『鹿島四方幡血風譚』 GM:鳩麦

メイン 見学

PC1貫く邪眼(デモン・ストレイト黒瀬 直くろせ なおPL:粘土
PC2焔羅王:一条 凛太いちじょう りんた PL:すらい
PC3無骨:生太郎なまたろうPL:森田

  • プリプレイ
  • マスターシーン:いつかの一人
  • オープニング:黒瀬直/ヒスイ
  • オープニング:一条凛太/"泊"
  • オープニング:ナマコ/ヤクザ
  • オープニング:合流
  • ミドル:ライア・E・サリバン
  • マスターシーン:8年前
  • ミドル:沢渡新助
  • マスターシーン:1年前
  • ミドル:鬼怒川疾風
  • ミドル:ヒスイ/菅原武政
  • マスターシーン:2ヶ月前
  • ミドル:黛一家
  • マスターシーン:
  • クライマックス
  • クライマックス/???????
  • エンディング Chapter1
  • エンディング Chapter2
  • エンディング Chapter3
  • エンディング Chapter4
  • マスターシーン:いつかの二人

  • GM:では定刻となりましたので
    GM:セッションの方、始めさせていただきます
    GM:よろしくお願いします!
    生太郎:やっふー!!
    生太郎:お願いします!
    黒瀬直:よろしくお願いします!
    一条凛太:よろしくお願いいたします!
    GM:ではトレーラー!
     【トレーラー】
     帰るべき場所があった。
     守り抜きたい人が居た。
     明日よりもずっと先、どこまでも続く未来があった。
     零れて、落ちる。
     覆水が盆に返らぬように、流れた時が戻る事は無い。
     落ちては、消える。
     夢見焦がれたあの日の未来も、過ぎてしまえばいつかの過去だ。
     埃に塗れた思い出は、徐々に色褪せ、風化し、そして──

         「ふざけるな」

     四方に降りるは漆黒の帳。幡すは血濡れた衣。
     落ちる涙を叫びが断ち切り、悪鬼羅刹は闇夜を駆ける。
     零さぬように、消えぬように
     あの日の思いが、渇き朽ち果ててしまわぬように。

      ダブルクロス The 3rd Edition
       『鹿島四方幡血風譚』

    ──さあ、諸君。忘れられない夜にしよう。


    GM:では自己紹介の方お願いいたします!
    GM:まずPC1、黒瀬さん!
    GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYiaTfwgIM
    黒瀬直:うむ。
    黒瀬直:くろせ なお 第12支部に所属する、その道20年のベテランUGNエージェントです。
    黒瀬直:昔から怪物退治を生業とする戦闘民族の末裔です。オールドオーヴァードってやつ。
    黒瀬直:第12地区七原町黒ノ門の一丁目がまるまるお屋敷で、執事やメイドもいるらしい。すごいね旧家。
    GM:インフレが止まらない
    黒瀬直:一族に代々受け継がれてきた遺産"華金弓"(必中の弓)や、瞬時に形成した色んな武器を使って戦います。
    黒瀬直:鳴き声は「殺ァッ!」得意料理は無水鍋!常識は無いけど懐はやたら大きい!
    GM:実家のような安心感
    黒瀬直:行き場のない子供とか拾ったり、モンスターハントしたり、ヤクザとお宝探したりと色んな仕事やってるぞ。
    黒瀬直:今回のシナリオでフォーカスされるらしい泊さんとは仕事の同僚で、ナチュラルに女児扱いされることもしばしば。負けんぞ……
    黒瀬直:こんな感じです。
    GM:オッケー!そんな黒瀬さんのハンドアウトはこちら!


     PC1: "デモン・ストレイト"黒瀬直
     シナリオロイス:『ヒスイ』
    あなたは第十二支部に所属する歴戦のベテランエージェントだ。
    任務の報告か、業務か、はたまた単に遊びに来ただけか、支部の本拠地である七原鹿島神社を訪れたあなたは、境内に続く階段の麓で一人の少年と出会う。
    「UGNが来るのを待っていた」そう告げる小さな来訪者は、あなたに人探しの依頼を持ちかけた。
    その人物の名は「菅原武政」。かつて"病葉"での一件の際、FHセル"コピーキャット"と違法薬物の取引を行った男である。


    GM:なんかショタと出会うんですって
    黒瀬直:なんだって~!?
    黒瀬直:やたら物騒な人を探してるけどどうなることやら
    GM:どうなるのかな…
    GM:デモン・ストレイトの包容力を楽しみにしてるぜ!
    GM:では次!PC2の一条さん!
    GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY4IKjHAw
    一条凛太:押忍
    一条凛太:いちじょう りんた 12支部の支部長が放蕩野郎なせいで事務仕事をしまくっている過労エージェントです。これでも18歳
    GM:大変だぁ…
    一条凛太:チルドレンからの叩き上げ。これでも結構この道ベテラン
    一条凛太:遺産のせいで悲しみの感情が殆ど無くなってしまっております
    一条凛太:それでも同僚が説得したおかげで色々取り戻しそうになっており、現在治療に奔走していたりします。あと無駄が嫌い
    GM:いい話だ…
    一条凛太:性能は普通の白兵!茨による二段攻撃で無駄なく復活を刈り取ります
    一条凛太:泊さんとは結構同僚してたはずなんですが、実はセッション中に出会うのが初めてです。どうなることやら
    一条凛太:こんな漢字です
    GM:オッケー!ではハンドアウト!

     PC2: "焔羅王"一条凛太
     シナリオロイス:『"梁山泊"』
    あなたは第十二支部のあれこれを一手に引き受ける苦労人エージェントだ。
    ある日、あなたは同僚である"梁山泊"から「手合わせ」の名目で呼び出しを受けた。
    場所は、数多くの侠客が巣食う十二地区屈指の危険地帯「鹿島四方幡」。
    当該区域の監視役である彼女からあなたに持ちかけられたのは、近頃区域内に持ち込まれたと噂される「新型薬物」についての調査協力だった。
    話の途中で、あなたと"梁山泊"は暴走したジャームの襲撃を受ける。


    GM:またなんか薬物出回ってるから手伝って
    GM:要約するとこんな感じです
    一条凛太:またか…
    一条凛太:ヤクザの皆さんとも仲良く出来るといいですね
    GM:仲良くしてくれ~!
    GM:ベテランエージェントとしての力…見せてもらうぜ!
    GM:では最後!PC3の生太郎くん!
    GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY7vvIwAIM
    生太郎:ナマーッ!
    生太郎:メイン7話で登場したナマコ・モンスターくんがPC化したものです。
    GM:頭が痛くなりそうだ
    生太郎:今は泊さんの家へと転がり込んで弟子を名乗ってます。かつての強敵との共闘、燃えますよね。
    GM:同棲までしろとは誰も言ってないんだよなぁ
    生太郎:大好きなものは鮭フレークと女性のおっぱい!!
    生太郎:女体との触れ合いから自我に目覚めたので女体に異様な執念を燃やします。
    生太郎:鮭フレークは単純な好物。
    GM:おちおち安心して眠れもしない
    生太郎:泊さんやUGNのお仕事に協力しますが引き換えに上記のどちらかを要求します。
    生太郎:説明してて思ったけど完全に妖怪。
    GM:怖すぎる
    生太郎:性能は伸縮碗による遠距離白兵!
    生太郎:1シーンに1度のマルチロックやダメージ軽減なども兼ね備えてそれなりに安定した立ち回りが出来るはず
    生太郎:以上!よろしくおねがいします!
    GM:優秀ナマコ!
    GM:ではハンドアウト!

     PC3: "無骨"生太郎
     シナリオロイス:『菅原武政』
    あなたは何の因果か"梁山泊"の部屋に住み着く事になったレネゲイドビーイングだ。
    既に協力を依頼されていたのか、自分から首を突っ込んだのか、飼い主から事前に話を聞いていたあなたは「指定暴力団黒山羊一家 菅原組事務所」を訪れていた。
    協力者である当組織の組長、そして周辺の若衆を取り仕切る「飯綱青年会」の頭目から、あなたは近頃鹿四内で発生している「異変」についての話を聞かされる。
    その途中、あなたは突如発生した《ワーディング》の反応を感知する。現場は…すぐ近くだ。


    GM:飼い主の言いつけを守ってください
    生太郎:守ります!
    GM:えらい!
    生太郎:そして報酬を要求する!!
    生太郎:絶対ににがさん
    GM:やっぱりえらくない!
    生太郎:ナマーッ!
    GM:スケベナマコの鳴き声が響いたところで、やっていきましょうかね
    生太郎:は^い
    生太郎:よろしくおねがいします!
    GM:ではOPの前に、まずマスターシーンから!

    :薄暗い闇の中で、目が覚めた。
    :動けない。椅子に座らされて、腕と脚を縛り付けられているらしい
    :「……ッ…ゥ゛…」
    :喋る事も出来ない。  ああ、舌が切られて口が縫い合わされているのか。
    顔色の悪い男:「気付いたか、調子はどうだ?」
    :病人のような顔色をした男が声をかけてきた。マスクのせいで表情は窺い知れないが、きっと辛気臭い面をしているに違いない
    顔色の悪い男:「…そうか。喋れないようにしたんだったな。羽明、後は頼んだ。」
    短髪の女:「……丸投げ」
    :"ハキラ"と呼ばれた女が顔を覗き込んでくる。まだ少し幼い感じはするが、顔の良い女に見つめられるのは悪くない。
    短髪の女:「…多分、あと2日ぐらい。曜、餌の準備。リオウさん、運ぶの手伝って」
    小柄な男:「任された」
    目つきの悪い男:「羽明、いつも言っているがさん付けは止めろ。俺の方が年下なんだぞ」
    :…あの金髪のチビ、どこかで見た顔だと思ったら俺にクスリを渡してきた奴だ。"ヨウ"とかいう名前なのか。ふざけやがって、俺はまだ約束の金を受け取っていないぞ
    目つきの悪い男:「おい、暴れるなよ」
    :後から呼ばれた目つきの悪い男が、椅子ごと俺を持ち上げた。確かにさん付けも止む無しの老け顔だ。
    :「…ン…ッ゛………?」
    :『俺はこれからどうなる』、そんな事を聞こうとして、無駄だと気付いた矢先、自分の腕の異変に気付いた。
    :"鱗"だ
    :見慣れた腕にビッシリと生えた、見慣れない異物。奇怪だ、気持ちが悪い、いやそれ以前に
    :こんな"能力"、俺は知らない
    :「(……ああ)」
    :「(こんな事なら、昨日美味いもんでもたらふく食っとくんだった)」
    :一層暗い部屋の中へ、身動きも取れないまま放り込まれる。他にも何人か居るのだろう、時折聞こえる唸り声が耳障りだ。
    :ズ ゥゥゥ、と重苦しい音を立てながら扉が閉まる。その間際
    顔色の悪い男:「……あと10匹、というところか」
    :マスク男の声が聞こえたのを最後に、俺の意識は深く、昏い、自分も知らないような場所へゆっくりと沈んでいった。


    GM:登場侵蝕をお願いします
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:30->32)
    GM:幸先!
    GM:---
    GM:N市 第十二支部
    GM:吹く風は冷たく、降り注ぐ日差しは暖かい、そんな春先の昼下がり
    GM:あなたは、市内の巡回に赴こうとしていた
    黒瀬直:普段通りの黒のスーツに、最近買った茶のコートを羽織って。
    GM:木漏れ日に照らされた、七原鹿島神社の長い長い階段を一歩、また一歩と降りていく
    GM:その途中
    ヒスイ:「…」
    GM:階段の麓に、腰かけている子供の姿が目に留まった
    ヒスイ:綺麗な長髪を一つ結びに、方にはズタ袋を担いでいる
    黒瀬直:(ふむ)
    黒瀬直:(巫女服を着ていれば、自然に声をかけられようものだが)
    黒瀬直:(今の服装ではなんかおかしいような気もするな)
    黒瀬直:(まあいいか)
    ヒスイ:そうして、近づいてきた足音に気づいた
    ヒスイ:「…む」
    ヒスイ:「あんたぁ、UGN云うやつか」
    ヒスイ:高さの中に、どこか低さが残る中性的な声だ
    黒瀬直:「うむ、私はエージェントの黒瀬直という」
    黒瀬直:「用があるならばちょうどいい。私が聞こう」
    ヒスイ:「そりゃ良かった。誰か来るのずっと待っとったんじゃ」
    黒瀬直:ずかずかと乱雑な足取りで降りてゆく。
    ヒスイ:見た目に反して口調は荒々しい
    ヒスイ:立ち上がり、近づいてくる影を見上げ…見上げ…
    ヒスイ:「……でっかいのぉ…」
    黒瀬直:「うむ」
    ヒスイ:目の前にいる少年の身長は、どう見積もっても160もない
    黒瀬直:「見づらくてすまんな」かがみ込んで視線を合わせる。
    ヒスイ:「い…いや、ええんじゃ、ええんじゃ別に!」少し背伸び
    黒瀬直:「ああ、話があるんだったな」
    黒瀬直:「まあ、ゆっくりで構わんとも」
    ヒスイ:「ぐぬぬ…大人の余裕言うやつか…!…まあええ、実は今探し物をしとってのぉ」
    ヒスイ:「心当たりもないから、途方に暮れ取ったんじゃ」
    ヒスイ:「だから…その…手伝ってくれんか」
    黒瀬直:「人か、物か、それとも化生か」
    ヒスイ:「あ、金は払うぞ。お駄賃貰うて来とるけん…って、人じゃ。人」
    ヒスイ:「いや、ものでもあるんか…?」
    黒瀬直:(埋蔵金の時もそうだったが、もう拝み屋ではないんだがな……)
    黒瀬直:「盗みにでも入られたか?」
    ヒスイ:「違うわ、こないな子供から何盗む言うんじゃ」
    ヒスイ:「”菅原組”」
    ヒスイ:「…って、知らんか?」
    黒瀬直:「黒山羊一家の傘下だったな」ヤクザとの交流はこの支部内でそこそこある。
    黒瀬直:「しばらく前、私の同僚が殴り込んだこともあったか」
    ヒスイ:「おお…おお…」
    ヒスイ:「流石UGNじゃ、そんなら早速場所を…」
    ヒスイ:「…」
    ヒスイ:「…なにぶん、外から来たものじゃけぇ土地勘が無くての…」
    ヒスイ:「い、一緒に来てくれたら心強い…ぞ」
    黒瀬直:「……ふむ」
    ヒスイ:「だ、駄目ならええんじゃ」
    ヒスイ:「一人で頑張って行くから…」
    黒瀬直:「ふ、現時点で私が君を助ける理由はな」
    黒瀬直:「ほぼ皆無だ」
    ヒスイ:「うっ…」
    ヒスイ:しょんぼり
    黒瀬直:「名前も知らん。理由も知らん。探しているものが何かも知らん」
    黒瀬直:「君が慣れないなりに頑張っている健気な子である、ということぐらいしか分からんぞ」
    ヒスイ:「…そう、じゃな。済まんかった。これじゃ確かに筋が通っとらん」
    ヒスイ:「探しもんは菅原組の事務所。そこの組長に用がある」
    ヒスイ:「”手伝ってやれ”言われてな、遣わされて来たんよ」
    ヒスイ:「儂の名前は”ヒスイ”」
    ヒスイ:「花岡組言うところで、用心棒やっとるもんじゃ」
    黒瀬直:「ヒスイ、か」
    ヒスイ:「おう、ヒスイじゃ」担いだズタ袋を、少し掲げる
    黒瀬直:「良い名だと思う。綺麗だ」
    黒瀬直:「ではヒスイ」麓へと足を進めながら。
    ヒスイ:それを目で追い
    ヒスイ:「おう」
    黒瀬直:「私は頼られるのは嫌いじゃない。ついてきなさい」
    ヒスイ:「…へへっ、いいひとじゃな、あんた」
    黒瀬直:「そうか……ところで腹は空いてないか」
    ヒスイ:「姐さん、て呼べばええんか…む」
    ヒスイ:「このヒスイ、いついかなる時も育ちざかり」
    ヒスイ:「腹ならアホみたいに減っとるで」
    黒瀬直:「この下に旨い蕎麦屋があってな」
    黒瀬直:「上で出前を注文される度に、この長い階段を上らされてる可哀そうな店だ」
    黒瀬直:「少し申し訳ないと思ってるので、たくさん食べていってくれ。姐さんのおごりだ」
    ヒスイ:「…難儀なとこに店構えたもんじゃ」
    ヒスイ:「じゃあ」
    ヒスイ:「ゴチになります。黒瀬の姐さん」
    ヒスイ:小さな歩幅で、大きな背中の後をついていく
    GM:---
    GM:シーン終了。ロイス取得のみ可能
    黒瀬直:依頼人:ヒスイ/P興味〇:N不安 でロイス取得

    GM:登場侵蝕どうぞ!
    一条凛太:39+1d10
    DoubleCross : (39+1D10) → 39+2[2] → 41

    GM:幸先!
    GM:---
    GM:N市 第十二地区
    GM:『鹿島四方幡』通称”鹿四(ロクヨン)”
    GM:第十二地区市街地の外れ、第十一地区との境界付近に位置するこの場所は
    GM:多くの侠客たちが根を張る警戒区として、UGNの監視下に置かれている
    GM:その中にある、ありふれた雑居ビルの一つ。その屋上で
    GM:二人のUGNエージェントが向かい合っていた
    :「~♪」口笛を吹きながら体を伸ばしている
    :「リンタ、希望は?」
    一条凛太:「聞くまでもねェだろ?」
    一条凛太:歯を剥き出して笑う
    一条凛太:「“全部”だ。全部出せ。」
    一条凛太:半身で腰を落とし調息。力みも緩みもない
    :「ははっ、それもそうだな…ああ、いや」
    :「アタシの希望になって悪いが、今日は…」
    :足を開き、、右半身。拳を前に突き出して腰を落とす
    :「”拳(コレ)”でやる」
    一条凛太:「カカカ!」
    一条凛太:無尽の武装を使う人間の拳。それは手加減を表さない
    一条凛太:無尽の武装を扱うということは、その全てを修めていることと等しい。それを扱うのは肉体であり、その全身もまた武装の一つなのだ
    一条凛太:「そういうところだよなァ泊!」
    :「呼吸が合ったら、いつでも来い」
    :「こっちから行くかもしれねぇけどな」
    一条凛太:その「ねぇ」の時点で、飛んでいる。
    一条凛太:箭疾歩。細かいフェイントは既に飽きるほど見られている故に省略する
    一条凛太:そのまま右手の貫手。
    :「…っと」
    :後退、ではなく、横にいなす様に手の甲で弾く
    :いなした動きで、裏拳に繋げる
    一条凛太:牽制の貫手を弾かれるままに流し、体を回転させながらしゃがんで回避
    一条凛太:そのままの動きで水面蹴りに繋ぐ
    :足元を掬われる形になり、両足が地面から離れる
    一条凛太:「貰った!」
    :その状態のまま
    一条凛太:伸び上がりざまに靠(体当たり)を放つ!
    :凄まじい勢いで足を振り下ろし、一条の顔面に向けて靴を飛ばす
    一条凛太:「!」
    一条凛太:カウンター気味に靴を貰い、一瞬怯んでしまう
    :ひるんだ隙に、着地。それと同時にしゃがみ込み
    :オウム返しの如く、同じ動きで水面蹴りを放つ
    一条凛太:靠の勢いのまま払われた足は宙に浮く。拳での打撃が中心の武術使いである一条にとって致命的に手数を削る効率的な手段だ
    一条凛太:“なので”対策をしていないわけがない
    一条凛太:宙で逆さに身を捻り、手を軸に、コマのように回転し側頭部への蹴りを放つ。勢いを殺さず放たれるそれは、人一人を無力化するのに十分な運動量を持っている
    :「!」
    一条凛太:「“貰った”っつったろ!」
    :水面蹴りの体制のまま、側頭部めがけて繰り出される廻し蹴りを回避するのは困難だ
    :無理な体勢で受けるのは悪手。上には飛べず、旋回範囲から抜けることも出来ない
    :「(だったら!)」
    :だから、更にめいっぱい開脚し、体を沈み込ませた
    :チッ と髪の毛に脚が当たる音がして
    :「お返し」
    :腹筋と背筋、体幹で身体を起こし
    GM:後ろ廻し蹴りを胴体に見舞う
    一条凛太:「ぐっ」
    一条凛太:強打。
    一条凛太:60kgの肉体がいっそ鮮やかに宙を舞って、壁に背中を打ち付けた…。そのもののダメージ量よりも、姿勢と硬直は今後覆せない不利を招くだろう
    :「…あ…っと少し本気で蹴っちまった。大丈夫か?」
    一条凛太:「ゴホッ、…カカっ、そこまでヤワじゃァねえよ…とはいえ、終わりだな。」
    一条凛太:スーツをはたいて立ち上がる
    一条凛太:そのまま拳に掌を合わせて礼。趣味ではないが、負けた人間の礼儀である
    :「やっぱり拳だと分が悪いな。靴飛ばしなんか実戦じゃ使えねぇ」
    :同じく、拳に手を合わせて礼を返す
    :一条凛太との手合わせした時の、恒例みたいなものだ
    一条凛太:「どうだか。機転がウリだろ?お前の業は」
    一条凛太:「そのうち必殺技になってたって驚きゃしねェぜ」
    :「なったとしても、一回限りの大博打だよ」けらけらと笑う
    :「左右のバランスが崩れるのは、あんまり好みじゃねぇからな」
    一条凛太:「それを言うなら俺も今回は博打を打ちすぎた」
    :「あ、いっそ両方飛ばしちまうか!はは!」
    一条凛太:「カカッ、裸足も悪かねェな。勁の感覚がよく掴める。」
    :「一回やってみようか…ああ、そうだ。今回はこれが本題じゃねぇんだな」
    一条凛太:服をはたき終えて
    一条凛太:「なンだ?俺の言ってたネタか?」
    :「リンタさ、”病葉”の事件覚えてるだろ?」端に置いていたスポーツドリンクとコーラを差し出す。”選べ”ということだ
    一条凛太:「そっちな。…収束した話だろ?」スポーツドリンクを取って指で弾きつつ
    GM:”病葉”
    GM:一つのアーティファクトがきっかけで生まれた、ジャーム達が互いに寄り添う村
    GM:第十二支部の面々によって、その事件は終息した…はずだ
    :コーラの蓋を開け、口をつける。”甘すぎる”とでも言いたげに顔をしかめる
    一条凛太:「秋も最初はたいそう凹んだが、今はまあ……元気な方だぜ」
    一条凛太:一口だけ含むように飲んで蓋をする
    :「ああ、そりゃ良かった…」
    :「で、その時にな。ちょっとここいらで出回ってた薬があったんだ」
    :「一般人をオーヴァードに覚醒させて、勢いそのままにジャーム化させちまうっつーやつがな」
    一条凛太:「FHで出回ってたブツとは違うヤツな」
    :「…まぁ、あの後はここに住んでるヤクザ共に協力頼んでさ、何とか排除しようとはしてたんだけど」
    :「どうも最近、それとは別のドラッグが出回ってるって話が入ってきてな」
    :「オマエにも、その調査を協力してほしい」
    :「…って、普通に言ったらすんなり聞いてくれねぇだろうから、手合わせのおまけつきで呼び出したわけだ」
    一条凛太:「ヤク、ヤク、ヤクか。治安もクソもねェ」
    一条凛太:「四方幡のシマをお前以外のUGNが首突っ込むのは手間なんだよ。」
    一条凛太:「まあ良いが、根回しはちゃんとしとけよ?いちいち説明すンのは無駄だからなァ」
    :「うっし、ありがとな。じゃあ行くか」
    :すたすたと、階段の方へ足を進める
    一条凛太:「どッからやるかな。路地裏をローラーかけるのがベタか?」
    一条凛太:後ろからついていきましょう
    :「ん?ああ、その辺りを任せてる奴らが居てな、今からそこに行くんだ」
    一条凛太:「ほォ?」
    一条凛太:「出来るやつか?」
    :「一人は弱っちいけど、もう一人は出来る。闘い方はオマエに似てるんじゃねぇかな」
    :「それと…」
    :言いよどむ
    :「もう一人…一人?一人かあれ…?まぁ一人でいいか」
    :「居るには居るんだが…」
    :「ん~~~~」唸りながら階段を降り、地上へとたどり着く
    一条凛太:「えらく渋るじゃねェか」
    :「……笑わない?びっくりしない?真に受けてくれるか?」
    一条凛太:「大概の化生は直が見せてきたからなァ。よほどのブツだろうと平気だろうぜ」
    :「そ、そうか‥‥」少し逡巡し
    :意を固める
    :「……ナマコ」
    一条凛太:「ナマコォ?」
    :「た、ただのナマコじゃないぞ!人型のナマコだ!いつの間にかアタシの部屋に上がり込んできてて…」
    :「……今も、一緒に暮らしてる」
    一条凛太:「………」
    :「……な、なんだよぉ…なんか言えよ…」
    一条凛太:「おい、ヤクっつってたな。お前どっかで仕込まれてねェか?」
    :「ほら~!だから嫌だったんだ!」
    :「みんなそうだ!二言目にはアタシを狂人扱いだ!」
    一条凛太:「いやマジで言ってンのかよ!」
    :「仕方ないだろ!?行く当てもないって言うから、出て行けとも言えないし…」
    一条凛太:「いるのはまあ…おかしかねえ。何でお前が上がり込ませてンだよ」
    :「だって…居たから…」
    一条凛太:「お前な……」
    一条凛太:「ハァ~…良いや。悪さをしてるわけでもねェなら良い。」
    :「と、とにかく!そのナマコ…あ、ナマタローって言うんだけどな。入れて、3人」
    一条凛太:「ナマタロウて」
    :「先に事務所の方に集まってもらってる、アタシたちは今からそこに合流して…」
    GM:その、瞬間
    鱗のジャーム:「ア ア ア ア ア ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
    GM:甲高い雄叫びと共に、ジャームが降ってきた
    GM:そう、空から降ってきた
    :周囲に人影がないことを確認し
    :即座に《ワーディング》を展開する
    一条凛太:前に飛ぶ。武装の自在な味方がいる以上、悩む必要はない
    鱗のジャーム:表面に生えている無数の鱗が、下から生えてきている鱗に押し出されるように、棘の鎧のようなものを形作っている
    :「…準備運動は、十分だよな!」短槍を生成し、構える
    一条凛太:「愚問だなァ!」
    鱗のジャーム:「ウウウウウ゛ァァァァ!!!!!」
    鱗のジャーム:獲物を見つけた獣のように、飛び掛かり
    鱗のジャーム:二つの影が交錯する
    鱗のジャーム:戦闘、開始だ
    GM:---
    GM:シーン終了。ロイス取得のみ可能
    一条凛太:泊/信頼○/猜疑心/ロイス
    一条凛太:で以上!
    GM:猜疑心…w

    GM:登場侵蝕どうぞ
    生太郎:1d10+40
    DoubleCross : (1D10+40) → 9[9]+40 → 49

    生太郎:ナマーッ
    GM:幸先!
    GM:---
    GM:N市第十二地区 鹿島四方幡
    GM:白地会系暴力団 黒山羊一家菅原組事務所
    GM:タバコの煙が充満する応接室で、あなたは組長の菅原武政とデスクを挟む形で対面している
    生太郎:ざくざくっ もしゃもしゃ
    生太郎:「おいしい!おいしい!」
    生太郎:「これおいしいですねえスガワラさん」
    生太郎:袋詰のえびせんを貪り食っている
    GM:無駄に高級そうな黒革のソファにもたれかかりながら、偉そうな男がゆっくりと口を開いた
    菅原武政:「話聞いてんのか?お前」
    菅原武政:見るからに柄の悪そうな出で立ち、赤いサングラス、どう見てもカタギの男ではない
    生太郎:「話?話ですか?もちろん聞いてます!」
    生太郎:「でもぼくはナマコなので」
    生太郎:「記憶力?があんまりないんですよね」
    生太郎:「なのでこのお菓子が美味しくて」
    生太郎:「今までの話もちょっと忘れちゃいました!ごめんなさい!あはは!」
    生太郎:いやー、って感じで笑う銀髪の少年。
    生太郎:国民服っぽい出で立ちに半ズボン。背丈は低く肌は健康的な褐色だ。
    菅原武政:「こっ…」
    菅原武政:「このガキ…!泊からの差し金じゃなきゃてめぇなんかなぁ…!」
    生太郎:「怒らないでください、ぼくはスガワラさんが好きですよ」
    生太郎:「こんなにおいしいお菓子を出してくれたんですから、いいひとです!」
    菅原武政:「…はぁぁぁ。まあいい、もう一回説明するぞ」
    生太郎:「はい!!」
    生太郎:話を聞く姿勢
    GM:”病葉”の一件。そして今現在、”梁山泊”と菅原組は協力関係にあることを話す
    菅原武政:「…ってな訳で。てめぇも捜査に協力しろ。以上だ」
    生太郎:「なるほどなるほど」
    桐生嚆矢:「おいおい、菅原さん」
    桐生嚆矢:菅原の背後に立つ男が、けだるそうに口を開く
    桐生嚆矢:淀んだ空のような顔色をしたこの男は、ここ一体の若衆が構築するコミュニティ「飯綱青年会」の頭目
    桐生嚆矢:名を、”ウールワース”桐生嚆矢と言う
    生太郎:「あっ、キリュウさん」
    生太郎:「おいしいですよ、これ」
    生太郎:袋を差し出す
    桐生嚆矢:「おう、ありがとな」
    生太郎:「どういたしまして~」
    桐生嚆矢:「菅原さん、”俺も乗っかろうとしたけどボコボコにされたから止めました”ぐらい言ってもいいんじゃないか?」
    生太郎:「そうなんですか?」
    菅原武政:「うるせぇなぁ!余計な事言うな!」
    菅原武政:「そうだよ!悪いか!弱いんだよ俺は!オーヴァードなのによ!!」
    生太郎:「スガワラさん、ぜんぜんいい人じゃないですね」
    生太郎:「気を付けます」
    生太郎:と言いつつもらった袋菓子はもしゃもしゃ食う!
    生太郎:ずぶとい!
    生太郎:「あんまりいい人じゃないし弱いんですか」
    生太郎:「それはダメダメですねスガワラさん」
    桐生嚆矢:「そうだぞ生坊。よく分かったな」
    菅原武政:「……っ!!っの野郎共…!!」
    生太郎:「でもぼくはいいことを思いつきましたよ」
    生太郎:「スガワラさんも修行しませんか?」
    生太郎:「師匠に教えてもらえれば強くなれますよ!」
    菅原武政:「ああ?誰につけてもらうって…」
    生太郎:「師匠です!」
    菅原武政:「ヒィッ!」
    生太郎:「がんばると時々鮭フレークももらえてとてもお得です」
    菅原武政:「い…嫌だ!ぜってぇやらねぇぞ!」
    生太郎:「えー、そんなー」
    菅原武政:「師匠って泊のことだろうが!嫌に決まってんだろ!」
    生太郎:「ぼく、弟弟子というのが欲しかったんですけどがっかりですね」
    生太郎:「師匠は怖くないですよー」
    生太郎:「柔らかくてすべすべで、とても素敵です!」
    菅原武政:「誰が好き好んでガキを兄貴呼ばわりすると思って…」
    菅原武政:「……」
    菅原武政:「一理あるな」
    桐生嚆矢:「菅原さん?」
    生太郎:「おお!」
    生太郎:「わかっていますね!やっぱりいい人なのでは」
    菅原武政:「いや、でもやっぱ駄目だ。天秤がどうもな…傾かねぇ」
    生太郎:「ねえキリュウさん」
    桐生嚆矢:「どうした?」
    生太郎:「えっと」
    生太郎:「何の話でしたっけ?」
    生太郎:あははーという顔(二度目)
    桐生嚆矢:「……」苦笑い
    桐生嚆矢:「本題、進めましょうか。菅原さん」
    GM:3回目の説明を行う
    生太郎:「はい!今度はおぼえましたよー」
    生太郎:「メモもばっちりです」
    桐生嚆矢:「…で、ここからはまだ泊も知らない情報だ」
    生太郎:「ほうほう」
    菅原武政:「最初っからやっとけってんだ…」
    桐生嚆矢:「まぁまぁ…実は、最近そこいらの組から若い衆が姿を消してる」
    桐生嚆矢:「それも、オーヴァードばっかりがな」
    生太郎:「それはそれは大変ですね」
    桐生嚆矢:「さっき言った薬物に関係あるのか、無いのかはまだ分からないが」
    菅原武政:「関連性があるって思っといたほうがいいってこった」
    生太郎:「ぼくたちみたいな、その、オーヴァードって、そんなにたくさんはいないんですよね」
    菅原武政:「ああ、大体はUGNに行っちまうからな」
    生太郎:「たくさん無いものが、もっと少なくなると……大変です」
    生太郎:袋の中の少なくなったえびせんを覗いて、悲しそうな顔
    生太郎:「どうにかしないといけないですね」
    生太郎:「よく分かりました!」
    生太郎:びしっと敬礼ポーズ
    菅原武政:「…菓子の話じゃねぇぞ」
    生太郎:「わかってますよーオーヴァードの話です」
    生太郎:「お菓子は人間じゃないですよ、スガワラさん。わかってますか。ねえねえ」
    菅原武政:「あぁ!?_んだとこの野郎!!」
    桐生嚆矢:「抑えて菅原さん」
    桐生嚆矢:「何かが、この鹿四内に居る」
    桐生嚆矢:「そいつをぶっとばして捕まえる。これ以上連中の好きにはさせない」
    生太郎:「あいあいー」
    生太郎:「それならぼくは役に立ちますよ」
    生太郎:「修行をしているので、おまかせください」
    菅原武政:「”俺と違って”ってか!」
    生太郎:「スガワラさんもやりましょうよ~」
    生太郎:「楽しいですよー修行!」
    菅原武政:「せめて何か特典がつかねぇと俺は動かん。絶対にだ」
    生太郎:「えーっと、コケたら、師匠に絆創膏も貼ってもらえます」
    生太郎:「ほらこれ!貼ってもらったんです」
    菅原武政:身を乗り出す
    生太郎:「いいでしょう~」
    生太郎:肘のところを指差す
    生太郎:パンダ柄のかわいい絆創膏だ
    菅原武政:「…へっ、悪くねぇな…」
    菅原武政:鼻の下をこする
    生太郎:「わかっているじゃないですかー」
    生太郎:「スガワラさんはやっぱりいい人な気がしてきましたね!」
    生太郎:「ぼくたちでがんばりましょー」
    桐生嚆矢:「菅原」
    菅原武政:「はい」
    桐生嚆矢:「…とにかく、さっきも言った通り」
    桐生嚆矢:「俺たちは全員が全員オーヴァードって訳じゃねぇ。戦力は多いほうがいい」
    生太郎:「数は多いほうが嬉しいですね」
    生太郎:うんうん。
    桐生嚆矢:「よし、じゃあ成立だな。菅原さん一人に任せないでよかった」
    菅原武政:「おいそりゃどういう意味…」
    GM:その時
    GM:君たちの体が、とある反応を感じ取る
    生太郎:「あら」
    生太郎:空になった袋をペタペタ折りたたむ手を止める
    GM:オーヴァードである以上、何百、何千と感じてきたであろうもの
    GM:《ワーディング》の反応だ
    GM:それと同時に、菅原の携帯が小さく音を立てる
    菅原武政:送り主は泊。ショートメッセージには一言だけ”ジャーム”と記されていた
    GM:位置はここから近い。距離にして300mも離れていないだろう
    生太郎:ワーディングの位置は分かりますか?
    生太郎:目視できるなら
    生太郎:伸縮腕で攻撃したいけど、流石に窓から見える位置にはいないかな?
    GM:窓からは見えない!
    生太郎:「ここからだと見えないですねー」
    生太郎:窓から身を乗り出してキョロキョロ
    菅原武政:「おい、生太郎つったか。ふざけた名前だ」
    生太郎:「なんですか、スガワラさん」
    菅原武政:「早速仕事だ。ジャームぶっ倒してこい」
    菅原武政:「多分、お前の飼い主もそこに居る」
    生太郎:「いいですよ、わかりました」
    生太郎:とっと窓枠に乗っかる
    生太郎:「その代わり」
    菅原武政:「なんだよ」
    生太郎:「これ、もう一袋用意してくださいね」
    生太郎:にこーと笑って、ピンと折りたたんだ袋を菅原さんに弾く。
    菅原武政:「俺をパシリに使う気か?」
    菅原武政:それをパシッと受け止める
    生太郎:「パシリ?よくわかんないですけど」
    生太郎:「おいしいものは沢山あるといいので」
    生太郎:「では、いってきまーす」
    菅原武政:「なんだそりゃ…」
    生太郎:そのままするーっと窓から落ちていく
    生太郎:びたん!!
    生太郎:コンクリートの地面に潰れガエルのように叩きつけられて
    生太郎:そのまま何事も無かったように走り出す。
    菅原武政:「…」唖然としている
    菅原武政:「…あれ、人間か?」
    桐生嚆矢:「オーヴァードなんかあんなもんですよ、菅原さんと違って」
    桐生嚆矢:「それに、あいつ人間じゃないですし」
    菅原武政:「じゃあなんだよ」
    桐生嚆矢:「ナマコ」
    菅原武政:「…そうか」
    生太郎:ナマコです。
    菅原武政:「ナマコかぁ~~」
    菅原武政:菅原武政は、取り敢えず考えるのを止めた
    GM:---
    GM:シーン終了 ロイス取得のみ可
    生太郎:www
    生太郎:菅原さんに取ろう
    生太郎:わかっている○/修行すればいいのに
    生太郎:以上!
    GM:菅原…生きろ…
    GM:---

