    霧江冬司:ちっ、ダイスが回らんか。しかし命中には変わりない
    "インクィジター"相模浄:13dx7
    DoubleCross : (13R10[7]) → 10[1,2,2,2,3,3,3,6,6,7,8,9,10]+10[1,5,9,10]+10[1,7]+10[10]+1[1] → 41

    "インクィジター"相模浄:5d10+14 おらっ!
    DoubleCross : (5D10+14) → 28[5,7,4,4,8]+14 → 42

    霧江冬司:げっ。こちらもダメージ判定。ダメージ計算前に<フェイタルヒット>起動。
    霧江冬司:6D10+25
    DoubleCross : (6D10+25) → 19[1,6,4,1,4,3]+25 → 44

    霧江冬司:44点ダメージ。
    霧江冬司:装甲・ガード有効です
    霧江冬司:侵蝕119に!
    "インクィジター"相模浄:かなり削れています
    "インクィジター"相模浄:こちらは42点の装甲有効!
    霧江冬司:HP0になるので“インクィジター”にP興味/N殺意○を取得して昇華蘇生。
    霧江冬司:演出。
    霧江冬司:降り注ぐ赤と黒の雨をすり抜けるように、色つきの風が異端審問官に迫る。
    "インクィジター"相模浄:「どこもかしこも」
    "インクィジター"相模浄:肉体を再生させながら剣を形成する「クソ外典どもめ」
    "インクィジター"相模浄:「消し、尽くす──」
    霧江冬司:「消えるのは貴様の方だ、妖怪ジジイめ!」
    霧江冬司:両手棍に変じた流体剣で、上段・下段と振るわれる剣戟を捌く。
    "インクィジター"相模浄:何もかもを諦めた表情で、それでも──だからこそだろうか。その刃は鋭さを増しているようだった。
    "インクィジター"相模浄:「変形武器か。外付けのやつは珍しいな」
    "インクィジター"相模浄:「さぞや由緒のある剣なんだろう──にしても、まあ」
    "インクィジター"相模浄:棍に阻まれた左剣を起点にして、だしぬけに重心を落とす。
    "インクィジター"相模浄:回避は──間に合わない。左肱切断の応用だ。体の部位のいくつかを宙に「置き去りに」した歩法。その分の運動エネルギーが累加され、瞬間的にすさまじい速度で刃が伸びあがる。
    "インクィジター"相模浄:「無意味だ」
    霧江冬司:ぱきり、と音を立てて、左の刃を受けた戦棍が折れる。
    霧江冬司:刹那、爆発的な速度で繰り出された右の刃が冬司の肉体を両断せんと繰り出され───。
    霧江冬司:ぐらり、と“インクィジター”の姿勢が崩れた。
    霧江冬司:何故か?その場にいたオーヴァードの中で、こと動体視力に優れた者は目の当たりにしただろう。
    霧江冬司:音を立てて割れた棍棒が、瞬く間にふた振りの直剣に変化し、“インクィジター”の左半身へと痛烈な斬撃を浴びせる様を!
    "インクィジター"相模浄:「おぉ?」ごぽりと血を吐く。交叉するように、崩れた体勢から霧江冬司の胴を抉っている。
    霧江冬司:本来であれば左腕を撥ね、ついで首を切り落とす算段で放たれた可変攻撃ではあるが、対手の放った一撃によりこちらも鎧と胴を裂かれ、互いに距離を取り合う形となる。
    霧江冬司:「よく喋るやつだ」
    "インクィジター"相模浄:「やるな……マジで、そこらへんののごろつきみてーな物腰の癖に」
    霧江冬司:刃を手元でくるくると振り回すと、構え直し、相対する。
    GM:イニシアチブ0。相模浄の手番
    "インクィジター"相模浄:マイナー(《不死者の血》)《赫き剣》《破壊の血》《マルチアクション》ガード5 攻撃力39の武器を作成
    "インクィジター"相模浄:停滞空間解除
    "インクィジター"相模浄:メジャー(《不死者の血》)《始祖の血統》《コンセントレイト》《血の宴》《渇きの主》 単体攻撃 命中で28回復
    "インクィジター"相模浄:22dx7
    DoubleCross : (22R10[7]) → 10[1,1,1,1,2,2,4,5,5,5,5,5,5,6,7,8,9,9,9,9,9,10]+10[1,1,2,3,4,8,9,10]+10[6,10,10]+3[3,3] → 33

    "インクィジター"相模浄:黒瀬さん狙いで上記のコンボです 対応は
    黒瀬直:NPCカードを切ります。
    黒瀬直:"デイドリーム"夢尾メリイ:
    《リフレックス》《守りの弾》攻撃達成値を目標値とし、10dx7+4で妨害判定 ラウンド1回

    夢尾メリイ:いくわよ!
    夢尾メリイ:10dx7+4
    DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[2,3,5,6,7,8,8,9,9,10]+10[3,4,4,6,6,8]+5[5]+4 → 29

    黒瀬直:シオリくんも頼む……
    黒瀬直:矢賀シオリ(本体):
    《勝利の女神》判定達成値+18 ラウンド1回

    矢賀シオリ:《勝利の女神》達成値+18
    矢賀シオリ:攻撃失敗です!
    GM:で、演出を一時省略
    "インクィジター"相模浄:イニシアチブ《夜魔の領域》
    "インクィジター"相模浄:行動値0で再行動。もう一度黒瀬さんを攻撃
    "インクィジター"相模浄:マイナー無し。メジャー(《不死者の血》)《始祖の血統》《コンセントレイト》《渇きの主》
    "インクィジター"相模浄:22dx7 命中
    DoubleCross : (22R10[7]) → 10[1,2,2,2,3,3,3,3,3,4,4,4,5,5,5,5,6,7,8,8,9,10]+10[2,5,8,8,9]+10[4,7,8]+4[2,4] → 34

    黒瀬直:6dx>=34 ドッジ
    DoubleCross : (6R10[10]>=34) → 8[1,1,2,4,7,8] → 8 → 失敗

    "インクィジター"相模浄:4d10+39 ダメージ
    DoubleCross : (4D10+39) → 22[8,6,4,4]+39 → 61

    黒瀬直:戦闘不能。幼子:矢賀シオリ/P庇護〇:N悔悟をタイタスにして昇華復活。HP12。
    "インクィジター"相模浄:では渇きの主でダメージを与えたので28回復し《朱色の大斧》
    "インクィジター"相模浄:シーン中攻撃力+28です
    黒瀬直:つよい
    GM:演出!
    "インクィジター"相模浄:「さて──そろそろ攻守交替といくぜ」血痰を吐き捨て、軽く地を蹴る。
    夢尾メリイ:「なにずっと守勢だったみたいな事──言ってんのよ!」
    黒瀬直:「──!」大弓を形成、幾筋も矢を放ち動きを牽制、メリイの妨害時間を稼ぐ。
    "インクィジター"相模浄:…その攻撃を往なしながら攻め立てる。やがて、振るった刃が、躱されたわけでも受けられたわけでもなく──外れる。
    夢尾メリイ:「──効いた! やっと──」
    "インクィジター"相模浄:「!」
    夢尾メリイ:矢賀シオリの補助を受け、知覚可能外から僅かずつ幻覚成分を配合し、送り込んでいた。
    夢尾メリイ:「あたしらだって、遊んでた訳じゃ、ない」
    "インクィジター"相模浄:「おお……おお? なるほど──」
    "インクィジター"相模浄:地を転げて矢のいくつかを躱しながら、大木の陰へ逃げ込む。もっともそれすらも、碌な時間稼ぎにはならないが──
    "インクィジター"相模浄:直後、盾にした大木を貫いて撃ちだされた血槍が、黒瀬直を穿つ。
    "インクィジター"相模浄:「理解した──どうブレるか」
    黒瀬直:「……ぅ、ガフッ」僅かな危機感、矢を番えながら距離を取り……遅い。
    黒瀬直:血流操作能力者と繋がり続けるのは、不味い。
    "インクィジター"相模浄:「そんでもって──その槍は特別製だ。ちょっと借りていくぜ」
    "インクィジター"相模浄:吸血──否。
    "インクィジター"相模浄:血液を介して、それ以上の何かを奪われる感触。
    夢尾メリイ:「直!」
    黒瀬直:「ぅ、が……ァアアァア!」体内で形成した刃を以て自ら肉体を分断、のち繋ぎ合わせるが、やはり遅い。
    黒瀬直:力を吸われた、手足がふらつく。反応が遅れた……が。
    黒瀬直:「メリイ!シオリ!」
    矢賀シオリ:「はい──通用していない訳じゃない」
    黒瀬直:「ああ、その調子で頼む」
    矢賀シオリ:「一瞬なら稼げます!」
    黒瀬直:「……ふ、護ってばかりでも、いられないな」
    GM:クリンナップ 省略します
    GM:第2ラウンド セットアップ
    新戸克由:イニシアチブが8に戻り、セットアップはなし!
    黒瀬直:なし
    ニーンテ・S:なし!
    霧江冬司:なし
    "インクィジター"相模浄:《【餓えたる魂】:波紋の城塞》
    "インクィジター"相模浄:ラウンド中、装甲+15
    "インクィジター"相模浄:"インクィジター"の気配が大きくなる。先ほどまでよりレネゲイドの出力が増している。
    "インクィジター"相模浄:「さて──起きろ、"磐笛"。彼方へと消えてしまった『神』の声を」
    "インクィジター"相模浄:「僅かでも俺に届けて見せろ」
    "インクィジター"相模浄:その身に取り込んだ伊丹愛華の力の限定行使。
    "インクィジター"相模浄:キィ……と軋むような音が鳴り、何かが空間に充溢する。未だ市内を吹き荒れる冷たい風が、鎧のように相模浄に纏いつく。
    GM:イニシアチブ11 相模浄の手番
    "インクィジター"相模浄:1d4
    DoubleCross : (1D4) → 1

    "インクィジター"相模浄:ではマイナー無し
    "インクィジター"相模浄:22dx7 (《不死者の血》)《始祖の血統》《コンセントレイト》《渇きの主》
    DoubleCross : (22R10[7]) → 10[1,1,1,1,2,3,3,3,3,4,5,5,5,5,6,7,7,8,8,9,9,10]+10[5,6,6,6,6,9,10]+10[6,10]+3[3] → 33

    "インクィジター"相模浄:黒瀬さんを攻撃します 対応は
    黒瀬直:メリイくん頼む!
    黒瀬直:"デイドリーム"夢尾メリイ:
    《リフレックス》《守りの弾》攻撃達成値を目標値とし、10dx7+4で妨害判定 ラウンド1回

    夢尾メリイ:10dx7+4
    DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[2,3,3,4,4,4,5,6,8,9]+10[3,8]+10[9]+2[2]+4 → 36

    夢尾メリイ:弾いた!
    黒瀬直:ありがとう!
    夢尾メリイ:「──あんたが、巻き込んだその風」
    "インクィジター"相模浄:視界が、今度は上下逆になる。それを補正しながら武器を振るうが──
    黒瀬直:「──良し」薙刀を形成、彼女が遅らせた分、しかとしのいでみせる。
    "インクィジター"相模浄:然り。その遅滞はこの領域の使い手にとっては、十分に付け込める隙。
    霧江冬司:「よし、いいぞメリイ。その調子で直さん達の援護を続けろ!」
    "インクィジター"相模浄:一合、二合、三合、決定打とならない。
    夢尾メリイ:「フン──当たり前でしょ! 神だか何だか知らないけど!」
    夢尾メリイ:「私だって栞ちゃんと同じ──世界を統べるための力を与えられた」
    夢尾メリイ:「"アカーシャ"セルの番外個体、"デイドリーム"なんだから!」
    夢尾メリイ:それが強がりでしかないと──何よりも自分自身が知っている。
    夢尾メリイ:(もしかして、あいつも──)ちら、と冬司の方を見る。
    夢尾メリイ:「……ないか、ないない。そんなわけ」
    GM:イニシアチブ
    新戸克由:割り込みがなければ頂こう。
    "インクィジター"相模浄:《夜魔の領域》行動値0で再行動
    GM:そして新戸君の手番です。
    新戸克由:あった…
    新戸克由:では改めて!
    新戸克由:(さて、こちらも相乗っていくとしようか)音もなく、木々へ溶け込む。
    新戸克由:マイナーで戦闘移動!上に10m!
     "インクィジター"相模浄(0) 黒瀬直(7) (5m) 新戸克由(8)
     (5m)
     霧江冬司(5)
     (5m)
     ニーンテ・S(7)
    新戸克由:メジャー!崩壊の宣告コンボ!
    新戸克由:コンセ3死神の瞳6悪魔の影で再び"インクィジター"を攻撃!
    新戸克由:8dx7+4 そろそろダイスも安定してきたな!!!
    DoubleCross : (8R10+4[7]) → 10[3,5,5,6,8,9,10,10]+10[4,7,9,10]+10[5,7,9]+6[4,6]+4 → 40

    "インクィジター"相模浄:ウオオー! めちゃめちゃ威力の上がった黒の鉄槌を食らえ!
    "インクィジター"相模浄:13dx7
    DoubleCross : (13R10[7]) → 10[1,1,2,4,6,6,6,7,7,8,9,9,10]+10[2,4,5,6,9,10]+10[9,9]+10[6,8]+2[2] → 42