    GM:全員登場
    一条凛太:41+1d10
    DoubleCross : (41+1D10) → 41+1[1] → 42

    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:32->34)
    生太郎:1d10+49
    DoubleCross : (1D10+49) → 8[8]+49 → 57

    GM:生太郎…
    GM:---
    GM:拳と短槍が、風を切る
    一条凛太:打撃の滑る感覚。後ろに飛ぶ
    :「…チッ!浅い!」
    一条凛太:「想像以上に面倒だな。あの装甲」
    鱗のジャーム:そう、たとえ打撃を与えたとて
    鱗のジャーム:表面の鱗が剥がれ落ちることで、あらゆる衝撃を軽減してしまう
    鱗のジャーム:無尽蔵の鎧である
    :「どうする?このままじゃ堂々巡りだ」
    :「一応応援は呼んだが、倒すなら早めの方がいい」
    一条凛太:「シンプルにいくなら、一箇所に集中して再生速度を上回る連撃を叩き込む」
    一条凛太:近距離戦での連携は打撃の交錯を考えるに高難易度。泊ならばそれは平気だが…
    :「面じゃなくて点の攻撃だな」
    一条凛太:(問題は、再生速度の底がまだ知れてないところだ。)
    鱗のジャーム:下から生えてきた鱗が、表面の鱗を押し上げる
    鱗のジャーム:ヒュッ  風切り音
    鱗のジャーム:表面の鱗を、射出したのだ
    一条凛太:スウェーで回避
    一条凛太:「そんな機能まであんのかよ」
    :槍で弾く
    一条凛太:「長引かせたら不利だ。一発試すしかねえな」
    :「近づかなきゃ話にならねぇってのに…!」
    生太郎:「えいや」
    生太郎:しゅるり がきっ!!
    生太郎:その時、ジャームの首元に死角から腕を伸ばし
    生太郎:手に持ったトンファーを鈎のようにして、締め上げる
    鱗のジャーム:「ああ゛あ゛あ゛」
    一条凛太:「!」
    生太郎:「わあ、この人固いですね」
    生太郎:「かなり固いですよ。修行してるのかな」
    一条凛太:(そうか、絞め技…!)
    一条凛太:絞め技ならば、積層の鱗はむしろ己を圧迫する枷にしかならない。
    一条凛太:もっともそれを可能にする柔軟な肉体があればの話だが
    :「ナマタロー!」
    生太郎:「あ!シショー!」
    一条凛太:「あいつかよ!」
    鱗のジャーム:「ウ゛ッ゛…」
    鱗のジャーム:もがく、有効な攻撃のようだ
    生太郎:「がんばってますよ!」
    生太郎:「おっぱい触らせてください!」
    生太郎:片方の手をにこやかにブンブン振る!
    :「…ああ、あれだ……」
    :辟易した顔
    生太郎:「しーしょーー」
    生太郎:にこにこ。
    一条凛太:「…人付き合い、考えたほうがいいぜ」
    :「…取りあえずこれが終わったらな!」
    一条凛太:「応」
    一条凛太:距離を詰め直し
    鱗のジャーム:「ウ゛……」
    鱗のジャーム:「アアアアアアア!!!!」
    生太郎:「わわっ」
    生太郎:引っ張られて体勢が崩れる
    生太郎:膂力の差はどうしようもない!
    生太郎:「あ、シショーこれだめです」
    生太郎:「ぼくちぎれそう」
    鱗のジャーム:その瞬間
    :「!ナマタロー!離れろ!」
    鱗のジャーム:ドシュ
    鱗のジャーム:鱗が伸び、ハリネズミのような棘が全身を覆った
    一条凛太:「!危ねェ!」
    :生太郎をひっつかみ、退避させる
    :「何個あんだよ!こいつ!」
    GM:打撃は鱗で逸らされ、組み付こうにも棘が襲う
    GM:近距離戦が主体の者には、少々苦しい相手だ
    生太郎:「ひええっ!」
    一条凛太:「ますます面倒臭ェな…仕方ねえ」
    生太郎:ぶつぶちっ
    生太郎:穴の空いた腕がちぎれる!
    生太郎:「あー、取れちゃいました」
    生太郎:「シショーごめんなさーい」
    :「みっ、見せなくていい!」
    GM:最も、一切合切を弾き飛ばす豪弓の一撃でもあれば話は別だが
    生太郎:「そうですか?わかりました」
    生太郎:ちぎれた腕をぽいっと放る
    :「うええ…」その様子を見て呻く
    生太郎:「これ、どうしましょうねえ」
    生太郎:敵を見上げてじりじり間合いを取る
    黒瀬直:次の瞬間、生太郎の柔らかくぷにぷにとした腕と同じように
    黒瀬直:鋼のごとき鱗に守られた、ジャームの腕が千切れ飛んだ。
    生太郎:「わわっ」
    生太郎:「なんですか」
    鱗のジャーム:破壊音
    鱗のジャーム:少し遅れて、悲鳴があがる
    一条凛太:「この弓は…直!」
    黒瀬直:「良し。通じるな」
    黒瀬直:言葉と同時に放たれた二の矢が、おなじく鱗を突き破り、そのまま壁に縫い付ける。
    :「ほんっと…」
    :「いいところで駆けつけてくれるなぁ!!」
    鱗のジャーム:「…ッア……ァ……」
    黒瀬直:「間に合ったならば、何よりだ」そのままずかずかと歩いてくる。
    鱗のジャーム:壁に縫い付けられたまま、ぐったりとうなだれる
    鱗のジャーム:そこから、動くことはなかった
    生太郎:「わあー」
    生太郎:「ナオさんだー!おーいナオさーん!」
    黒瀬直:「おや、君は……」
    :武器を収める
    :「…例の、あれだ」
    黒瀬直:「ああ、なるほど」
    一条凛太:「その様子じゃ直には既に話してたらしいな」
    :「いや、この手の話は十八番かなと思って…」
    黒瀬直:「なんとなく、見覚えがあると思った」
    黒瀬直:「久しいな、生太郎くん」
    生太郎:「相変わらずとっても強くておっぱいが大きいですね。すごいです」
    生太郎:「あこがれてます」
    ヒスイ:「ハァッ…ハァッ…!」
    ヒスイ:「ちょ、ちょっと!姐さん!」
    黒瀬直:「それは嬉しい……どうしたヒスイ」
    ヒスイ:少し遅れて、長髪を振り乱しながら近づいてくる影が一つ
    生太郎:「おや、今度は知らない人」
    一条凛太:「そいつは誰だ?直。」
    生太郎:「誰でしょうか」
    :「なんだ、また何か拾ってきたのか?ナオ」
    黒瀬直:「拾った……道中で拾ったと言えなくもないか」
    ヒスイ:「どーしたもこうしたもあるかい!歩いてたらいきなり走ってどっか行くし…」
    黒瀬直:「花岡組用心棒、名はヒスイ」
    黒瀬直:「菅原組組長に用があると、支部へ訪ねてきてな」
    生太郎:「スガワラさんにですか?」
    ヒスイ:「……UGNか?」
    黒瀬直:「エージェントと、協力者だね」生太郎くんをちょっと見てから。
    ヒスイ:「おう」
    ヒスイ:「姐さんとはビジネスパートナーじゃ」
    ヒスイ:単に依頼者と受注者というだけだ
    一条凛太:「ゴチャついてきたな」
    生太郎:「ぼくはデシですよー、シショーのデシ」
    ヒスイ:「弟子…舎弟みたいなもんか」
    生太郎:「びじねす……?」
    生太郎:「シショー、どういう意味ですか?」
    :「……ほら、あれだ」
    :「見返りが金ってだけで、鮭フレークと大差ねぇよ」
    生太郎:「なるほど!」
    一条凛太:「お前鮭フレークで餌付けしてんのか」
    生太郎:「つまりヒスイさんは、ナオさんにおっぱいを触らせてもらっているんですね」
    生太郎:「ビジネスパートナー、ばっちりおぼえました!」
    :「いや、好きらしいから…」
    :「~~~ッッ!!!」
    ヒスイ:「!!!!」
    一条凛太:「…」
    :「ばっ…馬鹿!なんでそうなる!!」
    黒瀬直:「泊くん?」
    一条凛太:「終わってから、な。」
    一条凛太:「終わってからお前には話があるからな、泊」
    生太郎:「だって、とっても柔らかいんですよ」
    生太郎:「ナオさんのおっぱいはとてもいいものなので!」
    ヒスイ:「…生太郎とか言うたの、お前」
    生太郎:「はい!」
    ヒスイ:「後で詳しく聞かせぇや。別におっぱいに興味があるとかそういうんちゃうが…」
    生太郎:「……!」
    生太郎:「わかってますねー」
    生太郎:ヒソヒソ
    ヒスイ:「……」腕を組んで頷く
    :「はいはいはい!終わりだ終わり!丁度連絡も入ったしな!」
    一条凛太:「生太郎お前、泊は知らんが直に適当するようならぶん殴るからな」
    :「アタシはいいってオマエ…!」
    黒瀬直:「私は別に構わんのだが……」
    黒瀬直:「なんか気持ちよかったしな、あれ」
    :「…はぁ、取り敢えずあのジャーム持って帰ってこいだとさ」
    ヒスイ:「姐さんは好きなんか?そういうの」
    黒瀬直:「じゃあ菅原組まで持ってくか。ちょうどヒスイくんを連れて行くところだし……うん?」
    黒瀬直:ジャームを入れる頭陀袋を形成しながら。
    黒瀬直:「なんだ、そういうのって」
    ヒスイ:「あ、あれじゃ…お……っぱい触られるんは」
    黒瀬直:「生太郎くんとは、以前戦ってな」ジャームの元で屈みこみながら言葉を返す。
    一条凛太:「直?」
    ヒスイ:「戦った?敵同士か?」
    黒瀬直:「ただの試合だ。見世物の」
    黒瀬直:「その時にくすぐられた感じはちょっと、面白かったなあと」
    黒瀬直:「それぐらいだな」
    生太郎:「いつでもくすぐりますー!」
    生太郎:指をうねうねさせている
    ヒスイ:「見世物か。うちの連中にも居んでそういうの好きなやつ…て」
    ヒスイ:「そ…そないな所やったんか!?」
    ヒスイ:「くっ…儂はアホじゃ…!」
    ヒスイ:「何で誘われたときに付いていかんかった…!」
    生太郎:「いいところですよ」
    生太郎:「今度は一緒に行きましょう」
    生太郎:※そこから脱走してきている
    生太郎:ずぶとい。
    黒瀬直:「というか、さっきからどうした一条さん」
    黒瀬直:「何か気がかりなことでもあるのか」
    一条凛太:「お前も後で話があるからな直!」
    一条凛太:「全員まとめて説教してやる…」
    ヒスイ:「…そうしたいのは山々じゃが」
    ヒスイ:「この仕事終わったら、儂は帰らなあかん」
    生太郎:「帰る?」
    ヒスイ:「外から来たんじゃ、儂は」
    黒瀬直:「この症例は確かに気がかりなところもあるが……うむ」
    黒瀬直:「土地勘がないと言っていたな」
    ヒスイ:「ああ、何せ来るのは初めてじゃからの…っとまあ、立ち話しててもしゃーない」
    ヒスイ:「案内せぇ、UGN」
    黒瀬直:「では、向かうか」頭陀袋を担ぎ上げる。
    一条凛太:「頭痛くなってきやがった…」
    一条凛太:こめかみを抑えながらついていく
    生太郎:「はーい」
    生太郎:意気揚々とついていく
    GM:---
    GM:シーン終了 ロイス取得のみ可能
    生太郎:黒瀬さんに!
    生太郎:もちもち○/こわい で!
    生太郎:以上!
    黒瀬直:同僚:一条凛太/P尊敬〇:Nいつもなんかすまん で取得
    黒瀬直:こちらも以上!
    一条凛太:どうしよう
    一条凛太:心がまとまらない
    一条凛太:ロイス保留!以上です
    GM:では次!

    GM:シーンプレイヤーは黒瀬さん
    GM:出たい方はどうぞ!
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:34->38)
    生太郎:1d10+57
    DoubleCross : (1D10+57) → 1[1]+57 → 58

    一条凛太:42+1d10
    DoubleCross : (42+1D10) → 42+1[1] → 43

    生太郎:おねえちゃんヒーリング
    一条凛太:めちゃくちゃ落ち着いてる
    GM:www
    黒瀬直:やっぱり乳だよね
    GM:---
    GM:情報収集パートですが
    黒瀬直:はい!
    生太郎:よよい!
    GM:通常の情報判定と並列して、『他組織への協力要請』を行うことが可能です
    生太郎:おお
    黒瀬直:ギミック!
    生太郎:面白げな新要素が!
    GM:そちらの判定に成功した場合、セッション中の色々なことにボーナスが付きます
    ・被害者の動向
    情報:裏社会/噂話 必要達成値7

    ・謎の薬物
    情報:裏社会/噂話 知識:薬学 必要達成値7

    GM:こっちが情報
    GM:で
    ・スティーモファミリー:〈意志〉で判定(目標値6)
    成功→情報・購入判定達値値+3

    ・茨戸會:〈白兵〉で判定(目標値8)
    成功→戦闘時の攻撃判定達成値+3

    ・鬼怒川疾風:〈射撃〉で判定(目標値10)
    成功時→戦闘時の与ダメージ+1D

    一条凛太:なるほどね
    生太郎:あついなー
    GM:とまあこんな感じで
    生太郎:しらない名前もいっぱいある
    生太郎:わくわくが止まらねえぞオイ!
    一条凛太:色んな組織がいるんだなあ
    GM:ちなみに効果は即時適用されるので
    GM:例えば『スティーモファミリー』への協力依頼が成功すれば
    GM:そのシーンから+3の恩恵が受けられます
    生太郎:つえー!
    黒瀬直:意志の力~!
    黒瀬直:じゃあまずは『スティーモファミリー』を潰しますか。〈意志〉で6!
    GM:では判定張り切ってどうぞ!
    黒瀬直:精神が強いのは一条さんで
    生太郎:殴りしか出来ない原始的生命体なので
    黒瀬直:私はあらゆるダイスを6個増やせます
    生太郎:茨戸会かな
    一条凛太:じゃあ私が行きましょう!
    一条凛太:あいさつ回りじゃ
    黒瀬直:GO!
    一条凛太:5dx スティーモファミリー
    DoubleCross : (5R10[10]) → 10[3,7,8,9,10]+2[2] → 12

    一条凛太:成功!
    生太郎:ヤッター!
    GM:OK!
    黒瀬直:さすが!
    GM:ではこの時点で
    一条凛太:購入まで補正がかかるのありがたい
    GM:セッション中の情報:購入判定に+3のボーナスが付きます
    一条凛太:やったぜ!
    生太郎:つえー
    GM:なお、協力要請にも乗ります
    黒瀬直:すげえ!
    生太郎:では白兵で茨戸会!
    GM:あ!
    GM:ごめんなさい、言うの忘れてました
    生太郎:おっと!
    生太郎:1シーン1回?
    黒瀬直:思い出すの偉い!
    GM:そう!要請はシーン一回までなので
    生太郎:オッケイ!
    生太郎:では情報行きましょうか
    黒瀬直:じゃあ生太郎くんの情報収集に砂の加護を使用
    黒瀬直:ダイス+6!
    GM:残るお二人は情報の方どうぞ!
    生太郎:一応2個ふれるよ~
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+3した(侵蝕率:38->41)
    生太郎:キャー黒瀬さん!
    生太郎:8dx
    DoubleCross : (8R10[10]) → 10[4,5,5,6,6,9,10,10]+5[1,5] → 15

    黒瀬直:私は財産があるから、ファンぶらなければ通るからね
    生太郎:いい感じ!
    GM:強い
    黒瀬直:偉いぞ~
    黒瀬直:【謎の薬物情報】行きます。
    黒瀬直:2dx+3>=7
    DoubleCross : (2R10+3[10]>=7) → 9[1,9]+3 → 12 → 成功

    生太郎:あ、すいません
    生太郎:被害者の動向で!
    一条凛太:いいぞいいぞ~
    GM:どちらにせよ成功!
    生太郎:完璧な流れ
    GM:では開示します
      【被害者の動向】
     被害者は行方不明になる直前、特定の人物と頻繁に接触していたようだ。
     一人は年若い男、また一人は綺麗な女、また一人は見るからに悪人面の男と、被害者によってその情報に差異はあるが、接触後は決まって全員「大金の使い道」について語っていたという。
     被害者に持ち掛けられた取引は「大金と引き換えに薬物のモニターになる事」。
     金に困っている、手柄を立てたい、ボスの為に、といった事情を抱える若者を対象にしていたようだ。
     また、被害者が頻繁に接触を行っていた相手は皆「黛一家」というマフィアグループの構成員らしい。
     →「黛一家①」が開放

     【謎の薬物情報】  鹿島四方幡で最近出回っている薬物には「レネゲイドウイルスの侵蝕を急増進させる効果」があるという。
     「スタヴェイトD」に代表されるように侵蝕増進薬は確かに存在するが、被害者がジャーム化している事から、従来のそれとは比べ物にならない効果があると推測出来る。
     →「謎の薬物②」が開放

    一条凛太:外道~
    黒瀬直:やばいですね!
    生太郎:邪悪!
    GM:では共有!
    GM:---
    GM:N市第十二地区 鹿島四方幡
    GM:菅原組事務所

    GM:突如出現したジャームを撃破した君たちは、再び菅原組事務所に戻ってきた
    GM:ジャームの引き渡し、並びに現状の整理を行うためだ
    菅原武政:「そのジャーム、そこに置いておいてくれ。俺が見る」
    黒瀬直:「うむ」どざっと置いて、袋を分解する。
    生太郎:「ふあー」
    生太郎:小さな体を泊さんの膝の上でもたれかからせて
    生太郎:すっかりリラックスしている。
    生太郎:「やすらぎ……」
    生太郎:腕もいつの間にか元通りだ。
    桐生嚆矢:「…いつからここは託児所になったんですかね」
    :「うるせぇ、にやにやすんな」
    一条凛太:「泊、お前が甘やかし過ぎなンじゃねえのか?若いやつに好き放題やらせるとロクなことにならねえぞ」
    :「虐待のニュースとか見てるとどうにもな…」
    生太郎:「大丈夫ですイチジョーさん」
    生太郎:「ぼくもちゃんとがんばっていますので!」
    一条凛太:「お前がいうセリフじゃねえだろ」
    黒瀬直:「生太郎くんもしっかり働いたからな。大目に見てやれ」
    一条凛太:「いや倫理的に問題あンだよ!人間社会」
    一条凛太:大丈夫なのかこいつは…という表情
    生太郎:「いなくなっちゃった人たちなんですけど」
    生太郎:「黛一家、って人たちと一緒にいたそうですよ」
    生太郎:どのタイミングで手に入れたのかわからない情報を
    生太郎:いきなり口にする
    桐生嚆矢:「黛一家…?」
    生太郎:「はい、そうです」
    桐生嚆矢:菅原の方を向く
    生太郎:「ぼくはどんな人たちか知らないんですけど」
    生太郎:「キリューさんは知ってますか?」
    桐生嚆矢:「いや、俺は知らないんだが」
    桐生嚆矢:「こういうの、菅原さんが詳しいんだ。なんせ無駄に顔が広いからな」
    生太郎:「ほほー」
    菅原武政:「市外の連中だな」
    菅原武政:「昔ちょっと名前が売れて…てんで聞かなくなっちまったが」
    菅原武政:ジャームから血液を採取する
    黒瀬直:「よく調べた。偉いぞ生太郎くん」泊さんの後ろから腕を伸ばして頭を撫でてる。
    生太郎:「わーい!えへへへー」
    ヒスイ:「(うらやましい…!)」
    生太郎:頭を撫でられてご満悦
    黒瀬直:「……市外か」
    一条凛太:「そういうのは古い家の直が詳しいんじゃねえのか?知ってるか?」
    一条凛太:「お前も市外だと駄目か」
    黒瀬直:「伝手はないこともないが、レネゲイド絡みが主でな」
    :「ナオにも知らないことってあるんだな」
    黒瀬直:「私をなんだと思っているのだ」
    :「妖怪に片足突っ込んでるやつ」
    黒瀬直:「否定しづらいところがあるな」生太郎くんを撫でていた手を離し、泊くんの頭にぽんと載せる。
    菅原武政:《成分分析》《構造看破》《超越的能力》
    菅原武政:「ふむ…」
    生太郎:「スガワラさんもがんばっていますねえ」
    生太郎:「それなんなんですか?」
    菅原武政:「これぐらいしか出来ねぇからな」
    桐生嚆矢:「…で、何か分かったか?」
    一条凛太:「えらい使い手だな。」問題視はしない。これほどならば直が把握していないはずはないからだ
    菅原武政:「…お前ら、”スタヴェイトD”って知ってるか」
    黒瀬直:「レネゲイドを高揚させる効果のある薬品だな」
    黒瀬直:「あれは大量生産にはこぎつけていない……劣化版か?」
    菅原武政:「いや、構造的にはあれと似たようなもんだが…」
    菅原武政:「何か、おかしい。何かを無理やり足したみたいな…」
    一条凛太:「あれは過度な励起をしないよう調整されたブツだ。大量生産の壁はそこにある。」
    一条凛太:「劣化品ならば、効能は推して量れる」
    黒瀬直:「雑なドーピング薬品、といったところか。あるいは私製の」
    菅原武政:「ああ…これ以上は、もっと詳しく調べねぇと分からん」
    一条凛太:「そこら辺に精通してる連中といやUGNの第四だが、時間がかかり過ぎるかもしれんな」
    一条凛太:「連中は凝り性だ。結果を速く手に入れるならその道に詳しい連中がいる。」
    生太郎:「あ、そういえば」
    生太郎:「ヒスイさんもスガワラさんに用があるんじゃなかったでしたっけ」
    黒瀬直:「ふむ……市外から来たと言っていたか」
    黒瀬直:「この薬絡みかね」
    ヒスイ:「ああ、自己紹介がまだじゃった」
    ヒスイ:「お初にお目にかかります、儂はヒスイ。同じ黒山羊会の流れに属するものとして、馳せ参じた協力者じゃ」
    ヒスイ:カンペを読んでいる
    菅原武政:「…花岡のところから来るのってお前のことだったのか…」
    ヒスイ:「む、なんじゃその顔は!儂が子供じゃから甘く見とるんか!」
    菅原武政:「あ~はいはいうるせぇな…」
    生太郎:「お知り合いだったんですねー、あれ?そうでもない?」
    黒瀬直:「ビジネスの関係といったところだな。面識はないのだろうが」
    菅原武政:「こいつはあれだ。滅多に会わない従兄弟みたいなもんだ」
    菅原武政:「グループは同じでも、場所は違うし頭だって違う、面識も特に無ぇよ」
    生太郎:「……つまり?」
    一条凛太:「わざわざ越してきたってことは余程の事態なわけだ。」
    生太郎:「ヒスイさんはスガワラさんのおっぱいを……?」
    生太郎:「……うえー」
    ヒスイ:「アホ!気持ち悪いこと言うな!」
    一条凛太:「混ぜっ返すなお前は!」
    生太郎:「あ、ちがうんですね」
    生太郎:「それはごあんしんです」
    菅原武政:「(…しかし)」
    菅原武政:「(話じゃあ、こいつは”自分から”行くと申し出たらしいが…)」
    黒瀬直:「年や外見と実力が関係ないのは、生太郎くんを見ての通り」
    黒瀬直:「蛇の道は蛇、オーヴァードのことはオーヴァード」一条さんの方を見ながら。
    黒瀬直:「薬についても、詳しい者たちの協力を求めるとしようか」
    一条凛太:「そういうことだ。」
    一条凛太:「流通と効能。市場を管理する人間がいるはずだ。」
    一条凛太:「一瞬でトばして死なせちまうようじゃ絞れねえ。むしろ高級なヤクは安全に近いし管理も徹底されている。」
    一条凛太:「その方面の連中なら薬について敏感で研究熱心だろうぜ」
    桐生嚆矢:「ああ、それに」
    桐生嚆矢:「生太郎。黛の連中について分かってるのはそれだけか?」
    桐生嚆矢:「なんなら、そいつらや被害者の事を炙り出すのにうってつけの奴らが居る」
    生太郎:「本当ですか?」
    生太郎:「それはいいですね」
    桐生嚆矢:「ただ、問題は…」
    生太郎:「モンダイ」
    桐生嚆矢:ちらりと菅原を見る
    菅原武政:「…俺は行かねぇぞ」
    桐生嚆矢:「じゃあ泊、頼んだぞ」
    :「キリュウは!?」
    桐生嚆矢:「お前の方がいいだろ。年も近いし…」
    一条凛太:「ほぉ、そんくらいか」
    :「…はぁ。分かったよ」
    一条凛太:「泊だけに預けちゃいれねえな。俺も行く。」
    桐生嚆矢:「ああ、ついて行ってやってくれ。なにしろ曲者だからな」
    生太郎:「ぼくも行きますよ~」
    黒瀬直:「私も行こう」
    ヒスイ:「む、儂も行くぞ」
    生太郎:「まだシショーのパワーが足りてないんです」
    生太郎:「もっとホキューしますから」
    一条凛太:「大所帯だな。警戒されンなよ」
    :「なんだよパワーって」想像はついてる
    生太郎:お姫様抱っこめいてスリスリと頬ずりしている
    生太郎:「シショーはすべすべですー」
    黒瀬直:「仲良いな……」
    一条凛太:「危険すぎる」
    :「…」顔が赤い
    :「あんまり人前で…な…?」
    生太郎:「ナオさんもスリスリしてみませんか」
    生太郎:「とってもすべすべなんですよー」
    黒瀬直:「ふむ」乗り気。
    :「やーめーろー!」
    生太郎:「おこられてしまった」
    生太郎:「また今度にしましょうね、ナオさん」
    生太郎:ヒソヒソ
    黒瀬直:「仕事中だしな」
    黒瀬直:ボソボソ
    菅原武政:「……じゃあお前ら5人は今から言う場所に行ってもらう」
    菅原武政:「連中の名前は”スティーモファミリー”。泊、案内してやれ」
    菅原武政:「話は俺が通しておく」
    一条凛太:「永劫すんじゃねえぞお前ら」
    :「変な話ばっかりしやがって…ほら、行くぞ!」
    :生太郎の手を引きながら立ち上がる
    生太郎:「はーい!」
    生太郎:「どこでもいきますよー」
    黒瀬直:「では行こうか、一条さん。ヒスイ」
    生太郎:いつもに輪をかけて幸せそう。
    ヒスイ:「おう!任せえや!」
    一条凛太:「悪夢じゃねえのか……?」
    一条凛太:いつもの2割り増しで眉間に皺を寄せる
    GM:---
    GM:N市第十二地区 鹿島四方幡
    GM:スティーモファミリー日本支部 本拠

    GM:『スティーモファミリー』
    GM:北欧で発足したマフィアグループ。元々は残虐非道な組織として悪名を轟かせていたが
    GM:現首領、クライヴ・E・サリバンが元締めになってからは根本的な改革が為され
    GM:ドラッグは身体に悪影響のないサプリメントに、高利貸し並びに取り立ては排除、表向きは不動産会社を営む比較的クリーンな組織となった
    GM:君たちが現在居るのは、スティーモファミリー日本支部。その本拠の前
    GM:第十支部さながらに清潔感あふれるビルの中に、目的の人物…
    GM:若干24歳にして日本支部を統括するクライヴ・E・サリバンの愛娘
    GM:「ライア・E・サリバン」が居る
    生太郎:「あなたがライアさんですよね」
    生太郎:「こんにちはー」
    生太郎:ぺたーっとお辞儀をする
    ライア:「おっ!礼儀正しい子は好きだぞ~!」
    生太郎:「そうですか?じゃあもっとお辞儀しまーす」
    生太郎:ぺたーっと地面にひれ伏す
    生太郎:もう殆ど床と接している。
    ライア:「あっはっは、面白いねぇ君」
    生太郎:「わーい」
    生太郎:「ほめられてしまいましたシショー」
    生太郎:寝っ転がったままどや顔
    :「おう、良かったな」
    ライア:「ではでは、初めましての方ばっかりだから改めて自己紹介だ」
    ライア:「”グローリー・デイ”ライア・E・サリバンだよ、よろしく~」
    GM:少しカールがかったブロンドの髪をサイドアップで束ねた女性が、君達に馴れ馴れしく手を振る。
    GM:制服じみたカッターシャツと黒いカーディガンの上に羽織った、刑事ドラマを彷彿とさせる栗色のコートが、なんだか少し不釣り合いだ。
    黒瀬直:「よろしくライア氏。UGNエージェントの黒瀬直だ」
    一条凛太:「同じく一条。」
    生太郎:「よろしくおねがいしますー、ぼくは生太郎です」
    生太郎:「そしてこちらはシショーです」
    ライア:「デモン・ストレイトに焔羅王、うんうん。知ってるよ!」
    ライア:「生太郎君と、そこの…」
    ヒスイ:「ヒスイじゃ」
    ライア:「ヒスイ君は初めて見たかな」
    黒瀬直:「そろそろ起きなさい生太郎くん」横から手を差し伸べる。
    生太郎:「あらー」
    生太郎:引っ張り上げられる
    ライア:「泊ちゃんも久しぶり~!なかなか会いに来てくれないから寂しかったんだ」
    :「誰が好き好んで来るかよ」
    ライア:「それでも来たってことは」
    ライア:「何か頼みごとがあるんでしょ?」
    一条凛太:「随分仲の良いオトモダチってところか?」
    生太郎:「なんかぺったりしていると落ち着くんですよねぼく」
    :「落とした財布拾ってやっただけだ」
    黒瀬直:「何か寄り掛かっていたいなら、身体は貸すが」
    生太郎:「ではありがたくー」
    生太郎:ぺったりと黒瀬さんにくっついて
    黒瀬直:「では、さっそく仕事の話に移ろうか」
    生太郎:「そうですねー、おねがいがあるんです」
    一条凛太:「そこら辺もおいおい。話が速い人間は分かりやすいな」
    ライア:「まぁ、といっても大体は菅原のあんちゃんから聞いてるよ」
    生太郎:「おー、さすがスガワラさんですー」
    ライア:「君たちが私を訪ねてきた理由も分かってる」
    生太郎:「黛一家?っていう人たちのこと、調べるのに」
    生太郎:「お手伝いしてもらいたいんですよね」
    ライア:「いやー、実のところ私も気になってたんだよね~。でもうちが保有する戦力は大したことないし」
    一条凛太:「そうか」
    一条凛太:「で、どうだ?やるか、やらないか」
    ライア:「”無償で”とはいかないね」
    ライア:「泊ちゃんは知ってるでしょ?うちの信条は”等価交換”」
    生太郎:「トーカコーカン」
    ライア:「君たちが私の力を借りるなら、それに見合った額、もしくはそれに準ずる何かを…ってことだけど」
    一条凛太:「うちのバンクはデカいぜ。何が望みだ」
    ライア:「お、いかにも経理担当のお兄さん」
    ライア:「じゃあ、君にお願いしようかな」
    ライア:「これが終わったらその腕、調べさせてよ」
    一条凛太:「ほォ」軽く左手を上げる。
    ライア:「私興味あるんだよね、”そういうの”」
    一条凛太:「手前味噌でもねェが、うかつに扱うなよ」
    ライア:「おっけー!商談成立!」
    ライア:手を二回叩く
    一条凛太:「ロクなことにならねぇからな。…ああ、商談成立だ」
    黒服:「お嬢様、およびですか」
    ライア:「言ってた例の奴、もってきてあげて」
    黒服:少しして
    黒服:今回の行方不明者に関する資料が全員に手渡される
    生太郎:「わーい」
    生太郎:「もらっちゃいました」
    ライア:「はい、これが今回居なくなった人たちの情報」
    :「用意してたのかよ…」
    ライア:「早い方がいいでしょ?」
    黒瀬直:「助かる」
    黒瀬直:「人命が懸かっているのでな」資料を素早く頭に叩き込む。
    ライア:「うちは被害に遭わなかったけど、他は結構やられてるみたいだね」
    一条凛太:「よくまとまっている」
    一条凛太:ぺらぺらとめくって
    一条凛太:「経理に力を入れているところはスキが無ェ。あるものないものむしられねえようにしねえとな」
    ライア:「これに載ってる全員に共通しているのは”金に困ってた”ことだ」
    一条凛太:「今どき珍しくもねェ」
    ライア:「大方、”お金あげるからサンプルになって~”みたいなこと言われたんだろうね~」
    黒瀬直:「そういう連中を見つけられる網を張っている、ということか」
    黒瀬直:「向こうもそこそこ人を使っていそうだな。探るか」
    一条凛太:「11地区と9地区が近ェからなここは。カタギとそうじゃねえ連中の仲介になるのは珍しくもねえ」
    生太郎:「なるほどですね」
    生太郎:全く話が分かってないので後頭部にあたる巨乳の感覚に集中している
    生太郎:真剣な表情。
    :「(生太郎のやつ、ちゃんと話きいてるな…)」
    黒瀬直:腕を腹に回してしっかり抱いている。
    生太郎:「(やすらぎ……)」
    ライア:「と、まあ現時点ではこんな感じ!手を組んだ以上ちゃんと調べるから安心してね」
    ライア:「あと、何か欲しいものがあれば言ってね。できる限り揃えるよ」
    一条凛太:「これにそこまでの価値があるッてのか?」
    ライア:「あるよ~!君もしかして周りにそういうのが多いからって慣れ切ってない?」
    ライア:「私はいつだって!新たな知識、情報を求めてる!」胸を叩く
    一条凛太:(……)
    ライア:「ということで、よろしく~。じゃあねぇ~」手をヒラヒラと振りながら、その場を後にする
    生太郎:「いい人でよかったですね、イチジョーさん」
    生太郎:うんうんと頷いている
    一条凛太:「そう見えるようにしてるからな。」
    生太郎:「?」
    一条凛太:「底が見えねェが、今は選り好み出来る状況じゃねェ」
    一条凛太:「ちゃんと取引が続いてる限りはあの手合は信頼出来る。そういう意味じゃあ生太郎の言う通りきちんと“いい人”だろうよ」
    黒瀬直:「ま、しっかりと利用させてもらおう」
    :「よし、じゃあ帰るか」
    一条凛太:「応」
    生太郎:「はーい!」
    黒服:「では皆様、お帰りはこちらから…」エレベーターに案内する
    黒瀬直:前後に並んだ状態では歩きづらいので、手を繋いで横並びで進む。
    生太郎:引っ張られてふらふら退場
    GM:そうしてビルを出た君たちは、とある違和感を覚えた
    GM:外が暗い
    GM:日が傾く時間ではあるが、日が沈む時間ではないはずだ
    生太郎:「あれ」
    ヒスイ:「…どうなっとる」空を見上げる
    ヒスイ:「…!」
    生太郎:「なんか夜になるのが早いですね、そういう日もあるんでしょうか」
    黒瀬直:「そういうこともあろうが」手を離し
    黒瀬直:「警戒したまえ。異常事態だ」
    GM:空を、巨大な影の幕が覆っている
    :「…おいスガワラ!どうなってる!」
    菅原武政:『分からねぇ!急にこうなりやがった!』
    一条凛太:(…さっき来た連中にそういう気配は無かった)
    黒瀬直:「はて。範囲が見た目より限られているのか、今回が初か……」
    生太郎:「暗いと物が見にくいから困っちゃいますね」
    生太郎:「明るくなれー」
    生太郎:天に腕を広げている
    菅原武政:『くそっ…どうする…手を打つなら早い方がいいか…』
    菅原武政:『お前らはそこで待機だ!いいな!』
    黒瀬直:生太郎の服にポケットを作り出して、ライトを点けたスマホを差し込む。
    生太郎:「わー、ありがとうございます」
    生太郎:「明るいですー」
    黒瀬直:「うむ。頼りにしている」
    生太郎:「がんばりますね」
    生太郎:ガッツポーズ
    一条凛太:「とにかく離れンなよ」
    一条凛太:「勝手に分断するなら向こうの思うつぼだろ」
    黒瀬直:「ヒスイもあまり動きすぎぬような」
    ヒスイ:「む、なんじゃ。儂をガキ扱いか」
    黒瀬直:「君がどういう使い手か、まだ知らんからな」
    ヒスイ:「…舐めるな姐さん。儂は強いぞ。あんたほどじゃないとしてもな」
    黒瀬直:「期待はしておこう」
    :「…取りあえずは待機だ。周囲の警戒は怠るなよ」
    生太郎:「あいあいシショー!」
    GM:月明りの無い夜、程度の暗さだ
    GM:幸い、ここは市街地。街灯もある
    GM:行動に対して支障はないだろう