    "インクィジター"相模浄:5d10+42
    DoubleCross : (5D10+42) → 35[10,5,9,9,2]+42 → 77

    新戸克由:再びダメージダイス+8とリア不付与!
    "インクィジター"相模浄:受けます
    新戸克由:こっちは死ぬので都築京香ロイスを昇華して復活!
    GM:侵蝕と演出どうぞ!
    新戸克由:侵蝕152!!!
    新戸克由:──纏いつく風に紛れ。泡が飛んでいる。
    新戸克由:「ふぅー……」“デイドリーム”の泡に紛れ込ませるために必要なモノは、量。
    新戸克由:〈ポケットディメンジョン〉のシャボン玉液瓶に直接指を浸し、格子状に組む。
    新戸克由:格子より吹き込まれて混ざり飛び出す泡達を見届け、
    新戸克由:──千枚通しを投擲する。
    新戸克由:一人でできることなどたかが知れている。
    新戸克由:──が、新戸克由の本領が発揮されるのは。『紛れ込む』時だ。
    夢尾メリイ:「!」光学偽装する。その泡を、自分のものと見分けがつかぬよう
    新戸克由:『神』へ至る招待状が、"インクィジター"へ降り注ぐ!!
    "インクィジター"相模浄:「っ──」
    新戸克由:振り向けば、そこに彼は居る。
    新戸克由:「──お互い踏ん張り所って訳だ。」「頑張ろうぜ、兄弟?」
    "インクィジター"相模浄:体のそこかしこから血槍を突き出させ、幻影もろとも串刺しにする。
    "インクィジター"相模浄:「──は」
    "インクィジター"相模浄:(今の──これ自体は辿れる、だが……不味ぃな。同じパターンだ)
    "インクィジター"相模浄:「言われなくてもだ、ってーの」
    新戸克由:右半身胴部を貫通。口より鮮血が零れ落ちる。
    GM:イニシアチブ7
    ニーンテ・S:私からいこう。
    ニーンテ・S:マイナー《骨の銃》《死招きの爪》
    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+6した(侵蝕率:138->144)
    ニーンテ・S:メジャー、《コンセントレイト》《ギガンティックモード》にオートで《オーバーロード》。
    ニーンテ・S:ニーンテ・Sの侵蝕率を+8した(侵蝕率:144->152)
    ニーンテ・S:10dx7+6
    DoubleCross : (10R10+6[7]) → 10[1,3,3,4,5,5,7,8,10,10]+10[7,7,8,10]+10[3,6,8,10]+10[1,7]+10[8]+10[8]+10[9]+10[8]+10[7]+6[6]+6 → 102

    ニーンテ・S:……は?
    ニーンテ・S:えーと。102だな。
    "インクィジター"相模浄:ヤッバ
    "インクィジター"相模浄:《迎撃する魔眼》《黒の鉄槌》
    "インクィジター"相模浄:13dx7
    DoubleCross : (13R10[7]) → 10[1,1,1,2,4,4,5,6,6,6,6,6,9]+10[10]+10[7]+3[3] → 33

    "インクィジター"相模浄:さあ……ダメージを出そうか
    ニーンテ・S:おっと。《悪魔の影》だ。
    "インクィジター"相模浄:あっ忘れてた
    新戸克由:そうだぜ。リア不だぜ。
    "インクィジター"相模浄:リア不です……
    ニーンテ・S:ダメ押しだ。もうひとつ、【永命者】の強化効果をトリガー。
    ニーンテ・S:11d10+1d10+2d10+8d10+50 装甲有効
    DoubleCross : (11D10+1D10+2D10+8D10+50) → 62[3,8,9,8,9,2,6,4,9,1,3]+8[8]+11[10,1]+43[4,7,1,6,4,8,7,6]+50 → 174

    "インクィジター"相模浄:えぇ……?
    ニーンテ・S:装甲有効、174点。
    "インクィジター"相模浄:死亡。《不死不滅》HP50で復活
    ニーンテ・S:「……うまく効いてくれよ」普段使っているのより明らかに細く小さい金属筒を手に。
    ニーンテ・S:引き絞っって抑え込んでいた左肩のあて布を外す。血と粘液に濡れた肉腫が膨れ上がる。
    ニーンテ・S:大丈夫だ。彼が時間を用意してくれている。
    ニーンテ・S:金属筒を、すでに頭より大きくなった肉の塊に突き立てる。
    ニーンテ・S:肉の袋、たまごが、内側から弾け飛んだ。骨組みだけの翼が広がる。
    ニーンテ・S:鳥頭の怪人の背が、一瞬、翼を負ったようにも見えたろう。
    ニーンテ・S:一瞬のことだ。
    青く燃え盛る猛禽:骨組みだけの翼が、青白い炎を吹き上げて、飛び立った。
    青く燃え盛る猛禽:高圧高温のガスを吹き出す甲高い叫びとともに、滑空では済まない速度を得て、"インクィジター"に激突する。
    青く燃え盛る猛禽:高熱を帯びた脆い構造体は激突とともにあっさりと崩壊するが、強烈な熱と金属質の破片、そして炎上する体液は、十分な殺傷力をもつ。
    "インクィジター"相模浄:視界には捉えている。だが、それだけだ。
    "インクィジター"相模浄:術中にいる。躱せない。生成した赤い盾ごと劫火に包まれ、吹きすさぶ風も、火勢を押し留められない。
    ニーンテ・S:左肩まわりの黒衣が焦げ落ちて、ケロイドと、炭化した肉と、黒く煤けた肩甲骨までが覗いている。再生はもはや始まらない。
    "インクィジター"相模浄:芯まで燃え尽き、灰になったように見えた。だが、その灰が舞い上がり、収束し、少し離れた位置にまた人の姿を形作る。
    ニーンテ・S:「足りない。か。冗談だろう」
    霧江冬司:「いーや。よくやったぞ」
    "インクィジター"相模浄:「──────がはっ、はぁっ……ゲホッ、ゲホッ…………はぁ──」
    "インクィジター"相模浄:「つくづく信じがたい──信じがたい連中だ。まだ一人として──くたばっていないのは」
    霧江冬司:これまでは行使しなかった再生能力を使用した。通常のオーヴァードと違い、ジャームは常に暴走を続ける炉のようなものだ。
    霧江冬司:一見して無敵のようにも見えるが、その能力行使には限りがある。
    霧江冬司:特に、傷の回復・再生という分野においては、一般的に通常のオーヴァードに劣る、明確な欠点だ。
    ニーンテ・S:「そうさ。お互い、信じられない場所に立っている」
    "インクィジター"相模浄:「同感だぜ。ここまで追い詰められたことは、今日に至るまでついぞなかった……」
    ニーンテ・S:「この先もある。彼らが、来るぞ。……頼む。皆」
    新戸克由:「ええ。」
    新戸克由:(もう俺の出番はないといいがね)
    霧江冬司:「直さん」
    霧江冬司:後に続く者に声をかける。彼女であれば、一声でこの場で取るべき次の手を察するだろう。
    黒瀬直:「ああ」
    "インクィジター"相模浄:「『前』の俺だったら、きっとお前らのことを──」
    "インクィジター"相模浄:それから、自分が何を言おうとしたのか分からないといった様子で、その目に戸惑いを浮かべ。
    "インクィジター"相模浄:それも一瞬で消える。深紅の瞳が、寂寥と悲哀と、狂気としか取れない光を湛えて輝いている。
    ニーンテ・S:「…………」百年、という言葉を、飲み込む。……それは。このとき、かけてよいものではないからだ。
    黒瀬直:「──こちらの方は、慣れっ子だがね」
    黒瀬直:追い詰めるのも、底を浚うのも。
    GM:ではイニシアチブ7! 黒瀬さんの手番
    黒瀬直:マイナーでスーペリアルネットワークの対象をブラム=ストーカーに変更。与ダメージ+3。
    黒瀬直:メジャーでコンボ【金光一閃】《ペネトレイト》《コンセントレイト:モルフェウス》《砂の加護》《砂塵霊》侵食値+11。対象はインクィジター。
    "インクィジター"相模浄:赫き剣でガード
    黒瀬直:オート時点で侵蝕率160、ダイスボーナス&エフェクトレベル上昇。
    黒瀬直:18dx7+15
    DoubleCross : (18R10+15[7]) → 10[1,1,1,2,2,3,3,3,5,5,5,6,6,7,7,8,8,9]+10[1,2,6,6,7]+10[9]+6[6]+15 → 51

    "インクィジター"相模浄:回しよる ダメージをどうぞ
    黒瀬直:42+7d10
    DoubleCross : (42+7D10) → 42+39[5,7,5,7,5,2,8] → 81

    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+11した(侵蝕率:154->165)
    "インクィジター"相模浄:そのダメージは──
    "インクィジター"相模浄:戦闘不能! 復活も無し!
    GM:PC側の勝利です。演出をどうぞ!
    黒瀬直:──そう、慣れている。
    黒瀬直:ジャームを殺す。オーヴァードを殺す。人を殺す。
    黒瀬直:たとえ彼が数百年の時を過ごしていても、そこは変わらない。
    黒瀬直:私の手の中に、殺す算段はある。ここまで共に追い詰めた。だから仕留められる。
    黒瀬直:「貴方はよく生きたのだろう、よく鍛えたのだろう」
    "インクィジター"相模浄:「……」
    黒瀬直:「私のような未熟者より、永い年月をその力と過ごしたのだろう」
    "インクィジター"相模浄:「は、黙れよ──黙ってくれ」
    "インクィジター"相模浄:「──何もかもが零れ落ちていくんだ」
    "インクィジター"相模浄:「ただ、『そうだった』という記憶だけを残して実感が消えていく。風化していく」
    "インクィジター"相模浄:「お前らのせいで、俺は──思い出さなくていいものを────」
    黒瀬直:「そうか」言葉を送るのと同じ調子で放たれる、金箭。
    "インクィジター"相模浄:剣を振る。この戦いで、一番の冴えだった。
    "インクィジター"相模浄:ただ、酷使した命の方が保たなかった。
    "インクィジター"相模浄:血の刃が、砕け散る。
    "インクィジター"相模浄:(──いや)
    "インクィジター"相模浄:命が尽きるときだから、いつか振るった一太刀を思い出せたのかもしれない。

    "インクィジター"相模浄:強いものが好きだった。戦う事が好きだった。
    "インクィジター"相模浄:渇いていた──そうだ。そうだった。思い出す。
    "インクィジター"相模浄:そして、天より迫るそれを見た時。
    "インクィジター"相模浄:この世の全てを否定する『何か』を見たと思った。
    "インクィジター"相模浄:どんな力よりも信ずるに足るものを得てしまった気がした。
    "インクィジター"相模浄:ああ、そうだ。『神』を見た。俺は満たされた。
    "インクィジター"相模浄:だが──何もかもが零れ落ちていく。
    "インクィジター"相模浄:ただ、『そうだった』という記憶だけを残して実感が消えていく。風化していく。
    "インクィジター"相模浄:思い出している。
    "インクィジター"相模浄:──そうだ。だから負けた。
    "インクィジター"相模浄:数百年来の力の信奉者が、戦いを楽しむことを、今の今になるまで思い出せなかった。あれは獲得ではなく、喪失だったのだと、知った。
    GM:"インクィジター"が倒れる。
    GM:そのまま、今度こそ。
    GM:さらさらと灰と化して、跡形もなく消えていった。
    黒瀬直:「──私には」
    黒瀬直:「君を理解してやることは、出来なかったが」
    黒瀬直:「随分疲れたろうとは、分かる」
    黒瀬直:「……おやすみだ」
    黒瀬直:黄金の大弓を粒子へと還す。
    GM:冷たい風が吹いている。
    GM:それは大いなる何かの喪失を嘆くような、あるいは強圧の打倒を厳しく祝福するような。
    GM:何を縛ることも、与えることもない。そんな風だった。

    ◆バックトラック◆

    GM:見えている数からは想像もつかなかっただろうが──Eロイスは15個!
    新戸克由:そうだったとは……(驚愕)
    黒瀬直:あの予言はそういう意味だったのか……
    霧江冬司:ちなみに宣言なかったEロってどんな感じだったんでしょう
    GM:◆"ディシペイション"籾木敬【囚人の鳥籠】【妄念の姿】【超越活性】
    新戸克由:シオリちゃんを捕まえたやつ!
    GM:◆"磐笛"伊丹愛華【サディスティック10】
    ニーンテ・S:また珍しいEロイスだなあ、サディスティック10!
    GM:◆"フラグメントアカーシャ"矢賀シオリ【あり得ざる存在】【ファイトクラブ】
    GM:◆影の掌【究極存在】【覚醒する世界】【孤独の叫び】【歪んだ囁き】
    GM:◆"インクィジター"相模浄【餓えの淵】【餓えの淵】【餓鬼の晩餐】【破滅の足音】【餓えたる魂】
    GM:以上だ!
    GM:振る奴は振りな!
    黒瀬直:ふーるーふーるー
    黒瀬直:165-15d10
    DoubleCross : (165-15D10) → 165-76[5,3,2,3,5,4,7,10,6,2,6,9,6,2,6] → 89

    黒瀬直:89-5d10 そして等倍!
    DoubleCross : (89-5D10) → 89-37[10,8,1,10,8] → 52

    新戸克由:振るぜーッ!!!
    新戸克由:152-15d10
    DoubleCross : (152-15D10) → 152-78[2,1,4,4,5,10,6,2,8,6,10,1,9,6,4] → 74

    新戸克由:余裕のよっちゃんでしたワ 二倍振りで行こう
    新戸克由:74-8d10
    DoubleCross : (74-8D10) → 74-40[2,10,8,1,6,2,1,10] → 34