    GM:知覚判定:難易度7
    黒瀬直:4dx>=7
    DoubleCross : (4R10[10]>=7) → 7[2,4,5,7] → 7 → 成功

    生太郎:2dx
    DoubleCross : (2R10[10]) → 6[4,6] → 6

    生太郎:ダメでしたー
    黒瀬直:よしよし
    生太郎:ナマ~
    黒瀬直:なでなで
    生太郎:ぐにゃぐにゃ
    黒瀬直:ひんやりする
    一条凛太:うおー
    一条凛太:1dx
    DoubleCross : (1R10[10]) → 2[2] → 2

    一条凛太:だめでした
    黒瀬直:大丈夫だ。問題ない

    GM:では黒瀬直は気付く
    GM:こちらに忍び寄る一つの”影”に
    GM:獣を象る、立体の影だ
    黒瀬直:「諸君。お出ましだ」闇の中でも眩く光る、金の弓矢を影へと向ける。
    獣の影:四肢の生えた、狼に近い姿
    獣の影:声も発さずに、ただ君たちを見ている
    一条凛太:「ほォ」
    黒瀬直:「言葉が通じるなら、そこで止まれ」
    獣の影:「……」
    生太郎:「こんにちはー」
    生太郎:「あれ?こんばんは?」
    生太郎:手をふらふら振っている
    獣の影:「……」
    獣の影:応じない。答えない
    獣の影:それに、止まろうともしない
    生太郎:「こっちに来てますね」
    生太郎:「どうしましょう」
    黒瀬直:「ふむ」淡々と呟きながら足に矢を射込む。
    獣の影:次の一歩を、出そうと…
    獣の影:パシュッ
    獣の影:空気の弾ける音とともに、脚が霧散する
    一条凛太:「実体がねェな」
    生太郎:「わあ」
    生太郎:「すごいですー」
    一条凛太:「多分無駄だが、四肢だけ飛ばして回収出来るか試してみるといいかもしれねェ」
    黒瀬直:「うむ」矢継ぎ早に撃ち込む。
    獣の影:シュッ   ヒュッ  ッ
    獣の影:その全てが、霧散
    生太郎:「わあー」
    生太郎:パチパチと拍手
    獣の影:這うようにして、君たちに近づく。理を外れた存在であることは明らかだ
    生太郎:「がんばってますねー」
    :「…消し飛ばした方がいいんじゃねぇか?」
    一条凛太:「交渉材料に研究対象。使えるなら使えたほうが良いからな」
    一条凛太:「うちにはお抱えの医者野郎がごまんといる」
    ヒスイ:「………ふむ」空と影を交互に見ている
    一条凛太:「で」
    一条凛太:「この帳をどう剥ぐか」
    黒瀬直:「遠目かなにかだと面倒だ。ここは潰すかな……何かあるかヒスイ」
    生太郎:「どうかしました?」
    ヒスイ:「…同じじゃな。つくりが」
    ヒスイ:「あの帳と、この影は同じ奴が出しとるもんじゃ」
    黒瀬直:「そうか」
    生太郎:「ほうほう」
    ヒスイ:「まあ、見とれ」
    ヒスイ:ズタ袋の中から、鞘に納められた長刀を取り出す
    ヒスイ:右足を前に
    ヒスイ:君たちには分かるだろう。これは抜刀術の構えだ
    ヒスイ: 
    ヒスイ:風切り音
    ヒスイ:その瞬間、獣の形をした影が立ち消え
    ヒスイ:帳に、大きな切れ目が生まれた
    ヒスイ:握られているのは、刀身の無い刀だった
    黒瀬直:「良い目」
    黒瀬直:「それに良い腕だ。頼りにしよう」
    生太郎:「わあー」
    生太郎:「あそこから出られそうですー!」
    生太郎:「あれ?それでどうやって切ったんですか」
    生太郎:「不思議ですね」
    生太郎:ジロジロ見ている
    一条凛太:「面白ェ武装持ってンな」
    一条凛太:「うちの剣士共がいりゃ見立ててもらうが。」
    ヒスイ:「…儂はな、そいつの持ってるレネゲイドの性質が見えるんじゃ」
    ヒスイ:「で、”それ”を斬るためだけの刃を作れる」
    ヒスイ:「対抗種、そう呼ばれる能力じゃ」
    生太郎:「なるほど」
    生太郎:「よくわかりました!すごいです!」
    生太郎:※わかってない
    黒瀬直:「では行くか」
    生太郎:「はーい、出ていきましょー」
    一条凛太:「応」
    :「ああ、一旦事務所に戻ろう」
    一条凛太:「既に目をつけられてるな。」
    一条凛太:「妙な手段で仕留めたいということは、秘密裏に動きたいかこちらへの牽制。もしくは単なる実力不足。」
    黒瀬直:「調べるべきものがまた増えたな。協力を取り付けられてよかった」一条さんに頷く。
    黒瀬直:「何かろくでもないものが動いている、ということも分かった」
    黒瀬直:「そして対抗しうることも。収穫だな。よくやった」ヒスイの頭を撫でながらずかずかと足を進める。
    ヒスイ:「……へへ」
    ヒスイ:「まだまだ本気出しとらんで!姐さん!」その後を付いていく
    GM:---
    GM:シーン終了 ロイス取得&購入が可能
    生太郎:ヒスイくんに!
    生太郎:すごい○/わかってない
    一条凛太:黒瀬直/信頼○/胃痛/ロイス
    一条凛太:生太郎/感服/猜疑心○/ロイス
    黒瀬直:顔見知り:生太郎/Pひんやりする〇:N一条さんの機嫌が悪い
    一条凛太:購入のバフも考え、とりあえずはボデーアーマーを狙います
    一条凛太:2dx+4
    DoubleCross : (2R10+4[10]) → 1[1,1]+4 → 5 → ファンブル

    一条凛太:爆発しました
    一条凛太:以上です
    生太郎:あ、そうか!固定3点!
    生太郎:アームドスーツ狙う!
    生太郎:2dx+3
    DoubleCross : (2R10+3[10]) → 6[6,6]+3 → 9

    生太郎:当然無理!
    黒瀬直:購入は大槌。《砂の加護》を使用。侵食+3してダイス+6
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+3した(侵蝕率:41->44)
    黒瀬直:8dx+4>=14
    DoubleCross : (8R10+4[10]>=14) → 9[3,4,4,6,7,9,9,9]+4 → 13 → 失敗

    黒瀬直:財産点1使って購入!
    生太郎:おねえちゃーん!
    黒瀬直:ほ~ら生太郎くん
    黒瀬直:お姉ちゃんのハンマーだぞ~
    生太郎:わ~~い
    GM:エロい
    生太郎:お姉ちゃん大好き!
    GM:エロいか?
    生太郎:重量感がある!
    黒瀬直:そうかそうか~
    黒瀬直:黒瀬さんのハンマーとか
    生太郎:装備!以上!
    黒瀬直:1か所しかないだろ!
    黒瀬直:以上!

    GM:──8年前
    GM:F市 とある路地裏
    戸惑う男:「ハァッ…!ハァッ……!」
    戸惑う男:状況が呑み込めない。一体何が起こった?
    戸惑う男:間抜け面のまま首だけを左右に動かす。未だに脚は震え、へたり込んだまま動けない。
    戸惑う男:「……ッ!」
    戸惑う男:肩口に触れた手が赤く染まる。どうやら銃弾を食らった所までは現実らしい。
    戸惑う男:…では何故、俺に発砲した追手が倒れて伏している?分からない。だが一先ずは
    戸惑う男:「助かった…のか?」
    老人:「無事か?坊主」
    戸惑う男:低い嗄れ声。そこで漸く、背後に人が居る事に気付いた。
    戸惑う男:「あっ…あんたは…?」
    老人:「なぁに、ただの通りすがりの爺だ」
    戸惑う男:「どうして…」
    老人:「あれだけ"助けて" "死にたくない"なんて叫ばれちゃあな」
    老人:老人はくつくつと笑っている。頭髪こそ白く染まっているが、伸びた背筋と鋭い目付きはまるで年齢を感じさせない。
    戸惑う男:「す…すまねぇ!この恩は一生、何年かかっても必ず…必ず返す!」
    戸惑う男:路地裏の汚いアスファルトに額を擦り付け、叫ぶ
    老人:「はっ、んな大袈裟な…ああ、そうだ」
    老人:「じゃあ一つ聞いてくれや、兄ちゃん」
    戸惑う男:「ああ!何でもーー」
    老人:「俺の下に就く気はあるか?」
    戸惑う男:一瞬、何を言われたのか理解出来なかった
    戸惑う男:「下…?下って…でも…」
    戸惑う男:いいのか?ポカやらかして始末されかけた挙句、惨めに命乞いをした男なんかで
    老人:「…決めるのはお前だ。俺じゃない」
    戸惑う男:「………」
    戸惑う男:立ち上がり、片膝をつき、背筋の伸びた若々しい老人を見上げる。脚の震えはいつの間にか止まっていた。
    戸惑う男:「……あなたの名前を、聞かせてくれ」
    老人:「ああ…俺の名前は」
    老人:「"黛明人"だ」
    老人:---

    GM:シーンプレイヤーは一条さん
    GM:登場侵蝕どうぞ!
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:44->50)
    一条凛太:43+1d10
    DoubleCross : (43+1D10) → 43+7[7] → 50

    生太郎:1d10+58
    DoubleCross : (1D10+58) → 4[4]+58 → 62

    生太郎:よっしゃあ
    GM:はい!では情報収集パート2!
    ・黛一家①
    情報:裏社会/噂話 必要達成値7

    ・謎の薬物②
    情報:裏社会/噂話 知識:薬学 必要達成値7

    GM:で、協力依頼がこちら!
    ・茨戸會:〈白兵〉で判定(目標値8)
     成功→戦闘時の攻撃判定達成値+3

    ・鬼怒川疾風:〈射撃〉で判定(目標値10)
     成功時→戦闘時の与ダメージ+1D

    黒瀬直:ようし
    GM:判定どうぞ!
    一条凛太:白兵なら出来るな
    一条凛太:エフェクトはOKでしょうか
    GM:エフェクトは無しでお願いします
    GM:ただ、ボーナスは乗ってるぜ!
    生太郎:オッケイ!
    生太郎:白兵が出来るので
    生太郎:お任せあれ!
    黒瀬直:がんばれ生太郎くん!
    黒瀬直:応援してるぞ!
    生太郎:茨戸に!
    一条凛太:じゃあ預けます!
    生太郎:白兵チャレンジ!
    生太郎:5dx
    DoubleCross : (5R10[10]) → 10[5,6,7,8,10]+10[10]+7[7] → 27

    GM:つっよ
    生太郎:ホワチャーッ
    一条凛太:凄い実力を見せる
    黒瀬直:よしよし~
    黒瀬直:さすが泊さんの愛弟子だ
    生太郎:シショー見てましたかシショー!
    一条凛太:じゃあ謎の薬物を判定します!知識:薬学で
    GM:アタシが育てた
    一条凛太:5dx
    DoubleCross : (5R10[10]) → 10[2,3,3,7,10]+4[4] → 14

    生太郎:へへへ
    一条凛太:成功だ
    生太郎:こっちもいい感じ!
    黒瀬直:【黛一家①】情報で
    黒瀬直:2dx+3>=7
    DoubleCross : (2R10+3[10]>=7) → 5[4,5]+3 → 8 → 成功

    黒瀬直:うし
    GM:OK!では開示!
    生太郎:完璧~
     【黛一家①】
     ボスである「黛明人」が身寄りも行く宛も無い人間を寄せ集めて作った、N市市外を拠点とするマフィアグループ。
     全員が似たような境遇を経験しているからか、ファミリーの結束が異様に強い事で有名だった。
     少数ながら構成員全てがオーヴァードであり、高い戦力を有していた。
     しかし、何故か若くして命を落とす者が多かった為、そこまで名を上げている訳では無い。
     なお、ボスである黛明人は数年前に突然姿を消し、既に死亡しているとの記録が残されている。
     →「黛一家②」が開放

     【謎の薬物②】
     被害者について調べていた所、君達は「伝聞のシンドロームと実際に見たシンドローム」に食い違いがある事に気付いた。
     具体的に言うと「ある筈のないもの」が増えているのだ。
     何か人体改造を受けた痕跡がある訳でもなく、考えられるとすれば薬物の影響だが…
     黛一家の構成員に、薬物開発の技能を持つ者は居なかったという。
     であるならば、裏で糸を引く何かが居るのかもしれない。
     →「???」が開放

    黒瀬直:ふっ不振~
    黒瀬直:不審
    生太郎:黒幕…!
    GM:また、茨戸會の判定に成功したため戦闘での攻撃判定達成値が+3されます
    一条凛太:怪しすぎる
    生太郎:命中不安なのでありがたい
    GM:では共有!
    GM:---
    GM:N市第十二地区 鹿島四方幡
    GM:菅原組事務所

    GM:突如街を覆った帳と、徘徊する謎の影
    GM:退けはしたものの、君たちの胸に安堵の二文字は無かった
    GM:そうして菅原組事務所に帰ってきた君たちだが…
    GM:そこに居たのは、なぜか異様にソワソワする菅原と桐生の二人だった
    生太郎:「ただいまでーす」
    菅原武政:「…お、おお無事帰ったか。ほっとしたぜ」
    菅原武政:忙しなく部屋の中を動き回っている
    生太郎:「元気いっぱいですよースガワラさーん」
    生太郎:力持ちのポーズ
    菅原武政:「おう、そりゃよかったよかった」
    菅原武政:手には、ハンディの掃除機が握られていた
    一条凛太:「おいおい、お前ら見栄の商売だろう。落ち着きを見せねェと」
    生太郎:「お掃除してたんですか?」
    桐生嚆矢:「…それがな」必死に部屋を換気している
    桐生嚆矢:「菅原さん、例の帳に焦っちまって」
    桐生嚆矢:「こっちから出向こうと思ってた人に、電話しちまったんだ」
    桐生嚆矢:「そしたら…」
    生太郎:「そしたら?」
    菅原武政:「な、なんか”じゃあ俺がそちらに向かいますよ”って…」
    菅原武政:「ふざけんな!!なんで来るんだよ!!」
    生太郎:「来たらダメなんですか?」
    生太郎:「会わないといけない人なんですよね」
    菅原武政:「いやそうだけどよ…お前…」
    :「…あ」
    :「もしかして、”茨戸會”か?」
    生太郎:「いばらとかい」
    :「ばらと、だナマタロー」
    一条凛太:「大方想像はつくが…どういう連中だ」
    GM:『茨戸會』
    GM:古くより鹿島四方幡を根城とする任侠一家
    GM:苛烈で血気盛んな武闘派集団にして、任侠精神を重んじる昔ながらのヤクザ。
    GM:その比類なき暴力性で知られる初代組長の異名”鬼茨戸”を
    GM:その時最も畏怖の念を集める者が代々継承するシステムになっている
    黒瀬直:「──といった感じの連中だ」
    黒瀬直:「大変だな、菅原くん」
    一条凛太:「カカッ、心配しなくとも直に泊、俺がいる」
    一条凛太:「特に直も古い家だ。ちょっと程度なら平気だ」
    菅原武政:「おっかねぇ…、もし粗相があったら…」
    生太郎:「なるほどよくわかりました」
    生太郎:「こわい人たちですね!」
    黒瀬直:「粗相か……」ちらっと生太郎くんを見る。
    桐生嚆矢:「…と、取り敢えずお子様はおとなしくな…?」
    生太郎:「?」
    生太郎:ぽやーっとした顔
    生太郎:「はい!大人しくするのは自信あります」
    :「(大丈夫かな…)」
    生太郎:糸が切れたようにソファに倒れ込む
    生太郎:「あ……そーいえばー」
    生太郎:「ここにくるあいだにもー」
    生太郎:「ライアさんたちからー……いろいろじょうほうがー」
    生太郎:「きていたはずー」
    生太郎:ぐでー
    ヒスイ:「…なんじゃこいつは…」
    :「今更だ今更」
    一条凛太:「おい」
    一条凛太:体を揺する
    生太郎:「はいー」
    生太郎:「大丈夫ですよちゃんときいてますよーふあー」
    生太郎:ゆすられっぱなし
    黒瀬直:「まあ休ませてやれ」隣に座り込んで頭を撫でる。
    黒瀬直:「一条さん。薬物についての続報を」
    菅原武政:「情報な、一応こっちにもFAXで届いてたが…」
    一条凛太:「ああ。そっちからやるか…」
    GM:ライアから提供された資料と、実際に目撃した情報を情報を照らし合わせて、君たちは気付く
    GM:街に出没した鱗のジャーム、本名は竹下淳
    GM:彼のシンドロームは、モルフェウスのピュアブリードであり
    GM:君たちが目撃したような、キュマイラを彷彿とさせる能力とはひどくかけ離れたものだった
    GM:そして、そこに介入していたであろう黛一家には既にボスが居ないこと
    GM:そもそも、対象の薬物は黛一家が外部から手に入れた可能性が高いということ
    GM:そういったことを再確認している途中…
    GM:ピンポーン
    GM:インターホンが鳴った
    菅原武政:「…!」
    一条凛太:「つまり、黛もまた末端……来たか」
    黒瀬直:「おや、客人だ」
    黒瀬直:「覚悟を決めろよ菅原」
    菅原武政:「よし…予定通りだ、大人しくしてろよガキども」
    一条凛太:「おい、生太郎、おい」
    一条凛太:ゆさゆさ
    生太郎:「むにゃむにゃ……シショー……すべすべ」
    生太郎:一条さんにゆすられている
    ヒスイ:「仕方ないのぉ」
    ヒスイ:昔ながらのヤクザが見れると思ってワクワクしている
    :「こいつ寝言でまで…」
    菅原武政:玄関に向かう
    菅原武政:「はいこんにちは!いらっしゃいませ!汚い空間ですが何卒ご容赦を…」
    沢渡新助:「ああ、いいですよそんな気遣い」
    沢渡新助:「うちのイメージが悪いことは分かっているので、どうぞ力を抜いてください」
    GM:そこに居たのは、物腰柔らかな雰囲気を纏う男だった。
    GM:黒髪の七三分けに、眼鏡の奥から覗く瞳が穏やかな印象を助長させ、着流した薄藍色の和服が線の細さを際立たせている。
    GM:沢渡新助
    GM:現若頭でありながら、既に”十七代目鬼茨戸”の名を継いでいる男だ
    菅原武政:「いえいえ滅相も…ささ、どうぞどうぞ」
    沢渡新助:促されるままに、ソファに腰かける
    沢渡新助:「初めまして。茨戸會若頭、沢渡新助といいます」
    沢渡新助:「そちらの女性は何度かお会いしましたね」
    :「ん?おお、そうだな」
    :「(苦手なんだよなこいつ…)」
    黒瀬直:「初めまして。UGNエージェント、黒瀬直と申します。よろしくお願いします」ぺこりと一礼。
    沢渡新助:「黒瀬というと…あの黒瀬ですか」
    黒瀬直:「ええ、昔から色々と怪事に携わっている黒瀬です」
    沢渡新助:「いやぁまさかこんな所でお会い出来るとは、嬉しいです」握手を求める
    黒瀬直:「こちらこそ、嬉しい言葉です」握手に応じる。
    黒瀬直:「この度は先ほど降りた不意の闇夜や、辺りに蔓延る薬物について調べておりまして」
    黒瀬直:「あなた方にお力添え頂ければ幸いです」
    沢渡新助:「ええ、俺がこちらに出向いたのもその関係です」
    沢渡新助:「うちの組は、この辺で最も多くの五光者…あなた方にはオーヴァードと言った方が分かりやすいでしょうか、を抱えているのですが」
    沢渡新助:「案の定、多くの者が狙われてしまいましてね」
    沢渡新助:「情けない話ではありますが」
    黒瀬直:「能力者を害し、繋がりを砕く。由々しき事態です」
    黒瀬直:「早急に対応せねばなりませんね」
    沢渡新助:「手を結べるのなら、こちらとしても願ったり叶ったり」
    沢渡新助:「ですが、仮にも俺は”十七代目鬼茨戸”の名を預かる身」
    沢渡新助:「カタギの者に、はいそうですかと首を振るわけにはいかないのです」
    沢渡新助:着物の袖を捲る
    沢渡新助:一般人と大差ない細腕だ
    沢渡新助:「という訳で」
    沢渡新助:「腕相撲でもしましょうか」
    菅原武政:「…は?」
    黒瀬直:「……ほう」
    沢渡新助:「腕相撲ですよ腕相撲。ご存じないですか?」
    菅原武政:「いや存じちゃいますが…」
    黒瀬直:(一条さんの腕は特殊だし、泊さんはなんか苦手そうだしな……)
    黒瀬直:「生太郎くん」
    生太郎:「……ふぁい」
    生太郎:ねぼけまなこならぬ、ねぼけなまこ。
    沢渡新助:「…おや」
    沢渡新助:「動かないものだから、てっきり人形だと思ってましたよ」
    生太郎:「あ、聞いてますよ聞いてますよ」
    生太郎:「ばっちりわかってます」
    生太郎:※わかってない
    黒瀬直:「そうか」
    黒瀬直:「君たちの力を見せてくれるかな」
    黒瀬直:「報酬は後でしっかり出そう」
    :「腕相撲だ。分かるだろ?たまにやってるあれだ」
    :ジェスチャー
    生太郎:「わっかりました!」
    生太郎:分かってないのに返事だけはいい
    :「(ほんとにわかってんのかな…)」
    一条凛太:「……」
    一条凛太:(こいつも底が見えねえ)
    生太郎:「えっと、その人と腕相撲、するんですね」
    生太郎:「よろしくおねがいします」
    生太郎:にこにこ
    沢渡新助:「はい、よろしくお願いします。」
    沢渡新助:「君の名前は?」
    生太郎:「ぼくは生太郎といいます」
    生太郎:「お名前は?」
    沢渡新助:「俺は沢渡新助です。君の利き腕はどちらですか?」
    生太郎:「右腕はさっき取れちゃったから、左がいいです」
    沢渡新助:「取れた…?」
    生太郎:「取れたばっかりだと力が入りにくいんですよ」
    生太郎:「大変なんです」
    沢渡新助:「…まあいいでしょう。では、そちらで」腕を差し出す
    生太郎:「おねがいしまーす」
    生太郎:テーブルの上で組み合う。
    沢渡新助:「あ、菅原さん。レフェリーを」
    菅原武政:「はい!なんなりと!」
    菅原武政:「行きますよ、レディー…」
    菅原武政:「ゴー!!」
    生太郎:「やっ」
    生太郎:ギシッ
    沢渡新助:「……ほぉ」
    沢渡新助:涼しい顔を、崩さない
    生太郎:木材の軋む音。鳴っているのはテーブルではなく、床自体だ。
    生太郎:オーヴァード同士の凄まじい膂力が、テーブルの上でぶつかりあっている。
    沢渡新助:生太郎は感じるだろう
    一条凛太:(生太郎は機能からしてエグザイル。肉体的に優秀なシンドロームだ。それに張る時点で只者じゃァねえ)
    沢渡新助:自身の腕に、いつものように力が入らないことに
    生太郎:「むむ」
    生太郎:「このひと強いです!」
    生太郎:「負けちゃいそう」
    沢渡新助:「ははは、君も中々やりますね」
    GM:故に、この硬直を打開できるとしたら
    GM:腕以外の、勝負だ
    生太郎:「えーっと」
    生太郎:しばらく困ったように目を泳がせてから
    生太郎:「こうだったかな」
    生太郎:「えい」
    生太郎:ぎゅあっ!!
    沢渡新助:「おおっ」
    生太郎:姿勢は変わらず、体幹は微動もしていない
    生太郎:にもかかわらず
    生太郎:沢渡は握った掌から別方向の……捻るような力を感じるだろう
    沢渡新助:予想外の方向に力を加えられ
    沢渡新助:少しだけ、身体が浮く
    生太郎:筋肉から筋肉へ、足元のエネルギーをベクトルとして伝達させる
    生太郎:『発勁』という拳法の技術だ。
    一条凛太:(“勁”だ…。泊のやつ、マジで弟子なんだな)
    生太郎:「もう、いっ、かい」
    生太郎:ぎゅるんっ!!
    沢渡新助:「…!」
    沢渡新助:体が、完全に宙を舞う
    生太郎:再び込められた力に、沢渡の体が回転する!
    生太郎:「やっ」
    生太郎:「た?」
    沢渡新助:既に死に体。普通であれば身体ごとひっくり返っているだろう
    沢渡新助:だが生憎と、沢渡新助は”普通”ではない
    沢渡新助:物理法則を失ったように、くるり、と空中で回転すると
    生太郎:「あら」
    沢渡新助:流れた力が、逆流するように
    沢渡新助:生太郎の腕に不可解な負荷がかかる
    生太郎:「ふぎゃーっ!」
    生太郎:どがしゃーーっ!
    菅原武政:「あああああーーーーっっ!!!」
    一条凛太:「あーあ」
    生太郎:込めた勁をそのまま返され
    生太郎:盛大にすっ転んでテーブルを砕く!
    沢渡新助:「…おっと、これは失礼」
    生太郎:「いやー」
    生太郎:「負けちゃいました。えへへ」
    菅原武政:「”えへへ”じゃねぇ!!」
    菅原武政:「ただ負けるだけなら文句もねぇが、何で机砕くんだよ!!!」
    桐生嚆矢:「…折角掃除したのにな」
    生太郎:「ぼくのせいじゃないですよー」
    生太郎:「シンスケさん、強かったんですもん」
    生太郎:「がんばりました!」
    沢渡新助:「いやいや、生太郎君も強かったですよ」
    沢渡新助:「思わず浮かされてしまいました。大の大人が情けない」
    一条凛太:(とんだタヌキだぜ。上下の感覚を失わずに勁を返すなんて素人が出来るわけがねえ)
    生太郎:「そうなんですよー」
    生太郎:「ぼくはシショーのデシですからね」
    生太郎:「なかなか強いんです」
    沢渡新助:「師匠…?ああ」目線で悟る
    生太郎:ぺたーっと泊さんにくっつく
    :「…ゆっ…優秀な弟子だっ…だろ?」顔が赤い
    沢渡新助:「ははは、随分と仲がよろしいようで」
    生太郎:「なかよしなんです!」
    生太郎:ご満悦顔
    :「(まあ悪い気はしない)」
    生太郎:「あれ、えーっと」
    生太郎:「何の話でしたっけ?」
    沢渡新助:ガクッ と肩を落とす
    菅原武政:「…高かったんだぞ…これ…」
    黒瀬直:「我々が協力に足るかという話さ」
    生太郎:「協力にたる」
    沢渡新助:「……まあ、失ったものは大きいですが」
    生太郎:「もしかして、負けちゃだめでした?」
    黒瀬直:「そこ以外の失点が大きいかもだな」
    生太郎:「……」
    生太郎:「ごめんなさーい」
    生太郎:ぺたーっと土下座謝罪
    一条凛太:「まあ、そこら辺を量れねえ男じゃねえだろ」
    沢渡新助:「いえいえ、十分わかりました。あなたたちは協力するに足る人物だ」
    一条凛太:「ほらな。」
    生太郎:「あれ、本当ですか」
    生太郎:「やったー!」
    生太郎:「がんばりましたよシショー!わーい」
    :「いちいち寄らんでいい!!」
    生太郎:「シショ~~」
    生太郎:聞く耳持たずくっついている
    一条凛太:「丸く収まったってわけだ」
    沢渡新助:「ええ」携帯を取り出し、どこかに電話をかける
    沢渡新助:「俺です。手を組むことに決まりました……不服ですか?文句は俺を殺せるようになってからでお願いします。では」
    沢渡新助:電話を切って 「茨戸會は、あなた達と共同戦線を結びます」
    沢渡新助:「うちの連中は…まあ、殺す事しか能がないのでそれ以外の補助は出来ませんが」
    沢渡新助:「スティーモの小娘が居れば足りるでしょう?」
    黒瀬直:「頼もしい限りです」
    黒瀬直:「何よりあなたの力を見せていただきましたので」
    一条凛太:「十分だ。こっちを撃たないというだけで大助かりだからな」
    沢渡新助:「ええ、全く」穏やかな笑みを浮かべる
    生太郎:「ぼくはちゃんと聞いてたのでわかってました」
    生太郎:「つまり、シンスケさんはいい人ですね」
    生太郎:「よろしくおねがいしますー」
    生太郎:ぺたー。
    沢渡新助:「はは、俺は子供受けしないタイプだと思っていたのですが」
    沢渡新助:「どうやらそうでもないみたいですね」
    沢渡新助:「こちらこそ、よろしくお願いします」同じようにぺたー
    沢渡新助:時計を見て「…では、俺はこの辺で」
    沢渡新助:「菅原さん、机弁償しますよ」
    菅原武政:「めめめめ滅相もありません!あんな粗大ごみ!」
    生太郎:「わー」
    生太郎:「よかったですね、スガワラさん」
    沢渡新助:「はは、では後日そちらに届くようにしておきます」
    沢渡新助:そう言い残すと、事務所を去っていった
    菅原武政:「……」青い顔
    一条凛太:「良かったな菅原」
    菅原武政:「…億単位の机とか送られてきたらどうしような…」
    一条凛太:「箔がついていいじゃねえか」
    一条凛太:「直も同じくらいのブツが出せる」
    菅原武政:「それに置くのは数百円の菓子だぞ!?」
    黒瀬直:「良くやってくれたな、生太郎くん」
    生太郎:「ありがとうございますナオさん」
    生太郎:「ところで」
    生太郎:「シンスケさんって何の人だったんですか?」
    生太郎:ぽけーっとした顔
    黒瀬直:「……」
    黒瀬直:「菅原くんの同業者だ」
    黒瀬直:「そうは見えんかもしれんがね」
    生太郎:「なるほど」
    生太郎:「ばっちりわかりました!」
    生太郎:にこー。
    黒瀬直:「そうか」頭をなでなで。
    生太郎:「えへへー」
    菅原武政:「こいつほんとに分かってんのか…?」
    一条凛太:「直はこういう手合に駄目になる」
    一条凛太:「敵には強いが味方にはとにかく弱ェ」
    :「どーかん」一条さんに
    一条凛太:「諦めろ菅原。せめて気を強く持ちな」
    菅原武政:「ち…ちくしょう…!」
    黒瀬直:「じゃあ菓子を食べような」
    黒瀬直:ソファへ座り、彼を膝に乗せる。
    生太郎:「わーい」
    生太郎:後頭部に当たる柔らかさとえびせんのサクサク感を堪能する
    生太郎:「やすらぎ……」
    ヒスイ:「すぅ…すぅ…」その端で不通に寝息を立てている
    一条凛太:(生太郎…こいつが隣人となると、秋と遭遇しうるのか…)
    一条凛太:「不安だ……」
    GM:---
    GM:菅原組事務所近くのごみ捨て場
    菅原武政:「…よっ と」
    菅原武政:袋に入れられた机の残骸を、名残惜しそうに見つめる
    菅原武政:「…あばよ、お前の事は忘れないぜ……」
    菅原武政:そうして、その場を後にしようとしたその時
    :「菅原武政、だな」
    菅原武政:「…!」
    菅原武政:首を動かす。上、左、右…それは下に居た
    菅原武政:菅原武政の、”影”に居た
    :「…何、そう怯えるな。取引の話だ」
    :「…お前、自分に都合よく生きていたいだろう」
    :「上手い話に擦り寄って生きていたいだろう」
    :「…まだ、死にたくはないだろう」
    菅原武政:「…!」
    :「なに、簡単な話だ」
    :「今から俺が話すことを、そのまま連中に伝えろ」
    :「そうすれば、お前の命を助けてやる」
    菅原武政:「……」少し、拳を握り固める
    菅原武政:「……話せ」
    :「…ああ」
    :「ではーーー」
    GM:---
    GM:シーン終了 ロイス取得と購入可能
    生太郎:ぎゃー!
    黒瀬直:クリフハンガー!
    生太郎:ロイスは保留!アームスーツ狙い!
    生太郎:3dx+3
    DoubleCross : (3R10+3[10]) → 10[4,5,10]+9[9]+3 → 22

    生太郎:やったぜ
    生太郎:装備!
    黒瀬直:おお~
    GM:強い!
    黒瀬直:ロイス保留。購入はホローポイント弾
    黒瀬直:2dx+4>=10
    DoubleCross : (2R10+4[10]>=10) → 6[3,6]+4 → 10 → 成功

    黒瀬直:以上
    一条凛太:ロイス保留します。購入はぼであま
    一条凛太:2dx+4
    DoubleCross : (2R10+4[10]) → 9[6,9]+4 → 13

    一条凛太:よし成功!
    一条凛太:黒瀬さんいる?
    黒瀬直:ではありがたく!
    GM:OK!
    GM:以上かな
    一条凛太:以上!