    霧江冬司:侵蝕119の残りロイスが5本なので、Eロはなしでも大丈夫かな。
    霧江冬司:2倍振りで。
    霧江冬司:119-10D10
    DoubleCross : (119-10D10) → 119-66[9,9,8,1,4,10,2,8,5,10] → 53

    霧江冬司:がっつり戻った!無事帰還!
    ニーンテ・S:Eロ使用します。
    ニーンテ・S:152-15d10
    DoubleCross : (152-15D10) → 152-92[9,9,7,8,8,3,10,2,3,3,8,5,10,6,1] → 60

    ニーンテ・S:下がりすぎたな。倍振り。
    ニーンテ・S:60-10d10
    DoubleCross : (60-10D10) → 60-62[6,9,7,2,5,1,10,9,5,8] → -2

    新戸克由:初期値まで戻り余裕の帰還!3点!
    ニーンテ・S:3点。
    霧江冬司:同じく3点すかね。二倍振りなので
    霧江冬司:-2点
    黒瀬直:4点
    GM:では経験点
    GM:シナリオの目的を達成した10 いつもの5点 Eロイス15点 Dロイス黄金領域1点
    GM:各31+侵蝕点です。
    ニーンテ・S:34!
    黒瀬直:35点!
    新戸克由:34!
    霧江冬司:同じく34点
    GM:GMは46点貰う! お疲れさまでした!
    黒瀬直:ありがとうございました!
    新戸克由:お疲れさまでしたァ!
    霧江冬司:長期間GMお疲れ様でした&ありがとうございましたー!
    ニーンテ・S:ありがとうございました!

    GM: N市UGN 第十二支部
    GM:"ディスク"と"アカーシャ"に纏わる一連の事件は終息した。
    GM:世界はどうにか決定的な変貌を迎えることはなく、昨日と同じ今日が、依然続いている。
    GM:もう居ない女──塵埃栞の影を追っていた夢尾メリイは、二枚目の"ディスク"に残留していたモノとの対話で、その気持ちに区切りをつけたようだった。
    GM:今は、共に難局を切り抜けたただの友人として。矢賀シオリに接している。
    夢尾メリイ:「そう……あんた、あんまり似てないのよね。似ないような時点の人格を、バックアップとして取っておかなきゃいけなかったから当たり前なんでしょうけど」
    矢賀シオリ:にこにことそれを聞いている。
    夢尾メリイ:「でも……うん。それでも本当に。生きててくれてよかったって思うわ」
    黒瀬直:「……」少し離れた位置で正座。お茶を啜りながら二人を眺めている。
    夢尾メリイ:「冬司も──直も。ありがと」
    夢尾メリイ:あるいは君達だけでなく──既にこの場に居ない残り二人も、支部までの道中で幾度となく耳にした感謝の言葉だ。
    黒瀬直:「ふ、どういたしまして」
    霧江冬司:「うむうむ。感謝しろよー」がつがつ、と出された茶菓子を貪りながら。
    黒瀬直:「そう思って貰えるだけで、働いた甲斐があるというものだ」
    矢賀シオリ:「はい! 今の私がこの体に収まってるのも、みなさんのおかげです」
    矢賀シオリ:ぺこ──と深く頭を下げる
    黒瀬直:「あっ、別に催促ではないぞ」
    矢賀シオリ:「ふふ~」
    霧江冬司:「……しかし、あれだな」
    霧江冬司:「神とかなんとか、よくわからんことを言ってる連中だったが」
    霧江冬司:「直さん、毎回ああいうのを相手してるのか」
    黒瀬直:「ああいう、というのが手遅れになった者を指すなら、20年ほど」
    矢賀シオリ:「……そうじゃない任務の記録もたくさんありますけど、そもそも戦う頻度がものすごいんです」
    霧江冬司:「そうなのか?」
    矢賀シオリ:「これがここ一年の黒瀬さんの休暇ですね」タブレットで呼び出したデータを見せる
    矢賀シオリ:「ここと、ここと、ここは休暇扱いになってますが、やっぱりジャームと戦ってます」
    矢賀シオリ:あとここも。ここも。とカレンダーをスライドしながら言い連ねていく。
    霧江冬司:「……げ。休みなしじゃないか」
    夢尾メリイ:「はー……」目を丸くして黒瀬さんの顔を覗き込んでいる。
    黒瀬直:「どうかしたかね」まじまじと見つめ返す。
    夢尾メリイ:「別に……」ふい、と視線を逸らす。
    霧江冬司:「いや、よくやるなと思って。飽きんのか?」
    黒瀬直:「好ましくないことは多いが、飽きという言葉のニュアンスとは些かずれるかな」
    黒瀬直:「毎日、別の脅威が他の悲しみを産むからね」
    矢賀シオリ:「いい考えですねぇ」
    矢賀シオリ:「ほんとにいい考えだと思います。私が黒瀬さんといても、その発想は出てこないですから……」
    霧江冬司:「ふーん、そうか」
    夢尾メリイ:「何感心してんのよ。こいつは自分勝手なだけよ」うんうんと一人ごちるシオリの頭をわしゃわしゃする。
    矢賀シオリ:「わーっ」
    霧江冬司:「…………動物王国?」じゃれあうメリイとシオリちゃんを見て、ふと大型犬とそれを可愛がる飼い主の図を思い浮かべる。
    霧江冬司:「まあ、なんだ。それだけ毎日働き詰めじゃ、疲れることもあるだろう」
    霧江冬司:「今後は俺様を頼るといい。直さんは30過ぎてるけど美人だからな、喜んで協力するぞー」
    矢賀シオリ:それを聞いて、表情を明るくする。
    矢賀シオリ:「メリイさん、良い人に拾われましたね~」
    夢尾メリイ:「えっ? 騙されちゃダメだって!」
    夢尾メリイ:「下心だけよ、こいつは。ほんといやらしいんだから!」
    黒瀬直:「セールストーク……いや、これは失礼な物言いだな」
    黒瀬直:すす、と身体の向きを変え、霧江くんを真っ直ぐ見つめる。
    黒瀬直:「ありがとう、霧江くん。今後"も"頼らせてもらう」
    黒瀬直:潜り抜けてきた多くの戦いと鍛錬とは不釣り合いに、白くほっそりとした手を差し出す。
    霧江冬司:「うむ」にっ、と笑みを深めて握手に応じる。
    矢賀シオリ:「──きっと、黒瀬さんに休んでもらうには、一緒に戦って楽をさせてあげるのが一番なんですよ」
    矢賀シオリ:「私がこんな事を言うのも変ですね──いっぱい、無理をしてもらって」
    矢賀シオリ:それから少しの罪悪感と、それより多くの決意と、希望が滲む表情で。
    矢賀シオリ:「それを分かってくれる冬司さんはいい人です。私も、すぐに強くなって」
    矢賀シオリ:「あなたをお手伝いできるようになりたいです!」
    黒瀬直:「存分に言ってくれたまえ。無理をしてるつもりはないが」
    黒瀬直:「私がこうして立ち続けているのは、そうやって気遣ってくれる人がいるからだ」
    黒瀬直:「幸せ者だよ、私はな」微笑み浮かべて、彼女の癖っ毛を撫でる。
    矢賀シオリ:気持ちよさそうに目を細める。
    黒瀬直:理解している。私の視野が狭いこと、大したことは出来ないこと。
    黒瀬直:並び立ってくれる人の心強いこと、私自身を見てくれる人の有難いこと。
    黒瀬直:「……私の友人に、今回の彼らと同じように」ぽつり、呟く。
    黒瀬直:「"神"と遭って、壊れてしまった人が居てね」
    夢尾メリイ:「……」
    霧江冬司:「…………」
    黒瀬直:「彼女はきっと聡明で、大切な者のために行動できる人だった」
    黒瀬直:「ま、私を改造してジャームにする気満々だったりと、ひたすら有害でしかないんだが」
    霧江冬司:「お、おう……またとんでもない友達だな」
    黒瀬直:「とんでもない奴だぞ。初対面からずっと勝手に友達呼ばわりしてきたし」
    夢尾メリイ:「そこだけ聞くと近いのが今回いたわね」
    矢賀シオリ:黒瀬さんの手の下で、注意深くその声を聞いている。
    黒瀬直:「……だが、尊敬できる所も多くてね」
    黒瀬直:「もしも誰かが、支えになっていられたらとか、考えないでもないんだ」
    黒瀬直:「……だからなんだ。君たちは友達とか、大切にして欲しい」
    黒瀬直:「……」
    黒瀬直:「催促ではないぞ」
    夢尾メリイ:「……」それで抵抗できる性質のものかは、未だ分からない。けれど。
    矢賀シオリ:「はい」分からないことと、ずっとこの人は戦ってきたんだろうと。
    矢賀シオリ:ずっと答えを探して生きてきたんだろうと。そう思う。
    矢賀シオリ:きゅ、と手を握られる感触があった。
    夢尾メリイ:右手を絡めている。矢賀シオリの左手に。
    霧江冬司:「なんだ、そんなことか」
    霧江冬司:「大丈夫だ。シオリちゃんはいい子だし、メリイは意地っ張りなだけだからな」
    霧江冬司:「何も心配いらんぞ」
    夢尾メリイ:「んなっ……」
    矢賀シオリ:「えへへへ……」
    黒瀬直:「ふ、度を越した心配性だという自覚はある」
    黒瀬直:「仕事か鍛錬をしていないと不安だったりな……だが」すっくと立ちあがる。
    黒瀬直:「だが今日の私は休むぞ」堂々と胸を張って宣言する。本来そう大したことではない。
    矢賀シオリ:「!」
    黒瀬直:「シオリくんを我が家に泊めるのはエージェントとしての仕事ではないからな」
    黒瀬直:「個人的な約束も破るつもりはない」
    霧江冬司:「おう。ついでにメリイも頼む」
    夢尾メリイ:「と、冬司!」
    霧江冬司:「ようやく会えたんだろ。ゆっくりしていけ」
    矢賀シオリ:「私からもお願いします! 同じ境遇の友達ができたの、うれしいので!」
    黒瀬直:「うむ。動物王国?みたいなのもあるぞ。なんかそう言われたことがある」
    夢尾メリイ:なおも不安そうに、もじもじとしていたが。
    夢尾メリイ:「いいの……?」
    夢尾メリイ:みんなの顔を見回している
    霧江冬司:「いいに決まってるだろう」
    霧江冬司:「直さん」
    黒瀬直:「うむ」
    黒瀬直:「君はシオリくんの友達で、私の友人だからね」
    黒瀬直:彼女の前に跪き、手を差し出す。
    夢尾メリイ:「…………ありがと」
    夢尾メリイ:恐る恐る、その手を取る。
    矢賀シオリ:その様子を見て、にっこりと笑う。
    黒瀬直:「……こちらこそ。私の手を取ってくれてありがとう」
    黒瀬直:小さな手、そっと握りしめる。その脆さを確かめるように、慈しむように。
    GM:世界は、時に崩れそうな軋みを上げながら。
    GM:誰かの手で守られて、悲劇と同じだけの優しさを湛え。
    GM:今日も回っている。

    GM:新戸克由、君は一通りの支部への報告を終えた君は
    GM:依頼者である"プランナー"へと今回の件の報告に訪れていた。
    "プランナー":「どうしましたか? 座ってください」
    GM:カラオケボックスの一室である。
    GM:モニターには流行りのバンドやコラボキャンペーンなどのコマーシャルがやかましく流れており、端的に言って会話に向いた環境ではない。
    新戸克由:(ゼノスのエージェントが来ると思ってたが……意外だったな)
    "プランナー":備え付けの受話器で山盛りフライドポテトを注文している。
    新戸克由:「では、失礼」すとんと向かい側の席に座る。
    "プランナー":「まずはお疲れさまでした」
    新戸克由:傷の手当てもそこそこに抜け出して来たため、絆創膏や包帯もそのままだ。
    新戸克由:「どうもすまないね。“プランナー”」受話器をもらい、ジンジャーエールをついでに頼む。
    "プランナー":「こうして私達が話せているという事は、彼らの計画は阻止されたという事。最低限ですが、勝利と言えるでしょう」
    新戸克由:「任務には失敗してしまったが、やれるだけやった甲斐はあった様で何よりだ」
    新戸克由:「ゼノスの方も少しは落ち着いたのか?」
    "プランナー":「表立った背信行為が終わったという事であれば、貴方達の認識する通りです」
    "プランナー":それ以上は何も言うつもりはない、ということだろう。
    "プランナー":「さて──謝礼をすると約束しました」
    新戸克由:「ああ……そういえばそんなこと言ってたな。」
    "プランナー":「『失敗』と貴方は言いましたが、私は先程述べた通り」
    "プランナー":「勝利だと認識しています。故に、約束は守ろうということです。何が望みですか?」
    新戸克由:「そうかい」肩をすくめる。
    新戸克由:「アンタが期待した結果に少しは添えてるようなら、お言葉に甘えるとしようか」
    新戸克由:「……とはいえ、あんまり派手なものを頼むと後が怖そうだ。」
    新戸克由:「さて……」考える、素振り。
    GM:やってきた店員が保護者のいない幼い少年少女の取り合わせを見て不思議そうな顔をしたが、都築京香が少し視線を向けると何事もなかったかのようにお盆を置いて去っていった。
    新戸克由:片手間に届いたジンジャーエールをチューチュー飲む。
    新戸克由:「──よし、決めた。」
    "プランナー":「聞きましょう」
    新戸克由:イージーエフェクト〈ポケットディメンジョン〉使用。
    新戸克由:「"プランナー"。」取り出すモノは。
    新戸克由:「暫くの間」「貴方をここに留める事をお許し願いたい。」
    新戸克由:──スケッチブックとクロッキー用の鉛筆。
    "プランナー":「──それは、中々」
    "プランナー":「高い対価(もの)を要求されてしまいましたね」
    "プランナー":内心の読めない、微笑。
    新戸克由:「アンタの時間を頂いて、俺の趣味に付き合ってもらう訳だからな。」年齢に合わない、ニヒルな笑み。
    新戸克由:「これほど贅沢な『コレクション』もそうそうないだろうさ」
    新戸克由:芸術:似顔絵で判定します!
    新戸克由:2dx+1
    DoubleCross : (2R10+1[10]) → 9[7,9]+1 → 10