    GM:──1年前
    GM:F市 黛一家本拠

    顔色の悪い男:「ボス、それは?」
    顔色の悪い男:青い錠剤の入ったガラス容器を示す。
    黛明人:「ああ、貰いもんだ。サプリメントっつったか、効果の程が知りてぇんだと。お前らも協力してくれ」
    顔色の悪い男:その低い嗄れ声も、鋭い眼光もピンと伸びた背筋も、あの時から何も変わらない。ただ、この所医者に係る回数が増えた事は少し気がかりだ
    顔色の悪い男:「…面倒ですね。そんな物、適当に回答しておけばいい話じゃないですか?」
    顔色の悪い男:怪訝な顔を浮かべる。数年ほど共に過ごしてみて分かったが、彼は少々人が良過ぎるきらいがある
    黛明人:「世話になってる奴に、んな不義理働いたってしょうがねぇだろ」
    顔色の悪い男:「……そういうものですかね」
    黛明人:「そういうもんだ、他の連中にも声かけといてくれ。全員で健康になろうや」
    顔色の悪い男:「……はは、何歳まで生きる気ですか?」
    黛明人:「てめぇら全員が老人ホームに移り住むまでは死ねねぇよ」
    顔色の悪い男:「介護生活は御免ですよ。俺達全員」
    黛明人:「はっ、言ってろひよっ子」
    GM: 
    GM:それから数ヶ月後、黛明人は忽然と姿を消した。

    GM:はい、ということで3回目の情報判定!項目はこちら!
    ・黛一家②
    情報:裏社会/噂話 必要達成値7

    ・????? 
    情報:UGN/裏社会/噂話 必要達成値9(達成値12以上で追加情報開示 ※開示できなくても問題はないです)

    黒瀬直:いったいなんなんだろう……
    GM:で、協力依頼がこれ
    ・鬼怒川疾風:〈射撃〉で判定(目標値10)
     成功時→戦闘時の与ダメージ+1D

    GM:では張り切ってどうぞ!
    黒瀬直:ウオ~ッ
    黒瀬直:【鬼怒川疾風】<射撃>目的値(10)へ行きます。《砂の加護》を使用。侵食+3してダイス+6。
    黒瀬直:10dx+3>=10
    DoubleCross : (10R10+3[10]>=10) → 9[2,4,5,6,6,7,7,9,9,9]+3 → 12 → 成功

    GM:流石だ
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+3した(侵蝕率:55->58)
    黒瀬直:ふっ……
    一条凛太:やるねえ
    一条凛太:じゃあ情報:UGNで判定します
    一条凛太:はてなのやつ!
    一条凛太:いや、どっちがいいんだろう
    GM:もう1シーンあるので
    GM:焦って開けなくてもいいかな~とは思いますね
    一条凛太:じゃあ黛一家から行きましょう
    一条凛太:3dx+3 コネが無いので素振り!
    DoubleCross : (3R10+3[10]) → 2[1,1,2]+3 → 5

    一条凛太:財産2点を使って成功します
    GM:金の力!
    GM:では情報開示!
     【黛一家②】
     黛明人の失踪は、黛一家を突如襲ったジャーム化の波による組織の半壊とほぼ同時期に発生している。
     その後は衰退の一途を辿り、現状残っている構成員は鹿島四方幡に潜んでいる者たちで全てである。
     目撃情報と資料を照らし合わせた所、街に潜んでいる黛一家構成員は「"キストゥス"」「"アルマティア"」「"クラックビート"」「"碧天夜叉"」の四人であることが分かった。
     十二地区の南端に位置する廃ビルに出入りする姿が目撃されており、そこを根城にしている可能性が高い。

     【"三頭吼咬(キストゥス)"夜来 詩郎】
     キュマイラ×ウロボロス
     目の下の隈が目立つ陰気な雰囲気の青年。
     以前所属していた組で大きな失敗を起こし、始末されかけていた所を黛に救われ、忠誠を誓う。黛明人に最も薫陶を受けている人物であり、残党のリーダー格と思われる。

     【"黒涙(アルマティア)"羽明 朱音】
     バロール×オルクス
     どこかあどけなさの残る短髪の美女。
     元は親に捨てられた孤児であり、日銭を稼ぐ為に身体を売り続ける日々に辟易し、生き倒れていた所を黛に拾われた。

     【"クラックビート"吾妻 曜】
     ブラックドッグ×ハヌマーン
     元バンドマン。地元の名家である実家との縁を切ってまで上京したが、ある日ヤクザの取引現場を目撃したせいで殺されかける。その時「何でもするから助けて欲しい」と偶々泣きついた人物こそが黛明人だった。

     【"碧天夜叉"リオウ】
     エンジェルハイロゥ×ノイマン
     まだ年若いが、黛一家の中では最古参かつ最強の実力を誇る男。
     元は出稼ぎ目的で不法入国した中国のストリートチルドレン。ある日、因縁をつけてきたチンピラ集団を一人で制圧した事が黛明人の目に留まり、腕っ節を買われる形でファミリーの一員となった。

    GM:こんな感じで、個人情報が分かりました
    黒瀬直:すげえ!
    GM:では共有!
    GM:---
    GM:N市第十二地区 鹿島四方幡
    GM:とある雑居ビル前

    GM:「あと一人、引き入れたい奴がいる」桐生嚆矢からそう告げられたあなた達は
    GM:当該人物がこの時間帯によく出没するというスポットを訪れていた
    GM:その人物の名は、「鬼怒川疾風」
    GM:市外からここ鹿島四方幡にやってきた人物であり
    GM:この区域において、最強の個人戦力を持つとされる人物である
    GM:雑居ビルに辿り着いた君達であったが
    GM:「ちょっと待って」の一言と共に、待機をよぎなくされていた
    鬼怒川疾風:「行け!行け5番!そのまま逃げ切れ!!」
    GM:君たちの目の前で、大声を上げて携帯端末と向き合う男が一人
    GM:上下スウェットに安っぽい半纏、健康サンダルに目元が隠れるくらいにまで伸びた髪
    GM:だらしなさを煮詰めて固めたような風体をしているこの男こそ
    GM:鹿島四方幡最強の男、鬼怒川疾風である
    黒瀬直:(在野にして区域最強と聞いて、はてどのような御仁かと思ってみれば)
    黒瀬直:(ちょっと啓介っぽいな)僅かに微笑みを浮かべて眺めている。
    鬼怒川疾風:「おい1番てめぇ今更頑張ってんじゃねぇよ!!
    鬼怒川疾風:「来るな来ないでもうやめて……いやああああ!!」
    鬼怒川疾風:電池が切れたように静まり返る
    一条凛太:「どっかの放蕩バカを思い出すぜ」
    一条凛太:「絶対面識あるだろ」
    鬼怒川疾風:「……」
    鬼怒川疾風:「さて、見苦しいところを見せてしまったな。諸君」
    黒瀬直:「うむ」
    黒瀬直:「まあ、だいぶ」
    鬼怒川疾風:「お美しい女性、オブラートというものを知っているかい?」
    黒瀬直:「知っているぞ」
    黒瀬直:「よく、そう言われるからな」
    鬼怒川疾風:「……そう」
    鬼怒川疾風:「会ってものの数分だが、理由がよく分かったよ」
    鬼怒川疾風:「さて、かたっ苦しいのはここまでだ」
    鬼怒川疾風:「お前ら、俺に用があってきたんだろ?桐生から一応話は聞いてる」
    一条凛太:「話が早くていいな。結論もそれくらいの速度を期待するぜ」
    一条凛太:「どうだ。協力するか、否か」
    鬼怒川疾風:「俺も見たからな、帳。もう夜になったのかと思ってびっくりしたぜ」
    鬼怒川疾風:「無職やってると一日がどうも長いように感じるんだが、ついに悟りを開いたのかと…ああ、それな」
    鬼怒川疾風:「結論から言うと、協力はしよう」
    黒瀬直:「ほう」
    鬼怒川疾風:「俺の要求は、そこから先だ」
    鬼怒川疾風:「お前ら…金、いくらまで出せる?」
    黒瀬直:「いくら欲しいかね」
    一条凛太:「直、お前また私財から出す気か?」
    黒瀬直:「む、何か問題があっただろうか」
    黒瀬直:「一条さんを困らせるのは望ましくないが……」
    鬼怒川疾風:「そうだなぁ1000万くらいかなぁあっはっは(どうせ無理っていうだろうから、次の額を安いと思わせてやる)」
    一条凛太:はあ、と息を吐く
    一条凛太:「好きにしろ。」
    黒瀬直:「うむ」
    鬼怒川疾風:「……は?」
    鬼怒川疾風:「え?」
    黒瀬直:「鬼怒川疾風さん」向き直る。
    鬼怒川疾風:「1000万だぞ?0がいっぱいあるんだぞ?」
    鬼怒川疾風:「はい」
    黒瀬直:「1000万で良いのだな?」
    黒瀬直:「0が7つだ」
    鬼怒川疾風:「…えー…ちょっと待ってくれ」
    鬼怒川疾風:「…失礼だがあんた、名前は?」
    黒瀬直:「ああ、済まないな。礼を失した」
    黒瀬直:「黒瀬直。ただのUGNエージェントだ」
    鬼怒川疾風:「ああ、そういう…(全てを察した顔)」
    鬼怒川疾風:「……そう、だな。そういう事なら」
    鬼怒川疾風:「悪いが、少し変えさせてもらうぜ」
    黒瀬直:「現金で良いなら私の家に来てくれれば……ふむ」
    黒瀬直:「構わんぞ。こちらが払えるものならば」
    鬼怒川疾風:立てかけてあったバットケースを担ぐ
    鬼怒川疾風:「俺はな、ギャンブルが大好きなんだ」
    黒瀬直:「そうであろうな」
    黒瀬直:「何をするかね」その手には、きらりと輝く黄金の弓。
    鬼怒川疾風:「人数があんたを抜いて1、2、3…」
    GM:一条、ヒスイ、泊
    鬼怒川疾風:「三択だ。丁度いいな」
    鬼怒川疾風:「今から俺が、お前らの中の誰かを打ん殴る」
    鬼怒川疾風:「それ止めりゃあんたの勝ちだ」
    黒瀬直:「そうか」
    黒瀬直:「責任重大だな」
    黒瀬直:僅かに浮かべていた微笑みが、消え失せる。
    ヒスイ:「姐さん…」
    一条凛太:「変に動くなよ」
    一条凛太:「直で駄目なら全員駄目だ。」
    :特に心配していない顔
    黒瀬直:「ああ、ヒスイには確認をとるべきだったか」
    ヒスイ:「…いや、ええ」
    ヒスイ:「信じとるから、儂は動かんで」
    黒瀬直:「そうか」背中を向けたまま、応じる。
    一条凛太:「好かれたな」
    一条凛太:薄笑いで、スタンスだけ開いておく。
    黒瀬直:「ゆえに負けん」
    鬼怒川疾風:こつーん こつーん と爪先でリフティングするようにバットケースを振っている
    鬼怒川疾風:少し距離を取る
    黒瀬直:その手にはねじれ曲がった金属弓。弦も矢もそこには無い。
    鬼怒川疾風:「カウントは要るかい?」
    黒瀬直:「好きにしたまえ」
    黒瀬直:「取ろうが取るまいが、ブラフにしようが構わん」
    鬼怒川疾風:「いいねぇ、俺好きだぜ。オッズ低いけど絶対に勝つ馬」
    鬼怒川疾風:「……さーん にー いーち」
    鬼怒川疾風:体を沈める
    鬼怒川疾風:「ぜろ」跳躍
    鬼怒川疾風:跳んだ先に居るのは…
    ヒスイ:「…!」
    鬼怒川疾風:バットケースを、僅かに振りかぶる
    黒瀬直:弓を握った手を翻す。
    黒瀬直:番えた箭は無く、遵って飛ぶ物は無い。
    鬼怒川疾風:凄まじい速さで、得物を振り抜き──
    鬼怒川疾風:「……」
    鬼怒川疾風:「なるほど、俺の方が遅いな」
    鬼怒川疾風:振りぬいた動きのまま半回転し、杖のように地面に突き立てる
    鬼怒川疾風:「今日は駄目な日だな、全然勝てねぇや」
    ヒスイ:「……!」
    黒瀬直:「盛大に外したな」
    黒瀬直:「0が7つだぞ」
    鬼怒川疾風:「ほんとそれ。やになっちゃうな~もう!」
    黒瀬直:矢を番えずとも、放てるもの。例えば結んだ弓弦そのもの。
    黒瀬直:ひゅ と風切り、しまいこむ。
    ヒスイ:「あ…ありがとう。姐さん」
    黒瀬直:「この程度しか売りのない女だがね」ヒスイへ向かい
    黒瀬直:「それでも私を頼ったことを、後悔させたくはない」
    ヒスイ:「…ううん」
    ヒスイ:「…せやから、かっこええんじゃ」
    黒瀬直:「そうか」
    黒瀬直:まっすぐ見返す彼の頭に、そっと手を這わせる。
    ヒスイ:「……変な感じじゃな、撫でられるんは」
    ヒスイ:「悪い気はせんが…」
    黒瀬直:「ならば受けろ。弟分」なでなで
    黒瀬直:「では、鬼怒川くん。よろしく頼むぞ」
    一条凛太:「お気に召したようだな」
    ヒスイ:「う…うっさい!」
    鬼怒川疾風:「…さ、て」
    鬼怒川疾風:「負けちゃったから無償で協力することになりました。不本意だがな」
    鬼怒川疾風:「なーんて」
    鬼怒川疾風:「楽しい勝負のお礼に、ちゃんと働いてやるよ」
    黒瀬直:「うむ、とても頼もしいよ」
    鬼怒川疾風:「さて、んじゃあまずは…」
    :「黛一家についてだ。オマエ、色んなとこフラフラしてたんなら何か知ってるんじゃねぇか?」
    黒瀬直:「市外から来たと聞くしな」
    鬼怒川疾風:「ああ、知ってるぜ」
    鬼怒川疾風:「つっても、ちゃんと情報が出てるとこまでだがな」
    鬼怒川疾風:「手っ取り早く言うと、黛一家はもう無い」
    一条凛太:「アア?どういうことだ」
    黒瀬直:「たしか、薫という者が首領だと聞くが」
    黒瀬直:「既に落ちたか?」
    鬼怒川疾風:「ああ、そういう話だ」
    鬼怒川疾風:「頭が死んで構成員は半壊、残った連中もみーんなどっかに消えちまった」
    黒瀬直:「死に体の手足がここで動き出したと、ふむ」
    鬼怒川疾風:「話じゃここに居るんだっけか?ただ俺は顔まで知らねぇからなんとも…」
    一条凛太:「残党の強い連中が動き出してるってことか。それだけ動けるなら名の知れた連中がいると思うが…」
    黒瀬直:「オーヴァードのみで構成されていれば、しぶといのも道理だが…」
    GM:その時、君たちの持つ端末が震えた
    GM:ライアからの連絡だ
    ライア:『はいはーいどうも~ライアちゃんだよ~』
    黒瀬直:「おや、続報かね」
    ライア:「監視カメラとかその他もろもろ漁って、名前と顔一致させたから誉めてくれたまえ」
    一条凛太:「タイミング見計らったかのように連絡をよこしやがったと思ったら」
    一条凛太:「俺らまで監視してるんじゃねえだろうな」
    ライア:「何?お姉さん聞こえなーい!」
    ライア:「じゃあそういう事だから、一旦そっちに送るね」
    一条凛太:「手前…」
    ライア:「じゃあね~!寂しくなったらいつでも呼んでくれたまえ!」
    ライア:好き勝手喋って、通信を切った
    :「コイツもコイツで自由だなほんと…」
    一条凛太:「後で諜報班に連絡取って記録洗わせるぞ」
    黒瀬直:「さて、と」
    鬼怒川疾風:「何?お前らアイツとも手組んでんの?」
    ヒスイ:「怖いのぉ…大人の世界は」
    黒瀬直:「うむ。茨戸會にも協力を取り付けてある」
    鬼怒川疾風:「げぇ~…俺苦手なんだよな…」
    黒瀬直:「矛先が向き合わない間はじっくり観察させてもらうとも」
    黒瀬直:「好みで動けないのが勤め者の辛いところだ」
    鬼怒川疾風:「やっぱ俺無職の方がいいかな~!なぁマイハニー?」バットケースに頬ずりする
    黒瀬直:「まあ、腕は見せてもらった。機会があれば仕事を頼むこともあろう」
    鬼怒川疾風:「お、マジで?金稼げる機会があるなら俺は嬉しい!!」
    一条凛太:「ここら一帯に下手に干渉するよか現地人が収めたほうがいい場合もあるからな。」
    一条凛太:「今回のも正当な報酬分は出してやるよ。」
    鬼怒川疾風:「へっへ…旦那、肩でもお揉みしましょうか」
    一条凛太:「やめろ。」
    :「おい、早いとこ帰るぞ。キヌガワに付き合ってたら夜までかかっちまう」
    鬼怒川疾風:「お、どこ行くんだ?」
    :「スガワラんとこ」
    鬼怒川疾風:「…菅原サンなら大丈夫だな。俺も行こう」
    鬼怒川疾風:「何しろ、住む家も無いんでね。優しくしてくれ」
    一条凛太:「お前ぐらい出来る人間ならもう少しはまともな生活できそうなもんなのによォ」
    鬼怒川疾風:「案外楽しいぜ?こういうのもな」
    一条凛太:「あッそ。」
    黒瀬直:「では向かうとしよう……夜までかかったら鍋でも作るか?」
    一条凛太:「直、いい加減お前に新しい料理を教えてやるからな。」
    黒瀬直:「おお、それは楽しみだ……」
    黒瀬直:「少し緊張する」
    一条凛太:「今度完璧にトレースするようならそれなりの対応させてもらうからな」
    GM:---
    GM:菅原組事務所

    GM:無事鬼怒川疾風を仲間に引き入れた君たちは、一旦事務所に戻り情報の共有を行っていた
    桐生嚆矢:「…よし、整理しよう」
    桐生嚆矢:「今、この街に居る黛の残党は4人」
    桐生嚆矢:「”キストゥス”」顔色の悪いマスクの男の画像を示す
    桐生嚆矢:「”アルマティア”」短髪の女を
    桐生嚆矢:「”クラックビート”」金髪の男
    桐生嚆矢:「”碧天夜叉”」目つきの鋭いサングラスの男
    桐生嚆矢:「で、問題はこいつらが何の為に動いてるのかってことだ」
    鬼怒川疾風:「頭も居ねぇのに何やってんだかねぇ」
    黒瀬直:「さて、気になるのは頭が落ちたその原因だが」
    黒瀬直:「元凶が居ればその仇討にでも動きそうなもの」
    一条凛太:「詳しい事情はこいつらに確認するのが手っ取り早そうだな」
    ヒスイ:「…なぁ」
    黒瀬直:「捕捉が必要なことに違いはないか……どうしたヒスイ」
    :「ああ、あとは連中がどこに居るのかって話だが…ん?」
    ヒスイ:「…黛、言う奴の写真はないんか」
    :「あるぞ」
    GM:短い白髪を刈り込んだ、壮健な雰囲気を漂わせる老人が映っている
    ヒスイ:「……」それを、じっと見つめている
    黒瀬直:「……知り合いかね」横から2つの顔を眺める。
    ヒスイ:「………流石に無い、とは思っとったんじゃがの」
    ヒスイ:「……黛明人を殺したんは、儂じゃ」
    黒瀬直:「そうか」
    黒瀬直:「詳しく話す気はあるか?」
    ヒスイ:「…そもそも儂は、お姉…姉を殺した奴の事探して、色んなところ歩き回ってた」
    ヒスイ:「その途中にな、会うたんじゃ。ジャームになった黛明人に」
    ヒスイ:「やから、殺した」
    一条凛太:「死体はどうした」
    ヒスイ:「埋めた。そうするもんやと聞いとったから」
    鬼怒川疾風:「…でもよ、そりゃおかしい話だろ」
    鬼怒川疾風:「連中が復讐目的で動いてるなら、なぜお前じゃなくこの街を狙う」
    ヒスイ:「…そこが、分からん」
    ヒスイ:「…でも、こういう事件に少し心当たりがある」
    ヒスイ:「それを…ライアに確かめたい」
    ヒスイ:「せやから、少し待ってほしい」
    黒瀬直:「構わんとも」
    黒瀬直:「そもそもヒスイが私についてきているのではなく、私が手助けをしているのだからね」
    黒瀬直:「君が納得ゆくまで、私は付き合おう」
    ヒスイ:「…ありがとう、姐さん」
    ヒスイ:「……」
    ヒスイ:「…なあ」その場にいる全員に問いかけるように
    ヒスイ:「…復讐って、アホな事なんかな」
    ヒスイ:「……いや、すまん。何でもない」
    鬼怒川疾風:「(……空気が重い…こんな時は菅原サンの出番だろうが!なにやってんだよ!)」
    一条凛太:「無駄だな」
    ヒスイ:「…?」
    ヒスイ:「無駄…って…」
    一条凛太:「お前が無駄だと思うンなら無駄だろ。」
    一条凛太:「お前が始めて、お前が納得してェからやってるんだろ」
    ヒスイ:「……ああ」
    一条凛太:「いいか、お前が、だ。」「納得出来なくて」「やらねェと本当に気がすまねェのなら」
    一条凛太:「無駄だろうと」「意味なんて無いと思ってようと」「やることは無駄じゃねェ」
    一条凛太:「意味を俺らに求めるな。」
    一条凛太:「だが、意味をお前が持つなら、他は助けてやる」
    ヒスイ:「……連中に、話通せば」
    ヒスイ:「もしかしたら、儂が殺されるだけで済むかもしれん」
    ヒスイ:「でも…」
    ヒスイ:「儂はまだ、”死にたくない”」
    ヒスイ:「…ええんか?そないな我儘で」
    一条凛太:「だってよ直」
    黒瀬直:「……ヒスイ」
    ヒスイ:「なんじゃ」
    黒瀬直:「仮に君が殺されることで、物事が滞りなく解決するとしても」
    黒瀬直:「それは君が殺されてよい理由にはならん」
    黒瀬直:「そしてそもそも、君が命を擲ったとして」
    黒瀬直:「絶対に状況はよくならんぞ。そのように解決することは間違いなくあり得ん」
    ヒスイ:「なっ…」
    ヒスイ:「…いや、ええわ。そういう奴らが相手言うことか…」
    ヒスイ:両手で顔を叩く
    黒瀬直:「違うな」正面から屈みこむ。その顔を覗き込む。
    黒瀬直:「私が反対するからだ」
    ヒスイ:その状態のまま、目を合わせ
    ヒスイ:「……思えば」
    ヒスイ:「なんでこないなガキがヤクザに居るんか、とか。あんた一回も聞かんかったな…」
    黒瀬直:「こちらはそこまで自信があるわけでもないが」
    黒瀬直:「色々と、見慣れているからな」
    黒瀬直:「一種の覚悟をした人の目、とか」
    ヒスイ:「……」
    黒瀬直:「……一方的に見透かした風にいるのは、フェアではないな」
    黒瀬直:「ヒスイ。私には弟が居た」
    ヒスイ:「…おう」
    黒瀬直:「目の前で殺されたから、もう居ない」
    ヒスイ:「………それで、姐さんはどうしたんじゃ」
    黒瀬直:「鍛えた」
    黒瀬直:「復讐を願ったことはない」
    黒瀬直:「私はそこに意義を見出さず、すべきことは他にあると思ったからだ」
    黒瀬直:「……次は死なせたくない、そう思った」
    ヒスイ:「……真似、出来ん。儂には」
    黒瀬直:「その必要はない」
    黒瀬直:「だが、私はお前を死なせる気はないぞ」
    ヒスイ:「けど」
    ヒスイ:「…」そっちの方がカッコよかったのだろう、そう言いかけて言葉を飲み込む
    黒瀬直:「私がお前に死んでほしくないからだ」
    黒瀬直:「……ただ、それだけだ」
    ヒスイ:「……うん」
    ヒスイ:すくっと立ち上がる
    ヒスイ:「…死にたくない、よりも」
    ヒスイ:「死んでほしくない、の方が何倍も重くて、迷惑で」
    ヒスイ:「何百倍も、心強い」
    ヒスイ:「…済まんな、つまらん話に付き合わせて」
    ヒスイ:「儂は、儂の仁義を通す」
    黒瀬直:「付き合おう。パートナーだからな」
    黒瀬直:「私も我儘を通す」
    ヒスイ:「…へへっ」拳を突き出す
    黒瀬直:「うむ」拳を返す。まっすぐに。
    GM:ガツッ
    ヒスイ:「……これ以上、手が大きくならんのが嫌じゃな」
    ヒスイ:小さく囁く
    菅原武政:「…話は済んだか?」
    黒瀬直:「うむ。時間を取らせたな」
    黒瀬直:「長々と付き合わせてすまん。ありがとう」
    菅原武政:「……」
    菅原武政:「連中の居場所が割れた」
    黒瀬直:「ほう。良い仕事だ」
    一条凛太:「仕掛けるか」
    ヒスイ:「いや、さっきも言ったが少し調べたいことがある。少し待っとってくれんか」
    菅原武政:「ああ、別に構わねぇ」
    菅原武政:「連中の居場所は、ここの南端に位置する廃ビルの地下だ」
    一条凛太:「廃ビルか。」
    菅原武政:「ああ」
    一条凛太:「なら準備が済み次第向かうか。」
    一条凛太:「全員問題ねェな?」
    一条凛太:「生太郎も呼んどけ…今何してんだあいつ」
    :「…寝てるよ。ぐっすり」
    黒瀬直:「よく食べ、鍛え、眠り、遊ぶ。しっかり育ってもらいたいところだ」
    一条凛太:「よし、叩き起こせ。」
    鬼怒川疾風:「なーんかいい所で加入しちゃった感じだなぁ」
    黒瀬直:「そういえば、鬼怒川くんはどのように貢献する気なのかね」
    鬼怒川疾風:「ん?ああ~…」
    鬼怒川疾風:「弱そうなところを守る!例えば菅原サンとかね!」
    菅原武政:「…」
    一条凛太:「用心棒だからな。妥当だろ」
    黒瀬直:「うむ。これで菅原くんも安心できるな」
    鬼怒川疾風:「…まあ、まじめな話をすると遊撃隊?何が起きるか分かんねぇからな」
    菅原武政:「…ん、ああ。そうだな」
    一条凛太:「会って数日で連携なんざ期待は出来ねえ。個別で動けて出来る仕事やってもらうのが一番無駄が少なくて済む」
    :「人数だけは揃ってんだ。何も問題はねぇよ」
    桐生嚆矢:「よし、じゃあ…」
    桐生嚆矢:「全員、いつでも行けるように準備だけはしといてくれ」
    桐生嚆矢:「生太郎も起こしとけよ」
    黒瀬直:「任せたぞ泊くん」
    :「起こすぐらい誰でも出来るだろ…!」
    黒瀬直:「一条さんがやると叩き起こすことになるだろうが」
    黒瀬直:「良いのかね」
    :「ぬ……っ…あ~~!可哀そうなのは駄目だ!!」
    黒瀬直:「うむ。起こしてきてあげなさい」
    黒瀬直:「これお菓子な」
    :「いやアシカじゃねぇんだから…」
    :「…?似たようなもんなのか…?」ぶつくさ言いながら起こしに行く
    菅原武政:その喧噪の中
    菅原武政:一人、ただ佇んでいる
    菅原武政:「(……仁義に、我儘…か)」
    菅原武政:「(…俺が今通してるのは、一体なんだろうな)」
    GM:---
    GM:シーン終了 ロイス取得と購入が可能
    黒瀬直:依頼人:ヒスイ/P興味〇:N不安 を弟分:ヒスイ/P庇護〇:N深入りに変更
    GM:庇護だ
    黒瀬直:最後……迷うが保留
    黒瀬直:購入は強化素材
    一条凛太:どうしようかな
    黒瀬直:2dx+4>=15
    DoubleCross : (2R10+4[10]>=15) → 10[9,10]+6[6]+4 → 20 → 成功

    GM:強い!
    黒瀬直:じゃあこれは一条さんにあげよう
    黒瀬直:以上で!
    一条凛太:ありがたい!
    一条凛太:素手+です
    一条凛太:ロイスは保留、購入はぼであま
    一条凛太:3dx+1
    DoubleCross : (3R10+1[10]) → 10[4,7,10]+10[10]+9[9]+1 → 30

    一条凛太:成功!装備して以上です
    GM:30…?

    GM:シーンプレイヤーは黒瀬さん
    GM:登場侵蝕どうぞ
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:58->64)
    生太郎:1d10+62
    DoubleCross : (1D10+62) → 1[1]+62 → 63

    一条凛太:60+1d10
    DoubleCross : (60+1D10) → 60+10[10] → 70

    一条凛太:グワーッ
    一条凛太:揺り戻しがきている
    GM:いい感じに並ぶと思ったら!
    GM:---
    :「……」体を揺する
    :「…ほら、もう充分寝ただろ」
    生太郎:「むにゃむにゃ」
    生太郎:「シショー……鮭……」
    生太郎:「鮭シショー……」
    :「魚介扱いするな」
    生太郎:「うわあ」
    生太郎:驚き顔で目を覚ます
    :「おはよう」
    生太郎:「あ、ふつうのシショー」
    生太郎:「おはようございまーすー」
    生太郎:ぺたーっとくっつく
    :「普通も何も、シショーはアタシしか居ないだろ」
    :「…」言ってからちょっと恥ずかしかったことに気づく
    生太郎:「目が覚めてシショーがいると」
    生太郎:「ぼくはとてもうれしいですね」
    生太郎:「シショーはすべすべで……あったかくて……いいにおいがして」
    生太郎:「世界でいちばんいいものなので!」
    生太郎:にこーっと屈託ない笑顔で見上げている
    :「……なんだかなぁ」
    生太郎:「なんでしょう?」
    :「褒められてるのは分かってるんだけどなぁ…」
    :「……」
    :「なぁ、何でアタシなんだ?」
    :「ナオの方が良かったんじゃないのか?オマエ」
    :「胸とか…その…」
    生太郎:「……」
    生太郎:「シショーは、ぼくのことイヤですか?」
    生太郎:「ナマコですし」
    生太郎:しょんぼり
    :「あっご、ごめん…別に嫌とかじゃないんだけど…」
    生太郎:「けど?」
    :「ただ、ナマタローが何でよりによってアタシの所に来たのかがずっと気になっててな」
    生太郎:「……それはですね」
    :「おう」
    生太郎:「ぼくにもわかりません!あはは!」
    :「ええ~…」
    生太郎:「ぼくがぼくになって、最初に会いたくなったのがシショーなので」
    生太郎:「なんでなのかはわかんないです」
    :「…理由もなく会いたくなった、か」
    生太郎:「シショーと一緒にいると、ぼくはとってもうれしいですよ」
    生太郎:「こういうのはなんていうんでしたっけ……えーっと、あ」
    生太郎:「しあわせ、ですね」
    :「………」
    生太郎:「シショーはぼくのしあわせです」
    生太郎:「そういうことだとおもいます」
    :「…もし」
    :「アタシが居なくなったら、どうする?」
    生太郎:「また会いにいきます」
    生太郎:「シショーのすべすべを、ぼくはよくおぼえているので!」
    :「………馬鹿だなぁ、ナマタローは」頭を軽く撫でる
    :会いたくても会いに行けない場所なんて、いくらでもあるというのに
    生太郎:「えへへー」
    生太郎:「シショーだいすきです」
    :「…最初はさ、”なんだこいつ”って思ってた」
    :「なんか怖かったよ、正直」少し笑いながら
    生太郎:「シショーはこわがりですね」
    :「怖がらないのはナオぐらいだ」
    :「…でも」
    :「最初よりは、好きだぞ。オマエのこと」
    生太郎:「すき」
    生太郎:「ぼくはシショーのしあわせですか?」
    :「……そうだなぁ」
    :子供のように笑って 「鮭フレークは、気づいたら買っちまってるかな」
    :「…おかげで、今じゃ無いと物足りないな」
    生太郎:「それはうれしいです」
    生太郎:「いいものがたくさんあると」
    生太郎:「シショーと一緒に食べれるのでいいです」
    生太郎:「たくさん食べましょうね!」
    :「……そうだな」
    生太郎:「はい!」
    :「一人より二人」
    :「二人よりももっと沢山」
    :「…大事なものは、多い方がいい」
    :「…オマエも」
    :「いつか、アタシ以外で…そういうの見つけられればさ」
    生太郎:「なるほど」
    :「その時はシショーに」
    :「聞かせてくれ。それまでは面倒見てやるよ」
    生太郎:「……」
    生太郎:「ばっちりわかりました!」
    :「……」
    生太郎:「ばっちりですよ!」
    :「ほんとに分かってんのか?」
    生太郎:「えっとー」
    生太郎:「シショーがいっぱいふえる……?」
    :「……」
    :「この野郎!!」頭をわしゃわしゃする
    生太郎:「ぎゃわーー!」
    生太郎:「なにをするんですかー」
    :「ははっ、おら!顔洗ってこい!しっかり目覚ましとけよ!」
    生太郎:「はーい!」
    生太郎:すてててと洗面所に向かっていった
    :その背中を見つめる
    :「(……みんなも)」
    :「(こんな気持ち…だったのかな)」
    GM:---
    GM:四回目の情報判定!
    黒瀬直:うおー
    生太郎:っしゃー!
    GM:残る項目はこちら!
    ?????
    情報:UGN/裏社会/噂話 必要達成値9(達成値12以上で追加情報開示 ※開示できなくても問題はないです)

    GM:のみ!
    黒瀬直:UGNのコネと技能《砂の加護》を使用。侵食+3してダイス+6
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+3した(侵蝕率:64->67)
    生太郎:やったるぜ
    生太郎:UGN!
    生太郎:3dx+1
    DoubleCross : (3R10+1[10]) → 9[3,6,9]+1 → 10

    生太郎:やったー!
    生太郎:黒瀬さん砂はとっときな!
    GM:+3してよいぞ
    黒瀬直:ありがとう生太郎くん……
    黒瀬直:えらいぞ~
    GM:では達成値13ということで
    GM:追加項目も開示!
    生太郎:追加!
     【黛一家壊滅の真相】
     黛一家構成員の死因はほぼ全てが"ジャーム化"によるもの。
     激しい戦闘を行った訳でもなく、日常の中で突然ジャームに変貌してしまう人間が後を絶たなかったらしい。
     原因は、黛明人が当時のかかりつけ医から試供品として提供された"サプリメント"。
     侵蝕率を爆発的に増加させる効果があり、個人差にもよるが服用から数日でジャーム化してしまうという。
    なお、これと同様の事件が世界各地で多数確認されている事から、同一の人物…或いは組織の犯行である可能性が高い。


     ※追加情報【"天籟魔訶"セル】
     移ろう雲のように、自由気ままに全世界を渡り歩く中華系の研究専門セル。
     「レネゲイドウイルスの掌握」を目的に活動…もとい、それに伴う薬物開発も行なっている。
     黛一家残党と接触し、薬物を街にばら撒いた諸悪の根源と見て間違いない。
     首魁の名は"マスターカルラ"。目撃情報は多々あるが、そのどれもがバラバラで一貫性が無く、実態は謎に包まれている。

    GM:ということで、ヒスイがこれらの情報を持ち帰ってきます
    黒瀬直:偉いぞ~ヒスイ
    生太郎:かしこい!
    GM:では共有!
    GM:---
    GM:N市第十二地区 鹿島四方幡
    GM:菅原組事務所

    GM:「心当たりがある」
    GM:そう言い残しライアの元へ向かったヒスイが、待機中の君たちのもとに持ち帰ってきた情報は
    GM:黛一家が壊滅した理由、そして裏で糸を引いていたと思われるFHセルについてだった
    ヒスイ:「…元々」
    ヒスイ:「儂がここに来たんも、似たような事件に立ち会うたことがあるからじゃ」
    ヒスイ:「”天籟魔訶”…」
    ヒスイ:「薬物を作っては、データ回収の為に各地にばら撒く。性質の悪い連中じゃ」
    鬼怒川疾風:「…黛の連中が突然バタバタ死んでいったのも、そいつのせいってか」
    鬼怒川疾風:「何でそいつには目が向かない」
    ヒスイ:「………」
    ヒスイ:「思い出せんからじゃ。顔も、声も、風体も」
    生太郎:「おぼえてないってことですか?」
    生太郎:「記憶力?があんまり無いんでしょうか」
    ヒスイ:「ええい馬鹿にするな!名前だけはハッキリと覚えとるわ!」
    生太郎:「バカにしてないですよーぼくも記憶力がダメなので」
    生太郎:「一緒ですね!わーい」
    ヒスイ:「ぐっ…ぐぬぬ…!」
    ヒスイ:「…じゃが、それ以外はてんで駄目。10人居ったら10人が違う証言するで」
    一条凛太:「そこまで印象的な存在を忘れるなんざまず無ェ。そういう能力の可能性がある」
    鬼怒川疾風:「認識阻害ってのは、いい線いってるかもな」
    黒瀬直:「……で、名前は」嘆息。
    ヒスイ:「…首魁の名は、”マスターカルラ”」
    ヒスイ:「活動拠点は…全世界じゃ」
    生太郎:「せかい」
    生太郎:「それは広い」
    黒瀬直:「世界中を自在に飛び回って、姿も定かならぬ研究セルの事件と立ち会ったことがある、か」
    黒瀬直:「"そういうこと"でいいのか、ヒスイ」
    ヒスイ:「………やっぱり鋭いのぉ、姐さんは」
    黒瀬直:「よく見ているのでな。人も、お前も」
    ヒスイ:「……白状する。隠すのも野暮じゃ」
    ヒスイ:「儂は元々、FHに居った」
    生太郎:「なんと」
    ヒスイ:「いや、で生まれた…の方が正しいか」
    生太郎:「生まれた?」
    ヒスイ:「人間ちゃう言うことじゃ」
    生太郎:「なんと」
    ヒスイ:「思考が普通の人間っぽいんは、そういう効果を期待して作られたから」
    ヒスイ:「溶け込めば後が楽じゃ、言うてな」
    生太郎:「なるほど、全然わかんなかったです」
    生太郎:うんうんと頷いている
    黒瀬直:「FH製のアンドロイドなら、我が家にも一人いるな」
    一条凛太:「この業界にいりゃ珍しくもねえ」
    生太郎:「なんで隠してたんですか?」
    ヒスイ:「……」
    生太郎:「イチジョーさんもこう言ってますし」
    生太郎:「ぼくも人間じゃないので、気にすることないですよー」
    黒瀬直:「些細な事ではないが、私が気にすることでもない」
    ヒスイ:「”普通の人間として生きる”」
    ヒスイ:「”儂ら”が決めた、目標じゃ」
    ヒスイ:「せやから…蒸し返すのは、正直好かん」
    一条凛太:「じゃあこの件はこれで終わりだ」
    一条凛太:「情報に意味はある。そンだけだろ」
    ヒスイ:「…済まんな」
    黒瀬直:「これまで君が見せたものが変わるわけでもなし」
    黒瀬直:「一つ、知っていることが増えたというだけだな」
    生太郎:「そうですねー」
    生太郎:「好きな人のことは、たくさん知っておけるといいんですよ」
    黒瀬直:「生太郎くんは大切なことをたくさん知っているな」頭を撫でる。
    生太郎:「シショーが教えてくれるんですー」
    生太郎:「へへへー」
    :「……」急に名前を出されたのが恥ずかしくてそっぽを向く
    ヒスイ:「…と、まあ」
    生太郎:「ナオさんはヒスイさんのことがすきですよね」
    生太郎:「一緒にいるとうれしそうですから」
    黒瀬直:「ああ、好きだぞ」
    ヒスイ:「得体のしれん奴が後ろに居る言うだけでえええええ!?」
    生太郎:「ですよね!ぼくはばっちりわかってます!」
    生太郎:にこにこ
    黒瀬直:「今の話も聞けて良かった。生太郎くんは賢いな」なでなで
    生太郎:「かしこいんですよー」
    生太郎:うねうね
    ヒスイ:「待て姐さん‥そういうんはまだ早いんと違うか…」一人でなんか言ってる
    黒瀬直:「どうかしたかね、ヒスイ」
    黒瀬直:「なにか辛いことでも思い出させてしまっただろうか」
    ヒスイ:「な…何もない!」
    ヒスイ:「ほんまに何もないからな!気にせんでええぞ!」
    黒瀬直:心配そうに顔をのぞき込んで。
    黒瀬直:「そうか……?」
    ヒスイ:「……っ…うぅ~!!」
    ヒスイ:「無いったら無いんじゃ!」
    桐生嚆矢:「…とにかく、倒さなきゃならない相手が変わったわけじゃないってことだ」
    桐生嚆矢:「だよな、菅原さん」
    菅原武政:「ああ」
    菅原武政:「……」
    生太郎:「スガワラさん?」
    生太郎:「おなかへったんですか?」
    菅原武政:「……お前ら、どうして俺たちに手を貸す?」
    菅原武政:UGN達の方を見て
    菅原武政:「放っとく選択肢も、あるはずだろ」
    菅原武政:「…前科もあるんだ。俺には」
    菅原武政:「つーか、この区域に居る奴ら全員がそうだ」
    菅原武政:「まともに生きていけねぇようなクズの集まり」
    菅原武政:「見捨てた所でバチなんか当たらねぇ」
    菅原武政:「おまけに今回は得体の知れねぇ奴が相手ときた」
    菅原武政:「…お前らは」
    菅原武政:「俺たちなんかの為に、何でそこまで命を張れる」
    黒瀬直:「ふむ、妙なことを言う」
    黒瀬直:「私は君たちの手を借りているつもりなのだがな」
    菅原武政:「……」
    黒瀬直:「君たちの素行を肯定するわけでもないが、裁定する権利を持つわけでもなし」
    黒瀬直:「なれば守れるものを少しでも多くするため、協力できる者には頼ろう」
    菅原武政:「…どこまで行っても、正義の味方なんだな。お前らは」
    黒瀬直:「少なくとも、私はそのようなものではないさ」顔に自嘲の色を浮かべる。
    黒瀬直:「だが、矢面に立つことはできる。頼ってもバチは当たらんよ」
    生太郎:「せいぎのみかたはわかんないですけど」
    生太郎:「スガワラさんだっていい人ですよ、ね、ナオさん!」
    生太郎:「お菓子を食べさせてくれました!」
    一条凛太:「その通りだな」
    一条凛太:「大体菅原、理屈で考えろ。」
    一条凛太:「『前科のあるクズ』がどうだ?警察なのか俺らは?何の意味も無ェ情報だろうが」
    一条凛太:「『得体の知れない敵』?こっちは専守防衛が仕事だ。十中八九そういう連中しか来ねェ」
    一条凛太:「最後。『何でそこまで命を張る』?」
    一条凛太:「泊」「直」「俺」
    一条凛太:「全員死ぬ気なんざ最初っから最後までねェよ」
    一条凛太:「全部無駄な話だ。俺と俺らに大事なのは、泊が引っ張ってきた人間と案件が結びついていたってことだけ」
    一条凛太:「それ以上の議論は意味ねェ。終わりだ。」
    黒瀬直:「"前科"については、もう泊くんが処罰を下したしな」生太郎くんの頭を撫でながら
    :「ははっ懐かしいなぁ、正座。なんならまたやるか?」
    菅原武政:「……馬鹿言え。二度とごめんだ」
    一条凛太:「これでまだ何か不満があンのか?菅原。」
    菅原武政:「………はぁ、死ぬ気なんかねぇ、か」
    菅原武政:「…羨ましいよ、強ぇ奴が。これが最後の不満だ」
    菅原武政:「………」
    菅原武政:「よし」
    菅原武政:「誰でもいい。俺を殴れ」
    黒瀬直:「……ほう」
    黒瀬直:「正座より楽と踏んだか?」
    菅原武政:「はっ…どうだかな」
    一条凛太:「よし、泊、やれ。お前の子飼いだろ」
    :肩を軽く回す
    :「オマエ殴んの、あの時以来だな」
    :「今度は気絶すんなよ?」
    菅原武政:「おう‥‥あ、いやちょっと待て誰も本気で」
    :右フック
    GM:鈍い音が鳴る
    生太郎:「わー」
    :返しの左
    生太郎:「いたそう」
    :掌底の打ち上げ
    :右の廻し蹴り
    生太郎:「ひゃー」
    黒瀬直:「大丈夫かねあれ」
    菅原武政:「ア゛ッッッ」
    生太郎:「すごく痛いですよ」
    黒瀬直:「気絶で済まんかもな」
    一条凛太:「おうやれやれ。」
    一条凛太:「人間の強度把握してねェ訳ねえだろこいつが」
    :袖を掴む
    :そのまま体を半回転。腕返しだ
    :倒れた菅原の襟を掴み、十字締めを…
    菅原武政:「……って!待てや!!」
    菅原武政:「言ったじゃん!”殴れ”って!」
    :「いや、勢い余ったっつーか…オマエ見てるとなんかムカついてきて…」
    生太郎:「でもスガワラさん」
    生太郎:しゃがんでちっちゃい声で
    生太郎:「すべすべだったでしょ」
    菅原武政:「……」
    :「……!」飛びのく
    菅原武政:「……!」サムズアップ
    生太郎:「なんだかきもちがモリモリしてきました」
    生太郎:「ぼくもやってくださいシショー!」
    生太郎:「シショ~~」
    生太郎:ぺったーー
    :「くそっ!離れろ!もうやらないぞ!」
    菅原武政:「あぁ~…いってぇ…」よろめきながら立ち上がる
    黒瀬直:「なんか元気そうだな」
    生太郎:「そういえば」
    生太郎:「なんで急にスガワラさん殴られたんです?」
    生太郎:くっつきながら菅原さんの方を見る
    菅原武政:「……そりゃあ…」
    一条凛太:「バカだからだろ」
    生太郎:「それはそれは」
    菅原武政:「んだとこの野郎!!」
    生太郎:「わー、おこった!」
    生太郎:泊さんの後ろに隠れる
    生太郎:「じゃあなんなんですかー」
    黒瀬直:「前科にしたいことをやったんだろ」
    菅原武政:「……蚊だよ」
    菅原武政:「うっとおしい虫けらが居たから、ぶっ殺しただけだ」
    一条凛太:「そッか」
    生太郎:「?」
    菅原武政:「……」一呼吸、置いて
    菅原武政:「…よし、いいかお前ら」
    菅原武政:「敵は黛一家の残党四人。場所は南端の廃ビルの地下…だが」
    菅原武政:「階段は使わずに、そのまま一階の床をぶち抜け」
    黒瀬直:「なるほど、手厚いサポートだな」
    黒瀬直:「やはり君の手を借りて正解だった」
    生太郎:「なんでそんなことするんですか?」
    生太郎:「階段を使うと楽なんですよ?」
    菅原武政:「空間操作が出来る奴が居る」
    生太郎:「クーカンソーサ」
    菅原武政:「それに…俺が見たら、そうなってたからだ」
    GM:廃ビルは、ここからさほど離れていない
    GM:君たちが鬼怒川疾風と対面していた時
    GM:とある者から接触を図られた菅原は、確認の為に廃ビルにまで足を向けていた
    生太郎:「見に行ったんですか」
    菅原武政:「ああ」
    生太郎:「スガワラさん、がんばりましたねー」
    GM:「廃ビルの地下1階に向かわせろ」という要求の真意を知るために
    GM:戦闘力皆無の菅原武政が身に着けている、唯一と言っていい能力
    GM:あらゆるものを見通す、観察能力だ
    生太郎:「なるほど」
    生太郎:「階段を降りたらあぶないってことですね」
    生太郎:「ばっちりよくわかりました!」
    一条凛太:「罠な」
    生太郎:「わな!」
    一条凛太:「無力化か殺傷かはしらねェが、そういう真似をするということは。まともな交渉をする気がねェわけだ」
    一条凛太:「誰か適当に捕まえて交渉材料に使うってのがベタか?」
    黒瀬直:「相手方の思惑がなんにせよ、ここは踏みつぶさせてもらおう」
    菅原武政:「……ああ、それと」
    菅原武政:「一つ頼みがある」
    生太郎:「なんですか」
    菅原武政:ごそごそ
    菅原武政:「地下に降りたら、この端末で俺に連絡を取ってくれ」
    菅原武政:「スピーカー、最大音量でな」
    生太郎:「あいあい、わかりました!」
    生太郎:「なんでですか?」
    菅原武政:「決まってんだろ」
    菅原武政:「ムカつく奴らに、クレーム入れるためだ」
    生太郎:「おおー」
    生太郎:「なんだかわかんないですけど、スガワラさん、気合ですね」
    生太郎:「がんばりましょー!」
    生太郎:「おー!」
    菅原武政:「締まらねぇ……」
    生太郎:「スガワラさんもおーってしましょうよー」
    生太郎:「スガワラさーん」
    菅原武政:「気安くひっつくな!俺を誰だと思ってやがる!」
    菅原武政:「菅原組組長、菅原武政だ!」
    生太郎:「スガワラさんはスガワラさんですよー」
    菅原武政:「…くそっ‥!」
    菅原武政:「箔ってどうやったら付くんだ…!」
    桐生嚆矢:「……取り敢えず、鼻血拭けよ」
    桐生嚆矢:「あと顔も冷やした方がいい。今の面じゃ折檻された下っ端にしか見えないぞ?」
    菅原武政:「…そんなに酷い?」
    :「いや、悪かったって」
    一条凛太:「まとまったな」
    一条凛太:「行くぞ。待たせたらこっちの意図を読まれる」
    黒瀬直:「うむ」
    生太郎:「あいあいーがんばりますよー」
    菅原武政:「俺と鬼怒川を残して、あとは全員突入だ」
    菅原武政:「……頼んだぞ。UGN」
    黒瀬直:「ああ、任せておけ」
    黒瀬直:「……では勝ちに行くぞ、ヒスイ」椅子に座ったヒスイへ手を伸ばす。
    ヒスイ:その手を取る
    ヒスイ:「おう…やったるで姐さん!」
    鬼怒川疾風:「菅原サンのお守りはちゃんとやっとくぜ」
    生太郎:「おねがいしますハヤテさん」
    鬼怒川疾風:「ん?おう(俺こいつに名前教えたっけな…)」
    :「リンタ、身体動かしとくか?」
    一条凛太:「平気だ。調息してりゃ済む」
    :「ははっ、だよな。頼りにしてるぞ」
    菅原武政:「よし、行ってこい」
    菅原武政:「勝つのは…俺達だ」
    GM:---
    GM:シーン終了 ロイス取得と購入可能
    生太郎:ロイスはひと枠残して保留!
    生太郎:購入は強化素材でも振ってみよう
    黒瀬直:敵:マスターカルラ/P興味:N脅威〇 で取得
    生太郎:3dx
    DoubleCross : (3R10[10]) → 8[1,6,8] → 8

    生太郎:ダメ!以上!
    黒瀬直:購入は強化素材
    黒瀬直:3dx+4>=15
    DoubleCross : (3R10+4[10]>=15) → 10[2,10,10]+3[2,3]+4 → 17 → 成功

    黒瀬直:生太郎くん……
    黒瀬直:おねえさんが強化素材を買ってきてあげたよ
    生太郎:うわーい!
    生太郎:おねえちゃん大好き!
    黒瀬直:これを私が買ってきたハンマーに付けるんだよ~!
    生太郎:大槌に使って更にパワーアップ!以上!
    黒瀬直:以上です
    一条凛太:どうしようかなー
    生太郎:黒瀬お姉ちゃんのおかげでどんどん強くなるぜ~
    黒瀬直:付け方、あっちの物陰で教えてあげるね~
    一条凛太:菅原武政/男気○/冴えない/ロイス
    一条凛太:あ、強化素材って
    一条凛太:常備化した武装にしか適用出来ないんですよ…!
    黒瀬直:あ
    生太郎:そうなんだ…!
    生太郎:知らなかった
    黒瀬直:ぐああ~っ!
    GM:知らなかった…
    生太郎:一応トンファーにつけられるから!
    生太郎:おねえちゃんの優しさを無駄にはしねえ!
    生太郎:以上だ!
    黒瀬直:生太郎くんはいい子だな~
    黒瀬直:改めて以上です
    一条凛太:じゃあ購入はブルゲを
    一条凛太:3dx+1
    DoubleCross : (3R10+1[10]) → 9[4,5,9]+1 → 10

    一条凛太:バフも含めても…届かねえ!以上!
    GM:OK!

    GM:──2ヶ月前

    ”キストゥス”:ガチャリ
    ”キストゥス”:扉を開ける。苔むした邸宅の最奥…黛明人の私室に集まっているのは、黛一家現構成員全て。
    ”キストゥス”:入室。足を止める事もなく部屋の奥へ。構成員全員と向かい合う形だ。
    ”キストゥス”:咳払いを一つ
    ”キストゥス”:「…ボスを殺した連中の正体が分かった」
    ”キストゥス”:「場所はN市第十二地区。相手はそこに住むヤクザ共だ。行くぞ、連中を皆殺しにする」
    元幹部:「……待てや、夜来」
    元幹部:口を開いたのは幹部の一人。生き残っている者の中では、かつて最も高い地位を持っていた男だ。
    元幹部:「てめぇ…調子に乗ってんのか?わざわざ人集めて何すんのかと思ったら…俺に断りもなく話進めてんじゃねぇぞ?ああ?」
    元幹部:胸ぐらを掴む
    元幹部:「今は俺が"ボス"だ。てめぇは俺に従ってればッ゛…ァ…」
    ”キストゥス”:首を鷲掴みにする
    ”キストゥス”:「お前が"ボス"?面白いな。腹が捩れて死にそうだ」
    ”キストゥス”:「決めるのは俺だ。お前じゃない」
    GM:ぐしゃり
    GM:支えを失った頭がだらりと垂れ下がる。薄皮一枚で繋がるその断面からは、噴水の如く血が噴き出した
    その場に居た者達:「……!………!」
    ”キストゥス”:慄く者、腰を抜かす者、逃走を図る者、意味不明だ。お前達は何を考えている?
    ”キストゥス”:「…おい」
    ”キストゥス”:その場でへたり込んでいた者の頭を掴み、視線を合わせる。こいつは確か、ボスが何者かに殺されたという報せが入った時に、血相を変えて怒りを露わにしていた男だ。
    ”キストゥス”:「お前、憎くないのか?」
    へたり込んでいた構成員:「……ハ…ッ……ッッに、にに憎いです」
    ”キストゥス”:「いつだったか、お前"今すぐにでもぶっ殺してやりたい"と言っていたな……何故それから今日まで、お前は何もしなかった?」
    へたり込んでいた構成員:「ヒッ……その…いつか!いつかやろうと思って」
    ”キストゥス”:「…いつか?魂を錆び付かせる為の言い訳か?」
    ”キストゥス”:「ふざけるな」
    へたり込んでいた構成員:「え…ア゛っ…」夜来の足元から伸びた影が、その男の首から下を喰い散らした
    ”キストゥス”:「聞け、愚図ども。過ぎ去る時間がお前らの怨嗟の火を消してしまうというのなら、俺はその時間を奪ってやる」
    ”キストゥス”:「なぁに心配するな、燃え滓のようなお前達の思いは俺がまとめて背負おう。安心して死ねばいい」
    ”碧天夜叉”:「…おい」
    ”キストゥス”:声のした方を振り返る。そこに居たのは、黛一家最古参メンバーかつ、最強の実力を持つ男…名はリオウ。
    ”キストゥス”:「何だ」
    ”碧天夜叉”:「まだ殺すな。勿体ないだろ」
    ”碧天夜叉”:そう言うと、懐から小さな瓶を取り出す。
    ”碧天夜叉”:組織半壊を引き起こした、サプリメントの銘を謳ったドラッグだ。
    ”碧天夜叉”:「…俺達全員、どうせもう長くはない。なら手駒は多い方がいいだろ」
    ”碧天夜叉”:「俺も…いや、俺達も殺る」
    ”碧天夜叉”:リオウの背後から、二つの人影が歩み寄ってくる
    ”クラックビート”:「…言っておくが、夜来さんに殺されたくないとかそういう話じゃないぜ。ボスには世話になったからな…どうせ死ぬなら、だ」
    ”アルマティア”:「……右に同じ。あと単純に曜が心配」
    ”クラックビート”:「保護者同伴だ、別に構わないよな?」
    ”キストゥス”:「……ああ」
    ”キストゥス”:「だが、一つ訂正だ」
    ”キストゥス”:ポケットから、リオウのものとは別の小瓶を取り出す
    ”キストゥス”:「それをやるなら、もっといい薬がある」
    ”碧天夜叉”:「…これとは違うものか?一体どこで…?」
    ”キストゥス”:「ああ、これはーー」
    ”キストゥス”:「……」
    ”キストゥス”:分からない
    ”キストゥス”:いつ、どこで、誰から
    ”キストゥス”:俺は、どうやってこれを手に入れた?
    ”キストゥス”:復讐相手の情報は誰から?
    ”キストゥス”:そもそも、ボスにあの薬を渡したのは一体誰だ?
    ”碧天夜叉”:「…どうした?」
    ”キストゥス”:「…済まない、"思い出せない"」
    ”キストゥス”:「だが、そんなのはどうでもいい事だ」
    ”キストゥス”:そうだ、どうでもいい。俺達はただ、一人でも多く殺すだけだ
    ”キストゥス”:「よし、では手始めに」
    ”キストゥス”:「残りの連中全員に…これを投与してしまおうか」
    GM:---

    GM:全員登場です
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:64->67)
    一条凛太:70+1d10
    DoubleCross : (70+1D10) → 70+2[2] → 72

    一条凛太:極端
    生太郎:1d10+63
    DoubleCross : (1D10+63) → 5[5]+63 → 68

    生太郎:いい感じ
    GM:---
    GM:N市第十二地区 鹿島四方幡
    GM:南端の廃ビル

    ”クラックビート”:「…夜来さん、本当に良かったのか?」
    ”キストゥス”:「…何の話だ」
    ”アルマティア”:「ここ」天井を指さす
    ”アルマティア”:「誰かに見られてるって分かってるのに、何の対策もしなくて良かったのか。曜が言いたいのは多分そういうこと」
    ”キストゥス”:「…ああ、それか」
    ”キストゥス”:「心配するな。一応手は打ってーー」
    黒瀬直:ひゅぱ その手に金弓、弓弦は一端が結ばれて
    黒瀬直:風切り音と共に、地下1階天井が円形に刳り貫かれた。
    GM:破壊音、そして天井の崩落
    ”キストゥス”:「…!?」
    GM:落ちてきたのは6つの人影だ
    一条凛太:濛々たる噴煙を裂いて駆けるはそのうち一人。
    一条凛太:初段の最速刻み突きを手近なマスクの男に放つ
    ”キストゥス”:「ぐっ…!」全て命中。完全に不意を付かれた。
    ”キストゥス”:背後に飛び退く
    一条凛太:「入ったが良い反応だな。追撃が決まらねェ」
    一条凛太:こちらも一旦セットバック。
    生太郎:「あわー」
    生太郎:どちゃーっとその背後で墜落。
    生太郎:むくりと起き上がって
    ”キストゥス”:「…天井の破壊に、いきなり暴力行為とはな」
    ”キストゥス”:「中々いい育ちをしている」
    一条凛太:「俺は無駄が嫌いなんだよ…間違いがありゃその時に謝りゃ良い。」
    一条凛太:「そのための素手だ。」
    生太郎:「こんにちはー、あのー、マユズミさんっていますかー」
    ”キストゥス”:「……」
    生太郎:「ぼくたちマユズミさんにあいたいんです」
    ”アルマティア”:「…」
    ”クラックビート”:「…」
    ”碧天夜叉”:「…」
    黒瀬直:(ふむ、4人居るか)
    ”キストゥス”:「ボスは、居ない」
    ”キストゥス”:「だから俺たちはここに居るんだ」
    生太郎:「みなさんはマユズミさんじゃないんですか?」
    生太郎:「あれ、まちがえちゃったのでしょうか」
    一条凛太:「黛の一家じゃァあるんじゃねえの」
    生太郎:「あ、そうなんですね」
    生太郎:「じゃああってます!よかった!」
    ”クラックビート”:「なんだあの子供。あれも戦闘員か?」
    生太郎:「ぼくはナマコですー」
    ”クラックビート”:「余計に分からんな」
    生太郎:「それでこちらはシショーとナオさんとイチジョーさんですね」
    ”キストゥス”:「…御託はいい。と言いたいところだが」
    菅原武政:『どうなってる、とでも言いたいのか?』
    桐生嚆矢:菅原から貰った端末を残党たちに向ける
    生太郎:「スガワラさんがお話があるそうです」
    ”キストゥス”:「…”そういうこと”と受け取っていいんだな」
    菅原武政:『…』
    菅原武政:『お前の言った通りだよ。俺は美味い話が大好きだ。常に自分に都合のいい世界ならどんなにいいかと思ってる』
    菅原武政:『一生安全圏から、長いものに巻かれてたい』
    菅原武政:『…だから』
    菅原武政:『誰がてめぇらなんかに乗っかるかこの馬ーー鹿!!!』
    菅原武政:『大体なんだ?てめぇら勘違いしてんじゃねぇのか?』
    菅原武政:少し笑って
    菅原武政:『この街のUGNに!お前ら如きが勝てるわけねぇだろうが!!』
    菅原武政:『バーカバーカ!一生あの世で泣きべそかいてろ!』
    菅原武政:『俺は沈む船にゃもう乗らねぇよ!!』
    菅原武政:プツッ
    黒瀬直:ぶぅん 鳴弦一つ、舞い散る埃が消し飛ばされる。
    :「…凄ぇな。マジで言いたいことだけ言いやがった」
    生太郎:「でもスガワラさん、がんばってましたね」
    ヒスイ:「そうじゃな…カッコ悪いのはカッコ悪いが…」
    一条凛太:「とまあ。」
    桐生嚆矢:「以上。うちの大将からの挨拶だ」
    ”キストゥス”:「……はぁ」
    ”キストゥス”:「馬鹿だから付け込んだというのに、俺の想像を超える馬鹿だったとはな」
    ”キストゥス”:「…」
    一条凛太:「まんまお前の見る目の無さだろ。率いる人間の器じゃァねえな」
    ”クラックビート”:「…おい、お前ーー」
    ”キストゥス”:「いい、お前は黙ってろ」
    一条凛太:「お前は戦うのが仕事だ。」
    ”キストゥス”:「…では」
    ”キストゥス”:「俺からも一言だけ」
    ”キストゥス”:「…俺たちを見逃す気はないか?」
    ”キストゥス”:「俺たちはどうせ、”明日死ぬ”」
    ”キストゥス”:「お前たちがここで、命を危険に晒す必要も特に無いという訳だ」
    黒瀬直:「そうか」
    黒瀬直:「それは魅力的な提案だな」
    ”キストゥス”:「話が分かるな。もしかして友達になれるんじゃないか?」
    黒瀬直:「なれたかもな」
    黒瀬直:「だが、君たちは今日、ここで殺す」弓を構える。
    黒瀬直:「私たちは、命を危険に晒しに来たのだよ」
    ”キストゥス”:「…交渉決裂だな。残念だよ」
    一条凛太:「交渉にもならねェよ。」
    一条凛太:「生かした一日で何をするんだお前らは?任侠は約束を大事にする。即ち菅原のヤツをシメに来るだろ」
    一条凛太:「あいつはああいうやつだが、泊の子飼いでこっちについてる人間だ。UGNはそういう人間を見捨てねェ。」
    生太郎:「スガワラさんが危ない目にあったら大変です」
    生太郎:「お菓子ももらえなくなってしまうので」
    ”キストゥス”:「…は、まさか」
    ”キストゥス”:「殺すのは”この街の任侠全て”に決まっているだろう」
    生太郎:「わー」
    生太郎:「それはもっと大変ですね!」
    一条凛太:「そっちの方がお前らしいセリフだな。」
    生太郎:「すぐ殺すとか言っちゃダメですよ」
    生太郎:「死んじゃったらもう会えないですから」
    生太郎:「うれしくないです」
    ”キストゥス”:「…ああ、会えないよ。会えないから」
    ”キストゥス”:「俺たちはもう、こうする事でしか向き合えない」
    生太郎:「そうですか」
    生太郎:「ぼくは、よくわかんないです」
    生太郎:その悲壮を理解しているのかしていないのか
    生太郎:前髪の下の瞳からは伺えない。
    ”キストゥス”:「…羽明」
    ”アルマティア”:《ディメンジョンゲート》
    ”キストゥス”:「…では、開戦といこうか。」
    ”アルマティア”:《瞬間退場》《瞬間退場Ⅱ》
    一条凛太:「…!チッ、まずいな」
    GM:突如出現した空間のひずみに飲み込まれるように
    GM:黛一家の残党はその場を後にした
    GM:ただ一人を、残して
    一条凛太:「疾風はどこだ!」
    一条凛太:「菅原をカバーしてもらわねェと」
    :「キヌガワはスガワラと一緒に居る…リンタ!」
    黒瀬直:「気を抜くな。ここに居ないものに任せよ」
    一条凛太:「なら上等だ。」
    ”碧天夜叉”:一条凛太に近づき、拳打を放つ
    一条凛太:「まずはこいつを…」
    桐生嚆矢:それを防ぎ、カウンターで拳を合わせる
    桐生嚆矢:「…いや、いい」
    桐生嚆矢:「お前たちは街の方に行け」
    桐生嚆矢:「役割分担だ。無駄がなくていいだろう?」
    生太郎:「キリューさん!」
    黒瀬直:「彼が一番強いと聞くが、任せてしまって良いのかね?」
    一条凛太:「お前が死んでも意味ねェんだぞ、今回の場合は」
    :「ははっ、じゃあ」
    :「…アタシも残れば問題ないな」
    :「いいだろ?ナオ」
    黒瀬直:「ああ、勿論だ」
    黒瀬直:「君の愛弟子は任せておきたまえ」
    生太郎:「シショー一緒に来てくれないんですか?」
    :「残念だが、今回はな」
    生太郎:「そんなあ」
    生太郎:しょげっ
    :「…」
    :「ナオ、リンタ、ヒスイ、頼んだぞ」
    :「ナマタロー」
    生太郎:「はーい」
    生太郎:珍しく元気がない
    :「…これ終わったら、美味いもんでも食いに行こう」
    生太郎:「……!」
    生太郎:「わーい!」
    生太郎:「がんばります!」
    :「おう!期待してるぞ!一番弟子!」
    :「行ってこい!」
    一条凛太:「決まりだな。急ぐぞ!」
    生太郎:「いってきまーす!」
    生太郎:「あいあい!」
    生太郎:振り返らない。シショーはすべすべであったかくていい匂いがして
    生太郎:そしてとても強いのだ。
    ”碧天夜叉”:「……いいのか」
    ”碧天夜叉”:「たった二人で」
    :「こっちのセリフだ」
    :振り返らない
    :自分はもう、一人で闘っている訳じゃないから
    GM:---
    GM:鹿島四方幡 街中

    GM:廃ビルから脱出した君たちの目にまず映ったのは、街を覆うように空にかかる黒の帳
    GM:そして
    GM:空の切れ間から降ってくる、大量のジャームの群れだった
    生太郎:「また真っ暗!」
    生太郎:「ものがみえにくい」
    黒瀬直:「恐らくは"アルマティア"の仕業か」
    黒瀬直:「仕留めねばかなりの被害が出る。急がねばな」
    ヒスイ:廃ビルの階段を下りた先に繋がっていた、”アルマティア”の力で作られた空間
    GM:廃ビルの階段を下りた先に繋がっていた、”アルマティア”の力で作られた空間
    GM:そこに”保管”されていた大量のジャームが、空間の出口である”空”から降ってきているのだ
    一条凛太:「直、範囲を仕掛けられるお前が要だ。抜かるなよ」
    黒瀬直:「手を抜く気はないが、足りるともわからん」
    黒瀬直:「頼りにしているぞ。3人とも」
    生太郎:「あいあい!」
    一条凛太:「ああ、足りさせる。」
    ヒスイ:「……」
    ヒスイ:「あっちじゃ」
    ヒスイ:「あの、一番背の高いビル」
    ヒスイ:「連中はあそこに居る。”見た”からなんとなくわかる」
    黒瀬直:「そうか」
    黒瀬直:「では真っ直ぐ向かうぞ……邪魔するものを蹴散らしてな」
    一条凛太:「まともに取り合う気はねェってな。あすこまで届かせてやる」
    生太郎:「がんばりましょー、いきますよ」
    ヒスイ:「おう!行くで!」
    GM:最短距離で、目標地点に向けて突き進む君たちの前に
    GM:ジャームの群れが現れる
    GM:迂回、回避、いや
    GM:捻じ伏せて、突破するのが一番の近道だ
    ジャームの群れ:「ウウア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!」
    生太郎:では突入する直前に
    生太郎:一条さん所持のブルーゲイルを受け取っておきます。
    生太郎:レッツゴー!
    GM:了解
    GM:---
    GM:ミドル戦闘を開始します
    GM:エンゲージはこちら
     黒瀬直(9) 一条凛太(7) 生太郎(3)

       10m

     砂塵のジャーム(16) 腐敗のジャーム(8) 剣翼のジャーム(7)

    GM:ではセットアップから!
    生太郎:完璧な流れ!
    GM:エネミーは無し
    黒瀬直:なし!
    生太郎:今もらったブルーゲイルを使用!行動値8に!
    一条凛太:《氷の茨》
    一条凛太:侵蝕75
    GM:何~!?
    生太郎:侵蝕は68に!
    GM:了解!
    GM:では手番は砂塵から
    GM:マイナー無し
    GM:メジャーで《C:モルフェウス》《砂の刃》《光の弓》
    GM:1d3
    DoubleCross : (1D3) → 1

    GM:対象は黒瀬さん!
    黒瀬直:ほう
    GM:11dx8
    DoubleCross : (11R10[8]) → 10[1,1,2,3,4,5,6,6,7,7,8]+7[7] → 17