    新戸克由:ラスト〈妖精の手〉。
    新戸克由:11+1dx
    新戸克由:1dx+11
    DoubleCross : (1R10+11[10]) → 6[6]+11 → 17

    "プランナー":《妖精の手》
    "プランナー":追加どうぞ
    新戸克由:では、遠慮なく。
    新戸克由:1dx+21
    DoubleCross : (1R10+21[10]) → 3[3]+21 → 24

    GM:めちゃくちゃ良い感じにインスピレーションがかきたてられました。
    新戸克由:やれやれ。俺一人でこの出来を描けるようになるのはいつになるやら。
    GM: 
    GM:それから、しばらく鉛筆が紙を走る音が響いた。
    GM:目の前の"プランナー"は微動だにしない。だが君ならば、彼女が動かぬままに何らかの力を行使し、自らに働きかけるのを感じただろう。
    新戸克由:不思議な感覚だ。
    新戸克由:鉛筆にも少し血の装丁は施してあるが、それを差し引いて
    新戸克由:なお『理想』の線が。パーツが。象られていく。
    新戸克由:緻密な線画は、まさしく細部まで編みこまれた『計画(プラン)』の如く。
    新戸克由:「──ふう」ことん。
    新戸克由:最後のラインを入れて、鉛筆が置かれた。
    新戸克由:「……お付き合い頂きありがとう、都築京香」「この絵は当面の目標になりそうだ。」
    "プランナー":「それは重畳」
    "プランナー":それきり、席を立とうとする。
    新戸克由:「──ああ、そうだ」「そういえば。一つ伝え忘れていたことがあったぞ」
    新戸克由:ディメンジョンポッケに画材道具とプランナーのデッサンを丁寧にしまい込む。
    新戸克由:「何だかんだ、今回“プランナー”には『色々』助けられたからな」
    "プランナー":「……」ぴくり
    新戸克由:いつの間にか壁際に回した手に。
    新戸克由:魔眼が覗いている。
    "プランナー":「おやめなさい」そちらを見ようともしない。
    新戸克由:「──直々に『お礼』をしたい奴がまだいることを」「すっかり伝え忘れていたよ」
    霧江冬司:ぴしり。壁が軋みをあげてひび割れ───
    霧江冬司:がしゃーん、と音を立てて、壁が粉々に打ち砕かれる。
    霧江冬司:「とーーーーーーーーーーっ!」
    新戸克由:ぽいっと落とした千枚通しが、『浸透』済の床に突き刺さる。
    新戸克由:「それじゃあ、後はよろしくな」器用にソファごと落下してシーン退場します。
    "プランナー":「伝えずとも、それも"プラン"のうちだというのに」ぱちり、と指を鳴らす。2人が通り抜ける際に砕けた壁と床が瞬く間に修復される。
    "プランナー":振り向いて。
    "プランナー":「"テンペスト"。貴方が今この時、この時間に現れるのは分かっていました」
    "プランナー":とっとっと、と廊下を進む足音がする。
    "プランナー":《タッピング&オンエア》
    霧江冬司:「なに?」
    "プランナー":先程新戸克由に働きかける傍ら、飲み物を注文していた。
    "プランナー":「丁度、情報の隠蔽に長けた彼も去りました。よもや一般人の前でそれを振るうつもりでもないでしょう?」
    "プランナー":背後のドアから店員が顔を出す。
    霧江冬司:(ち、相変わらず面倒だな。《ワーディング》でもして早いうちに決着を……)
    店員:「お待たせしました~ あ”っ」
    バイトの長良川みち子:「と、冬司さん!?」
    霧江冬司:「あ」
    "プランナー":「え」
    霧江冬司:出てきた店員を確認して、顔を見合わせる。それから“プランナー”と数秒、互いに顔を見つめて。
    霧江冬司:「えい」ぱしーん。鞭状に変化した流体剣を、横薙ぎに振るう。
    "プランナー":「うぶぅ」
    "プランナー":「??? "プラン"が揺らいだ──? このタイミングで────」
    バイトの長良川みち子:「あーっ! なんて事してるんですか冬司さん! まずいんじゃ……」
    霧江冬司:「がはは、“プラン”だの預言だので散々振り回してくれたな!」
    "プランナー":「……まあ、良いでしょう。その一発は甘んじて受けておきます」ガン無視!
    "プランナー":《ディメンションゲート》
    "プランナー":「ですが、次はありませんよ」
    "プランナー":その姿が徐々に透明度を増していき、消える。
    霧江冬司:「あっ、こら待て!大人しくお仕置きさせろーーーー!」
    バイトの長良川みち子:「ま、待って冬司さん! 騒がないでください」
    霧江冬司:「ええい、今回ばかりは逃がさん!」
    霧江冬司:「丁度いい。来い、みち子」
    バイトの長良川みち子:「UGNの任務で潜入中なんです。勘弁してください~」
    バイトの長良川みち子:「なんでも神だか何だかの声を聞いたって人が潜伏してるとかで──」
    GM:『それ』が"プランナー"の予知を狂わせたのだろうと、君は気づいてもいいし気づかなくてもいい。
    バイトの長良川みち子:「むしろ冬司さんが手伝ってください! 謝礼はいつも通りに出ますから」
    霧江冬司:「…………むう」
    霧江冬司:「よし、凪」
    :「はい」
    霧江冬司:「ここで待機だ。ついでに、お前もバイトってことにすればいいだろう」
    :「……本気ですか?」
    霧江冬司:「うむ。そういうわけでみち子。今から凪がお前の部下だ」
    バイトの長良川みち子:「まぁ……凪ちゃんがいるなら安心だわ」
    バイトの長良川みち子:それから声を潜めるようにして
    バイトの長良川みち子:「"プランナー"と事を構えているんですか?」
    バイトの長良川みち子:心配そうな上目遣いで君を見ている。
    霧江冬司:「あいつめ、俺様に内緒でメリイを殺そうとしやがった。流石に今回ばかりは簡単に許せん」
    バイトの長良川みち子:「……そう言う事でしたら」溜め息
    霧江冬司:「ので、捕まえて懲らしめてやることにしたのだ。……なんだ、その心配そうな目は」
    バイトの長良川みち子:「引き留めるのはやめておきます。こちらはなんとかするので、凪ちゃんも連れて行ってください」
    霧江冬司:「む。いいのか?」
    バイトの長良川みち子:「好きですから。そういう冬司さんが」
    バイトの長良川みち子:そう言うと、ぐぐーっと伸びをして、部屋を去っていった。
    霧江冬司:「……お、おう」
    :「冬司。良かったですね」
    霧江冬司:「やかましい」にゅーーーー、と頬をつねって引っ張る。
    :「ひひゃいへふ。ほふひ」
    霧江冬司:「……ふん。行くぞ」剣を肩に担いで、のっしのっしと大股で歩んでいく。
    :「はい、冬司」軽く微笑むと、そんな主人についていく。