    黒瀬直:3dx>=17 ドッジ
    DoubleCross : (3R10[10]>=17) → 9[4,6,9] → 9 → 失敗

    GM:ではダメージ!
    GM:2d10+10
    DoubleCross : (2D10+10) → 10[1,9]+10 → 20

    黒瀬直:装甲で8弾いて残りHP13.
    GM:命中時ガード値ー5されます。意味ないと思うけど
    GM:では演出!
    砂塵のジャーム:君たちの前で呻くジャームのうち一体、その腕が
    砂塵のジャーム:伝承に残る、朝日を浴びた吸血鬼のように砂となって崩れていく
    砂塵のジャーム:それは、一つ一つの小さな針となり
    砂塵のジャーム:黒瀬直を狙い、飛来する
    黒瀬直:「ふむ」瞬時に流線形の小盾を形成し、攻撃を逸らす。
    黒瀬直:「そう精度が高いわけでもないか」
    GM:では次!黒瀬さんの手番!
    GM:あ、そうそう
    GM:茨戸會と鬼怒川バフで
    GM:攻撃達成値+3とダメージ+1Dあるので
    GM:よろしくお願いします
    黒瀬直:押忍!
    生太郎:ひゃーっ
    黒瀬直:メジャーで《ペネトレイト》《コンセントレイト:モルフェウス》必中の弓による射撃攻撃。侵食率+5.
    黒瀬直:対象は腐敗のジャーム!
    腐敗のジャーム:来いやぁ!
    黒瀬直:5dx7+13
    DoubleCross : (5R10+13[7]) → 10[1,2,4,6,9]+10[7]+2[2]+13 → 35

    腐敗のジャーム:ドッジ!
    腐敗のジャーム:6dx
    DoubleCross : (6R10[10]) → 8[3,4,5,5,7,8] → 8

    腐敗のジャーム:無理!
    黒瀬直:11+5d10 装甲無視!
    DoubleCross : (11+5D10) → 11+28[5,6,9,1,7] → 39

    腐敗のジャーム:普通に死ぬ!
    腐敗のジャーム:演出どうぞ!
    黒瀬直:「では」役目を果たした小盾が、輝く砂となって崩れていく。
    黒瀬直:「一つ」その塵が吹き飛ぶ。
    黒瀬直:その向こうから放たれる黄金の箭。無数にジャームへと突き刺さる。
    腐敗のジャーム:「……」四肢が腐り落ち、声を上げる機能すら持たないジャームだ
    黒瀬直:「ところで生太郎くん」
    黒瀬直:「武具の扱いは、一通り教わっているね?」
    生太郎:「なんですかナオさん」
    腐敗のジャーム:達人の放つ矢の前に、成すすべなく八つ裂きにされる
    生太郎:「武具ですか」
    生太郎:「……」
    生太郎:微妙な間が空いて
    生太郎:「まかせてください!ばっちりわかってます!」
    黒瀬直:「そうか」
    黒瀬直:「では、好きに使え」
    黒瀬直:放たれた矢が形を変えて、黄金の武器が宙に舞う。
    生太郎:手番もらっても!
    黒瀬直:どうぞ!
    GM:では生太郎君の手番!
    生太郎:マイナーで2m前進
    生太郎:メジャーでコンセ+伸縮碗+ラバーアーム+異形の祭典!
    黒瀬直:《砂の加護》《砂塵霊》を使用。侵食+6してダイス+6、ダメージ+20.
    生太郎:対象は砂塵と剣翼の2体!
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+11した(侵蝕率:67->78)
    生太郎:ひゃーっ
    黒瀬直:がんばれ~
    GM:来い!
    生太郎:判定直前に大槌と同化!
    生太郎:参ります!
    生太郎:14dx7+1
    DoubleCross : (14R10+1[7]) → 10[2,2,3,6,6,7,7,8,8,8,10,10,10,10]+10[1,1,2,5,7,7,8,8,10]+10[2,3,4,5,10]+10[10]+5[5]+1 → 46

    生太郎:いい感じ!
    GM:ひっ
    GM:二体ともドッジ!
    砂塵のジャーム:7dx
    DoubleCross : (7R10[10]) → 10[1,4,5,5,6,6,10]+2[2] → 12

    剣翼のジャーム:9dx
    DoubleCross : (9R10[10]) → 10[1,2,4,5,5,8,8,9,10]+3[3] → 13

    生太郎:6d10+27
    DoubleCross : (6D10+27) → 22[5,3,2,7,3,2]+27 → 49

    GM:ダメージどうぞ!
    生太郎:あ
    生太郎:更に+20で69!
    生太郎:諸々有効!
    GM:二体とも死ぬよ!!!
    GM:受けれるわけねぇだろ!!
    生太郎:よっしゃあ!
    生太郎:「よっ、はっ……わあっ」
    生太郎:舞い落ちる武器がキャッチしきれず、地面に突き刺さる!
    生太郎:「腕が足りないですね、どうしましょう……えーっと」
    砂塵のジャーム:「…」
    剣翼のジャーム:「…」
    生太郎:「ちょっと待ってくださいね」
    生太郎:ジャーム二匹を前にして熟考。
    生太郎:「こうしましょう」
    生太郎:にゅるーん
    生太郎:袖口から無数の触手めいた管足が飛び出し
    生太郎:しゅるしゅると武器に絡みついていく
    剣翼のジャーム:その様子を好機と捉え、上空から翼撃を浴びせようとーー
    生太郎:「”飛燕”」
    生太郎: ず ぎゃっ !!
    生太郎:地面から浮き上がった武器たちが
    生太郎:一瞬の突風めいて向かってくるジャーム達を掠めて吹き去り
    生太郎:微塵に打ち据え、切り刻んだ。
    剣翼のジャーム:「…ア゛……」
    砂塵のジャーム:「…!」
    生太郎:「ふー」
    生太郎:「重たかったです」
    生太郎:どしゃどしゃ
    生太郎:武器を手放す
    黒瀬直:「全て使うこともなかったんだがな」放したそばから武器が霧散。
    生太郎:「あ」
    生太郎:「ほんとですね、あはは!」
    黒瀬直:つかつかと生太郎くんのそばへ寄る。
    生太郎:「でもせっかくですので、ナオさんが出してくれたので」
    生太郎:「がんばりました!」
    黒瀬直:「ま、たくさんある方がいいと思ってな」頭を撫でる。
    黒瀬直:「よくやった」
    生太郎:「わーい」
    生太郎:バンザイポーズで撫でられている。
    一条凛太:「あらかた始末したな。」遺産をオフにしつつ
    黒瀬直:「ああ、この調子で向かうぞ」両手でなでくりなでくり
    一条凛太:「急ぐぞ。次の波まで律儀に待つこたねえ」
    生太郎:「あい!」
    生太郎:黒瀬さんにくっつきつつ器用に進む!
    GM:敵を退け、君達は先へと進む
    GM:だが、今の戦闘の音を聞きつけたジャーム達が、君達のもとへと集まってきていた
    生太郎:「わあ、囲まれた」
    生太郎:「これはうれしくないですね」
    黒瀬直:「誰かが襲われていない、というのは良いことだが」
    黒瀬直:「さりとて状況の悪化も止められまい。悩ましいことだ」
    GM:一個一個の戦力は大したものではない
    GM:だが、君たちは時間を無駄には出来ない
    一条凛太:(加えて侵蝕の兼ね合いもある…面倒だな)
    GM:その時だった
    ジャームの群れ:「………」
    GM:群れの動きが、ピタリと止まった
    GM:まるで、力そのものがどこかに抜けてしまったようなーー
    沢渡新助:「…やあ」
    沢渡新助:「また会いましたね」
    生太郎:「わーシンスケさん」
    生太郎:「こんにちはー」
    生太郎:両手をふりふり。
    沢渡新助:「こんにちは、生太郎君。いい天気…といかないのが残念ですが」同じように両手を振る
    沢渡新助:「皆さん」
    沢渡新助:「ここは、俺たちが引き受けましょう」
    一条凛太:「丁度いいタイミングだ。」
    沢渡新助:「あなた達に恩を売る機会、逃す手はありませんから」穏やかに笑う
    生太郎:「やっぱりいい人ですねー」
    生太郎:「ありがとうございますシンスケさーん」
    生太郎:ぺたー
    沢渡新助:「ええ」
    沢渡新助:「腕相撲のリベンジマッチ、いつでも受け付けていますよ」
    生太郎:「はーい!」
    黒瀬直:「やれやれ、高く買われたものだ」
    生太郎:「ナオさん、リベンジってなんですか?」
    生太郎:走りながら。
    黒瀬直:「また会って、腕相撲をしようという意味だな」
    生太郎:「それはいいですね」
    生太郎:「また会えるのもいいことですから!」
    GM:---
    沢渡新助:走り去る君たちの背中を見送って
    沢渡新助:「……さて」
    沢渡新助:辺りを見回し、ジャームの総数、規模を確認する…その途中
    沢渡新助:視界の端に、見知った人影が一つ
    沢渡新助:「おや、小娘」
    ライア:「誰が小娘よ!ムキーッ!」
    沢渡新助:「お前以外に誰が居るんですか、全く…お得意の私設兵団の姿が見えませんが、ついに解雇でもしたんですか?」
    ライア:「みんな休暇取ってハワイでバカンス、今ここには居ないわよ。呼び戻す気も無いしね」
    沢渡新助:「肝心な時に役に立ちませんね。まぁ敵が減っただけ良しとしましょう」穏やかな顔のまま笑みを浮かべる
    ライア:「ぐ…ぐぬぬ………この狸野郎!」
    沢渡新助:「狐娘」
    ライア:「ちくしょ~!お前なんか嫌いだーーっ!!!」走り去る
    沢渡新助:「…まあ、これで、あれも少しは動き回ってくれるでしょう」
    沢渡新助:手を軽く叩く、注目の合図だ
    沢渡新助:「皆の衆、今回の仕事は化け物退治です。なぁに、ビビり散らす必要はありませんよ。何しろこのご時世、いつ死んだっておかしくありませんから」
    沢渡新助:組員を一瞥して
    沢渡新助:「…ではいつも通り、一番多く功績を挙げた者には、"俺を殺す権利"をくれてやります。せいぜい頑張ってください」
    沢渡新助:歩みを進め
    沢渡新助:一匹のジャームの首を、ドスで斬り裂く。ジャームは何故か抵抗する素振りすら見せなかった。
    沢渡新助:眼鏡を外し、返り血で髪を掻き上げる。
    沢渡新助:「斬ろうが、撃とうが、抉ろうが、裂こうが、潰そうが、別に何でも構いません」
    沢渡新助:力なく倒れ伏し、動かなくなったそれをゴミのように踏みつける
    沢渡新助:「殺れ。鏖殺以外は認めない」
    茨戸會組員:「おおおおおおおおおお!!!!!!!!」
    GM:雄叫びと共に、火蓋が斬って落とされた。
    GM:---
    GM:菅原組事務所
    GM: 
    鬼怒川疾風:「いやぁ、中々いい啖呵だったじゃねぇの、菅原サン」
    鬼怒川疾風:大きく肩を上下させる菅原の横で、浮浪者のような男が緊張感も無く呟く
    菅原武政:「"いい啖呵だったじゃねぇの"じゃねぇ!いいか、もう絶対襲われるぞ。自慢じゃねぇが、俺は戦闘じゃクソの役にも立たねぇからな。テメェが頼りなんだぞ」
    鬼怒川疾風:「本当に自慢でもなんでもねぇな……お」
    鬼怒川疾風:ふと窓の外に目を向けると、ジャームの群れが蠢いているのが見えた。
    菅原武政:「おいおいおいおいでなすってんじゃねぇか!!行け鬼怒川!!俺を守れ!」
    鬼怒川疾風:「あーもー分かってっから静かにしろ!」
    鬼怒川疾風:勢いよく窓を開け、縁に足を掛ける
    鬼怒川疾風:ひー、ふー、みー…数は、五体
    鬼怒川疾風:「……ああそうだ、菅原サン」
    菅原武政:「何だよこんな時に!」
    鬼怒川疾風:「茶でも入れといてくれ。なぁに、湯が沸く頃には戻ってくっから」
    菅原武政:「……鬼怒川お前…それ死ぬやつじゃ」
    鬼怒川疾風:「縁起でもねぇ事言うな!」
    鬼怒川疾風:怒号と共に、眼下へ飛び降りる。音も無く着地
    ジャームの群れ:「ウ゛ウ゛ウ゛………」
    鬼怒川疾風:ジャーム達を一瞥。位置取りを少しだけ後ろにずらし、担いだバットケースから得物を取り出す。
    鬼怒川疾風:「よっ、こんな暗い中ピクニックかい?」
    ジャームの群れ:返ってくるのは唸り声だけだ。
    鬼怒川疾風:「そうかい、最期にいい思い出が出来て良かったな」
    鬼怒川疾風:自身の肩をトン、トンと二回叩く…その手に握られているのは、大量の呪符に包まれた無骨な棍棒。
    鬼怒川疾風:「んじゃあ、御休み」
    鬼怒川疾風:呪符を突き破るように蠢いた黒い"何か"が瞬く間に棍棒を包み込み
    鬼怒川疾風:「ねんね~ころ~り~よ~」
    鬼怒川疾風:ジャームのそれにも似た、異質なレネゲイド反応を周囲に撒き散らす
    鬼怒川疾風:「おころ~り~よ~…ってなぁ」
    GM:"禁厭呪装"
    GM:とある呪術師一族の間で用いられる、"呪いを祓う呪い"を御する為の装具。
    GM:中でも鬼怒川疾風の用いるそれは、"真怨"と称される最上級の一振りである。
    GM:得物の名は『霓裳禍霊呪木 樺亡火垂』
    GM:旧き名を
    GM:ゾディアックウェポン と云う
    GM:---
    GM:シーン終了 ロイス取得のみ可能
    黒瀬直:ロイス埋まり!以上!
    一条凛太:ロイスうまっております。以上
    生太郎:ロイスは沢渡さんに!
    生太郎:リベンジ○/ふしぎ
    生太郎:以上!
    GM:燃えてる!

    GM:---
    GM:N市第十二地区 鹿島四方幡
    GM:廃ビル地下

    GM:交錯しては、離れ
    GM:離れては、交錯する
    GM:飛び交う拳、風を切る刃
    GM:900㎡の暗闇に、打撃音と金属音が忙しなく響き渡る。
    GM:二人と一人。数的有利はこちらにある…だが
    GM:両陣の力は、拮抗状態にあった
    ”碧天夜叉”:逆手に握ったナイフを眼前に構えるように、低く突進
    ”碧天夜叉”:足首から肘、手首まで。全身のバネを使い…斬り上げる
    :「……ッ!」
    :紙一重で躱し、姿勢を沈める
    桐生嚆矢:その背中を飛び越えるように、ナイフの持ち手側へと瞬時に周り込む
    桐生嚆矢:ガラ空きになった胴体に、拳打を──
    ”碧天夜叉”:空いた手を背中に回す。光の刃を生成し、牽制。
    桐生嚆矢:「チッ…」
    桐生嚆矢:大回りのスウェー、体制が崩れる
    ”碧天夜叉”:その瞬間、光の刃が弾けた。暗所に慣れきっていた二人の目に閃光が突き刺さる
    泊&桐生:咄嗟に飛び退き、目を細めながら敵影を視認
    :「ハァ…ハァ…ッ」
    :「クソッ…!厄介だな。目眩しまで出来るのか」
    :単純な二刀流、ナイフに纏わせての斬撃延長、投擲、牽制、目眩し…自分とよく似た、"確実に当てる"為の闘い方。違いがあるとすれば
    桐生嚆矢:「…奴さん、多対一に慣れきってるな。どうする?このままじゃジリ貧だぞ」
    :「分かっちゃいるが…」
    ”碧天夜叉”:「……」徐に無線機を取り出すと…一言、何かを吹き込んで
    ”碧天夜叉”:それを粉々に握り砕いた
    ”碧天夜叉”:「…強いな」
    ”碧天夜叉”:…丸薬を、口に含む
    ”碧天夜叉”:「最期の相手がお前らで良かった」
    GM:津波のようなレネゲイド反応が押し寄せる
    桐生嚆矢:「…泊」
    :「なんだ」
    桐生嚆矢:「1秒だ。頼めるか」
    :「……ばーか。誰に言ってんだ」
    :「その代わりしくじんなよ」
    桐生嚆矢:「……は」
    桐生嚆矢:「お前こそ、誰に言ってるんだ」
    :砂塵が舞い、その両手に武器が形作られる。中指を支点に扱う両刃の針…峨眉刺と呼ばれるものだ。
    :軽く息を吸い、高速で接近。針に指を添えるように握った右拳を、左の肩口に向けて突き出す。
    ”碧天夜叉”:半身で逸らし、胴への肘鉄から顔面への裏拳。そして喉元をナイフで斬りつけーー
    :峨眉刺を地面に向け、瞬時に長大化。頭上を越すように回避すると、左肩の点穴を二突きし片腕を封じる。
    :峨眉刺から、短槍へ。
    ”碧天夜叉”:ナイフが光の刃を纏う
    GM:交錯、鮮血が散る
    :「ッあ…!」袈裟懸けに深々と斬撃を受け、夥しい量の血が足下を濡らす…だが
    ”碧天夜叉”:「…グッ……!」
    :「つか…まえた!」
    :短槍から、錘へ。
    :リオウの右腕を貫通した槍の穂先が、巨大な鉄塊へと変化。
    :パッ と柄を手離す。
    :鉄塊が落下し、シーソーのように傾いた柄がリオウの右肩を跳ね上げた。
    ”碧天夜叉”:「……!?」想定外の負荷に一瞬意識を向けた。故に
    ”碧天夜叉”:懐に潜り込む影に、ほんの僅かな遅れを取った。
    桐生嚆矢:そして
    桐生嚆矢:"ウールワース"桐生嚆矢にとっての一瞬とは即ち、必殺の圏内である
    桐生嚆矢:ド ッ   ォ
    桐生嚆矢: 
    桐生嚆矢:震脚 重心移動 掌打
    桐生嚆矢:ブラックドッグシンドロームの力で引き上げられた勁の伝達速度は、全ての工程を瞬く間に終了させ
    桐生嚆矢:そこから放たれるのは、命を灼き穿つ雷速の一撃。
    桐生嚆矢: 
    桐生嚆矢:         ォ ン!!!!!!
    桐生嚆矢:雷豪八極拳 開拳『火鼓』
    ”碧天夜叉”:「……ッ…!ァッ……!」
    ”碧天夜叉”:衝撃と共に迸る雷電は体内を焼き焦がし
    ”碧天夜叉”:「……」薄く笑い
    ”碧天夜叉”:「很好玩」そう呟き、倒れる
    ”碧天夜叉”:黛一家最強と言われた男の命を、ただの一撃で断ち切った
    桐生嚆矢:「……」ため息
    :「………」ドカっとその場に腰を下ろし、寝そべる
    :「あー…終わった…」
    桐生嚆矢:「悪かったな、囮役任せちまって。大丈夫か?」
    :「死ぬほど痛ぇけど死なねーよ」
    桐生嚆矢:「そうか、なら良かった」
    桐生嚆矢:その場に腰を下ろし、手を後ろに突いて足を伸ばす
    桐生嚆矢:「何がいい?」
    :「何の話だよ」
    桐生嚆矢:「祝杯、折角だし付き合ってくれてもいいだろ?」
    :「……はぁ。どうせコーラだろ?アタシあれ好きじゃないんだよな」
    桐生嚆矢:「嫌い、とは言わないんだな」
    :「………まぁ、うん」
    桐生嚆矢:クスクス笑う
    :少しむすっとする
    :「……さあ、あとは」
    :「アイツらが勝って、終わるだけだ」
    GM:---

    GM:全員登場!
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:78->84)
    生太郎:1d10+75
    DoubleCross : (1D10+75) → 1[1]+75 → 76

    生太郎:ばっちり!
    一条凛太:75+1d10
    DoubleCross : (75+1D10) → 75+9[9] → 84

    一条凛太:うむ
    GM:---
    GM:N市第十二地区 鹿島四方幡

    ”キストゥス”:「……そうか」
    ”キストゥス”:「では、いい死を」
    ”キストゥス”:ビルの屋上から、無線を投げ捨てた
    ”アルマティア”:「リオウさん、何て…」
    ”キストゥス”:「先に逝く、と」
    ”クラックビート”:「そうか」
    ”クラックビート”:「強いんだな。UGN」
    ”キストゥス”:「他人事のように言うが…」
    ”キストゥス”:「ほら、来たぞ」
    ”キストゥス”:ビルの屋上から
    ”アルマティア”:地上へと降りる
    GM:向かい合うその先に居るのは…君達だ
    黒瀬直:「待たせたな」
    黒瀬直:「勝ちに来たぞ」
    ”キストゥス”:「いや、思ったよりも早かったよ」
    ”キストゥス”:「予想以上にUGNの手が回っていたらしいな」
    ”キストゥス”:「……」
    ”キストゥス”:「俺たちの事が、理解出来ないか?」
    生太郎:「わかんないです」
    一条凛太:「どうだかな」
    生太郎:「何がほしいんですか?」
    生太郎:「欲しい物があるなら、ちゃんと人にお願いしたほうがいいですよ」
    生太郎:「わかってもらえるかもしれないので」
    ”キストゥス”:「ふむ…そうだな」
    ”キストゥス”:「……では一つ、例え話をしよう」
    生太郎:「おお」
    ”キストゥス”:「もし、お前達の大切な誰かが何者かに殺されたとして」
    ”キストゥス”:「それを忘れて生きられるか?」
    ”キストゥス”:「…お前は」黒瀬直
    GM:例えば、愛する肉親を
    生太郎:「……」
    生太郎:黒瀬さんの方を見る
    ”キストゥス”:「お前は」一条凛太
    GM:例えば、大切な恋人を
    生太郎:「……」
    生太郎:一条さんに視線を移す
    ”キストゥス”:「お前は」生太郎
    GM:例えば、何よりも大事な師を
    生太郎:「ぼくは」
    生太郎:「忘れないと思います」
    生太郎:「……でも」
    ”キストゥス”:「…でも?」
    生太郎:「無くなったものは、もう無いんです」
    生太郎:「空っぽになった瓶に、新しいものを入れて」
    生太郎:「それをご飯にかけて食べることにします」
    ”キストゥス”:「………」
    生太郎:「そうすればたぶん」
    生太郎:「お腹はへらないので」
    ”キストゥス”:「…”代替”か」
    ”キストゥス”:一条凛太に視線を移す
    一条凛太:「一人ずつか?学校みてェだな」
    ”キストゥス”:「聖徳太子じゃないんだ。一斉に喋られても困る」
    一条凛太:肩を竦めて
    一条凛太:「そりゃ、忘れねェよ。」
    一条凛太:「だが俺は生太郎のように簡単に代わりがいるとは思えるタチじゃァねェと思う。お前らもそういうクチか?」
    一条凛太:頷いて
    ”キストゥス”:「ああ」
    ”アルマティア”:こくり と頷く
    一条凛太:「“だからこそ”こんな真似はしねェと確信を持って言える」
    一条凛太:「俺が、俺の中の誰かじゃねェように」「お前ら全員が、黛明人じゃねェ」
    一条凛太:「お前らが黛じゃなかったからそいつに会えて、諸々が生じた。だからその後追いをしても絶対にお前らは黛明人じゃねェし」
    一条凛太:「黛明人だったとして」「お前らじゃねェ」
    一条凛太:「いないことを蔑ろにするな。お前らは死を死者から奪っている。」
    一条凛太:「…と、まァ」
    一条凛太:「つまらねェ説教になったな。この程度で止まるわけもねェのによ。」
    ”キストゥス”:「…なんだ、よく分かっているじゃないか」
    ”キストゥス”:視線を移す…黒瀬直に
    黒瀬直:「例えば、という話は苦手でな」
    黒瀬直:「今の私に関してのみ言おう」
    黒瀬直:「私は、奪われた人のことを忘れずに生きている」
    黒瀬直:「……奪われていない、大切な人のことも忘れてないし」
    黒瀬直:「自分が奪ったものも、忘れてはいない」
    黒瀬直:「全て、背負うべきものだ。代わりはない」
    黒瀬直:「たとえ辛くてもな」
    黒瀬直:「もちろん、君の仲間がもう一人いることも忘れていないぞ」
    黒瀬直:「どこに居る」
    ”キストゥス”:上、つまりはビルの屋上を指さす
    ”キストゥス”:「悪党は高いところが好きだ。それに加えて奴は馬鹿だからな」
    ”キストゥス”:「……」
    ”キストゥス”:「乗り越え、向き合い、背負う」
    ”キストゥス”:「随分とまぁ…気持ちのいいことを言う連中だ」
    ”キストゥス”:「…記憶というのは、残酷なものだ」
    ”キストゥス”:「どれだけ必死に掴んでいても、死に物狂いで守ろうとしても」
    ”キストゥス”:「時が経てば勝手に、色褪せ、風化し、朽ち果てる」
    ”キストゥス”:「…俺はそれがいやだった」
    ”キストゥス”:「そんな事も分かっていない奴らが嫌だった」
    生太郎:「……」
    生太郎:口を噤んで聞いている。
    ”キストゥス”:「時間は、人を弱くする」
    ”キストゥス”:「だから、俺達にあるのは今だけだ」
    ”キストゥス”:「全員殺して、俺達も死ぬ」
    ”キストゥス”:「そうすれば…忘れる心配なんか要らないだろう?」
    生太郎:「瓶が割れたら、もうなんにもなくなります」
    生太郎:「本当に、もうなんにも」
    生太郎:「……うれしくないですよ、そんなの」
    ”キストゥス”:「……ああ、嬉しくなんかないさ」
    ”キストゥス”:「でも、これでいい。これが俺達の決めた」
    ヒスイ:「……」
    生太郎:「しあわせには」
    生太郎:「もうなれないですか?」
    ”キストゥス”:「……」
    ”キストゥス”:「幸せが。どんなものだったかなんて」
    ”キストゥス”:「もう、”覚えてもいない”」
    ”キストゥス”:「同じ皮を着て、同じ形をしているのに」
    ”キストゥス”:「俺達はこうも、別物だ」
    生太郎:「よくわかりました」
    生太郎:「ぼくはちゃんとおぼえてますよ。記憶力はダメですけど」
    生太郎:「しあわせのこと、おぼえてます」
    生太郎:「……だから」
    生太郎:「負けないです」
    生太郎:だらりとした脱力の姿勢。
    生太郎:それこそが師に教わった戦闘体勢だ。
    ”アルマティア”:「……」
    ”アルマティア”:「…少し、あなた達が羨ましい」
    ”アルマティア”:でも、それだけだ
    ”キストゥス”:「…そうか」
    一条凛太:「気が済んだか?」
    ”キストゥス”:懐から、丸薬を取り出す
    ”キストゥス”:「…ああ、十分だ」
    ”キストゥス”:それを、口へ放り込む
    ”アルマティア”:同じように、薬を飲む
    黒瀬直:「では、思い出に変わってもらう」
    黒瀬直:「忘れるまでは、覚えておこう」
    ”キストゥス”:「そうか、それはいいな」
    ”キストゥス”:「では諸君」
    ”キストゥス”:「忘れられない”夜”にしよう」
    GM:投薬、とほぼ同時。レネゲイド反応が急激に上昇する
    一条凛太:「生憎そういう共感性は無くってな」
    一条凛太:「覚えさせてみな」
    GM:それは君たちの肌を粟立たせ、奥底に眠る衝動すらも震わせる
    GM:Eロイス:堕落の誘い
    GM:衝動判定に失敗したら侵蝕100になります
    GM:では衝動判定、難易度9
    生太郎:ぎゃおーん!
    黒瀬直:《砂の加護》を使用。侵食+3してダイス+6
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+3した(侵蝕率:84->87)
    黒瀬直:9dx+1>=9
    DoubleCross : (9R10+1[10]>=9) → 10[2,3,6,7,7,7,7,9,10]+9[9]+1 → 20 → 成功

    黒瀬直:87+2d10
    DoubleCross : (87+2D10) → 87+8[7,1] → 95

    生太郎:ヒューマンズネイバー込で判定!
    生太郎:3dx+1
    DoubleCross : (3R10+1[10]) → 10[1,3,10]+7[7]+1 → 18

    生太郎:意志力
    生太郎:2d10+75
    DoubleCross : (2D10+75) → 13[9,4]+75 → 88

    生太郎:OK!
    一条凛太:よし、判定
    一条凛太:7dx
    DoubleCross : (7R10[10]) → 9[4,7,7,8,8,9,9] → 9

    一条凛太:ぴったし
    一条凛太:84+1d10
    DoubleCross : (84+1D10) → 84+3[3] → 87

    一条凛太:間違い。もいっこ!
    一条凛太:87+1d10
    DoubleCross : (87+1D10) → 87+9[9] → 96

    一条凛太:うむ
    GM:全員突破しおってからに…
    GM:---
    GM:クライマックス戦闘を開始します
    GM:なお、今回の戦闘では私が勝手に考えた特殊ルールを使用しますので
    GM:まずはその説明をドン☆
    GM:市街戦ルール
    ①移動の際、5m分の移動距離を消費する事でビルを"登る/降りる"事ができる。(素通り可)
    ②対象との間にビルを挟んでいる場合、射程:視界のアクションは行使出来ない(ビルと同エンゲージに居る相手に対しては可)
    ③ビルとエンゲージしている時、地上:屋上は同一エンゲージとして扱うが、地上~屋上は射程:至近の対象にならない
    ④屋上→地上への攻撃は、与ダメージが+5される

    GM:で、それを踏まえてのエンゲージがこちら
     黒瀬直(9) 一条凛太(7) 生太郎(3)
       5m
      ビルA (5m) ビルB ”クラックビート”(7)[屋上]

     ”キストゥス”(6) ”アルマティア”(15)

    GM: 
    GM:では戦闘開始!
    GM:まずはセットアップから!
    黒瀬直:なし
    ”クラックビート”:ブルーゲイル使用 行動値+5
    生太郎:なし!
    生太郎:シャブ!!
    生太郎:極道だもんな…
    一条凛太:《氷の茨》
    一条凛太:侵蝕99
    GM:他は無し!
    GM:ではイニシアチブ
    GM:エネミーは無し
    黒瀬直:なし
    GM:PC陣も無いですね
    生太郎:ないす!
    GM:では手番は”アルマティア”から
    GM:ますマイナーで5m戦闘移動
    GM:ビルAにエンゲージじます
     PC三人   
     5m
     ビルA ”アルマティア”(地上) 5m ビルB "クラックビート"(屋上)
     5m
     "キストゥス"

    ”アルマティア”:メジャーで《C:バロール》《死神の瞳》《悪魔の影》《因果歪曲》
    ”アルマティア”:対象はPC全員
    ”アルマティア”:攻撃命中時に、次に受ける攻撃へのリアクション不可 ダメージD+6 が発生します
    一条凛太:なるへど
    ”アルマティア”:では判定!
    ”アルマティア”:14dx7+4
    DoubleCross : (14R10+4[7]) → 10[1,1,2,2,3,3,4,6,6,6,8,9,10,10]+10[1,3,8,9]+10[5,8]+10[9]+10[8]+10[9]+10[10]+10[9]+10[10]+2[2]+4 → 96

    黒瀬直:ヤッバ
    ”アルマティア”:…?
    生太郎:なにこれ
    ”アルマティア”:初めて見たよこんなの
    生太郎:いちおう回避!
    生太郎:6dx
    DoubleCross : (6R10[10]) → 10[5,7,7,8,9,10]+1[1] → 11

    黒瀬直:とんだハリキリガールめ
    生太郎:ダメ!
    黒瀬直:4dx>=96 ドッジ
    DoubleCross : (4R10[10]>=96) → 10[4,4,8,10]+4[4] → 14 → 失敗

    一条凛太:いちおうドッジ
    一条凛太:3dx
    DoubleCross : (3R10[10]) → 7[1,3,7] → 7

    一条凛太:だめ!
    ”アルマティア”:では全員に命中!前述の効果が発生します
    ”アルマティア”:演出!
    ”アルマティア”:頭上を黒く覆う、漆黒の帳
    ”アルマティア”:そこに、天体の如く現れ出ずる巨大な魔眼
    生太郎:「わ」
    ”アルマティア”:敵対者の居るエリアを囲むように、超重力の領域が展開される
    ”アルマティア”:そして
    ”アルマティア”:「穿て…”黒涙”!!」
    ”アルマティア”:魔眼から滴る、黒い涙…
    ”アルマティア”:即ち、高濃度のレネゲイド塊が君たちの身体に降り注ぎ
    ”アルマティア”:身体の調律を、かき乱す
    生太郎:「ううー」
    黒瀬直:「出足を封じられたか……」
    生太郎:「なんだか……ぐらぐらしますー」
    生太郎:ぐでーっと地面に伏せている
    黒瀬直:「追撃が来るぞ。覚悟だけしておけ」円錐上の傘を咄嗟に形成したが、そこから力を奪われる。
    生太郎:「いやだなあ」
    一条凛太:「この手の技は威力が無い分防御がし辛ェ。次をしっかり防ぐぞ」
    ”アルマティア”:「……曜!」
    ”クラックビート”:「…ああ、ラストライブだ」
    ”クラックビート”:「派手に行こうか」
    ”クラックビート”:純白のエレキギターを、肩に担ぐ
    GM:では手番はこのまま”クラックビート”へ
    ”クラックビート”:マイナーは無し
    ”クラックビート”:メジャー《サイレンの魔女》
    ”クラックビート”:判定!
    ”クラックビート”:8dx+4
    DoubleCross : (8R10+4[10]) → 10[1,3,5,5,9,9,10,10]+9[8,9]+4 → 23

    ”クラックビート”:リアクション不可なのでダメージ!
    生太郎:ダメージカモン!
    ”クラックビート”:3d10+6d10+26
    DoubleCross : (3D10+6D10+21) → 18[10,7,1]+28[4,9,8,3,1,3]+26 → 72

    一条凛太:死ぬ!リザ!
    ”クラックビート”:装甲無視です
    一条凛太:99+1d10
    DoubleCross : (99+1D10) → 99+1[1] → 100

    一条凛太:完全
    黒瀬直:1d10+95 リザレクト
    DoubleCross : (1D10+95) → 1[1]+95 → 96

    生太郎:素直に死!
    黒瀬直:ふふん
    生太郎:88+1d10
    DoubleCross : (88+1D10) → 88+2[2] → 90

    生太郎:.
    GM:優秀か?
    黒瀬直:こいつらこわいな
    生太郎:上がらねえ!
    GM:では演出!
    ”クラックビート”:   ィィ
    ”クラックビート”:始めは、小さく
    ”クラックビート”:だが、君たちは感じるだろう
    生太郎:「……おと?」
    ”クラックビート”:次第に大きさを増し、自らの肌を震わせるその音を
    生太郎:「びりびりしてます」
    ”クラックビート”:”クラックビート”吾妻曜の操る能力は「レネゲイドの共振」
    ”クラックビート”:彼はそれを、ギターの演奏を以って行使する
    黒瀬直:「歯を食いしばれ」
    一条凛太:「……」
    ”クラックビート”:ィィイイイイイイイイ イ イ イ
    ”クラックビート”:ビブラート。先ほど高濃度のレネゲイド塊を浴びた君たちの身体は荒れ狂う海の如く波が立ち
    生太郎:「っ」
    ”クラックビート”:ヘッドを振り下ろす
    ”クラックビート”:ザ   ッ
    ”クラックビート”:内側から、弾けるように切り刻まれる
    生太郎:「う……あー」
    生太郎:血を吹き出し、ぐったりと膝をつく
    黒瀬直:「ッ」たたらを踏んで、かぶりを振って。
    黒瀬直:「まだいけるな。3人とも」
    生太郎:「すっごく痛いですけど……」
    生太郎:「だいじょうぶですよー」
    生太郎:踏ん張って立ち上がる
    一条凛太:「ああ」血をよそに吹き出して
    一条凛太:「久しぶりだ。あの手の能力は」
    黒瀬直:「良し」
    黒瀬直:「では、一足先に行ってくるぞ」
    一条凛太:「応、かき乱してこい」
    生太郎:「おねがいします!」
    ヒスイ:「…姐さん」
    ヒスイ:「頑張ってな」
    黒瀬直:「任せておけ」微笑み返して、弓を変形させる。
    GM:手番は黒瀬さんに
    黒瀬直:マイナーで戦闘移動。ビルAにエンゲージし、"登り"ます。
     一条 生太郎  
      5m
     ビルA ”アルマティア”(地上)黒瀬(屋上) 5m ビルB "クラックビート"(屋上)
      5m
     "キストゥス"

    黒瀬直:メジャーでコンボ【金光曲閃】《ペネトレイト》《コンセントレイト:モルフェウス》《スプリットアタック》《砂の加護》《砂塵霊》対象は敵全員です。
    GM:来いやぁ!
    黒瀬直:《砂の加護》《砂塵霊》で侵食率+6.判定前の時点でボーナス増加地点の100を上回る!
    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+6した(侵蝕率:96->102)
    GM:達成値+3とダメージ+1Dも忘れずに!
    生太郎:いけいけ!
    黒瀬直:14dx7+13
    DoubleCross : (14R10+13[7]) → 10[1,3,3,4,4,5,5,5,6,6,8,9,10,10]+6[5,5,6,6]+13 → 29

    GM:全員ドッジ!
    ”キストゥス”:15dx+1
    DoubleCross : (15R10+1[10]) → 10[1,2,2,2,3,3,3,7,7,7,7,9,9,10,10]+9[3,9]+1 → 20

    ”アルマティア”:6dx
    DoubleCross : (6R10[10]) → 4[1,1,2,4,4,4] → 4

    ”クラックビート”:8dx
    DoubleCross : (8R10[10]) → 10[1,2,2,2,4,9,9,10]+9[9] → 19

    GM:命中!ダメージどうぞ!
    黒瀬直:40+4d10 装甲無視!
    DoubleCross : (40+4D10) → 40+23[5,8,9,1] → 63

    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+9した(侵蝕率:102->111)
    GM:グワオ…
    GM:大ダメージだが全員まだ生存!
    GM:演出どうぞ!
    黒瀬直:弓の中心部に支柱を形成、ビルの壁面に突き刺して
    黒瀬直:ぐん 弓弦に踏み込み、反動で自身を垂直射出!
    ”クラックビート”:「…?」その様子が視界に入る
    ”クラックビート”:「あいつ…何やって…」
    黒瀬直:「なるほど、よく見える」
    黒瀬直:その視線をまっすぐ見返して。
    黒瀬直:上空にて弓を再形成。標的全てを目視確認。
    黒瀬直:「殺ァッ!」金光三条、夜闇に奔る。
    ”キストゥス”:「…チッ…!」
    ”アルマティア”:「…!」
    ”クラックビート”:「おいおいおいおい……!」
    GM:全矢命中。ある者は身体を抉り飛ばされ
    GM:ある者は着弾時の衝撃波で吹き飛ばされ
    GM:またある者は片腕を消し飛ばされる
    黒瀬直:「ふむ……仕留め切れてはいないか」そのまま屋上へ降り立ち、黒髪を風に任せる。
    ”クラックビート”:「……マジかよ…ははっ」
    ”クラックビート”:残った腕でギターを抱えなおすと、対面のビルに立つ影を見据える
    黒瀬直:「何か、面白いものでも見られたかね?」
    ”クラックビート”:「…ああ」
    ”クラックビート”:「いい冥途の土産になりそうだ」片腕で、ギターを掻き鳴らす
    黒瀬直:「演奏代が払えたようで何よりだ」鳴弦と共に生じる衝撃波を以て相殺し続ける。
    ヒスイ:「……凄い…」その様子を、憧憬の眼差しで見つめていた
    GM:手番は一条さんに
    一条凛太:マイターン
    一条凛太:マイナーで“キストゥス”にエンゲージ
    一条凛太:メジャー、《コンセ:ノイマン》+《コントロールソート》+《漆黒の拳》+《斥力の槌》!
    GM:あ
    一条凛太:ごめんなさい、やっぱり待機!
    GM:了解!
    GM:では手番は”キストゥス”に
    GM:マイナーで戦闘移動し、ビルAの屋上へ
     一条 生太郎
      5m
     ビルA ”アルマティア”(地上)黒瀬 ”キストゥス”(屋上) 5m ビルB "クラックビート"(屋上)

    生太郎:このやろう!
    黒瀬直:好き放題やりやがって!
    ”キストゥス”:メジャーで《C:ウロボロス》《原初の赤:瞬速の刃》《原初の黒:命の剣》 素手で攻撃
    ”キストゥス”:対象は黒瀬さん
    黒瀬直:ほう
    ”キストゥス”:24dx7+4
    DoubleCross : (24R10+4[7]) → 10[1,1,1,1,2,2,2,3,4,5,5,5,5,5,6,6,6,7,7,7,7,8,9,9]+10[2,2,3,8,10,10,10]+10[1,2,2,10]+4[4]+4 → 38

    黒瀬直:5dx>=38 ドッジ
    DoubleCross : (5R10[10]>=38) → 8[2,2,4,7,8] → 8 → 失敗

    黒瀬直:来い!
    ”キストゥス”:4d10+10
    DoubleCross : (4D10+10) → 22[7,1,8,6]+10 → 32

    黒瀬直:マスターカルラへのロイスを昇華して復活!
    GM:OK!では演出!
    ”キストゥス”:頭上にかかる漆黒の帳、それが意味するところは
    ”キストゥス”:区域一帯が”影で満ちる”ということ
    ”キストゥス”:”キストゥス”夜来詩郎の能力は、「影を媒介に移動する獣の影」を操る力
    ”キストゥス”:即ち
    ”キストゥス”: ヒュ ッ
    ”キストゥス”:突如黒瀬直の足元に現れた、二頭の狼を象る影が
    ”キストゥス”:君の腕を、脚を、胴を
    ”キストゥス”:すれ違いざまに食い千切る
    黒瀬直:「ッ、がぁ!」
    ”キストゥス”:眼前に立ちはだかるのは、一人の男
    ”キストゥス”:「…なんだ、化け物かと思ったが」
    ”キストゥス”:「思ったより、”人間”なんだな。お前は」
    黒瀬直:「見ての通り、だ」失った肉体を能力で補完しながら
    ”キストゥス”:使役する二頭の狼が、”キストゥス”の足元を徘徊する
    黒瀬直:「人である内に、仕留めてみせろ」損傷部位に金属光沢を湛えながら睨みつける。
    GM:次、手番は生太郎君
    生太郎:はいさ!
    生太郎:もったいないけどイニチブでアームドスーツパージ!
    生太郎:行動値5、移動は10mに
    生太郎:マイナーで10m移動、5m走ってビルAにエンゲージし更に5mで登って屋上に!
    生太郎:メジャーでコンセ+伸縮碗+ラバーアームズ+異形の祭典
    GM:来たか!
    生太郎:あ、伸縮碗いらないじゃん
    生太郎:コンセ+ラバーアームズ+異形の祭典!
    黒瀬直:伸縮腕があった方が
    黒瀬直:ラバーアームズの攻撃力+1Dされるぞ生太郎くん
    生太郎:そうなんですよね~
    生太郎:ケチってる時でもないから使っちゃうか
    黒瀬直:がんばれ~
    生太郎:やっぱ最初の方のコンボで!
    GM:了解!
    生太郎:ターゲットはキストゥスとアルマティス
    GM:来いやぁ!
    生太郎:でもってシンスケさんのロイス切ってダイス+10!
    生太郎:いきまーす
    生太郎:器物使いで大槌と同化!
    生太郎:18dx7+1
    DoubleCross : (18R10+1[7]) → 10[2,2,2,4,4,4,4,5,5,5,6,6,9,9,9,9,10,10]+10[2,2,4,6,7,9]+10[2,10]+10[10]+10[9]+2[2]+1 → 53

    GM:回しおる
    生太郎:オッケーいい感じ!
    生太郎:あ、しまった
    生太郎:どっちか残しとかないと一条さんが動けないから
    生太郎:アルマティスとクラックビートにします!すいません!
    一条凛太:あ、いえ
    生太郎:大丈夫?
    GM:ふふふ
    一条凛太:いや、すんませんそれでOKです!
    GM:倒れるかな…どうかな…
    生太郎:ここは安定択をとる!
    生太郎:アルマティスクラックビートでファイナルアンサーだ!
    GM:OK!
    GM:では二体ともドッジ!
    ”アルマティア”:6dx
    DoubleCross : (6R10[10]) → 10[1,2,3,4,6,10]+2[2] → 12

    ”クラックビート”:8dx
    DoubleCross : (8R10[10]) → 10[1,2,2,3,4,6,8,10]+6[6] → 16

    GM:命中!ダメージどうぞ!
    生太郎:8d10+24
    DoubleCross : (8D10+24) → 50[1,9,9,7,7,3,9,5]+24 → 74

    生太郎:オッケー!
    GM:アルマティアには+5されます
    GM:凄いダメージ…!これは…!
    生太郎:79と74!諸々有効!
    生太郎:侵蝕率+9して99!
    GM:普通に死ぬ!!
    GM:”アルマティア”と”クラックビート”撃破です!
    生太郎:っしゃあー!
    GM:演出どうぞ!
    生太郎:「うー……おや」
    生太郎:「ビリビリしてるのがなくなりました」
    生太郎:「ナオさんのおかげですね」
    生太郎:むくりと起き上がって、ビルの上でぶつかりあうキストゥスと黒瀬さんを見る
    生太郎:「じゃあぼくも、そっちにいきます」
    生太郎:両手にもったハンマー……錘と呼ばれる中国武器を
    生太郎:ぐるぐると回しだし
    生太郎:「えいや」
    生太郎:ぎゅおん!
    生太郎:掴んだまま遠心力で腕を伸ばして、屋上の鉄柵にひっかける!
    生太郎:「よいしょ」
    生太郎:腕の縮む力でそのまま飛び立ち、空中へ
    生太郎:ぶつかりあう2人の真上に出る!
    生太郎:「おじゃましまーす」
    黒瀬直:「ッ、来たか!」彼が迎撃されないよう、キスティスへ肉薄。攻撃を抑え込む!
    ”キストゥス”:「……チッ」抑え込まれる。身動きがとれない
    生太郎:きょろりと最も高い視点から一帯を見回して
    生太郎:「”飛燕”」
    生太郎:ずぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃっ!!
    生太郎:瞬時の判断、狙うのはキストゥスではなく
    生太郎:インターセプトのしようがない、残りの2人。
    ”キストゥス”:「…羽明!吾妻!」
    生太郎:鉄の重量を伴った大蛇のような両腕が
    生太郎:自在の鞭のように2人を吹き飛ばした。
    ”アルマティア”:”キストゥス”の声が聞こえた時には、既に
    ”アルマティア”:巨大な腕に吹き飛ばされていた
    ”アルマティア”:「…!」
    ”アルマティア”:吹き飛ばされたその先は、廃屋
    ”アルマティア”:身を起こしたのも束の間、衝撃と共に天井が崩落する
    ”アルマティア”:「………曜」
    GM:ぐしゃり
    GM:瓦礫に潰され、”アルマティア”は絶命した
    ”クラックビート”:「…クソッ!」
    ”クラックビート”:触腕に吹き飛ばされ、空中に身を投げ出される
    ”クラックビート”:この状況を打開できる能力など、”クラックビート”は持ち合わせていない
    ”クラックビート”:「…まだ」
    ”クラックビート”:「アンコールにもいってないのにな」
    ”クラックビート”:ギターを守るように抱えると
    GM:地面と激突し、”クラックビート”の命は潰えた
    生太郎:「わわ」
    生太郎:どがっ がす ずさーっ
    生太郎:受け身をとれず無防備に屋上に転がる
    ”キストゥス”:「……」
    ”キストゥス”:「…そうか、あっけないものだな」
    黒瀬直:「……」距離を取り、生太郎くんの近くへ寄る。
    黒瀬直:「知っての通り、だ」
    生太郎:「ナオさん!」
    生太郎:「がんばりましたよー」
    黒瀬直:「見ていたとも」
    黒瀬直:「たっぷりご馳走しないとな」
    黒瀬直:手を差し伸べる。
    生太郎:「はい!」
    生太郎:「たくさん食べますよ」
    生太郎:手を握って立ち上がる
    GM:では次
    GM:待機していた一条さんの手番です
    一条凛太:今度こそ
    一条凛太:マイナーでビルに登ります
    GM:ビルA 黒瀬 ”キストゥス”生太郎 一条(屋上) 5m ビルB
    一条凛太:メジャー、《コンセ:ノイマン》+《コントロールソート》+《漆黒の拳》+《斥力の槌》!菅原さんのロイスを切ってダイス+10しましょう。判定!
    一条凛太:20dx7+6
    DoubleCross : (20R10+6[7]) → 10[1,1,1,1,2,2,2,3,3,4,5,6,6,7,7,8,9,9,10,10]+10[1,1,5,9,9,10,10]+10[1,3,6,8]+6[6]+6 → 42

    ”キストゥス”:ドッジ
    ”キストゥス”:20dx+1
    DoubleCross : (20R10+1[10]) → 9[1,1,1,1,2,2,2,3,3,4,4,4,4,5,5,6,6,7,7,9]+1 → 10

    GM:ダメージどうぞ!
    一条凛太:ダメージ!
    一条凛太:6d10+10 装甲無視
    DoubleCross : (6D10+10) → 23[3,6,1,2,6,5]+10 → 33

    一条凛太:ダメージが1点でも通った場合、2m後方に飛んでもらいます。
    GM:それは…まだ耐える!
    一条凛太:OK。ダメージ入りましたか?
    GM:入ったよ!
    一条凛太:では2m後方に飛んでもらい、《氷の茨》が発動します
    GM:ビルA 黒瀬 生太郎 一条(屋上)”キストゥス”(地上) 5m ビルB
    一条凛太:6d10
    DoubleCross : (6D10) → 32[5,7,3,9,3,5] → 32

    一条凛太:32点のHPダメージ
    一条凛太:装甲適当不能
    ”キストゥス”:それは…死ぬ!
    ”キストゥス”:Eロイス:不滅の妄執
    ”キストゥス”:HP1で復活します
    一条凛太:あら、解除条件が必要か
    GM:解除条件はですね
    GM:2ラウンド目に入ることです
    GM:訂正!
    GM:正確には「2ラウンド目から使えるNPCカードを使用した攻撃を当てること」です
    一条凛太:成程
    GM:演出どうぞ!
    一条凛太:生太郎の跳躍を追いかけるように、ビルの非常階段へと踊り乗り、そのまま歩を進め
    一条凛太:カツカツと靴音を響かせながら、屋上へと立った。
    一条凛太:「最後だ。」
    ”キストゥス”:「…ああ、そうだな。俺で最後だ」
    ”キストゥス”:「このまま、殺されてやる謂れは無い訳だが」
    一条凛太:「この四方幡にいる連中の殆どがそうだろうが。」
    ”キストゥス”:「‥‥‥」
    GM:鹿島四方幡の人間、だけではない
    GM:彼らは、彼ら以外の黛一家残党…その全てを手にかけている
    一条凛太:「もう一度言う。最後だ。」
    一条凛太:「お前が殺すのも、殺されるのも、全部終わりだ」
    一条凛太:拳を握り、腰を低く落とす
    ”キストゥス”:「…いけ好かない男だ。正義の味方気取りか?」
    ”キストゥス”:狼の影を集め、迎え撃つ姿勢を取る
    一条凛太:「正義かどうかなんざ、他人が勝手に決めりゃ良い」
    一条凛太:「俺は、ただ。」「人の代わりに、怒ってやるだけだ。」
    一条凛太:箭疾歩
    一条凛太:間合いを潰し
    ”キストゥス”:「(ーー速い!)」
    一条凛太:馬形拳
    一条凛太:影の狼をいなしながら“キストゥス”のガードを弾き
    一条凛太:崩拳
    一条凛太:本命の一撃を、水月へ叩き込む
    ”キストゥス”:「──ッァ…!」
    ”キストゥス”:身体を衝撃が駆け巡る…いや
    ”キストゥス”:衝撃、だけではない
    一条凛太:突き立てた拳は左手。
    一条凛太:“遺産”
    一条凛太:注いだ勁が反転し、負の運動量を体内で弾けさせる
    ”キストゥス”:「クッ…!!」
    一条凛太:水月に向かって爆縮するように衝撃が奔る。脆弱な内臓を潰しながら、“キストゥス”は闇夜の屋上から宙に躍り出た
    一条凛太:侵蝕110
    ”キストゥス”:空に、居る
    ”キストゥス”:落ちる、このまま?吾妻のように潰れて終わりか?
    ”キストゥス”:「……ッ!」噛んだ唇から血が溢れる
    ”キストゥス”: 
    ”キストゥス”:「ふざけるな」
    ”キストゥス”: 
    GM:落下音
    GM:しかし、よろめきながら、立ち上がる影がある
    ”キストゥス”:「………まだ、だ」
    ヒスイ:「……」それを見て
    ヒスイ:刃の無い長刀を、構えた
    GM:ではクリンナップ…は無し!
    GM:まずセットアップ!
    黒瀬直:なし
    一条凛太:一応《氷の茨》。
    生太郎:ない!
    GM:エネミーは無し
    GM:ではイニシアチブ
    ”キストゥス”:《加速する刻》
    生太郎:にゃろう!
    GM:”キストゥス”の手番に移ります
    ”キストゥス”:マイナーで《巨神獣化》《破壊の爪》《巨獣の爪牙》
    ”キストゥス”:HP+50、素手の攻撃力を13に変更し、メジャーアクションを二回行います
    ”キストゥス”:メジャーで《C:ウロボロス》《原初の赤:瞬速の刃》《原初の黒:命の剣》《原初の虚:神速の鼓動》
    一条凛太:《時の棺》
    GM:グゲーッ!
    GM:では判定は失敗!
    一条凛太:侵蝕123
    ”キストゥス”:再行動 メジャーで《C:ウロボロス》《原初の赤:瞬速の刃》《原初の黒:命の剣》《シャドーテンタクルス》
    GM:1d3
    DoubleCross : (1D3) → 3

    GM:対象は生太郎!
    生太郎:よっしゃあ!
    生太郎:かかてこい!
    ”キストゥス”:24dx7+4
    DoubleCross : (24R10+4[7]) → 10[1,1,1,2,2,3,3,4,4,4,4,5,5,5,6,7,7,8,8,8,9,10,10,10]+10[2,3,3,3,4,4,4,5,7]+2[2]+4 → 26

    生太郎:当然ガード!
    GM:ダメージ!
    GM:3d10+13+35
    DoubleCross : (3D10+13+35) → 23[8,8,7]+13+35 → 71

    生太郎:でっか!
    生太郎:普通に受けてリザレ!
    生太郎:1d10+99
    DoubleCross : (1D10+99) → 2[2]+99 → 101

    生太郎:平常心
    GM:ナマコめ…!
    GM:では演出!
    GM:  フッ
    GM:君達は気付く
    GM:空を覆う帳が引いていき、輝く月に散りばめられた星々…本当の”夜”が空に浮かんでいることに
    GM:そして
    ”キストゥス”:引いた帳が影となり、”キストゥス”の足元に集まっていることに
    ”キストゥス”:「は はは」
    一条凛太:「野郎、なりふり構ってられなくなったようだな」
    ”キストゥス”:影が踊り、重なり、巨大な像を結ぶ
    ”キストゥス”:三つ首の、大狼へとその姿を変えた
    ”キストゥス”:「まだ だ…」
    ”キストゥス”:「死ぬなら…殺してからだ!!」
    ”キストゥス”:三つの首が、それぞれ影を伝い
    ”キストゥス”:君達に食らいつこうと迫る
    ”キストゥス”:「死ね…死ね死ね死ね死ね!!!」
    生太郎:「わー」
    生太郎:「これぼくダメですね」
    黒瀬直:「……仕留める算段はある」
    生太郎:「だったら大丈夫ですね」
    黒瀬直:「ああ、ゆっくり休め」
    黒瀬直:「一条さんは頼む」
    生太郎:ばきいっ!!
    生太郎:「ふぎゃーー!」
    生太郎:ふっ飛ばされて転がり、のびる。
    生太郎:「きゅう」
    一条凛太:「応」
    一条凛太:影の一端に手を触れる
    一条凛太:影とはいえそれはレネゲイド構成物。“遺産”が干渉出来ぬ道理はない。
    一条凛太:その仮想の運動量を奪い取ることで、襲いかかる全ての影を封じ込める。
    GM:シュ  ン
    GM:夜の闇に、”キストゥス”の影が溶けていく
    ”キストゥス”:「…本当に…ふふ、いけすかない男だ…!」
    一条凛太:「良し。」
    一条凛太:射手が上を取った。
    一条凛太:「直、終わらせろ」
    黒瀬直:「任せておけ」たん、と地を蹴る音一つ。
    GM:では次は黒瀬さん‥‥になるのですが
    黒瀬直:うむ
    GM:先ほども申した通り、本ラウンドからNPCカードが使用出来るようになります
    黒瀬直:わくわく!
    NPCカード『ヒスイ』
    使用を宣言することで、ダメージダイスを+5することが可能

    GM:また、このカードの使用が不滅の妄執の解除条件でもあります
    黒瀬直:頼もしい~
    黒瀬直:行きます!
    GM:来い!
    黒瀬直:マイナーでホローポイント弾を使用。攻撃力+3
    黒瀬直:メジャーでコンボ【金光一閃】《ペネトレイト》《コンセントレイト:モルフェウス》《砂の加護》《砂塵霊》対象は"キストゥス"。
    黒瀬直:NPCカード『ヒスイ』の使用によりダメージダイス+5D!
    黒瀬直:14dx7+3
    DoubleCross : (14R10+3[7]) → 10[1,1,1,2,2,3,4,5,5,7,7,7,7,10]+10[3,5,6,7,10]+10[7,9]+10[9,9]+10[1,9]+3[3]+3 → 56

    ”キストゥス”:なんという出目だ
    ”キストゥス”:ドッジ!
    ”キストゥス”:20dx+1
    DoubleCross : (20R10+1[10]) → 9[1,1,2,2,3,3,4,4,4,4,4,5,6,6,6,7,9,9,9,9]+1 → 10

    GM:ダメージどうぞ!
    黒瀬直:35+3+5+12d10
    DoubleCross : (35+3+5+12D10) → 35+3+5+48[6,2,8,4,5,4,1,2,2,4,3,7] → 91

    黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+11した(侵蝕率:111->122)
    GM:ぐああああ!
    GM:当然死ぬ!不滅の妄執も解除され…復活もない!
    GM:完全勝利!クライマックス戦闘終了です!
    GM:では演出!
    黒瀬直:ぎちり 無数の鏃、閃いて
    黒瀬直:幾百もの金光、闇夜を駆けて
    黒瀬直:「 翡翠ィッ! 」
    ヒスイ:ビリビリビリ
    ヒスイ:”クラックビート”の演奏さながらに、肌が震える
    ヒスイ:「…ああ!分かっとる!!」
    ヒスイ:「しっかり頼むで!姐さん!!」
    黒瀬直:無数の傷も、未だ致命傷となり得ないのだから。そう。
    黒瀬直:金光にも劣らず光る、碧の瞳が肯定する。
    ヒスイ:チャキ
    ヒスイ:「……お前」
    ヒスイ:「”それが俺達の決めた”…そのあと、何言おうとしたんじゃ」
    ”キストゥス”:「……決まっている」よろめく足取り、しかし瞳は死んでいない
    ”キストゥス”:「それが、俺達の決めた”仁義”だ」
    ヒスイ:「…お前らのボス殺したんが儂、言うたら…お前はどうする」
    ”キストゥス”:「…は はっ…どこの馬の骨とも知らんお前の言うことを、何故信じなければならん」
    ヒスイ:「……そうか」
    ヒスイ:「お前がそう言うなら…儂は、儂の仁義を通す」
    ヒスイ:右足を前に、刀に僅かに手をかける居合の構え
    ヒスイ:鞘の中、そこに造られるのはヒスイ以外に認識不能な虚構の刃
    ヒスイ:その”斬る”刃と”斬った”動作
    ヒスイ:それは、距離を超えて因果を結ぶ、超遠隔視界斬撃
    ヒスイ:  風切り音、そして
    ヒスイ:チッ
    ヒスイ:納刀
    ヒスイ:「翡翠一刀流」
    ヒスイ:「ヤツカ・ムラクモ」
    GM:放たれた実体を持たない斬撃は
    GM:キストゥスの身体を…その因子を切り刻み
    GM:再起不能のダメージを与えた
    ヒスイ:「すぅぅーー」
    ヒスイ:「しっかり決めぇや姐さん!!!!」
    黒瀬直:「無論」その両腕には黄金の輝きがあり
    黒瀬直:金光一閃、帳を裂いた。
    黒瀬直:翡翠と黄金、併せて二断の十文字傷。
    黒瀬直:今度こそ、致命傷。
    ”キストゥス”:「……ハァ ッ」
    ”キストゥス”:「………………!」
    ”キストゥス”:人としての言葉を、残すこともなく
    ”キストゥス”:鹿島四方幡に混沌を招こうとした、単なる悪鬼羅刹は
    ”キストゥス”:単なる怪異討伐の技により
    GM:とっくに終わっていたはずの、生を終えた
    GM:クライマックス戦闘、終了です

    GM:<知覚>判定 難易度6
    黒瀬直:7dx>=6
    DoubleCross : (7R10[10]>=6) → 10[1,5,5,7,8,8,10]+6[6] → 16 → 成功

    生太郎:4dx
    DoubleCross : (4R10[10]) → 10[2,4,7,10]+4[4] → 14

    一条凛太:知覚判定
    一条凛太:4dx
    DoubleCross : (4R10[10]) → 9[2,4,5,9] → 9

    GM:全員成功!
    GM: 
    GM:では、戦闘を終え。思い思いに地上へと降り立った君達は気付く
    生太郎:「これでおしまいですね……あれ?」
    GM:周囲、例えば先ほどまで屋上に居たビルの影
    GM:”キストゥス”はもう死んだ、その筈なのに
    GM:そこに、何かが居る
    黒瀬直:即座に弓を構える。ヒスイと影の間へ入って。
    ヒスイ:「あ…姐さん?」
    黒瀬直:「落ち着いて、視ろ」
    一条凛太:「………」
    黒瀬直:「何かを想っても、焦るな」
    ヒスイ:じっくりと、目を凝らす
    黒瀬直:庇うと言うよりは、そう。最悪の場合には彼を止めるため。
    生太郎:「なんでしょうね」
    生太郎:こちらも錐を構える
    :僅かに蠢く影が一つ
    ヒスイ:どこかで見た、そんなーー
    一条凛太:「なんだァありゃ」
    :「…おや」
    :「…参ったねぇ。気づかれてしまったのか。」
    :「…いや、気づくのも当たり前か、何せ」影が波を立て
    一条凛太:「…直。」
    :一つの、人型を象る
    ヒスイ:「……ああ、そうか」
    ヒスイ:「こんな間近で見るまで気づかんとは…」
    ヒスイ:「全く情けない話じゃ…のぉ、”カルラ”」
    ”マスターカルラ”:「ああ」
    ”マスターカルラ”:「どこかで見た顔だと思ったら…”カンダカラ”の遺児か」
    ”マスターカルラ”:「久しぶりだねぇ…随分大きく…もなっていないか」
    ”マスターカルラ”:「”大きくならない”んだったねぇ、君達。製作者はよほど性格が悪かったと見える」
    ”マスターカルラ”:身の丈2mを超える、大柄の女性。その細長い手足はまるで虫を連想させる
    ”マスターカルラ”:まるで、沼の底から響くような声だ
    生太郎:「えっと」
    生太郎:「かるら……って、悪い人の名前ですよね」
    生太郎:「この人ですか?」
    ヒスイ:「…そうじゃ」
    ヒスイ:「”天籟魔訶”の首魁。一連の事件の首謀者」
    ヒスイ:「”マスターカルラ”…!」
    生太郎:「……」
    一条凛太:「……」遠巻きに見て今現れたということは
    生太郎:「どうしましょう、この人とも戦いますか?」
    生太郎:「ぼくはもうちょっと大丈夫です」
    生太郎:ぶち ごとん
    生太郎:片腕が取れる
    生太郎:「……そんなに大丈夫じゃないかも」
    ”マスターカルラ”:「……やめておくれよ」
    ”マスターカルラ”:「私は闘うのが嫌いなんだ」
    一条凛太:「仕掛ける準備はしときな」
    一条凛太:向こうに勝算があるからこそ、完全に去らないタイミングで仕掛けてきたと言える。
    ”マスターカルラ”:「それに、今日来たのは単にお礼のためだよ」
    黒瀬直:「……礼?」
    ”マスターカルラ”:「黛の連中が迷惑をかけただろう?」
    ”マスターカルラ”:「私としては軽く発破をかけたつもりだったんだけど…連中妙に張り切っちゃってねぇ」
    ”マスターカルラ”:「…まぁ、でも君達の奮闘のおかげで色々と収穫があった。そのお礼さね」
    ”マスターカルラ”:「握手でも…するかい?」
    黒瀬直:「……そうか」 ぎちり 弓弦が一際強く軋んで。
    黒瀬直:「翡翠」
    ヒスイ:「…おう」
    黒瀬直:「……」
    ヒスイ:その声は、明らかに尋常のものではない
    黒瀬直:僅かに、息を呑む。
    黒瀬直:「すまん」
    黒瀬直:「……全員生かす自信が、ない」
    黒瀬直:君を、とは言わない。言えない。
    ヒスイ:「……姐さん…」ギリ 唇を噛み締め
    ヒスイ:刀を、地面に置く
    ”マスターカルラ”:「…ああ、何か勘違いをしているのかな」
    ”マスターカルラ”:「私は本当に戦闘が嫌いだよ」
    ”マスターカルラ”:「だって」
    ”マスターカルラ”:「あれは”するもの”じゃなくて”させるもの”だからねぇ」
    ”マスターカルラ”:「だから、ほら」
    ”マスターカルラ”:「今日ばかりは、仲良くしようじゃないか」
    ”マスターカルラ”:《超越的能力》《竹馬の友》《快楽の香気》
    ヒスイ:「…ッア!!」何かが、流れ込んでくる
    ”マスターカルラ”:「ほら…思い出してごらんよ」
    ”マスターカルラ”:「私/俺/僕/アタシ/わたし/儂/ は」
    ”マスターカルラ”:「一体、だぁれ?」
    ヒスイ:「…ッ…!…!」必死に唇を噛み、目に涙を浮かべている
    黒瀬直:金光一閃、瞬いた。
    ”マスターカルラ”:頬を掠め、僅かに血が流れる
    黒瀬直:「翡翠」
    ”マスターカルラ”:普通の人のような、赤い血だ
    黒瀬直:「私は誰だ」
    ヒスイ:「ハァッ…ハァッ…!」爪を突き立てるように頭を抑える
    ヒスイ:「…ッ…カッコよくて…強くて………儂の憧れの…!」
    ヒスイ:「黒瀬の…姐さんじゃ!」
    黒瀬直:「……そうか」
    ヒスイ:見て分かるような、身体の震え
    ヒスイ:まるで、悪夢に魘されるただの子供のようだ
    黒瀬直:「そう、呼んでくれるか」
    黒瀬直:「私が、ここに居るぞ」屈む。抱きしめる。
    生太郎:「あのー」
    生太郎:2人の一歩前に出て
    生太郎:「ヒスイさんがいやがってますから」
    生太郎:「人のいやがることは、ダメですよ」
    ”マスターカルラ”:「……ふふっ」
    ”マスターカルラ”:「ははは…」
    ”マスターカルラ”:「全く以てその通りだよ。偉いねぇ君は」
    ”マスターカルラ”:手を叩く
    ”マスターカルラ”:周囲を覆っていたレネゲイド反応が、立ち消える
    生太郎:「わーい、ありがとうございます」
    ヒスイ:「…!」黒瀬直の胸の中で、落ち着きを取り戻したが
    ヒスイ:急ぎ休息が必要だ
    生太郎:「大丈夫ですか、ヒスイさん」
    生太郎:あとはカルラを気にせずヒスイの方に屈んでいる
    ヒスイ:「……ああ、大丈夫じゃ」消え入りそうな声
    一条凛太:「大方、黛共に仕掛けてたブツを回収しに来たんだろお前は」
    一条凛太:「答えろ。何をした。」
    ”マスターカルラ”:「何って…薬さね」
    ”マスターカルラ”:「この街では”コピーキャット”とかいうのが売りさばいてるんだったか…あれに」
    ”マスターカルラ”:「生きたジャームを、適当に混ぜ込んだものさ」
    一条凛太:「……!」
    ”マスターカルラ”:「それを提供してあげただけさ、私はね」
    ”マスターカルラ”:「いやぁ正解だったよ。後天的にシンドロームが生えてくる、みたいな副次効果も確認できてねぇ」
    一条凛太:「外道が」
    ”マスターカルラ”:「よしとくれよ、私は…」
    ”マスターカルラ”:「単に世界を平和にしたい気持ちが2割、残りの8割を興味本位でやってるだけさ」
    ”マスターカルラ”:「外道を名乗るなんて、おこがましいにも程があるだろう?」
    ”マスターカルラ”:「私は、私の道を外れてなんかいない」
    ”マスターカルラ”:「……ああ、それと」
    ”マスターカルラ”:「君の、その腕」異様に細長い指で、一条凛太を指さす
    一条凛太:「ア?」
    ”マスターカルラ”:「君の、その弓」黒瀬直を
    黒瀬直:「……」抱きしめたまま。
    ”マスターカルラ”:「この辺りには、どうにも奇っ怪なものが多くてねぇ」
    生太郎:「そうなんですか?」
    ”マスターカルラ”:「特性、とでも言うのかな。まぁ…とにかくだ」
    ”マスターカルラ”:「しばらくは、興味が尽きそうにない」
    ”マスターカルラ”:「……」
    ”マスターカルラ”:「君もだよ、少年」生太郎を指さす
    生太郎:「なるほど」
    黒瀬直:「そうか、それは助かるな」
    黒瀬直:「我々は手も足も短い」
    ”マスターカルラ”:「んん……」自分の身体に視線を這わせる
    ”マスターカルラ”:「悩みなんだ。まだ身長が伸びてるの」まるで友達に語り掛けるように、つぶやく
    黒瀬直:「そうか。私はもう少し大きくなりたかった」
    黒瀬直:「……君のことは嫌いだが、近くに居てくれるのは悪くない」
    ”マスターカルラ”:「へぇ…その心は?」
    黒瀬直:「道を踏み外しそうになっている子がいたら、手を取ることにしているんだ」
    黒瀬直:「君も逃さん」
    ”マスターカルラ”:「……それはそれは」
    ”マスターカルラ”:「困ったねぇ。噂に聞く”モテ期”というものかな」
    ”マスターカルラ”:「メェが聞いたら血相を変えて怒りそうな話題だ」
    黒瀬直:「妹分か何かかね」
    ”マスターカルラ”:「そうさね。私の一番最初の友達だ」
    ”マスターカルラ”:「…そろそろ帰らないと怒られてしまうかな」
    一条凛太:「…良いか。覚えておけ」
    一条凛太:「勝手をするようなら、黙ってねェぞ。俺や直だけじゃねェ」
    一条凛太:「この街の、意志ある人間全員がお前の相手をしてやる」
    ”マスターカルラ”:「…むぅ…それは困ったねぇ…公園で遊ぶのにも許可がいるのか…」
    ”マスターカルラ”:「しょうがないねぇ…出来る限りの努力はするよ」
    ”マスターカルラ”:外套のように纏っていた”自身の影”を少し翻す
    ”マスターカルラ”:首元の包帯を外し
    ”マスターカルラ”:先ほど矢が掠めた傷を、少しだけ開く
    黒瀬直:「!」
    ”マスターカルラ”:そこにあったのは…無数の目
    ”マスターカルラ”:誓約の瞳、とも呼ばれる遺産の一つだ
    ”マスターカルラ”:「じゃあみんな、お達者で」
    黒瀬直:「ああ、また会おう」
    ”マスターカルラ”:「今度は…そうだね。お茶でも飲めたらいいねぇ」
    ”マスターカルラ”:《イージーフェイカー:ディメンジョンゲート》
    ”マスターカルラ”:自身の影…外套に捻じ込まれていくように
    ”マスターカルラ”:”マスターカルラ”は完全にその姿を消した
    GM:君達の頭に働きかけられたのは、遺産の力
    GM:「”マスターカルラ”の記憶に蓋をする」という命令だ
    GM:尤も
    GM:何かのはずみで開くような、軽い、軽い、うすっぺらな蓋である
    GM:既に開いているのか、まだ開いていないのか
    GM:それを決めるのは君たちしだいだ
    生太郎:「……はれ」
    生太郎:「何してたんでしたっけ?」
    生太郎:ぽかーんとしている
    黒瀬直:「……決まっている」
    黒瀬直:腕の中に抱いた、少年を感じる。
    一条凛太:「ああ。」
    ヒスイ:「……」その胸の中で、拳を固く握っていた
    黒瀬直:「勝って、守ったのだとも」
    一条凛太:「全部終わったことだ」
    一条凛太:「帰るぞ」
    生太郎:「そうですね」
    生太郎:「帰っておいしいものを」
    生太郎:「みんなでたべましょー!」
    生太郎:にこーと笑って、何事もなかったように立ち去る
    黒瀬直:「……ああ」握り拳を優しく包み、ひと呼吸。
    黒瀬直:「今夜はご馳走だ」
    黒瀬直:「忘れられない、夜にしよう」

    GM:Eロイスは
    GM
    ・堕落の誘い(2個換算)
    ・不滅の妄執

    GM:計三個!振りたい方はいますか!
    黒瀬直:振ります!
    黒瀬直:122-3d10
    DoubleCross : (122-3D10) → 122-12[6,5,1] → 110

    黒瀬直:ヨシ!
    一条凛太:ふります
    生太郎:ふらず!
    一条凛太:123-3d10
    DoubleCross : (123-3D10) → 123-19[1,9,9] → 104

    一条凛太:よし
    一条凛太:104-5d10 等倍
    DoubleCross : (104-5D10) → 104-32[9,6,6,7,4] → 72

    一条凛太:帰還
    黒瀬直:110-5d10 等倍!
    DoubleCross : (110-5D10) → 110-45[10,10,8,7,10] → 65

    黒瀬直:4点!
    生太郎:101-5d10
    DoubleCross : (101-5D10) → 101-24[2,8,9,1,4] → 77

    生太郎:帰還5点!
    GM:では
    GM:シナリオ10点にいつもの5点、Eロイスが3点
    GM:18点に侵蝕分足し給え!
    黒瀬直:22点いただきます!
    一条凛太:23点
    生太郎:23!ありあとやす!
    GM:ではGMは23点かな
    GM:以上!お疲れ様でした!
    黒瀬直:お疲れ様でした!
    一条凛太:お疲れ様でしたー!
    生太郎:お疲れ様でしたー!