    GM:世界の危機はひとまず去り、君達の危機も、また去った。
    GM:間借りした支部の地下室で血清と試薬に囲まれ、君は今回の顛末を報告している所だ。
    GM:もちろんUGNに──ではない。君が今回の事件に関わることになった要因である、"ノートルダム"へだ。
    アントネッラ:「んご苦労! 君を信じていたとも!」
    ニーンテ・S:「──ああ。なんとか、方が付いたよ」アンティーク趣味なデザインの受話器は、数少ない趣味の産物だ。
    ニーンテ・S:「信用されているのはよく知っているとも。エラ。お陰で、向こう一週間は休業だ」
    アントネッラ:「──しかし、君がそれほどか。厳しい戦いだというのも、予期できていたことではあるが──」
    アントネッラ:一段、声のトーンが落ちる。
    ニーンテ・S:「なに。世界の危機というのは、おしなべてそんなものさ」
    ニーンテ・S:快活に笑う。
    ニーンテ・S:「私たちは何度も、何度も超えてきた。世界の形を変えて、信じるものを変えて、それでも」
    アントネッラ:「まったく。私がほんの物心ついたころから変わらぬ、君の英雄ぶりには頭が下がるばかりだ」
    アントネッラ:「……神、か」
    アントネッラ:ぽつりと呟く。
    ニーンテ・S:「神さ。あれがほんものなのかどうか、私たちに確かめる術はないが」
    アントネッラ:「それを僭称するもの、あるいは荒ぶるレジェンドの顕現は、世界中で報告されているものだが」
    ニーンテ・S:「神に成ろうとするものも、だいたい数限りがない。とはいえ」
    ニーンテ・S:「塵界に手を出そうとするとなると、どういう相手かは相場が決まっている。──"我は神なり。妬む神なり"」
    ニーンテ・S:「さもなければ、こちらを何とも思っていないか、だ。どちらにせよ、食卓を囲みたい相手ではないね」
    アントネッラ:「他の報告にも目を通しているとも。やはりN市は──財団が目を光らせている要衝の中でも最も危うい場所だ」
    ニーンテ・S:「君の読解(みたて)は正しかったということだ」
    ニーンテ・S:「だから、私がここに来た。なに、信頼には答えるさ。年長者として、それくらいはね」
    ニーンテ・S:そもそものきっかけ、最初の四行詩。後半が未だ"読み取れない"ページ。
    アントネッラ:「はっはっは! そうとも、我がこの書をなぞれるうちは、何も間違えることはない」
    アントネッラ:「ただ、その正解が」
    アントネッラ:「罪深いものだとは理解しているのだ。君たちあってのノートルダム財団だ」
    ニーンテ・S:「エラ。きみの優しさは好ましいけれど、大丈夫」
    ニーンテ・S:「私たちはね。変わってしまった世界で、それでもなお、そうすべきだと信じて集った生き残りだ」
    ニーンテ・S:「そういうには若いやつもだいぶいるが」快活に笑う。
    ニーンテ・S:「……いつか、役目を終えたと信じるときまで、私たちは君や、彼らとともにあろう」
    アントネッラ:「ははっ、そう言うだろうと思っていたとも。君の優しさも、その強さも」
    アントネッラ:「こちらが好むかどうかは──半分半分といったところではあるが」
    アントネッラ:「──新たな記述があった。太平洋だ、だが君同様、だれもかれも任地から離すわけにはいかなくてな」
    アントネッラ:「我が出る──が、予知が不明瞭だ」
    アントネッラ:「『代替わり』が起きるかもしれん。その時には」
    アントネッラ:ふっ、と。電話口の向こう。柔らかく微笑んだ気配がした。
    アントネッラ:「導いてやってくれ、新たな書の担い手を」
    ニーンテ・S:「無論。そのときには、せいぜい厳しく指南してやるさ。覚えがあるだろう?」
    アントネッラ:そう言ったきり、電話は切れた。
    ニーンテ・S:「まったく。年寄りに、格好くらいはつけさせなさい。エラ嬢ちゃん」
    ニーンテ・S:古びた電話機に受話器を置いて。
    ニーンテ・S:薬品棚の硝子に、見た目だけは年若い顔が映り込む。右目を覆う異形の肉腫、頬から首にかけてまだ癒えない疵痕。
    ニーンテ・S:身体は強い血清の使いすぎで変異が進み、拘束してなおしばらくは戦闘には耐えられまい。
    ニーンテ・S:ずいぶんと、長い時を生きてきた。ギヨームのところで、あるいはここへ来てから、志のある若者たちと出会って。
    ニーンテ・S:首の長いボトルから、小さなグラスに透明な液体を注ぐ。かなり強い香りが広がる。
    ニーンテ・S:『お互い、本名も知らない仲だが。もし君と私に違いがあったとしたら』ひどく古くて、訛りの強い異国の言葉で呟く。
    ニーンテ・S:『運か、さもなければ。あなたより私のほうが、ずっと弱かったことだ』
    ニーンテ・S:グラスを、ここにいない誰かに掲げたあとに、呷る。
    ニーンテ・S:『安らかに。かくあれかし』
    ニーンテ・S:硝子の底が、木の机を叩く音。卓上灯が消える。部屋が真の闇に包まれる。




    『第五の円盤』Dis"K" of The Fihth Dimension  迷妄終束...?




    GM:『第五の円盤』全行程終了。
    GM:お疲れさまでした!
    ニーンテ・S:お疲れさまでしたー!
    霧江冬司:お疲れ様でしたー!
    ニーンテ・S:たのしかったー
    霧江冬司:ありがとうございました!楽しかったー
    黒瀬直:おつかれさまでした~
    新戸克由:お疲れさまでした?!
    黒瀬直:すばらしいセッションでしたね~
    霧江冬司:そごうさん今回も長期間マスタリングお疲れ様です!
    新戸克由:また伝説が刻まれちまったぜ~!!!