    GM:N市第十二地区 鹿島四方幡
    GM:菅原組事務所

    GM:黛一家残党による襲撃を退けた君達は
    GM:慰労、並びに英気回復を兼ねた祝勝会をここ、菅原組事務所で開催することを半ば強引に決定していた
    GM:しかし、パーティには当然事前準備というものが必要だ
    GM:普段は電気ケトルしか置かれていないような、殺風景な事務所の台所に
    GM:UGN第十二支部エージェントの精鋭が二人、並んで立っていた
    黒瀬直:「では一条くん」
    一条凛太:「応」
    一条凛太:手入れの行き届いた中華鍋を置きつつ
    黒瀬直:「この度は何を教えてくれるのかね」
    一条凛太:「こないだ教えたやつはレシピの一つ覚えでバリエーションを一切出さなかったからなお前」
    黒瀬直:「うむ」
    一条凛太:「今回はバリエーションを出せるようにする」
    一条凛太:「よって焼き飯…炒飯だ」
    黒瀬直:「炒飯か……」
    黒瀬直:「難しそうだな……」極めて複雑に具材が入り混じった構造を思い浮かべる。
    一条凛太:「小学生ですら作れて、余り食材を効率よく消費出来る」
    一条凛太:「初心者が要領を掴むのに丁度いいだろ」
    一条凛太:「始めるぞ」
    黒瀬直:「ところで鮭は入るのか」
    一条凛太:「入れたけりゃ入る…食いたいのか」
    黒瀬直:「生太郎くんが好むと聞く」
    黒瀬直:「海老は好むだろうか」
    一条凛太:「じゃあ入れるか」
    黒瀬直:「うむ。よろしく頼む」
    一条凛太: 
    一条凛太:炒飯の作り方
    一条凛太:卵を2~3個 ご飯(炊きたてよりは少しだけ冷めてるもの) ネギを用意する
    一条凛太:ネギは微塵切り 入れたい食材もこの段階で細かくしておこう
    一条凛太:卵を溶いておく。白身は多少残る程度に
    一条凛太:サラダ油をおおさじ2中華鍋に入れてなじませ、よく加熱しておく。
    一条凛太:卵を入れてある程度固まったら米を加え、手早くほぐしながら加熱。ここの手早さが出来に直結する
    一条凛太:よく混ざったら、最後にネギを加えて香りが出る程度に炒めて完成。
    一条凛太:他の食材は熱の通りやすさに応じて卵より先に炒めておいたり、ネギと共に加えたりを選ぶこと。
    一条凛太: 
    一条凛太:「というわけだ」
    黒瀬直:「おお……」
    黒瀬直:「炒飯だな」
    一条凛太:今回は鮭フレークと海老を卵を混ぜた後に入れた
    一条凛太:海鮮なので長く火を通さずともよい
    黒瀬直:「帰ったら早速練習しよう……」
    一条凛太:「良いか、このパターンだけじゃねェからな!断じて!」
    一条凛太:「お前んとこのメイドに食材を聞けよ!」
    黒瀬直:(迂闊な者に聞くと奇抜な食材を勧められそうだな)
    一条凛太:海鮮炒飯とは別に普通の黄金炒飯を仕上げる
    黒瀬直:「ふむ……それは」
    黒瀬直:「見たところ炒飯だが」
    一条凛太:「炒飯だよ!!」
    一条凛太:「こういうふうにノーマルなのも作れるようになれっつーことだ。今回調味料の説明すら省いたのは味付けも好きにして欲しいからだからな!」
    一条凛太:※普通は塩コショウや味の素を入れる。料理酒を入れても良い
    黒瀬直:「好きにする、か……私は特に好みがないからな」
    一条凛太:「お前、食べ物についてはマジでそうっつーか」
    一条凛太:「嗜好がねェよな」
    黒瀬直:「興味が向かん」
    黒瀬直:「そうだ、屋敷の者それぞれの好みを把握するか……」
    黒瀬直:「全員にの分を作る時間も手も無いし、そもそも私の仕事ではないが」
    黒瀬直:「うむ。日々の労いには悪くなかろう」
    黒瀬直:炒飯だけを極めようとしている。
    一条凛太:「お前が戦うのをやめた日に何をするかが心配でならねェよ」
    黒瀬直:「戦いをやめた日か……」
    一条凛太:「来ねェってか?」
    黒瀬直:「再び戦わねばならなくなった時に備えて鍛錬、というのが現実的な答えだ」
    一条凛太:「手足全部吹っ飛んでサイバネらへんも無理で遺産全部無くなったとしてもか」
    黒瀬直:「それならそれで何か探すさ。斬った張ったが全てではない……ふむ」
    黒瀬直:「仮定とするなら、そうだな」
    黒瀬直:「世話になった者の顔でも見に行くかね」
    一条凛太:「悪くねェな」
    黒瀬直:「多いからな。世界中探せば多少は残ってるだろう」
    一条凛太:「仕事の定年後に、仕事以外の生活の仕方を知らねぇ人間が途方に暮れるってのはよくある話なんだが」
    一条凛太:「ちょいとお前を見てると心配になっただけだ」
    黒瀬直:「それはずいぶんと先の長い話だ」
    黒瀬直:「……いつも苦労をかけてすまないね」
    黒瀬直:「炒飯の作り方を教わるにしても散々怒らせてしまう」
    一条凛太:「気にすンなよ」
    一条凛太:「そういう人間ってことぐらい分かり合う程度には付き合いあるだろ」
    一条凛太:「お前がいなけりゃ片付かなかった事案も死ぬほどある。お前の良いところはそのまま良いところで頑張ってきゃ良い」
    一条凛太:「今回の事案も、お前の良いところが出たから、最小限の被害で済んだんだろう」
    一条凛太:「お前はめげねェでやるべきだと思ったことをやりゃァいい。それが最善だ」
    黒瀬直:「最善、か」
    黒瀬直:「嘆こうが悔もうが、出来ることしか出来んからな……」
    黒瀬直:嘆息。そして改めて向き直る。
    黒瀬直:「私の未熟は知っての通り、されど歩みを止めるつもりはない」
    一条凛太:「ああ」
    黒瀬直:「苦労をかけるが、改善の見込みがあると思ってもらえるならば今後もよろしく頼む」
    一条凛太:「そうだな。それが俺の仕事なんだろうよ。」
    黒瀬直:「……ああ、世話をかける」
    黒瀬直:すぅ 息を吸い、気合を入れる。
    黒瀬直:「……ではひとまず、一人で作ってみる」
    一条凛太:「応」
    黒瀬直:「監督を頼む」真顔で厨房へ臨む。

    GM:菅原組事務所

    GM:日が沈み、夜の帳が街を覆う。そんな中
    GM:菅原組事務所から溢れ出ていたのは、異質とも呼べる喧噪だった
    菅原武政:「あー、皆の衆」
    菅原武政:「…………」
    菅原武政:「皆の衆」
    桐生嚆矢:「苦手なんだから無理するなって」
    菅原武政:「うるせぇ!大体ここどこだと思ってんだ!」
    菅原武政:「俺の城だぞ!」
    生太郎:「おしろじゃないですよね」
    生太郎:もぐもぐ
    鬼怒川疾風:「炒飯でも食って落ち着けって」
    菅原武政:「何でお前居るんだよ」
    鬼怒川疾風:「タダ飯食えるなら来るだろ」
    生太郎:「シショーもいますよ!」
    生太郎:「ぼくはシショーといつも一緒なんです」
    :「邪魔してるぞスガワラ」
    ヒスイ:「……」硬い表情のまま微動だにしない
    黒瀬直:「どうだい生太郎くん」
    黒瀬直:どきどき
    生太郎:「おいしいです!」
    生太郎:「ナオさんはお料理名人ですね」
    黒瀬直:「それは良かった……」
    生太郎:「鮭がたいへんうれしい……うまみ……」
    生太郎:もくもく
    黒瀬直:「一条さんが私の料理の師匠なのだ」
    一条凛太:「元が覚えの良い人間だからな直は。」
    生太郎:「イチジョーさんも名人ですか、それはすごいですね」
    :「いやー悪いな。全部任せちまって」
    生太郎:「でもシショーだってお料理名人なんですよ」
    生太郎:「鮭フレークごはんとか」
    黒瀬直:「ふむふむ」
    生太郎:「カップやきそばとかが作れます」
    :「…オマエ、あれを料理だと思ってんのか…」
    生太郎:「とってもおいしいですー」
    :「もっとちゃんとしたもん作ってやった方がいいのかな…」
    黒瀬直:「泊くん」
    :「なんだ?」
    黒瀬直:「前、私の鍋が食べても安全なものか警戒していたよな」
    黒瀬直:「てっきり上手なのかと思っていたぞ」
    :「むっ…アタシだって本気出せばちゃんと出来るんだぞ」
    :「なんたってアルバイトしてたからな!」
    黒瀬直:「そうか。私生活では手抜き放題なのか」
    :「人聞きの悪いことを…!」
    黒瀬直:「弟子の食生活には気を配った方が良いのではないかな」
    黒瀬直:「いや、ナマコだと少し難しいところもあろうが……」
    生太郎:「?」
    :「……」割と真剣に考えこむ
    生太郎:「ぼくはまんぞくですが?」
    生太郎:小首をかしげている
    :「……もし、さ」
    :「ナマタローが友達の家に遊びに行って、そこで飯とか食ったりしてさ」
    :「”お前普段どんなもの食べてんの?”って聞かれたとき」
    :「…色々な意味でアタシは終わる気がするんだ…」
    生太郎:「終わる」
    生太郎:「ししょー終わっちゃイヤですー!」
    :「嘆くなナマタロー…もしもの話だ…」
    黒瀬直:「……ふむ」
    :「…でも………」
    :「料理かぁぁぁ~~~、疲れるんだよな~~~」
    :「日頃からこんな奴らの相手してるのに」菅原を指さす
    菅原武政:「人を指さすんじゃねぇよ」
    生太郎:「シショーはお疲れですか?」
    生太郎:「あ、ではでは」
    生太郎:「ぼくがシショーの料理を作りますよー」
    :「お疲れだ…だって馬鹿しか居ないからここ…って」
    :「え?」
    生太郎:「ナオさんイチジョーさん、ぼくにもおしえてください」
    黒瀬直:「そうか。住み込みの弟子だものな」
    黒瀬直:「それはそれでアリか」
    生太郎:「修行します!」
    生太郎:「シショーとおいしいものをたくさん食べたいので」
    生太郎:「がんばりますよ、気持ちがモリモリです」
    :「ま…待て待て待て、それはそれで…アタシにもプライドが…」
    :「気持ちは嬉しいけど……」
    生太郎:「ダメですか?じゃあ」
    生太郎:「シショーも一緒にお料理しましょう」
    生太郎:「おいしいものが、もっとたくさんになりますよ」
    生太郎:「これはいい考えだと思います」
    :「………はぁ」
    :「いいよ、それで」
    生太郎:「わーい!」
    黒瀬直:「まあ、急に家に生き物が増えるのは大変だろう」
    黒瀬直:「……Aオーヴァードやレネゲイドビーイングの扱いに慣れた者などは知っている」
    黒瀬直:「いつでも頼れよ」
    :「オマエのその謎の人脈に頼る日が来るなんてな…」
    黒瀬直:「ナマコを弟子にしている者は他に居ないが」
    :「居てたまるか」
    黒瀬直:「つまり君がパイオニアだ……さて」
    :「ったく…器具とかあったけっかな…子供用の包丁も買わねぇと…」
    黒瀬直:立ち上がり、ヒスイくんの後ろへ向かう。
    ヒスイ:「………」
    黒瀬直:「ふむ……」
    黒瀬直:「ヒスイくん」心ここにあらずといったその顔を、ぐいと覗き込む。
    ヒスイ:「…!」一瞬びくっとする
    ヒスイ:「…どないしたんじゃ」
    GM:思わず、目を逸らした
    黒瀬直:「そうだな。感想でも聞こうかと思っていたところだが……」
    黒瀬直:「話がある。良いか?」
    ヒスイ:こくり、と頷いて立ち上がる
    黒瀬直:ずかずかと無造作に足を進め、屋上へ出る。
    ヒスイ:その後ろをトボトボと付いて行く
    黒瀬直:包み込むような帳は既に無く。
    黒瀬直:月と星よりも眩い、地上の灯りが広がる夜。
    黒瀬直:「……ふむ」
    黒瀬直:「寒くはないか?」
    ヒスイ:「…少し」
    黒瀬直:「そうか」上衣を脱いで彼に寄越す。
    ヒスイ:「すまんな…本当に…」それを羽織り
    ヒスイ:「……」ぐぐぐ、と生地を掴む手に力が入る
    黒瀬直:「……」じっとその手を見つめる。
    黒瀬直:「すまなかったな」
    ヒスイ:「……!」
    ヒスイ:「何で…姐さんが謝るんじゃ…!」
    ヒスイ:「誰も…お前らは誰も悪ないのに…!」
    黒瀬直:「……私が弟を殺されてから」
    黒瀬直:「鍛えたと、言ったな」
    ヒスイ:「……」黙ってそれを聞いている
    黒瀬直:「私は、機会を逃さないために鍛えている」
    黒瀬直:「誰かを護る機会を、次こそは逃さない為に鍛えている」
    黒瀬直:「それが、守れなかった私のすべきこと」
    黒瀬直:「私が生き残った意味だと、考えたからだ」
    黒瀬直:「しかし、未熟なものでな」
    黒瀬直:「今回も足りなかった。守り切れなかった」
    ヒスイ:「そんなことは無い」と言おうとして、止めた。
    ヒスイ:今の彼女には…とても…言える言葉ではなかった
    黒瀬直:固く握られた手を、じっと見つめる。
    黒瀬直:この腕の中で、怯えて震えた彼の姿を。
    黒瀬直:「……すまんな」
    ヒスイ:「…ッ……!」ふざけるな、謝らせるな
    ヒスイ:自分の都合を…この人にまで背負わせるな
    ヒスイ:「…真似……出来んのじゃ、儂には」
    ヒスイ:「鍛えても、鍛えても」
    ヒスイ:「季節がいくつ、過ぎていっても」
    ヒスイ:「この手は…」
    ヒスイ:突き合わせた拳が、同じ大きさになることは無い
    ヒスイ:「この身体は…」
    ヒスイ:肩を並べて、目を合わせることも出来ない
    ヒスイ:「…この…力は…」
    ヒスイ:その歩幅が、彼女に追いつく事は無い
    ヒスイ:「今が…これが…儂にとっての全部なんじゃ……」
    黒瀬直:「ヒスイ……」
    ヒスイ:「……そ、れがっ」
    ヒスイ:「……悔しいよ…!」
    ヒスイ:唸るように、声を振り絞る
    黒瀬直:「……全て、か」
    黒瀬直:顔を上げて、彼を見る。
    黒瀬直:落ち込んで目を逸らすなど無様なことだ。全く以て不甲斐ない。
    黒瀬直:「……ヒスイ」
    ヒスイ:「……うん」
    黒瀬直:"カンダカラ"の遺産、対抗種の剣士。
    黒瀬直:調べた、聞いた、推察した素性はある。だけど
    黒瀬直:「まだ、君が」
    黒瀬直:「私に失望していないなら」
    黒瀬直:カッコよくて、強くて、憧れだと言ってくれた君のことは。
    黒瀬直:「もう一度、聞かせてくれるだろうか」
    黒瀬直:君の口から、だ。
    黒瀬直:「君の名前を、教えてくれるか」
    ヒスイ:「………」
    ヒスイ:失望など…しよう筈がない
    ヒスイ:成長しない身体が嫌いだ
    ヒスイ:”そのように”設計されただけの機能が嫌いだ
    ヒスイ:ただ、それ以上に
    ヒスイ:彼女に”そう”思わせた自分が…何よりも嫌いだ
    ヒスイ:涙を拭う
    ヒスイ:鼻を啜る
    ヒスイ:そして
    ヒスイ:備え付けられていた鉄柵に、ぴょんと飛び乗る
    ヒスイ:初めて…ヒスイは黒瀬直を見下ろした
    ヒスイ:「儂は…ヒスイ…!」
    ヒスイ:「”カンダカラ”セルで生まれた生体兵器で…!」
    ヒスイ:「花岡組の用心棒で…」
    ヒスイ:「黒瀬の姐さんみたいに…強く…カッコいい…そんな男になって…」
    ヒスイ:「”マスターカルラ”を…叩き斬る…!」
    ヒスイ:「それが…」
    ヒスイ:「新しく儂が通す…仁義じゃ…!」
    ヒスイ:「文句あるか…!黒瀬直!!」
    黒瀬直:僅かに呆けた顔で、彼を見上げる。
    黒瀬直:夜風に流れる、翠の結び髪。
    黒瀬直:「……あるものか」
    黒瀬直:手を伸ばす。
    黒瀬直:まっすぐに。
    黒瀬直:差し伸べるのではなく、差し出す。
    黒瀬直:「……すべきこと、と言ったな」
    黒瀬直:「嘘ではない。それは私たちの使命だ。だが」
    ヒスイ:その手を、取る
    ヒスイ:下から、掬い上げるように
    黒瀬直:「結局のところ、私のしたいことなんだ。どれもこれもな」
    黒瀬直:「ヒスイ」
    ヒスイ:「おう」
    黒瀬直:「君のことを教えてくれ。力も、技も」
    黒瀬直:「一方的ではアンフェアだからな、私にも教えられることがあれば、そう」
    黒瀬直:「私を、付き合わさせてくれ」
    黒瀬直:「どうにも見ていられないんだ、君のことが」
    ヒスイ:「……当り前じゃ」
    ヒスイ:ぴょん、と飛んで
    ヒスイ:落下しながら、黒瀬直と肩を組む
    ヒスイ:「誰にも言うとらん事喋ったんじゃ」
    ヒスイ:「ちゃんと…最後まで付き合うてもらうで」
    黒瀬直:「ああ。まずは食事、終わったら宿を提供しよう」
    黒瀬直:「……師弟関係、なのかね。これも」
    ヒスイ:「……」ムスッ
    ヒスイ:「……対等じゃ…あかんのか」
    黒瀬直:「……む、悪い癖が出たな。すまん」
    黒瀬直:「では、これからは私をなんと呼ぶ?」
    黒瀬直:うっすらと微笑んで、真横の彼をじっと見つめる。
    ヒスイ:「…うっ……」
    ヒスイ:忙しなく指が動いた後
    ヒスイ:その眼を、真っ直ぐに見つめ返す
    ヒスイ:「直」
    ヒスイ:「よろしく頼む」
    黒瀬直:「そうか」
    黒瀬直:「よろしく。ヒスイ」
    ヒスイ:「……いつか」
    ヒスイ:「儂が、必ず前に立ってみせるから」
    ヒスイ:軽く笑って
    ヒスイ:少しだけ、背伸びをした
    GM:---

    GM:菅原組事務所

    生太郎:「むにゃむにゃ」
    生太郎:「シショー……」
    生太郎:ソファの上で寝息を立てている
    :「……本当に、どこででも寝やがるなこいつは…」
    :揺する
    :「おら、身体痛くなっても知らねーぞ」
    生太郎:「ふぁい」
    生太郎:「シショー……あれ」
    生太郎:「キリューさんたちはどこでしょう」
    生太郎:体を起こしてキョロキョロと見渡す
    生太郎:「いなくなってしまいました」
    :「スガワラの煙草に付き合って外行っちまったよ」
    :「可哀そうに」
    生太郎:「わー」
    生太郎:「楽しそうですね」
    :「そうかぁ?」
    生太郎:「スガワラさんは楽しい人なので」
    生太郎:「ぼくは好きですよ」
    :「馬鹿だけどな」楽しい人というのは否定しない
    生太郎:「えへへー」
    :「何で嬉しそうなんだよ」
    生太郎:「シショーがお話してくれているので」
    生太郎:「ぼくはシショーといるとき、いつもうれしいんですよ」
    生太郎:ニコニコとしている。普段どおりの笑顔。
    :「そっか」頭をポンポン叩く
    生太郎:「はいー」
    生太郎:くすぐったそうに目を細める
    :「このまま独り立ちしてくれりゃ、何も言うことは無いんだけどな」
    生太郎:「ひとりだち?」
    :「ほら、アタシたちだって…いつまでも一緒に居れる訳じゃない」
    :「アタシが死ねば、お別れだし」
    :「異動にでもなりゃ、ここを離れなきゃなんねぇ」
    生太郎:「……」
    :「さようなら、ってのはいつか絶対やってくる」
    :「難しいんだよ。長いこと一緒に居るってのもな」
    :「その時に困らないように」
    :「一人でちゃんと生きていけるようになるってのが独り立ちだ」
    生太郎:「シショー」
    :「どうした?」
    生太郎:「お願い、してもいいですか」
    :「おう、何でも言ってみな」
    生太郎:「じゃあ」
    生太郎:「ぼくがシショーの所に立つので」
    生太郎:「シショーがぼくの所に座ってください」
    生太郎:立ち上がって、ソファの方を指し示す
    :「……?」よく分からないが、取り敢えず言われたとおりにする
    生太郎:ソファに座った瞬間
    生太郎:キラーン!
    生太郎:前髪の下の目つきが光る!
    生太郎:「えいや」
    生太郎:座った泊さんにもたれかかるようにくっつき
    生太郎:押し倒して添い寝の姿勢に。
    :「………」口を開けたまま固まる
    :顔がみるみるうちに紅潮する
    生太郎:「シショ~~」
    生太郎:「すべすべですーー」
    生太郎:ほおずりほおずる
    :「ばっ…馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!!家じゃないんだぞ!おい!」
    生太郎:「はわー」
    生太郎:「やすらぎ……」
    :「……」顔を真っ赤にしているが、本気で抵抗するのも忍びないので
    :置き場の定まらない両手が、ずっと宙を舞っている
    生太郎:「……」
    生太郎:「マユズミ一家のひとたちが」
    生太郎:「シショーと同じことを言ってました」
    生太郎:ぽつりと呟く
    :「……そっか」
    :「ナマタローはどう思ったんだ?」
    生太郎:「好きな人とずっと一緒にはいられないし」
    生太郎:「しあわせも、いつかなくなっちゃうって」
    生太郎:「言ってました」
    生太郎:「ぼくは……」
    生太郎:お腹の辺りに顔をくっつけて
    生太郎:表情は見えない
    生太郎:ただ微かに、震えている。
    生太郎:「シショー」
    :「……」
    生太郎:「おっぱいも鮭フレークも、なくてもいいです」
    生太郎:「もうちょっとだけ、ここにいてくださいね」
    生太郎:「がんばります」
    生太郎:「がんばりますので」
    生太郎:小さな声でそれだけを繰り返している。
    :後ろ髪を、優しく撫でる
    :「…うん。頑張れ」
    :「師匠を超えるのが、弟子の役目だ」
    :「…アタシも頑張るから」
    :「いつか絶対…アタシを追い越せ」
    :「ちゃんと、アタシの見てる前でな」
    生太郎:「……はい」
    生太郎:顔をあげる、いつもの笑顔に
    生太郎:目元に涙の雫が一粒だけ
    生太郎:「ばっちり、わかりました」
    生太郎:「ぼくはシショーのデシなので」
    :「…」ニカッと笑う
    :「ほんとにちゃんと分かってんのか~?こいつー!」髪の毛をワシャワシャする
    生太郎:「あわー」
    生太郎:「ばっちりですよ!ばっちりですー!」
    生太郎:「えへへ」
    生太郎:されるがまま、腕の中で幸福感を享受している。
    菅原武政:「……」事務所の入り口から、その様子を呆然と眺めていた
    菅原武政:「……なぁ、桐生君、鬼怒川君」
    菅原武政:「この建物の名前ってなんだったっけ…」
    桐生嚆矢:「菅原組」
    鬼怒川疾風:「事務所」
    菅原武政:「だよねぇ~~~っっ!!ははっ」
    菅原武政:「………」
    菅原武政:「家で!!!やれ!!!こんちくしょうがぁぁ!!!!」
    GM:侠客ひしめく夜の街に、哀しき男の怒号が響き渡った

    GM:──ガチャリ
    ”マスターカルラ”:「帰ったよ、メェ」
    メェ:「あーーーッ!」
    メェ:ドタドタドタドタドタ
    メェ:「おっかえりなさいー!天さん!お風呂にします?ご飯にします?それとも私っすか!?」
    メェ:綺麗な黒髪を腰辺りまで伸ばした少女が、さながら室内犬のように足元を駆け回る。
    ”マスターカルラ”:「ご飯、お風呂、それから君だ。ケーキはあるかい」
    メェ:「当然!何がいいっすか?」
    ”マスターカルラ”:「チョコレート」
    メェ:「あいあい、了解っす~」
    メェ:冷蔵庫から取手の付いた紙箱を取り出す
    ”マスターカルラ”:部屋の中央に置かれた丸机へ向かう
    ”マスターカルラ”:「…他のみんなは?」
    ”マスターカルラ”:椅子に座り、箱からホールケーキを引っ張り出す
    メェ:「それがもう寝ちゃったんすよー、天さんの事だからどうせあっちこっちフラフラして帰って来るだろうって。薄情なもんっすよね~」対面に座り、両手で頬杖を突いて口を尖らせる
    ”マスターカルラ”:「まあ、結果的にその通りだったけどね」
    ”マスターカルラ”:端から、とかではなく、切り分けられたケーキのど真ん中にフォークを突き立てて齧り付く
    ”マスターカルラ”:「……」
    ”マスターカルラ”:「メェも食べなよ。何も私一人で全部平げようなんて思っちゃいないさ」
    メェ:「いいんすよ、私は。天さんが食べてるの見るのが一番好きっすから」
    ”マスターカルラ”:「……君の趣味だけは、どうにも理解出来ないねぇ」
    メェ:「ふふふ、このミステリアスさに後々惹かれていったりするんすよ!あ、そういえば今日の所はどうだったんすか?」
    ”マスターカルラ”:「ああ…………………………ン」
    ”マスターカルラ”:ごくり
    ”マスターカルラ”:「面白かったよ。流石はメェの推薦だねぇ」
    メェ:「そりゃ良かったっす」
    メェ:すくり、と立ち上がり
    メェ:「それじゃ、私一旦"あっち"に戻って来ますね。お風呂沸かしてあるっすから、ちゃんと肩まで浸かるんすよ~」
    メェ:ゴ  キ
    メェ:骨の鳴る音が忙しなく鳴り響き、柔らかな少女の肢体が徐々に
    メェ:男性のそれへと置き換わっていく
    メェ:「それじゃ」顔にかけた手を、スッと下ろす
    ???:「行ってくるっすね~」
    ???:そこにあったのは、齢50は超えようかという厳つい男の顔。白髪混じりの髪を後ろに流し、大きな三本傷が走る浅黒いその顔は…その筋の者の間では非常に有名なものだった。
    ???:名は、玄藤豪人
    玄藤豪人:白地会系暴力団・黒山羊一家…その首領である。
    玄藤豪人:「あ、行く前にチューして下さい。チュー」
    ”マスターカルラ”:「……はぁ」 立ち上がり、少しだけ身を屈め
    ”マスターカルラ”:頬に口づけをする。
    ”マスターカルラ”:「……声、変え忘れてるよ。危ないねぇ」
    玄藤豪人:「おっとっと…」喉に手を翳す  ゴ ギリ
    玄藤豪人:「…じゃあ今度こそ行ってくるっす~」野太い声
    玄藤豪人:パタパタと、《ディメンジョンゲート》に向けて駆けてった
    ”マスターカルラ”:「……いくつになっても変わらないねぇ、あの娘は……まぁ、元気なのはいい事だけどさ」
    ”マスターカルラ”:「……さて」机の上に置かれた、食べかけのホールケーキに視線を移し
    ”マスターカルラ”:「……」少しずつ、口角を吊り上げる
    ”マスターカルラ”:「残りは…いつ、どうやって食べてしまおうかねぇ……」

    GM:いつかの どこか
    GM:とある路地裏
    GM: 
    GM:ガッ
           ガッ

    老人:「…ぅあ゛……」
    老人:頭を二回ほど小突かれた衝撃で、目が覚めた。まず感じたのは、頬に当たるひんやりとした感覚。次いで、右半身に重石が乗しかかったような感覚。最後に
    老人:自分自身が、もう人ではないという感覚
    少年:「……おい、お前」
    老人:うつ伏せになったまま、聞こえる声に耳を傾ける
    少年:「ジャームか?」
    老人:「……そう、だ」
    少年:「そうか。なら斬らなきゃ駄目だ。」
    老人:必死に視線を上に向ける。小さな身体の子供が、身の丈を超える大きな刀を振りかぶろうと……
    老人:「……どうした。斬らないのか」
    少年:「…命乞いの一つも、しないんだな」
    老人:「ああ。乞うて何かが変わる訳もねぇ。化生に堕ちた時点で、俺の人生はもう終わりよ」
    老人:「……ただ」
    老人:「心残りは確かにあるけどなぁ」
    少年:「……」刀を下げる
    少年:「話せ」
    老人:「……馬鹿息子共の事が気がかりだ」
    少年:「家族が居るのか?」
    老人:「血は繋がっちゃいねぇがな」
    少年:「ふむ…意味が分からん」
    老人:「血なんかよりも、ずっと強く繋いでくれるもんがあるってこった」
    少年:「………なるほど、分からんな」
    少年:「だが」
    少年:「少し…興味がある」
    老人:少しニヤニヤしながら少年を見つめる
    少年:「ムッ…何故笑う。俺を馬鹿にしているのか」
    少年:「くっ…もういい…!」
    少年:「…」
    少年:「気がかり、というのは」
    老人:「…言ったろ、馬鹿なんだよあいつら。俺が死んだって分かったら何しでかすか知れたもんじゃねぇ」
    老人:「例えば…そうだな。俺を殺したお前さんを、草の根分けてでも探して殺そうとするかもしれん」
    少年:「その時は…殺していいのか」
    老人:「……もし、殺したら」
    老人:「俺がてめぇを呪い殺す」
    少年:「……理解した。ではーー」
    老人:「…ただ」
    老人:「その心が、少しでも道を外れてると思ったら……その時は殺してやってくれ」
    少年:「構わないが…俺の裁量でいいのか?」
    老人:「だってお前さん…俺の話聞いてくれてるじゃねぇか」
    少年:「……」
    老人:「信じたい奴は信じる事にしてんだ…俺なりの"仁義"ってやつだな」
    少年:「……仁義?」
    老人:「誓い、みたいなもんだ。ロマンがあって……ッ!」
    少年:柄に手をかける
    老人:「……時間は無ぇ、か…」
    老人:力を振り絞って身をお越し、なんとか座り込む
    老人:「爺の話に付き合わせて悪かったな」
    老人:「頼んだ。坊主」
    少年:「……」
    少年:「……なら、俺は」
    少年:「……その約束を、守る。俺からあんたに返すせめてもの"仁義"だ」
    老人:「……」軽く笑って
    老人:「坊主、名前は?」
    少年:「布留……」少し思案して 「いや、違う」
    少年:「"ヒスイ"」
    少年:「あんたの名前は?」
    老人:「……ああ」
    老人:こうして名前を聞かれて、いつも通りに俺は名乗って
    老人:あれは…一体いつの事だっただろうか
    老人:「俺の名前はーー」


      ダブルクロスthe third Edition
      『鹿島四方幡血風譚』

    GM:全行程終了です
    GM:お疲れ様でした!
    黒瀬直:お疲れ様でした!
    生太郎:うおおおお
    生太郎:お疲れさまでした!!
    一条凛太:お疲れ様でした!
    生太郎:GM!すごい!
    生太郎:大拍手!!
    GM:ありがとう…みんなありがとう…
    黒瀬直:素晴らしいひと時をありがとう……
    GM:楽しんでいただけたなら
    GM:これ以上の事はありません
    一条凛太:もうどこにだろうと胸を張って出せるセッションログですよ
    GM:嬉しさ…達成感…